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「えっ、ほんとに?嬉しいなぁ」
「声が大きい。座れ」
「あ…ごめん」
エイルリスが、素早く周りに目を走らせ、アレンを睨んだ。アレンは、よく目立つことをする。だから一緒にいたくない。
アレンは静かに座り直した。そして本を机に置くと、まっすぐにエイルリスを見た。
「じゃあさ、悪魔は好き?」
「…嫌い。心底嫌いだ」
「え……そうなんだ…」
アレンの笑顔が、一瞬にして曇る。
その顔を見てエイルリスは思う。
こいつは悪魔に興味があるか、好ましく思ってるのか。どちらにせよ、とことん、俺とは気が合わない。
エイルリスは、更に追い討ちをかける。
「悪魔を好きな奴なんているのかよ。いたら危険人物だろ」
「そうかな…。悪魔の中にも、優しい悪魔がいるかもよ?」
「はあ?悪い奴だから悪魔って言うんだろうが。なに?おまえ、危険人物なの?それとも怪しい宗教でもやってんの?」
「やってないよ!ただ俺は、悪魔が全て悪ではないと思ってるだけだよ」
「ふーん。じゃあ、おまえとは気が合わないな。もう俺に付きまとうなよ。俺は向こうで勉強するから、邪魔をするな」
「あっ、ルリス!待ってっ」
「うるさい」
音を立てて立ち上がるアレンを、エイルリスは鋭く睨んだ。
周りの生徒達の視線を集めてしまい、反省したのか、またはエイルリスを追いかけることを諦めたのか、アレンが力なく腰を下ろす。
エイルリスは、アレンから一番遠く離れた席に移動し、背中を向けて座った。そして、前回の続きから本を読み始めたが、内容が頭に入ってこない。腹が立って、余計なことを考えてしまうから。
アレンは良い奴だと思う。仲良くしたいからと付きまとわれて鬱陶しいが、一緒にいれば楽しい奴だと思う。でも、悪魔を好ましく思ってるならば、俺の敵だ。たまに、悪魔に憧れを持つ人間がいるが、アレンもその一人だったのか?くだらない。少し…ほんの少し、仲良くしてやってもいいと思い始めていただけに、余計に腹が立つ。
エイルリスは背後が気になり、少しだけ後ろを振り返った。そして、アレンの顔を見て、ツキンと胸が痛んだ。
アレンが、とても寂しそうな顔で、窓の外を見ていた。
エイルリスは立ち上がり、他にも読みたかった本を探しにいく。アレンを避けるように、遠回りをして本棚に近づく。
目的の本を見つけ、手に取り胸に抱え込む。そして、先ほどの胸の痛みについて考えた。
俺が発した言葉や態度で、他人がどんな反応しようが気にしない。この学園に来てから、気にしたことはなかった。それなのに、なんだ?同情?可哀想に思った?言いすぎたと後悔した?…わからない。くそっ、こんな些細なことに惑わされるな。俺は強くならなければならない。全てにおいて、強くならなければ。
本棚の隙間から、もう一度アレンを見た。
アレンは本を読んでいた。真剣な表情だ。熱心に読んでいるようだ。
そんなにも集中して読む本の内容が、エイルリスは気になった。悪魔は嫌いだが、悪魔のことを知る必要はある。
アレンが読む本に興味を持ち、次に来た時に読んでみようと決めて、アレンから視線を逸らした。
「声が大きい。座れ」
「あ…ごめん」
エイルリスが、素早く周りに目を走らせ、アレンを睨んだ。アレンは、よく目立つことをする。だから一緒にいたくない。
アレンは静かに座り直した。そして本を机に置くと、まっすぐにエイルリスを見た。
「じゃあさ、悪魔は好き?」
「…嫌い。心底嫌いだ」
「え……そうなんだ…」
アレンの笑顔が、一瞬にして曇る。
その顔を見てエイルリスは思う。
こいつは悪魔に興味があるか、好ましく思ってるのか。どちらにせよ、とことん、俺とは気が合わない。
エイルリスは、更に追い討ちをかける。
「悪魔を好きな奴なんているのかよ。いたら危険人物だろ」
「そうかな…。悪魔の中にも、優しい悪魔がいるかもよ?」
「はあ?悪い奴だから悪魔って言うんだろうが。なに?おまえ、危険人物なの?それとも怪しい宗教でもやってんの?」
「やってないよ!ただ俺は、悪魔が全て悪ではないと思ってるだけだよ」
「ふーん。じゃあ、おまえとは気が合わないな。もう俺に付きまとうなよ。俺は向こうで勉強するから、邪魔をするな」
「あっ、ルリス!待ってっ」
「うるさい」
音を立てて立ち上がるアレンを、エイルリスは鋭く睨んだ。
周りの生徒達の視線を集めてしまい、反省したのか、またはエイルリスを追いかけることを諦めたのか、アレンが力なく腰を下ろす。
エイルリスは、アレンから一番遠く離れた席に移動し、背中を向けて座った。そして、前回の続きから本を読み始めたが、内容が頭に入ってこない。腹が立って、余計なことを考えてしまうから。
アレンは良い奴だと思う。仲良くしたいからと付きまとわれて鬱陶しいが、一緒にいれば楽しい奴だと思う。でも、悪魔を好ましく思ってるならば、俺の敵だ。たまに、悪魔に憧れを持つ人間がいるが、アレンもその一人だったのか?くだらない。少し…ほんの少し、仲良くしてやってもいいと思い始めていただけに、余計に腹が立つ。
エイルリスは背後が気になり、少しだけ後ろを振り返った。そして、アレンの顔を見て、ツキンと胸が痛んだ。
アレンが、とても寂しそうな顔で、窓の外を見ていた。
エイルリスは立ち上がり、他にも読みたかった本を探しにいく。アレンを避けるように、遠回りをして本棚に近づく。
目的の本を見つけ、手に取り胸に抱え込む。そして、先ほどの胸の痛みについて考えた。
俺が発した言葉や態度で、他人がどんな反応しようが気にしない。この学園に来てから、気にしたことはなかった。それなのに、なんだ?同情?可哀想に思った?言いすぎたと後悔した?…わからない。くそっ、こんな些細なことに惑わされるな。俺は強くならなければならない。全てにおいて、強くならなければ。
本棚の隙間から、もう一度アレンを見た。
アレンは本を読んでいた。真剣な表情だ。熱心に読んでいるようだ。
そんなにも集中して読む本の内容が、エイルリスは気になった。悪魔は嫌いだが、悪魔のことを知る必要はある。
アレンが読む本に興味を持ち、次に来た時に読んでみようと決めて、アレンから視線を逸らした。
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