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21お披露目会にて
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「本日皆様にお越しいただきましたのは、我がグランティア王国に新しい客人を迎えたことを知らせるためであります。
城内で既にお姿を見た者もあると思いますが、そのお客人とは神より使わされ異世界から参ったのであります」
宰相ドミニクの声に会場にどよめきが起きる。
「我が国ではその昔、聖女召喚の儀を行っておりました。ですがそれも百年以上前に禁止され、現在は禁忌術とされている事は皆さまもご存じのことと思います。異世界から参った者が聖女ではないにしろ、何か使命を持ってここへ現れたと陛下は思われております。その事は踏まえ新しい客人を心より歓迎し、敬って頂きたい。
では、ご紹介いたします。ユリカ・タサキ殿」
宰相の声がホールに響き渡った。
ざわざわとどよめいていた会場が静まり、大きな扉の方へと皆の視線が集まる。
開かれた扉の先には、摩訶不思議な服装をした少女(こちらの世界では二十歳の友梨香は十六・七にしか見えない)が、シリウス陛下に手を取られて立っている。明るいブラウンの髪色をした娘は、不思議な雰囲気を持っていた。
――まぁ、何ですの、あの格好は
――足を出しておるぞ、どうい事だ、こどもなのか?
――陛下自らお迎えに行かれエスコートされるとは
――異世界人ていったいどう事だ?
いろいろな言葉が飛び交っている中、シリウスはひな壇に友梨香をエスコートしていく。
「ユリカ、今日はまた何とも可愛らしい出で立ちであるな」
今日の服装は打ち合わせ通りで事前に知っているにも拘らず、シリウスは歩きながら皆の前で少し驚いたように褒めた。
「はい、陛下。これが私の国での普段着というか遊び着でございます」
「ほうそうか。デザインといい、生地の素材も含めわが国ではありえないものであるな
」
会場がまたざわめき立つ。
シリウスが雛段の上までユリカをエスコートし、集まった貴族たちの方へ体を向ける。
「今日は集まってくれ感謝する。彼女が異世界から来たユリカ・タサキ嬢である」
「ユリカ・タサキと申します。訳も分からずこちらの世界へと来てしまいましたが、陛下を始めその時にかかわった皆さんに親切にして頂き、本当に感謝しております。元の世界には戻れませんので、これからの一生をこのグランティア王国で過ごさせて頂く事となりますが、どうか皆様よろしくお願い致します」
ペコリと軽く頭を下げた友梨香の服装は、この世界に来た時と同じものだ。
膝から下を出した足を見て、卒倒しそうなくらい青ざめるご婦人もいれば、凝視する男性貴族もいる。
友梨香は壇上から見渡し、着飾った人々と自分との違いに思わず笑いたくなる。
「ユリカは異世界の「二ホン」という国から来た二十歳のお嬢さんで、成人もしておる。これからこの国で暮らしていく事となるが、住まいは王宮の一室を与えた」
――ザワザワザワ――
――あのような訳も分からない姿をした小娘が国賓ですって!しかも……
――王宮に部屋をお与えになるなんて!
女性陣の感想は友梨香を否定したものが多いが、男性陣は違っていた。
――ほう、あれで二十とは幼く見えるが、なかなか目の保養になるではないか
――陛下が国賓として迎え入れられた以上は、無下には出ないぞ。少しでも伝手を作って置かなければなるまい
「ここで、重要なことを告げる。
この国の事を全く知らないユリカは私の庇護の下に入る」
会場からどうとって良いか分からない声が洩れて来た。
「そして、後ろ盾として「マーキュリアス公爵家夫人」「サイロン公爵夫人」「マクベス侯爵夫人」の三名が名乗りを上げてくれた。この三家は我が国においても重要な三家であることは承知の事である。その事も考慮し、ユリカには不敬の無いように願いたい。
私からは以上だが、宜しいかな諸君?」
――あのお三方が後ろ盾に?そんなことあり得ない
――という事は、あの娘は陛下の妃候補なのか?
――先ほどの陛下のお言葉からして、王宮に部屋を与えられたというのはそういう事でなのでございましょうか
――噂では王妃の部屋だとか
――本当でございますか!?
シリウスの言葉に動揺を隠しきれない来賓一同であったが、反論する事は許されない。
中でも残りの公爵家でありオズワルト公爵家の当主は自分に知らせが無かった事に唖然としていた。
『どういう事だ、私には他国から姫を一時預かりしているとしか報告が無かったのだぞ!』
「仰せの通りに」
と皆一斉に礼を頭を下げ取った。
『壮観な眺めだわ』
「では、ユリカ・タサキ殿にはお色直しをして頂き、歓迎のパーティーにこれより移らさせて頂きます」
ドミニク宰相が告げる。
その言葉を受け友梨香もまたシリウスにエスコートされ退室していき、その後に三家の夫人が続いた。
残された来賓貴族たちも各々に異世界からの客人に対する意見を述べながら、パーティー会場へと向かったのでした。
その中の一グループの令嬢たちの目は少し殺気めいたものが伺えた。
「何ですの。あの小娘。異世界人なんて本当でしょうか?」
「陛下のお言葉でありますから、間違ってはいないのでしょうけれど」
「陛下の妃候補として接せよとのお言葉にみえましたわ」
「ええ、そうですわね」
「でもあれで、二十歳ですってよ。あんな幼児体系で信じられませんわ」
「ええ、仰る通りですわ」
「殿下も普段あんなに冷たい表情をされているのに、異世界人に対しては随分と違われましたわね」
「マリアンヌ様、きっと物珍しいだけでございますわ」
「それにしても、気難しいマーキュリアル公爵夫人とあのお二方が後ろ盾になられるなんて、そこれこそ信じられせんわ」
そのような会話をしながらパーティー会場である広間へと移動していった。
城内で既にお姿を見た者もあると思いますが、そのお客人とは神より使わされ異世界から参ったのであります」
宰相ドミニクの声に会場にどよめきが起きる。
「我が国ではその昔、聖女召喚の儀を行っておりました。ですがそれも百年以上前に禁止され、現在は禁忌術とされている事は皆さまもご存じのことと思います。異世界から参った者が聖女ではないにしろ、何か使命を持ってここへ現れたと陛下は思われております。その事は踏まえ新しい客人を心より歓迎し、敬って頂きたい。
では、ご紹介いたします。ユリカ・タサキ殿」
宰相の声がホールに響き渡った。
ざわざわとどよめいていた会場が静まり、大きな扉の方へと皆の視線が集まる。
開かれた扉の先には、摩訶不思議な服装をした少女(こちらの世界では二十歳の友梨香は十六・七にしか見えない)が、シリウス陛下に手を取られて立っている。明るいブラウンの髪色をした娘は、不思議な雰囲気を持っていた。
――まぁ、何ですの、あの格好は
――足を出しておるぞ、どうい事だ、こどもなのか?
