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第14章 2号館がオープンへ
269話 もう救急患者の贈り物
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見学会も終わり、皆でホッとひと息。
昼食の時間ということで、俺も2号館のカフェを覗いてみようと思った——その時だった。
インカムに連絡が入った。
「大学病院から事故の患者で手いっぱいだから、頼む」とのこと。
もう来ちゃったんだって。救急患者が……。
めちゃくちゃタイミングが良いな。
大学病院の院長からの“贈り物”か?
しかし、救命に人手は足りてるのか?
皆、のんびり昼食を食べてるんじゃないか?
すぐ救命に覗きに行った。
……え? いないじゃん。
宮本副部長に「救命科の人に戻るよう館内放送をかけて」と指示した。
館内放送なんて、コードブルーや火災以外では滅多に流さない。
今日くらいだろうな、こんなこと。
しょうがない。急いで手を洗って、俺が治療に当たることにした。
俺だって、昔は救命救急科に2年いたんだよ。
でも、ガウンが見つからない。やばい。
だって、誰もいないんだもん。
そうこうしている間に、本館から小児科の三浦部長がバタバタと駆けつけてくれた。
遅れて、川瀬と岩城も来てくれた。
よし、ゴールデンコンビだ。
患者は年配のご婦人。意識がもうろうとしている。
事故で手や肩、胸も負傷しているようだ。
すぐレントゲン。それに採血も。
服も切らないとダメだな。
そこへ、放射線科の医師や技師が駆けつけてくれた。
ナースも救命医も、「すみませーん!」と走ってきた。
よし、これで体制は整った。
あとは任せよう。
俺はガウンを着ていなかったから、感染リスクがやばい。
「悪いけど、ガウンが分からなかったから、帰宅して着替えてくるよ」
そう言うと、「はーい!」と、みんなで返事してくれた。
すぐ白衣を脱ぎ、外側を内側に丸めてビニール袋へ。
クリーニング用の容器に入れて帰宅した。これは業者が洗ってくれる。
スクラブは家で着替えて、すぐ柄物用の漂白剤を入れて洗濯機で回した。
その後、岩城の執刀で、手術第一号になったらしい。
よし、着替えたら——今度こそ、2号館11階のカフェに行こう。
ようやく到着すると、結構な人気ぶり。
並んでるじゃないか。
何が出るんだろう?
並んでる人に聞いたら、「今日は記念パフェが出るんですよ」とのこと。
ソフトクリームにあんことフルーツも乗っているらしい。
へえ~、いいねえ。俺も食べたいな。
休憩室を覗くと、莉子と詩音ちゃんがお喋りに夢中だった。
「こんにちは。詩音ちゃん、元気ですか?」
「ああ~院長先生、私はこの通りです。オープン、おめでとうございます」
「ふっ、ありがとうね。山本君はどうかな? 元気にしてますか?」
「はい、元気です。なんか、また取材に伺いたいなって言ってましたよ」
「へえ~、なんだろう? 取材することなんてあるかなあ?
まあ、いつでもいいですよと伝えてくださいね」
「はい、伝えておきます。ありがとうございました」
「じゃあ、ごゆっくりね」
莉子にも、小さくバイバイした。
美術雑誌に取り上げるようなことって、あったかな……?
なんだろう……?
昼食の時間ということで、俺も2号館のカフェを覗いてみようと思った——その時だった。
インカムに連絡が入った。
「大学病院から事故の患者で手いっぱいだから、頼む」とのこと。
もう来ちゃったんだって。救急患者が……。
めちゃくちゃタイミングが良いな。
大学病院の院長からの“贈り物”か?
しかし、救命に人手は足りてるのか?
皆、のんびり昼食を食べてるんじゃないか?
すぐ救命に覗きに行った。
……え? いないじゃん。
宮本副部長に「救命科の人に戻るよう館内放送をかけて」と指示した。
館内放送なんて、コードブルーや火災以外では滅多に流さない。
今日くらいだろうな、こんなこと。
しょうがない。急いで手を洗って、俺が治療に当たることにした。
俺だって、昔は救命救急科に2年いたんだよ。
でも、ガウンが見つからない。やばい。
だって、誰もいないんだもん。
そうこうしている間に、本館から小児科の三浦部長がバタバタと駆けつけてくれた。
遅れて、川瀬と岩城も来てくれた。
よし、ゴールデンコンビだ。
患者は年配のご婦人。意識がもうろうとしている。
事故で手や肩、胸も負傷しているようだ。
すぐレントゲン。それに採血も。
服も切らないとダメだな。
そこへ、放射線科の医師や技師が駆けつけてくれた。
ナースも救命医も、「すみませーん!」と走ってきた。
よし、これで体制は整った。
あとは任せよう。
俺はガウンを着ていなかったから、感染リスクがやばい。
「悪いけど、ガウンが分からなかったから、帰宅して着替えてくるよ」
そう言うと、「はーい!」と、みんなで返事してくれた。
すぐ白衣を脱ぎ、外側を内側に丸めてビニール袋へ。
クリーニング用の容器に入れて帰宅した。これは業者が洗ってくれる。
スクラブは家で着替えて、すぐ柄物用の漂白剤を入れて洗濯機で回した。
その後、岩城の執刀で、手術第一号になったらしい。
よし、着替えたら——今度こそ、2号館11階のカフェに行こう。
ようやく到着すると、結構な人気ぶり。
並んでるじゃないか。
何が出るんだろう?
並んでる人に聞いたら、「今日は記念パフェが出るんですよ」とのこと。
ソフトクリームにあんことフルーツも乗っているらしい。
へえ~、いいねえ。俺も食べたいな。
休憩室を覗くと、莉子と詩音ちゃんがお喋りに夢中だった。
「こんにちは。詩音ちゃん、元気ですか?」
「ああ~院長先生、私はこの通りです。オープン、おめでとうございます」
「ふっ、ありがとうね。山本君はどうかな? 元気にしてますか?」
「はい、元気です。なんか、また取材に伺いたいなって言ってましたよ」
「へえ~、なんだろう? 取材することなんてあるかなあ?
まあ、いつでもいいですよと伝えてくださいね」
「はい、伝えておきます。ありがとうございました」
「じゃあ、ごゆっくりね」
莉子にも、小さくバイバイした。
美術雑誌に取り上げるようなことって、あったかな……?
なんだろう……?
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