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「え?ルリス、気に入ってくれた?」
「……まあ」
うっかりと返事をしてしまった。
エイルリスは、しまったという顔で目をそらす。
アレンが嬉しそうに話し続ける。
「俺はルリスの部屋の方が好きだよ。白で統一されてて、居心地がいい」
「色の配置を考えるのが面倒なだけだ。この色は、おまえの好みか?」
「うん、そう。春の空色みたいだろ?」
「そうだな」
アレンの部屋は、アレンが言った通り、春の空みたいだ。薄い水色で統一されている。カーテン、ベッドカバー、絨毯、小物類も趣味がいい。
悪魔が好きだとかほざいていたから、てっきり黒系の怪しい部屋かと思っていたのに。予想外に明るくて驚いた。
壁際にある棚も、水色を中心に、数色で絵が描かれている。その棚の上に、ガラスケースが置いてあることに、エイルリスは気づく。
何気なく棚に近づいた。そしてガラスケースを覗いた瞬間、雷が落ちたかのような衝撃を受けた。
「これ…なんで…」
ガラスケースの中に、大切そうに二つの羽根が並べられている。一つは、エイルリスの真っ白な羽根だ。そうとは知らずに、アレンが持って帰った羽根だ。
そしてもう一つは、真っ黒な羽根だ。カラスよりも大きい。確実に悪魔の羽根だ。
エイルリスはガラスケースの中を凝視する。
これは…この羽根は…絶対にそうだ。あの悪魔の羽根じゃないか!ガラスケースの中にあってなお、漏れでる禍々しい気が、あいつの気配と同じだ!
「どうしたの?」とアレンが傍に来た。
エイルリスの視線の先を見て「ああ、これね。きれいだろ?」と楽しそうな声を出す。
「きれい…?」
きれいだと?これが?抜け落ちた羽根が?確かに俺の羽根は、白くてきれいだと、自分でも思う。だが、いずれ白い羽根は、全て黒に変わるだろう。あいつの、この黒い羽根のように。この醜い羽根のように!
そんなことをエイルリスが思っているとは知らないアレンは、羽根の説明を始めた。
「白い羽根は、ルリスの背中についてた羽根だよ。ルリスの背中に生えてるみたいだったよな。絶対に天使の羽根だよ。ルリスを仲間だと間違えて近づいてきた天使が、落としていったんだと思ってる。この黒い方は…これを言うとルリスは怒ると思う…」
「…怒らないから…言えよ」
エイルリスは、掠れた声を絞り出す。手に力を込めていないと、怒りでガラスケースを壊してしまいそうだ。
「これは、本当に悪魔の羽根なんだ。信じないかもしれないけど、俺は悪魔を見たことがある」
「…そう」
「その悪魔が、落としていった羽根なんだ。悪魔って怖いイメージだけど、あの人は違ったなぁ。背が高くてきれいな顔で、ルビーのような瞳が宝石みたいにキラキラしてて。もしも背中に白い翼があったなら、天使に間違えてしまうくらいに美しい悪魔だったよ」
エイルリスは、怒りで気持ちが悪くなってきた。
天使?あいつが?どこからどう見ても悪魔だろうが!
地獄のようだったあの夜を、絶対に忘れない。まるで昨日のことのように、すぐに思い出せる。
「……まあ」
うっかりと返事をしてしまった。
エイルリスは、しまったという顔で目をそらす。
アレンが嬉しそうに話し続ける。
「俺はルリスの部屋の方が好きだよ。白で統一されてて、居心地がいい」
「色の配置を考えるのが面倒なだけだ。この色は、おまえの好みか?」
「うん、そう。春の空色みたいだろ?」
「そうだな」
アレンの部屋は、アレンが言った通り、春の空みたいだ。薄い水色で統一されている。カーテン、ベッドカバー、絨毯、小物類も趣味がいい。
悪魔が好きだとかほざいていたから、てっきり黒系の怪しい部屋かと思っていたのに。予想外に明るくて驚いた。
壁際にある棚も、水色を中心に、数色で絵が描かれている。その棚の上に、ガラスケースが置いてあることに、エイルリスは気づく。
何気なく棚に近づいた。そしてガラスケースを覗いた瞬間、雷が落ちたかのような衝撃を受けた。
「これ…なんで…」
ガラスケースの中に、大切そうに二つの羽根が並べられている。一つは、エイルリスの真っ白な羽根だ。そうとは知らずに、アレンが持って帰った羽根だ。
そしてもう一つは、真っ黒な羽根だ。カラスよりも大きい。確実に悪魔の羽根だ。
エイルリスはガラスケースの中を凝視する。
これは…この羽根は…絶対にそうだ。あの悪魔の羽根じゃないか!ガラスケースの中にあってなお、漏れでる禍々しい気が、あいつの気配と同じだ!
「どうしたの?」とアレンが傍に来た。
エイルリスの視線の先を見て「ああ、これね。きれいだろ?」と楽しそうな声を出す。
「きれい…?」
きれいだと?これが?抜け落ちた羽根が?確かに俺の羽根は、白くてきれいだと、自分でも思う。だが、いずれ白い羽根は、全て黒に変わるだろう。あいつの、この黒い羽根のように。この醜い羽根のように!
そんなことをエイルリスが思っているとは知らないアレンは、羽根の説明を始めた。
「白い羽根は、ルリスの背中についてた羽根だよ。ルリスの背中に生えてるみたいだったよな。絶対に天使の羽根だよ。ルリスを仲間だと間違えて近づいてきた天使が、落としていったんだと思ってる。この黒い方は…これを言うとルリスは怒ると思う…」
「…怒らないから…言えよ」
エイルリスは、掠れた声を絞り出す。手に力を込めていないと、怒りでガラスケースを壊してしまいそうだ。
「これは、本当に悪魔の羽根なんだ。信じないかもしれないけど、俺は悪魔を見たことがある」
「…そう」
「その悪魔が、落としていった羽根なんだ。悪魔って怖いイメージだけど、あの人は違ったなぁ。背が高くてきれいな顔で、ルビーのような瞳が宝石みたいにキラキラしてて。もしも背中に白い翼があったなら、天使に間違えてしまうくらいに美しい悪魔だったよ」
エイルリスは、怒りで気持ちが悪くなってきた。
天使?あいつが?どこからどう見ても悪魔だろうが!
地獄のようだったあの夜を、絶対に忘れない。まるで昨日のことのように、すぐに思い出せる。
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