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「俺の寮内で下品なことすんなよな、クソが」
「…あの」
「あ、大丈夫?何か…される前みたいだな。よかったよかった…てか!君、きれいな顔してるねぇ。あー、だから襲われたのか」
「…さあ。こいつらがバカで下品なだけです。助けてくれてありがとうございます。じゃあ俺は帰るんで」
「あっ、待って!君、名前は?」
「……」
「一応助けたんだから、教えてくれよ。俺はオリス。高等部の三年生でここの寮長だ」
「エイルリスです。ポインセチア寮です」
「ふーん。高等部の一年生?」
「そうです」
「そっか。また何かあれば俺に言えよ?」
「自分で対処できます。失礼します」
エイルリスは早口で言うと、まだ何か言いたそうにしているオリスを置いて部屋を出た。
昼休み中で、人の少ないオキザリス寮を早足で出る。強く押さえつけられた腕を擦りながら校舎に向かっていると、前方からアレンが走ってきた。
「ルリス!」
「来るのが遅いんだよっ」
「ごめん!講義が長引いて!どこにもいなくて心配した。なんでここにいるの?何かあった?」
「大ありだ」
「教えて」
エイルリスの些細な表情に気づいたのか、アレンの声が低くなる。
エイルリスは、わざとアレンが怒るような言い方をした。
「ストーカー野郎の部屋に連れ込まれた」
「えっ!」
「ストーカー野郎の子分に体を押さえつけられて…」
「ルリス、そいつの部屋どこ?」
アレンがまとう空気が変わる。
エイルリスは、頬にピリリと冷たいものを感じて目を見開く。
アレンの周りの空気が変わった。例えるなら穏やかで暖かい春の空気から、吸い込めば肺が凍るような冬の空気へと変わった。
へぇ…かなり怒ってるな。俺のことで怒るアレンを見るのは、悪くない。
楽しそうにアレンを見るエイルリスだったが、今にもエイルリスの背後のオキザリス寮へと歩き出そうとするアレンの手を、咄嗟に掴む。
「待て。押し倒されはしたが、何もされてない。いや、ストーカー野郎の股間を思いっきり蹴ったな」
淡々と話すエイルリスを見て、今度はアレンが目を見開いた。
「え?蹴ったの?股間を?うわぁ、絶対に痛いやつ…」
「床に転げ回っていたぞ」
「ふん、いい気味だ。でもそれだけじゃ足りない。ルリスに手を出そうとしたんだ。もっと罰を与えないと」
「罰?おまえって意外と過激だな」
「ルリスを襲おうとするなんて、絶対に許せない。やっぱり今から行って殴ってくる!」
「いや、だから待てって。オキザリス寮の寮長が、あいつらを倒したから。俺を助けてくれたんだよ」
「寮長が?誰?」
「オリス。あいつ…」
「なに?」
「いや、あっという間に、あいつらを倒したんだ。さすが寮長だ。強かったぜ」
「その人も、もしかしてルリスのことを…」
「バカめ。今日初めて会ったんだ。寮長として寮内で問題を起こされたくなかったんだろうよ」
「ふーん。それならいいけど」
ようやく怒りがおさまってきたらしく、アレンがランチを食べに行こうと言って、エイルリスの手を引いて歩き出す。
エイルリスは、手を振り払うことも忘れて、オリスのことを考えた。
オキザリス寮の寮長オリス。一目見てわかった。あいつは悪魔だ。悪魔の力で、四人の意識を瞬時に飛ばした。かなりの力を持っている。俺の正体に気づいてはいないと思うが、用心した方がよさそうだな。
「…あの」
「あ、大丈夫?何か…される前みたいだな。よかったよかった…てか!君、きれいな顔してるねぇ。あー、だから襲われたのか」
「…さあ。こいつらがバカで下品なだけです。助けてくれてありがとうございます。じゃあ俺は帰るんで」
「あっ、待って!君、名前は?」
「……」
「一応助けたんだから、教えてくれよ。俺はオリス。高等部の三年生でここの寮長だ」
「エイルリスです。ポインセチア寮です」
「ふーん。高等部の一年生?」
「そうです」
「そっか。また何かあれば俺に言えよ?」
「自分で対処できます。失礼します」
エイルリスは早口で言うと、まだ何か言いたそうにしているオリスを置いて部屋を出た。
昼休み中で、人の少ないオキザリス寮を早足で出る。強く押さえつけられた腕を擦りながら校舎に向かっていると、前方からアレンが走ってきた。
「ルリス!」
「来るのが遅いんだよっ」
「ごめん!講義が長引いて!どこにもいなくて心配した。なんでここにいるの?何かあった?」
「大ありだ」
「教えて」
エイルリスの些細な表情に気づいたのか、アレンの声が低くなる。
エイルリスは、わざとアレンが怒るような言い方をした。
「ストーカー野郎の部屋に連れ込まれた」
「えっ!」
「ストーカー野郎の子分に体を押さえつけられて…」
「ルリス、そいつの部屋どこ?」
アレンがまとう空気が変わる。
エイルリスは、頬にピリリと冷たいものを感じて目を見開く。
アレンの周りの空気が変わった。例えるなら穏やかで暖かい春の空気から、吸い込めば肺が凍るような冬の空気へと変わった。
へぇ…かなり怒ってるな。俺のことで怒るアレンを見るのは、悪くない。
楽しそうにアレンを見るエイルリスだったが、今にもエイルリスの背後のオキザリス寮へと歩き出そうとするアレンの手を、咄嗟に掴む。
「待て。押し倒されはしたが、何もされてない。いや、ストーカー野郎の股間を思いっきり蹴ったな」
淡々と話すエイルリスを見て、今度はアレンが目を見開いた。
「え?蹴ったの?股間を?うわぁ、絶対に痛いやつ…」
「床に転げ回っていたぞ」
「ふん、いい気味だ。でもそれだけじゃ足りない。ルリスに手を出そうとしたんだ。もっと罰を与えないと」
「罰?おまえって意外と過激だな」
「ルリスを襲おうとするなんて、絶対に許せない。やっぱり今から行って殴ってくる!」
「いや、だから待てって。オキザリス寮の寮長が、あいつらを倒したから。俺を助けてくれたんだよ」
「寮長が?誰?」
「オリス。あいつ…」
「なに?」
「いや、あっという間に、あいつらを倒したんだ。さすが寮長だ。強かったぜ」
「その人も、もしかしてルリスのことを…」
「バカめ。今日初めて会ったんだ。寮長として寮内で問題を起こされたくなかったんだろうよ」
「ふーん。それならいいけど」
ようやく怒りがおさまってきたらしく、アレンがランチを食べに行こうと言って、エイルリスの手を引いて歩き出す。
エイルリスは、手を振り払うことも忘れて、オリスのことを考えた。
オキザリス寮の寮長オリス。一目見てわかった。あいつは悪魔だ。悪魔の力で、四人の意識を瞬時に飛ばした。かなりの力を持っている。俺の正体に気づいてはいないと思うが、用心した方がよさそうだな。
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