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第13章 菜の花の新しい風
244話 Natsu・エリナさんと専属契約
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それから10日ほどして、エリナさんから連絡があった。
冬に向けてのコーディネートが完成したそうだ。
新しいスタッフの分も含めて、土曜日の午後に来てもらった。
そしてNatsu Entertainment Group が、エリナさんとスタイリングの専属契約を結んだ。
ようやく覚悟を決めて、夏も自分で支払う気になったらしい。プロだもんね。
村瀬さんと佐伯さんも、初めてのことでわくわくしているそうだ。
そうだよね、普通の人にはこれはないよ。
「だってさ、俺も周りも一緒にカッコよくないと、イメージが落ちるでしょう?」
夏がそう言ったんだよ。いつから?アハハハ、いっぱしの芸能人になってる。
そしてエリナさんが、アシスタントを二人連れてやって来た。
大荷物だ。段ボール箱も何箱もあったけど、ハンガー台ごと5台分ある。
「こんにちは。この度はデビューおめでとうございます」
エリナさんの笑顔が、はちきれんばかりだった。
「エリナさん、ますます大変になったでしょう? 大丈夫ですか?」
エリナ「はい、大丈夫です。お陰様で、私もようやく胸を張って続けられます。
Natsuさんに専属契約をいただいたことは、私にとって最高のキャリアになります。
うれしくて飛び上がってしまいました。今後ともどうぞよろしくお願いします」
夏のニヤニヤが止まらない。
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。ではご紹介しますね。
こちらが第2マネージャーの村瀬慶一さんです。そして、こちらがGlobal Contracts Manager の佐伯陽介さんです。
今度から主に、莉子と桃香のエージェントや契約関係を担当してくれます」
「初めまして、どうぞよろしくお願いします」
ふたりとも照れ臭そうに挨拶していた。
それでも桐生さんは、だいぶ慣れた感じだな。
莉子と桃香がダイニングから高みの見物をしている。
桃香はわざわざそろばんをお休みした。
莉子が「今日は面白いから桃香も勉強がてら見てた方がいいわよ」なんて言っていた。
ミーハーの親子決定だな。
秋物から冬物のジャケットやコート、スーツ、ズボンなど、ちょっとくだけすぎないけど妙におしゃれ。
特に夏と一緒の場合を想定して、桐生君たち3人の色がリンクしていて違和感なし。
目立ちすぎないファッションなんだけど、本人たちがイケメンでカッコいいから、それはどうしようもない。
そして、夏がしっかり主役感を出しているところが、エリナさんのすごいところだ。
俺は感心してしまった。いかにもアーティストっぽいスタイリングなんだよね。
夏が鏡を見ながらクルクルと回って、満足げに喜んでいた。
村瀬「すごいですねえ~。いいんですか? 僕たちまでこんなにしていただいて」
夏「いいんだよ。ファッションも仕事の一つになるから、気が抜けないよ。
どこかで誰かに見られてるからね」
エリナ「そうなんですよね。街角でもどこでも写真を撮られて、SNSにあげられてしまうので、規制しても無理かもしれないですね」
エリナ「仕様書はアルファベットで分けています。
“Aファッション”の日は、4人が揃うとちゃんと合うようになっていますので、事前に皆さんで打ち合わせをしてください。
スタイリングのプリントも、それぞれに合わせて作っていますので、それを見て着用をお願いします」
佐伯「本当に何から何まですごいものを見せていただきました。
“芸能界に来たー”という実感が湧きました」
みんなでクスクス笑った。
二人は交代でジャケットやスーツ、シャツやセーター、靴などを試着していた。
エリナ「今、注文が殺到しているので、また持ってきます。
今日のは全部返却不要です。プロになるって、本当にすごいなと思いました。
それで、コーディネート例がありますから、それを一通りやると、次のを持ってきますね」
莉子「えっ、私や桃香のもありますか?」
エリナ「もちろんです。今日は量が多すぎて車に乗り切れなかったんですよ。
来週の土曜日にまたお持ちしますね。院長先生の分もです」
「はい、わかりました。エリナさんも大変だなあ~」
エリナ「いえいえ、楽しすぎてどうしようかと思いますよ」
村瀬さんと佐伯さんの荷物は、ハンガー台も一緒に借りられたので、夏がレジデンスまで車で運んでやったらしい。
案の定、それぞれ荷物がいっぱいで、別に洋服部屋としてもう1室ずつ使っていいことになったんだって。
洋服部屋にはベッドも邪魔になるから外してくれたらしい。
