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11階〜15階
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時折休憩を入れながら、ヒメリたちはダンジョンを地道に攻略して来ている。
このダンジョン攻略ももうすぐ折り返し地点ということもあり、敵の強さもますます増してきていた。もちろん、ヒメリたちのレベルも上がってきているので、戦えないことはない。
賽を振るのにもだんだん慣れてきた。つまり自分に有利な目を出せるようになってきている。
「暑い…」
ビーがはぁはぁ、と苦しそうに呼吸している。確かに先程から気温が上昇してきている。このままでは体調がおかしくなってしまいそうだ。ここで倒れるのだけは絶対に避けなければならない。キュウは大丈夫そうだ。
「ふむ、ビーや。これをお飲み。他の者もじゃ。15階近辺はだいたいこうなるからの」
テレスが差し出してくれたもの、それは透明な小瓶だった。中身は青色の液体が入っている。明らかに自然物ではないそれに、抵抗を感じたが、ヒメリはぐい、と小瓶を呷った。その瞬間、体から冷気が出ているのではというくらい冷たさを感じる。
「わ、つめた!!」
ビーが思い切り叫ぶ。それにテレスが妖艶に笑った。
「そうじゃろ?ロウが今回のために拵えてくれてな」
ロウのことを話すテレスはいつも嬉しそうだ。
「本当に仲良しなんですね」
ヒメリが笑うとテレスも頷く。
「結婚、しとるからなぁ」
「え?そーなの?」
ビーの問にテレスはにこにこしたままだ。彼女に答える気はないらしい。
「ほらほら、おしゃべりはここまでじゃ。先に進もうぞ」
「テレスってばあー」
くふ、とテレスは再び笑った。そんな風に幸せそうに笑うのだから、彼への愛は本物なのだろうとヒメリは確信した。
✣✣✣
「んあー、あっつい」
ヒメリたち一行は現在15階にいる。通例でいけば、フロアマスターを名乗る者がいるはずである。この階に来てからますます気温が上がってきている。先程まで効いていたはずの薬も、ここでは歯が立たないようだ。この暑さの原因がなにか、未だに分からない。
「ビー、私の背中に乗りなさい。急いでここを突破しましょう」
「うむ、そうじゃな」
皆が同意した。ビーはギーファの背中に負ぶさった。長い直線の通路を全力で走る。
「ニガザナイ!!!」
拓けたフロアはマグマで煮立っていた。
ギーファがすんでのところで踏み止まる。
グツグツとマグマが音を立てている。そこを優雅に泳ぐのは二体の赤い龍だった。
「お主も姿を変えられてしまったのか、ダッカよ」
テレスが悲しそうに言う。「ダッカ」という名前を聞いた瞬間、龍たちが咆哮をあげる。
「テレス…ざま…逃げて…くだ」
そんな断末魔のような声に、テレスは怯むどころか、杖を勢い良く掲げた。
「皆!妾に力を貸してくれ!!」
メンバー全員がテレスに応えた。
このダンジョン攻略ももうすぐ折り返し地点ということもあり、敵の強さもますます増してきていた。もちろん、ヒメリたちのレベルも上がってきているので、戦えないことはない。
賽を振るのにもだんだん慣れてきた。つまり自分に有利な目を出せるようになってきている。
「暑い…」
ビーがはぁはぁ、と苦しそうに呼吸している。確かに先程から気温が上昇してきている。このままでは体調がおかしくなってしまいそうだ。ここで倒れるのだけは絶対に避けなければならない。キュウは大丈夫そうだ。
「ふむ、ビーや。これをお飲み。他の者もじゃ。15階近辺はだいたいこうなるからの」
テレスが差し出してくれたもの、それは透明な小瓶だった。中身は青色の液体が入っている。明らかに自然物ではないそれに、抵抗を感じたが、ヒメリはぐい、と小瓶を呷った。その瞬間、体から冷気が出ているのではというくらい冷たさを感じる。
「わ、つめた!!」
ビーが思い切り叫ぶ。それにテレスが妖艶に笑った。
「そうじゃろ?ロウが今回のために拵えてくれてな」
ロウのことを話すテレスはいつも嬉しそうだ。
「本当に仲良しなんですね」
ヒメリが笑うとテレスも頷く。
「結婚、しとるからなぁ」
「え?そーなの?」
ビーの問にテレスはにこにこしたままだ。彼女に答える気はないらしい。
「ほらほら、おしゃべりはここまでじゃ。先に進もうぞ」
「テレスってばあー」
くふ、とテレスは再び笑った。そんな風に幸せそうに笑うのだから、彼への愛は本物なのだろうとヒメリは確信した。
✣✣✣
「んあー、あっつい」
ヒメリたち一行は現在15階にいる。通例でいけば、フロアマスターを名乗る者がいるはずである。この階に来てからますます気温が上がってきている。先程まで効いていたはずの薬も、ここでは歯が立たないようだ。この暑さの原因がなにか、未だに分からない。
「ビー、私の背中に乗りなさい。急いでここを突破しましょう」
「うむ、そうじゃな」
皆が同意した。ビーはギーファの背中に負ぶさった。長い直線の通路を全力で走る。
「ニガザナイ!!!」
拓けたフロアはマグマで煮立っていた。
ギーファがすんでのところで踏み止まる。
グツグツとマグマが音を立てている。そこを優雅に泳ぐのは二体の赤い龍だった。
「お主も姿を変えられてしまったのか、ダッカよ」
テレスが悲しそうに言う。「ダッカ」という名前を聞いた瞬間、龍たちが咆哮をあげる。
「テレス…ざま…逃げて…くだ」
そんな断末魔のような声に、テレスは怯むどころか、杖を勢い良く掲げた。
「皆!妾に力を貸してくれ!!」
メンバー全員がテレスに応えた。
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