――陛下自らお迎えに行かれエスコートされるとは
――異世界人ていったいどう事だ?
いろいろな言葉が飛び交っている中、シリウスはひな壇に友梨香をエスコートしていく。
「ユリカ、今日はまた何とも可愛らしい出で立ちであるな」
今日の服装は打ち合わせ通りで事前に知っているにも拘らず、シリウスは歩きながら皆の前で少し驚いたように褒めた。
「はい、陛下。これが私の国での普段着というか遊び着でございます」
「ほうそうか。デザインといい、生地の素材も含めわが国ではありえないものであるな
」
会場がまたざわめき立つ。
シリウスが雛段の上までユリカをエスコートし、集まった貴族たちの方へ体を向ける。
「今日は集まってくれ感謝する。彼女が異世界から来たユリカ・タサキ嬢である」
「ユリカ・タサキと申します。訳も分からずこちらの世界へと来てしまいましたが、陛下を始めその時にかかわった皆さんに親切にして頂き、本当に感謝しております。元の世界には戻れませんので、これからの一生をこのグランティア王国で過ごさせて頂く事となりますが、どうか皆様よろしくお願い致します」
ペコリと軽く頭を下げた友梨香の服装は、この世界に来た時と同じものだ。
膝から下を出した足を見て、卒倒しそうなくらい青ざめるご婦人もいれば、凝視する男性貴族もいる。
友梨香は壇上から見渡し、着飾った人々と自分との違いに思わず笑いたくなる。
「ユリカは異世界の「二ホン」という国から来た二十歳のお嬢さんで、成人もしておる。これからこの国で暮らしていく事となるが、住まいは王宮の一室を与えた」
――ザワザワザワ――
――あのような訳も分からない姿をした小娘が国賓ですって!しかも……
――王宮に部屋をお与えになるなんて!
女性陣の感想は友梨香を否定したものが多いが、男性陣は違っていた。
――ほう、あれで二十とは幼く見えるが、なかなか目の保養になるではないか
――陛下が国賓として迎え入れられた以上は、無下には出ないぞ。少しでも伝手を作って置かなければなるまい
「ここで、重要なことを告げる。
この国の事を全く知らないユリカは私の庇護の下に入る」
会場からどうとって良いか分からない声が洩れて来た。
「そして、後ろ盾として「マーキュリアス公爵家夫人」「サイロン公爵夫人」「マクベス侯爵夫人」の三名が名乗りを上げてくれた。この三家は我が国においても重要な三家であることは承知の事である。その事も考慮し、ユリカには不敬の無いように願いたい。
私からは以上だが、宜しいかな諸君?」
――あのお三方が後ろ盾に?そんなことあり得ない
――という事は、あの娘は陛下の妃候補なのか?
――先ほどの陛下のお言葉からして、王宮に部屋を与えられたというのはそういう事でなのでございましょうか
――噂では王妃の部屋だとか
――本当でございますか!?
シリウスの言葉に動揺を隠しきれない来賓一同であったが、反論する事は許されない。
中でも残りの公爵家でありオズワルト公爵家の当主は自分に知らせが無かった事に唖然としていた。
『どういう事だ、私には他国から姫を一時預かりしているとしか報告が無かったのだぞ!』
「仰せの通りに」
と皆一斉に礼を頭を下げ取った。
『壮観な眺めだわ』
「では、ユリカ・タサキ殿にはお色直しをして頂き、歓迎のパーティーにこれより移らさせて頂きます」
ドミニク宰相が告げる。
その言葉を受け友梨香もまたシリウスにエスコートされ退室していき、その後に三家の夫人が続いた。
残された来賓貴族たちも各々に異世界からの客人に対する意見を述べながら、パーティー会場へと向かったのでした。
その中の一グループの令嬢たちの目は少し殺気めいたものが伺えた。
「何ですの。あの小娘。異世界人なんて本当でしょうか?」
「陛下のお言葉でありますから、間違ってはいないのでしょうけれど」
「陛下の妃候補として接せよとのお言葉にみえましたわ」
「ええ、そうですわね」
「でもあれで、二十歳ですってよ。あんな幼児体系で信じられませんわ」
「ええ、仰る通りですわ」
「殿下も普段あんなに冷たい表情をされているのに、異世界人に対しては随分と違われましたわね」
「マリアンヌ様、きっと物珍しいだけでございますわ」
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