何とか広めのILDKか、2DKくらいの、医師寮のようなちょうどいい部屋がないものか。
あーでも、これ以上は社長に言えない。
冬に向けてのコーディネートが完成したそうだ。
新しいスタッフの分も含めて、土曜日の午後に来てもらった。
そしてNatsu Entertainment Group が、エリナさんとスタイリングの専属契約を結んだ。
ようやく覚悟を決めて、夏も自分で支払う気になったらしい。プロだもんね。
村瀬さんと佐伯さんも、初めてのことでわくわくしているそうだ。
そうだよね、普通の人にはこれはないよ。
「だってさ、俺も周りも一緒にカッコよくないと、イメージが落ちるでしょう?」
夏がそう言ったんだよ。いつから?アハハハ、いっぱしの芸能人になってる。
そしてエリナさんが、アシスタントを二人連れてやって来た。
大荷物だ。段ボール箱も何箱もあったけど、ハンガー台ごと5台分ある。
「こんにちは。この度はデビューおめでとうございます」
エリナさんの笑顔が、はちきれんばかりだった。
「エリナさん、ますます大変になったでしょう? 大丈夫ですか?」
エリナ「はい、大丈夫です。お陰様で、私もようやく胸を張って続けられます。
Natsuさんに専属契約をいただいたことは、私にとって最高のキャリアになります。
うれしくて飛び上がってしまいました。今後ともどうぞよろしくお願いします」
夏のニヤニヤが止まらない。
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。ではご紹介しますね。
こちらが第2マネージャーの村瀬慶一さんです。そして、こちらがGlobal Contracts Manager の佐伯陽介さんです。
今度から主に、莉子と桃香のエージェントや契約関係を担当してくれます」
「初めまして、どうぞよろしくお願いします」
ふたりとも照れ臭そうに挨拶していた。
それでも桐生さんは、だいぶ慣れた感じだな。
莉子と桃香がダイニングから高みの見物をしている。
桃香はわざわざそろばんをお休みした。
莉子が「今日は面白いから桃香も勉強がてら見てた方がいいわよ」なんて言っていた。
ミーハーの親子決定だな。
秋物から冬物のジャケットやコート、スーツ、ズボンなど、ちょっとくだけすぎないけど妙におしゃれ。
特に夏と一緒の場合を想定して、桐生君たち3人の色がリンクしていて違和感なし。
目立ちすぎないファッションなんだけど、本人たちがイケメンでカッコいいから、それはどうしようもない。
そして、夏がしっかり主役感を出しているところが、エリナさんのすごいところだ。
俺は感心してしまった。いかにもアーティストっぽいスタイリングなんだよね。
夏が鏡を見ながらクルクルと回って、満足げに喜んでいた。
村瀬「すごいですねえ~。いいんですか? 僕たちまでこんなにしていただいて」
夏「いいんだよ。ファッションも仕事の一つになるから、気が抜けないよ。
どこかで誰かに見られてるからね」
エリナ「そうなんですよね。街角でもどこでも写真を撮られて、SNSにあげられてしまうので、規制しても無理かもしれないですね」
エリナ「仕様書はアルファベットで分けています。
“Aファッション”の日は、4人が揃うとちゃんと合うようになっていますので、事前に皆さんで打ち合わせをしてください。
スタイリングのプリントも、それぞれに合わせて作っていますので、それを見て着用をお願いします」
佐伯「本当に何から何まですごいものを見せていただきました。
“芸能界に来たー”という実感が湧きました」
みんなでクスクス笑った。
二人は交代でジャケットやスーツ、シャツやセーター、靴などを試着していた。
エリナ「今、注文が殺到しているので、また持ってきます。
今日のは全部返却不要です。プロになるって、本当にすごいなと思いました。
それで、コーディネート例がありますから、それを一通りやると、次のを持ってきますね」
莉子「えっ、私や桃香のもありますか?」
エリナ「もちろんです。今日は量が多すぎて車に乗り切れなかったんですよ。
来週の土曜日にまたお持ちしますね。院長先生の分もです」
「はい、わかりました。エリナさんも大変だなあ~」
エリナ「いえいえ、楽しすぎてどうしようかと思いますよ」
村瀬さんと佐伯さんの荷物は、ハンガー台も一緒に借りられたので、夏がレジデンスまで車で運んでやったらしい。
案の定、それぞれ荷物がいっぱいで、別に洋服部屋としてもう1室ずつ使っていいことになったんだって。
洋服部屋にはベッドも邪魔になるから外してくれたらしい。
何とか広めのILDKか、2DKくらいの、医師寮のようなちょうどいい部屋がないものか。
あーでも、これ以上は社長に言えない。
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