診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第13章 菜の花の新しい風

245話 2号館・準備会議・1

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 さすがに10月になったら、全員が菜の花テラスに引っ越して来た。

2号館スタッフがほとんどだから、10月は“遊びながら準備”のつもりらしい。

今は夏の芸能活動が始まったことで、病院の仕事にも大きな影響が出ている。
だから、やり方を根本的に変えようと思った。

何より桐生さんが、夏関係の問い合わせや仕事の依頼で忙しく、普段のアニメプラスの仕事も滞りがちになってしまった。
それに村瀬さんや佐伯さんが入ったばかりだから、そのフォローもあって、以前だったら桐生さんと夏と二人でどんどん進めていたことも、今はほとんど期待できなくなった。

そういう意味では、アニメプラスも人材不足。
夏の音楽事務所も、電話番や事務に人手が足りなくなってしまった。

会議の出席者は、山科看護部長、宮本看護師長、西村看護主任、今回は加納主任も初めて出席してもらった。
他に、花井部長、川瀬産婦人科医、三浦小児科医、佐久間外科医、佐藤麻酔科医、耳鼻科と眼科の担当者、桐生さん、理事、村瀬さん、佐伯さん、以上だ。

院長「皆さん、お疲れ様です。では、11月からの2号館の仕事について会議を始めます」

「桐生さん、2号館の検査機器や家具、備品類のセッティングの日程はできていますか?」

桐生「はい。皆さんのパソコンにもファイルで送っています。
業者がしてくれることと、自前でしなければいけないことは色分けしています。ご確認をお願いします」

院長「花井部長、11月は全員の給料が発生しますので、フルに皆さんに動いていただきたいと思っています。
その仕事の振り分けを皆さんで決めていただけないでしょうか?」

花井「はい。大体のことはもうできています。
あとは各診療科で集まって担当者を決めて、どういう仕事を割り振るかを話し合ってほしいです。
それで担当者が決まったら、やってほしいことはファイルで皆さんのパソコンに送っているので、それが仕事になります」

院長「山科看護部長、ナースや看護助手の担当場所は全部決まりましたか?」

看護部長「はい、すべて決まりました。
あとは掃除スタッフのいるべき位置や、やるべき仕事はまとめてありますので、山野課長にふさわしいスタッフをそこに据えていただくだけになっています。

また、お掃除スタッフの研修については、プログラムや日程もすでにできています。
ただ、場所なんですけど……どこでやるのでしょうか? 座学もあるのですが」

院長「申し訳ない。場所ですよね。レジデンスの大広間を借りようと思っています。
一度見に行って、確認していただけますか? 無理なら他を探します。

実際に掃除の実習をするのは、病室などのセッティングが終わってからやってもらった方がいいと思いますが、どうでしょうか?」

看護部長「そうですね。その方がいいと思います」

院長「それと、実際のスタッフたちが集まって話し合う場所なのですが、駅前のビルのアニメプラスの上の2フロアが空いています。
そこにレンタルで長机や椅子を入れてもらいます。そこで話し合ってください。
もし足りなければ、7階の廊下ですね。ここも机や椅子を持ち込んで構いません。

会議室は、花井部長や看護部長など、リーダーが集まる“2号館準備室の司令塔”にしてほしいんです。
疑問は、みんながそこに確認しに行けば済むようにしたいので、お願いします。

それから、食事時間以外の6階の休憩室も使ってください。
また、それでも足りない場合は、レジデンスの食堂ですね。
食事時間が終われば空いていますので、使えるようにお願いしておくつもりです。

ですので、早めにどこでやりたいかを決めてください。人数分の椅子と机を借ります」

花井「そうですね。そうしないと混乱するでしょうね。これは……早い者勝ちにしましょう」

どっと、みんなが笑った。

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