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石
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10階も5階と同じく、一直線のフロアになっていた。暗がりの中を歩く。何かがいる、そんな気配が歩く内にどんどん近付いている。
拓けたフロアに着くとそこに彼女はいた。なにかの精霊だろうか。
「テレス様」
全身が青みがかった女性がテレスの名を呼ぶ。肌が透き通っている。とても美しい人だった。
「あの男はなんなのですか?」
彼女の訴えに、テレスは頷く。
「レイスよ、安心せい。妾たちがすぐになんとかする」
「駄目なんです、私。なにか不思議な石の力を浴びてしまって」
レイスと呼ばれた彼女の姿が変わっていく。いつの間にか彼女は大蛇になっていた。
「くっ、皆下がれ!!」
テレスが杖で大蛇の牙を受け止める。もし一瞬でもテレスの反応が遅ければ、とっくにゲームオーバーになっていた。
ギーファの攻撃ターンが訪れる。テレスは牙を食い止めるのに必死だ。
「ギーファ、あなたに勝利を」
ヴィクトリアが加護を発動すると、ギーファの賽が輝き出す。ギーファは賽を投げた。
数値は5、奇数だ。そしてクリティカルで攻撃はヒットしたようだった。
クロード、ドレイアが更に物理攻撃を仕掛けるが、大蛇はびくともしない。
ヒメリは後ろから癒やしの魔法をかけ続けている。だがじりじりと追い詰められている。
「キュピ!!」
キュウがヒメリの肩から飛び立つのをヒメリは止められなかった。
「キュウ!!」
「キュビイイイイ!!!」
キュウの体が大きくなっていく。その姿はドラゴンそのものだった。
「グルルルル」
あんなに小さくて可愛らしかったキュウが、今は凛々しく君臨している。
キュウは口から青い炎を勢い良く噴き出した。
「グギャ!!」
攻撃を受けた大蛇が噛み付いていたテレスの杖をようやく離す。テレスもこのチャンスにすかさず賽を投げる。彼女の強力な雷魔法が大蛇に当たる。ズウゥンと大蛇はあっけなく沈んだ。
「うむ、よくやった。キュウよ!」
「グル」
キュウの姿が急に小さくなる。ヒメリは慌ててキュウを抱き上げた。どうやら疲れたらしい。すやすやとキュウは眠っている。
大蛇が何かを吐き出す。もちろんこれもデスカットだ。クロードとドレイアがそれぞれ検分していた。間違いないだろう。
大蛇が消えて、再び女性の姿が現れる。
「レイスよ!無事か!!」
テレスは彼女の傍に駆け寄る。彼女はなんとかといった様子で起き上がった。
「テレス様…皆様、助けて頂きありがとうございます。私はレイス。このフロアのマスターです」
「お体は大丈夫ですか?」
ヒメリが尋ねるとレイスは笑った。
「あなた、そのブレスレットを持っているんですね。このダンジョンで、イレギュラーと呼ばれるもの、いいえ。
どんな世界にもイレギュラーはありますから」
レイスがヒメリに手をかざす。するとブレスレットに青い透き通った石が嵌った。
「これは次の戦いに役立ちます。どうかお使いになって」
「ありがとうございます」
「レイスよ、妾たちは先を急ぐのでな。また共に茶でも飲もうぞ」
「はい、もちろんです。お気を付けて」
レイスはいつの間にか消えている。向こうに更に上に行く階段が見えた。
「うむ、皆気を引き締めていけ」
階段を駆け上がる。
拓けたフロアに着くとそこに彼女はいた。なにかの精霊だろうか。
「テレス様」
全身が青みがかった女性がテレスの名を呼ぶ。肌が透き通っている。とても美しい人だった。
「あの男はなんなのですか?」
彼女の訴えに、テレスは頷く。
「レイスよ、安心せい。妾たちがすぐになんとかする」
「駄目なんです、私。なにか不思議な石の力を浴びてしまって」
レイスと呼ばれた彼女の姿が変わっていく。いつの間にか彼女は大蛇になっていた。
「くっ、皆下がれ!!」
テレスが杖で大蛇の牙を受け止める。もし一瞬でもテレスの反応が遅ければ、とっくにゲームオーバーになっていた。
ギーファの攻撃ターンが訪れる。テレスは牙を食い止めるのに必死だ。
「ギーファ、あなたに勝利を」
ヴィクトリアが加護を発動すると、ギーファの賽が輝き出す。ギーファは賽を投げた。
数値は5、奇数だ。そしてクリティカルで攻撃はヒットしたようだった。
クロード、ドレイアが更に物理攻撃を仕掛けるが、大蛇はびくともしない。
ヒメリは後ろから癒やしの魔法をかけ続けている。だがじりじりと追い詰められている。
「キュピ!!」
キュウがヒメリの肩から飛び立つのをヒメリは止められなかった。
「キュウ!!」
「キュビイイイイ!!!」
キュウの体が大きくなっていく。その姿はドラゴンそのものだった。
「グルルルル」
あんなに小さくて可愛らしかったキュウが、今は凛々しく君臨している。
キュウは口から青い炎を勢い良く噴き出した。
「グギャ!!」
攻撃を受けた大蛇が噛み付いていたテレスの杖をようやく離す。テレスもこのチャンスにすかさず賽を投げる。彼女の強力な雷魔法が大蛇に当たる。ズウゥンと大蛇はあっけなく沈んだ。
「うむ、よくやった。キュウよ!」
「グル」
キュウの姿が急に小さくなる。ヒメリは慌ててキュウを抱き上げた。どうやら疲れたらしい。すやすやとキュウは眠っている。
大蛇が何かを吐き出す。もちろんこれもデスカットだ。クロードとドレイアがそれぞれ検分していた。間違いないだろう。
大蛇が消えて、再び女性の姿が現れる。
「レイスよ!無事か!!」
テレスは彼女の傍に駆け寄る。彼女はなんとかといった様子で起き上がった。
「テレス様…皆様、助けて頂きありがとうございます。私はレイス。このフロアのマスターです」
「お体は大丈夫ですか?」
ヒメリが尋ねるとレイスは笑った。
「あなた、そのブレスレットを持っているんですね。このダンジョンで、イレギュラーと呼ばれるもの、いいえ。
どんな世界にもイレギュラーはありますから」
レイスがヒメリに手をかざす。するとブレスレットに青い透き通った石が嵌った。
「これは次の戦いに役立ちます。どうかお使いになって」
「ありがとうございます」
「レイスよ、妾たちは先を急ぐのでな。また共に茶でも飲もうぞ」
「はい、もちろんです。お気を付けて」
レイスはいつの間にか消えている。向こうに更に上に行く階段が見えた。
「うむ、皆気を引き締めていけ」
階段を駆け上がる。
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