診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第15章 進むべき道へ

286話 ダンサーのオーディション

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  音楽スタッフを21名採用したものの、
ピアニストにはリーダーとしてのテスト期間を設けると、桐生さんが言っていた。

編曲も作曲もできると本人が言っているので、もし自前で調達できるなら、かなり助かる。

今後3か月の活動ぶりを見て、リーダーとするなら別途報酬を払うということにしたそうだ。

ただし、コンサートの2か月前にはプロのアレンジャーを採用するので、その指示に従ってほしいという条件付き。

厳しいんだね(笑)
やはり音楽家は大変だわ。医者で良かった。

あとは、舞台監督を採用したいとのこと。
これはエンタメに詳しい芹沢さんに人選を任せるそうだ。

さて、ダンサーのオーディションが今日行われる。

莉子が「見るのが楽しみだよ~」と言っていた。
まあね、俺もだよ。

グループでいろんなフォーメンションが出来るように、夏の他にレギュラーが6名と準レギュラーが4名。

採用条件は、音楽家たちと同じ。

皆、住まなくてもレジデンスの寮が与えられる。

ああ~またレジデンスが10室埋まっちゃうなあ……。

今日の審査は、芹沢さんが特別に頼んでくれた。
ダンサーで舞台の監督もできる人——みずきさん。

みずきさんは、アメリカで修業してきた人だそうだ。
オーラがすごくて、RINさんに負けない。

今日のオーディションを見て、今回のダンス監督を引き受けるかどうかを決めるそうだ。
向こうが!だよ‥‥‥。こっちに主導権はないんだな。

夏のことは、もちろん知っていた。

今日の応募者は、全部で80人くらい。

グループもいるし、単独もいる。

一次審査は、各自で選んだ曲で自由に踊ってもらうというもの。
それと、ボーカルのトレーナーから全員テストを受けた。

この中で、二次に進んだ人は午後から審査になる。

正直、目が疲れた。
動くものを目で追うのは、目が大変。
頭もクルクル回ってくるし(笑)。

莉子を見ると、似たようなもんだよ。
目がトロンとしていた。

「採用者が決まったら、早めに家に帰ろうよ」と、莉子に耳元でささやくと——
「賛成!」だって。

二次では、グループに分かれて、みずきさんが実際に踊りながら、みんなが真似して踊る。

要らない人は、その場で肩を叩かれる。

え? 俺、気の毒で見てられない……。

そうやって決まった人は、レギュラーが6名。準レギュラーが4名。

この人たちも、採用条件は音楽家と同じ。

そして、ニックネームで呼び捨てになるから、自分で考えてと言われていた。

この6名ね、なかなか顔も整っていた。

まあ、菜の花のモデルクラブ部員には負けるけどさ(笑)

ところで、みずきさん曰く——
「この10名なら、お引き受けします」とのこと。

あとは、舞台全体の構成を考える監督だよね。

芹沢さんがみずきさんに聞いたら、
「良い人がいるので、ご紹介します」とのことだった。

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