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3・漫研
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「いっぱいチラシもらっちゃったなぁ」
その日の午後、心海はサークルのチラシを見ながら校内の廊下を歩いている。色々なサークルがあるなぁと感心していたら、ここちゃん、と呼び止められた。心海が彼女に駆け寄ると溜息を吐かれる。
「もー、やっと来たかと思ったら部室スルーするんだもの」
「先輩!会えて良かった。漫研ってここなの?」
「そうよ。ね、おやつ食べていかない?」
「え!おやつ?」
おやつ、というワードに心海は心惹かれた。ちょうど小腹が空いていたのだ。先程学食で山盛りのカツ丼を食べたことはすっかり忘れてしまっている。
「ここちゃん、確か漫画描けたわよね?」
「うーん、上手くないけどね」
「決まりね」
何が決まりなのかはよく分からないが、腕を掴まれて部室内へ連れて行かれてしまう。有無を言わせない辺りが先輩らしいなと心海は不思議な感心をしてしまった。
「やぁ、君も来たんだ」
「王子様!じゃなくて五条くん…」
「あら?もうお友達?ここちゃんやるわね!」
「僕のことは、瑛太でいいよ」
ふふ、と瑛太が笑うだけで、ぱっと周りが輝くようなエフェクトを感じるのは心海だけじゃないはずだ。
「えーと、瑛太くん…。君も漫研に入るの?」
「うん、楽しそうだからね」
「漫画とかアニメ見るんだ…」
心海の言葉に瑛太が頷く。
「もちろん見るよ。今季のアニメも面白いのがあるし」
「へえええ」
心海は更に感心してしまった。いつの間にか始まったアニメ談義がとても楽しい。やはり、入るならこのサークルがいいのだろう。心海がハッとすると、既に夕方の6時を回っている。
「あ、そろそろ帰らなくちゃ」
「ここちゃん、りっちゃんと住んでるんだっけ?」
「うん、そうだよ。瑛太くん、じゃあまた明日」
「心海くん、また明日ね」
瑛太らに手を振って、心海は大学を後にした。
(よかった、大学楽しそうで)
✢✢✢
「ただいまー」
そろりと部屋に入ると、律が食事の支度をしているところだった。
「お帰り、どうだった?」
「うん、楽しかったよ。やっぱり漫研に入ることになりそう」
「よかったな。俺も明日から学校始まるし、飯とかどうする?」
「うん、りっくん優先で」
心海が真剣な表情で言うと、律が戸惑ったような表情をした。
「俺優先て…」
「りっくんはスポーツをするんだし、体作りしなくっちゃ!俺は同じメニューで全然構わないし、リクあったら頑張って作るし」
「ありがとうな、心海。でも俺も、お前の好きなメニュー作るから」
律がそう言ってくれて嬉しい。心海は律に抱き着いていた。
「りっくん、大好きー!」
「こら、急に抱き着いてくるな!」
そう言いながらも律が自分を避けずに頭を撫でてくれる。おや?と心海は思ったがあまり気に留めなかった。
「今日のご飯なにー?」
「ん?天津飯」
「わー!美味しそう!!」
律とこうして二人で暮らせて嬉しい。これからも仲良く暮らせるように気を付けなければと心海は自分に言い聞かせた。
その日の午後、心海はサークルのチラシを見ながら校内の廊下を歩いている。色々なサークルがあるなぁと感心していたら、ここちゃん、と呼び止められた。心海が彼女に駆け寄ると溜息を吐かれる。
「もー、やっと来たかと思ったら部室スルーするんだもの」
「先輩!会えて良かった。漫研ってここなの?」
「そうよ。ね、おやつ食べていかない?」
「え!おやつ?」
おやつ、というワードに心海は心惹かれた。ちょうど小腹が空いていたのだ。先程学食で山盛りのカツ丼を食べたことはすっかり忘れてしまっている。
「ここちゃん、確か漫画描けたわよね?」
「うーん、上手くないけどね」
「決まりね」
何が決まりなのかはよく分からないが、腕を掴まれて部室内へ連れて行かれてしまう。有無を言わせない辺りが先輩らしいなと心海は不思議な感心をしてしまった。
「やぁ、君も来たんだ」
「王子様!じゃなくて五条くん…」
「あら?もうお友達?ここちゃんやるわね!」
「僕のことは、瑛太でいいよ」
ふふ、と瑛太が笑うだけで、ぱっと周りが輝くようなエフェクトを感じるのは心海だけじゃないはずだ。
「えーと、瑛太くん…。君も漫研に入るの?」
「うん、楽しそうだからね」
「漫画とかアニメ見るんだ…」
心海の言葉に瑛太が頷く。
「もちろん見るよ。今季のアニメも面白いのがあるし」
「へえええ」
心海は更に感心してしまった。いつの間にか始まったアニメ談義がとても楽しい。やはり、入るならこのサークルがいいのだろう。心海がハッとすると、既に夕方の6時を回っている。
「あ、そろそろ帰らなくちゃ」
「ここちゃん、りっちゃんと住んでるんだっけ?」
「うん、そうだよ。瑛太くん、じゃあまた明日」
「心海くん、また明日ね」
瑛太らに手を振って、心海は大学を後にした。
(よかった、大学楽しそうで)
✢✢✢
「ただいまー」
そろりと部屋に入ると、律が食事の支度をしているところだった。
「お帰り、どうだった?」
「うん、楽しかったよ。やっぱり漫研に入ることになりそう」
「よかったな。俺も明日から学校始まるし、飯とかどうする?」
「うん、りっくん優先で」
心海が真剣な表情で言うと、律が戸惑ったような表情をした。
「俺優先て…」
「りっくんはスポーツをするんだし、体作りしなくっちゃ!俺は同じメニューで全然構わないし、リクあったら頑張って作るし」
「ありがとうな、心海。でも俺も、お前の好きなメニュー作るから」
律がそう言ってくれて嬉しい。心海は律に抱き着いていた。
「りっくん、大好きー!」
「こら、急に抱き着いてくるな!」
そう言いながらも律が自分を避けずに頭を撫でてくれる。おや?と心海は思ったがあまり気に留めなかった。
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