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第14章 2号館がオープンへ
277話 撮影隊・白衣姿で朝礼
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写真集のすべての撮影は、残すところあと1つになった。
ホッとした。
結構、家族総出だったもんね。
インスタでは、写真集に向けて撮影が進んでいる様子をUPしていた。
前宣伝で「見たいなあ~」という気持ちになってもらうんだそうだ。
まあ、俺もいっぱい撮られたけど、どれが採用されるかは分からない。
これからは、カメラマンの吉澤さんや芹沢さんたちスタッフの話し合いで決まる。
決まったら、今度は出版社の山本君と、専属の装丁デザイナーとの打ち合わせ。
これは邪魔になるといけないから、プロに任せて、俺や莉子はパスした。
さて、最後の撮影は「白衣姿を撮りたい」とのこと。
それなら、朝礼しかない。
夏も俺も、今は診療をしていないからね。
みんなに言いたくなかったがしょうがない。掲示板に流した。
<明日の朝礼はプロのカメラマンが来て写真集の写真を撮りますので、申し訳ないのですが撮影する場所を空ける為、本館のスタッフだけの集合にさせてください。集合時間はいつもより10分早く来てください。よろしくお願いします。なお、個人的な撮影の為に、後日、全スタッフにお礼としてお弁当券を1枚差し上げます>
それでも、本館スタッフはにこにこしながらやって来た。
撮影隊はすでにスタンバイ状態。
真ん中に脚立が立てられ、両脇や後ろからも脚立が用意されて、いろんな角度で撮る模様。
脚立が邪魔してみんな「どこに集まればいいの?」と戸惑っていた。
しょうがない。俺が台に乗って指示した。
「カメラはないものとして、いつものように前から詰めて並んでくれますか?」
夏も俺もスクラブに白衣。
髪は整え、肌には少しメイク。
監督の要望で、あとで二人とも聴診器を首から掛けるため、ポケットに入れていた。
「はい、朝礼を始めます。
今日は、こちらのお願いで早くから集まっていただき、ありがとうございました。
今は本館、サテ館、2号館、救命センターともに順調に推移しており、
皆さんには敬意と感謝を伝えたいと思います。
本当にありがとうございます。
今日は特にお伝えする内容はありません。
では、理事からご挨拶したいそうです」
お立ち台を交代。
夏「おはようございます。
今日は僕のために、皆さんにご負担をかけたと思いますが、
感謝とお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました」
と、深くお礼をした。
すると、誰かから「写真集はいつ出るんですか?」と声がかかり、
わーっと笑顔と拍手が起きた。
夏は照れて頭をかいていたが、
「それは出来次第ということで、日にちはまだ決定していません。
この朝礼の撮影が最後になります。
もしよかったら、全員で写真を撮ってもいいですか?」
また、わーっと拍手。
「じゃあ、皆さん、後ろの窓の方を向いて詰めていただけますか?
カメラや僕が移動します」
夏がさーっと窓に向かって移動した。俺もだな。
みんなの顔が、きっと豆粒のようになる気がしたが、
夏と俺がしゃがんで、あとは順々に重なるように詰めた。
アシスタントが声を掛けた。
「もっと中央に寄ってください。目線はカメラでーす」
「いいですか? セーノ、チーズと声を掛けますから、“ズ”の時に停止ですよ」
「セーノ! チーズ」
何枚か、バチバチとシャッター音が響いた。
「はい、OKです。これで撮影を終了します。ご協力ありがとうございました」
また拍手が起きた。
「では、朝礼は解散します。皆さん、ありがとうございました」
みんなの声援を受けながら、俺と夏は、みんなが戻るのを見送った。
その後は、本館の1階で、聴診器を首から掛けた俺たちの撮影が少しだけあった。
——しかし、これだけでは終わらなかった。
俺たちが撮影している間に、掲示板ではブーイングの嵐だった。
ホッとした。
結構、家族総出だったもんね。
インスタでは、写真集に向けて撮影が進んでいる様子をUPしていた。
前宣伝で「見たいなあ~」という気持ちになってもらうんだそうだ。
まあ、俺もいっぱい撮られたけど、どれが採用されるかは分からない。
これからは、カメラマンの吉澤さんや芹沢さんたちスタッフの話し合いで決まる。
決まったら、今度は出版社の山本君と、専属の装丁デザイナーとの打ち合わせ。
これは邪魔になるといけないから、プロに任せて、俺や莉子はパスした。
さて、最後の撮影は「白衣姿を撮りたい」とのこと。
それなら、朝礼しかない。
夏も俺も、今は診療をしていないからね。
みんなに言いたくなかったがしょうがない。掲示板に流した。
<明日の朝礼はプロのカメラマンが来て写真集の写真を撮りますので、申し訳ないのですが撮影する場所を空ける為、本館のスタッフだけの集合にさせてください。集合時間はいつもより10分早く来てください。よろしくお願いします。なお、個人的な撮影の為に、後日、全スタッフにお礼としてお弁当券を1枚差し上げます>
それでも、本館スタッフはにこにこしながらやって来た。
撮影隊はすでにスタンバイ状態。
真ん中に脚立が立てられ、両脇や後ろからも脚立が用意されて、いろんな角度で撮る模様。
脚立が邪魔してみんな「どこに集まればいいの?」と戸惑っていた。
しょうがない。俺が台に乗って指示した。
「カメラはないものとして、いつものように前から詰めて並んでくれますか?」
夏も俺もスクラブに白衣。
髪は整え、肌には少しメイク。
監督の要望で、あとで二人とも聴診器を首から掛けるため、ポケットに入れていた。
「はい、朝礼を始めます。
今日は、こちらのお願いで早くから集まっていただき、ありがとうございました。
今は本館、サテ館、2号館、救命センターともに順調に推移しており、
皆さんには敬意と感謝を伝えたいと思います。
本当にありがとうございます。
今日は特にお伝えする内容はありません。
では、理事からご挨拶したいそうです」
お立ち台を交代。
夏「おはようございます。
今日は僕のために、皆さんにご負担をかけたと思いますが、
感謝とお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました」
と、深くお礼をした。
すると、誰かから「写真集はいつ出るんですか?」と声がかかり、
わーっと笑顔と拍手が起きた。
夏は照れて頭をかいていたが、
「それは出来次第ということで、日にちはまだ決定していません。
この朝礼の撮影が最後になります。
もしよかったら、全員で写真を撮ってもいいですか?」
また、わーっと拍手。
「じゃあ、皆さん、後ろの窓の方を向いて詰めていただけますか?
カメラや僕が移動します」
夏がさーっと窓に向かって移動した。俺もだな。
みんなの顔が、きっと豆粒のようになる気がしたが、
夏と俺がしゃがんで、あとは順々に重なるように詰めた。
アシスタントが声を掛けた。
「もっと中央に寄ってください。目線はカメラでーす」
「いいですか? セーノ、チーズと声を掛けますから、“ズ”の時に停止ですよ」
「セーノ! チーズ」
何枚か、バチバチとシャッター音が響いた。
「はい、OKです。これで撮影を終了します。ご協力ありがとうございました」
また拍手が起きた。
「では、朝礼は解散します。皆さん、ありがとうございました」
みんなの声援を受けながら、俺と夏は、みんなが戻るのを見送った。
その後は、本館の1階で、聴診器を首から掛けた俺たちの撮影が少しだけあった。
——しかし、これだけでは終わらなかった。
俺たちが撮影している間に、掲示板ではブーイングの嵐だった。
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