診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第14章 2号館がオープンへ

278話 ブーイングの嵐

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 掲示板では2号館とサテ館、さらには救命センターまで——

「一緒に撮影に入りたかった!」という声が続出。

まあねえ、クレームが来るとは思ってたけど……。

これ以上はプロを拘束できなかったので、
村瀬さんと三枝さんに頼んで、あちこちを回って撮影することにした。

翌日の朝礼は、2号館の11階の休憩室。

その後は、2号館の正面アプローチで、各寮の掃除スタッフや駐車場係、ドライバー、荷受けなどのスタッフが集合して撮影。

昼休みには、サテ館の3階・音楽室に集合。
午後は救命センターを回って、撮影しまくった。

そうやって、丸一日かかった。

夏「だって400人だもんね。
それでもICUやシフトで来られなかった人もいるしね」

これは編集だけでも大変だろう。

ようやく終わって帰宅。

莉子「今日は一日中回ったんだって? すごいねえ~。
サテに行ったら、その話でもちきりだったよ」

夏「こんなに俺が人気者だとは思わなかったよ」

「いや、俺のファンじゃないの?」

夏「はっ??」 莉子が笑っていた。

今日撮った写真は、すぐ菜の花のHPに掲載された。
クリックすると、スライドショーで見ることができる。

これで、写真集に入らなかったとしても——
勘弁してくれるかな?

写真集が完成したら、何か打ち上げ会をした方がいいかも。
エリナさんが、すごく大変だったと思うから、慰労したい。
取り合えず、菜の花から花束を送っておいた。

そんなことを考えていたら——
音楽事務所では、大々的な夏のイベントを計画していた。

写真集の発表会を兼ねて、夏が3曲ほど歌うそうだ。

わー、これ案外、人が集まるんじゃないの?

しっかり有料で、チケット販売もするらしい。
写真集を買ってくれた人にはサイン。
一緒に記念撮影も。

これは並びそうだな。

でも、バックのダンサーがいないなあ……と思ったけど、
心配することはなかった。

そのイベントに合わせて、ダンサーを募集。
オーディションをするそうだ。

場所は、都心のホールで1000人規模にしたいらしい。
今は、必死で探しまくってるそうだ。

ああ~、俺、医者で良かった。
毎日追いかけ回されなくて済む。

落ち着けないよ。芸能界なんてさ。

さて、あとは放っておいて——
見回りでもしようかな。

医者は気楽でいいねえ~。

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