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第9章 内定した方の為に
172話 岩城のリベンジ計画と社長への報告
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翌朝、岩城から電話がかかってきた。
「昨日の……あの8人、よく耐えたな。
放っておいたら、同じことがまた起きる。
やるべきことはやったよ。これからのことは俺に任せてくれ。」
さすが岩城らしい。
そして、病院長に話を持って行ったらしい。
最初は院長も「対岸の火事」とでも言いたげな顔で聞いていたそうだが、
岩城はそこで、ずいっと踏み込んだそうだ。
「もう菜の花のスタッフになった8名ですよ。俺は絶対に許せません。
医者としての倫理をここで見失ったら、人として、医者としての格が落ちます。
今立ち上がらなければ、8人だけでなく、残された3次救命センターのスタッフも泣いているはずです。
ここは大学病院の院長として、見過ごせないですよね?威厳を見せてください。社会的にも問題にするべきです。
それに――あそこには、うちの医大出身の医者もいます。助けましょうよ。」
……と、言ったそうだ。
あの岩城が、まるで熱血教師みたいに説き伏せたんだとか。
大学病院の院長も、さすがに無視できなかったらしい。
さあ、院長としてどうするつもりだろう? 確かに実力を問われるよ。
俺も気をつけないといけない(笑)
とはいえ、当然俺だって見捨てておけない。
翌朝はいつもより早く院長室に入り、浅田社長に電話をかけた。
すぐに応答があった。
「北原君、朝からどうしたの? 珍しいじゃないか」
「昨日、例の3次救命センターから来た8人と話をしました。
……想像以上にひどかったんです。鬱でもないのに“鬱”と診断され、首同然に追い出されたそうです。
48時間勤務もざらで、具合が悪くても休めず、そのせいで流産したと話すナースもいました。
救命医も『潰れてもいいコマ扱いだった』と涙ぐんでいました。あれはもう職場とは呼べません。
なんだか専攻医の時につぶされた夏を思い出したんです。
残されたスタッフも気の毒ですし、なんとか助けられないでしょうか?」
社長はしばらく黙っていた。
受話器の向こうで静かな間が流れ、やがて低く言った。
「……わかった。すべて俺が請け負う。君はもう気を揉むな。
こっちは“法と正義”で動く」
「でも、大学関係も絡んでいます。岩城先生も動くようで……」
「岩城君は信頼できる。あの男が動くなら確実に筋が通る。
ただ、表向きは“菜の花”としての正当な抗議にする。
一気にやると潰される。だから段階的にいく」
「昨日の……あの8人、よく耐えたな。
放っておいたら、同じことがまた起きる。
やるべきことはやったよ。これからのことは俺に任せてくれ。」
さすが岩城らしい。
そして、病院長に話を持って行ったらしい。
最初は院長も「対岸の火事」とでも言いたげな顔で聞いていたそうだが、
岩城はそこで、ずいっと踏み込んだそうだ。
「もう菜の花のスタッフになった8名ですよ。俺は絶対に許せません。
医者としての倫理をここで見失ったら、人として、医者としての格が落ちます。
今立ち上がらなければ、8人だけでなく、残された3次救命センターのスタッフも泣いているはずです。
ここは大学病院の院長として、見過ごせないですよね?威厳を見せてください。社会的にも問題にするべきです。
それに――あそこには、うちの医大出身の医者もいます。助けましょうよ。」
……と、言ったそうだ。
あの岩城が、まるで熱血教師みたいに説き伏せたんだとか。
大学病院の院長も、さすがに無視できなかったらしい。
さあ、院長としてどうするつもりだろう? 確かに実力を問われるよ。
俺も気をつけないといけない(笑)
とはいえ、当然俺だって見捨てておけない。
翌朝はいつもより早く院長室に入り、浅田社長に電話をかけた。
すぐに応答があった。
「北原君、朝からどうしたの? 珍しいじゃないか」
「昨日、例の3次救命センターから来た8人と話をしました。
……想像以上にひどかったんです。鬱でもないのに“鬱”と診断され、首同然に追い出されたそうです。
48時間勤務もざらで、具合が悪くても休めず、そのせいで流産したと話すナースもいました。
救命医も『潰れてもいいコマ扱いだった』と涙ぐんでいました。あれはもう職場とは呼べません。
なんだか専攻医の時につぶされた夏を思い出したんです。
残されたスタッフも気の毒ですし、なんとか助けられないでしょうか?」
社長はしばらく黙っていた。
受話器の向こうで静かな間が流れ、やがて低く言った。
「……わかった。すべて俺が請け負う。君はもう気を揉むな。
こっちは“法と正義”で動く」
「でも、大学関係も絡んでいます。岩城先生も動くようで……」
「岩城君は信頼できる。あの男が動くなら確実に筋が通る。
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一気にやると潰される。だから段階的にいく」
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