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第3章 本格的侵攻開始 か?
第13話 当然だが、そして年は明ける
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除夜の鐘が鳴る中、時計の針が0時を指し示す。
「〈〈「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」〉〉」
と言いながら、なぜか全員から、こちらに手が出てきた。
絶対、示し合わして来てやがる。
まあ、元々そのつもりだし……
「いいか…… では名前を呼びますので、順番に行きます」
亜空間収納庫から、ポチ袋やほかの袋を取り出す。
「まずは、中学生から。少林真魚(わかばやしまお)」
「はーい」
「無駄遣いはしないように。次は少林壮二(わかばやしそうじ)」
「はい」
壮二にポチ袋を渡す。中学生組は一律5千円。遊びに行くときの小遣いとか文房具費用は別にやっているしな。
「次は高校生。少林芳雄(わかばやしよしお)」
「はい」
「貯金もしとけよ」
「はい」
高校生は、一律1万としてある。
「つぎ、冬月一翔(ふゆつきかずと)」
「へっ、はい」
「ほれ、無駄遣いすんなよ」
「すいません。貰えると思っていませんでした。あざす」
「次は大学生か」
といった瞬間、神地さんが目の前に飛んできた。
「おおう、早いな。神地玲己(かみちたまき)お年玉だ」
中身は悩んだが、3万ほど入れた。
「次は、大学卒業組」
ええ、要らないわよと言いながら、手を出してくる美月。
「あーじゃあ、松沼美月(まつぬまみづき)」
しようがないから、美月の袋を渡す。5万だけどな。
「変なおもちゃを、買わないように」
「え~」
「次、井守つぐみ(いもりつぐみ)さん」
「えっ私もくれるの?」
「お世話になっていますので、お年玉です」
先生には、世話になっているので10万包んだ。
悩んだのは、この二人だ。末広がりの8万とか考えたが10万にした。
「松沼和男(まつぬまかずお)さんと松沼かおり(まつぬまかおり)さん。
どうぞ、僅かばかりですが」
「まあまあ。この年でもらえるなんて、いいの?」
「神崎さん稼いでいますから、もう少しで確定申告の時、泣きますけどね」
「やめてくださいよ、先生」
さらっと、個人情報を暴露する先生。
「じゃあ遠慮なく。頂きますね」
「いやこれをもらうと、贈収賄が」
「じゃあこれは、私が頂いておきますね」
「あっかおり。そんな~、君だってまずいだろう」
「身内からもらって何が悪いの? 私はこんなの貰わなくても、えこひいきするから関係ないわ」
「じゃあ私も一緒だ。返してくれ」
なんだか、もめだしたがまあいい。
「寝るか? それとも初詣にでも行くか?」
「あっ、そうだな。私たちも長居をしたが、初詣に行って帰るとしよう」
「じゃあ、みんなで行くとしようか」
「あっでも11時過ぎているから、未成年はまずいんじゃ」
「保護者同伴でほかによらず、初詣のみなら問題ない。まあ自治体で規制しているところもあるようだがな」
「じゃあ行こうか」
夜中だが、やはり少し人通りは多い。近所の神社に向けての流れができている。
「ダンジョンやモンスターが出たけど、混乱は最初だけでしたね」
一翔がそんなことを言うが。
「まだ、モンスターも弱いからな。これからも地球上の魔素濃度が上がると、強い奴もダンジョンから出てき始めるからな。これからだ」
つい、そう言ってしまった。あっと思い振り返ると。
「一司君その情報はどこから? それと、もっと詳しく聞こうか」
「お父さん、そんなに突然詰めちゃだめですよ。そうね、大みそかはごちそうにもなったし。初詣に行ってから、帰って一休みしたら。そうね午後からでも、お年賀にいらっしゃい」
松沼お母さんの意見に、父も賛同し
「ああ、それがいいな。本当は、三が日に四足物はだめというが、肉でも焼こう」
と調子に乗る。本当に肉が好きな人だな。
「じゃあ、遠慮なく伺います。しかし、義父さんホントに肉が好きなんですね」
「ああっ、肉は良い」
そう言っただけで、よだれが出てる。
亜空間庫の肉をカンパしよう。
神社の鳥居をくぐり、石段を登っていく。
変な干渉は受けなかったな。例によって、暗視の補正が効いていて暗くない。
目からビームでも出ていないかと不安になり美月を見たが、出ていなようだ。
しかし目が合い、何か勘違いをしたのか腕を組んできた。
げっ、後ろに親が居るのにと思ったら、目ざとく見つけた神地さんが右手側に回り腕を組んできた。
歩きにくいし、後ろからの「ほーう、やはりそうか」の声が怖いよ。
本殿へ行き、結局並んでお参りをする。
真横で一司さんが、玲己と呼んでくれますように。
そんな事を、声を出してお願いしている奴がいた。
反対側は、一心不乱に呪詛に聞こえるような願いを唱えていた。
……神様が逃げるぞ。
あれ? そう言えば、俺たちも神だったっけ? フレイヤ先生がそんなことを言っていた気がする。
そんなことを、ほかの人たちが、お参りしているときにふと思いだす。
その時ふいに、意識が宇宙とリンクした気がした。
あれは、この宇宙のアカシックレコードか? でも、俺には、記録というより規則に思えた。この宇宙の構成と運用それに関する決まり事。
今リンクしたのは、アカシックレコードじゃなく。
この宇宙の構成プログラム? そんな可能性を考える。
ただ、理解した。
悪さをしているのは月に来ているトカゲだ。
ただ、本体はこちらに来ていないな。来ていても分体か。
「……し、かずし。帰るよ。何をしているの? 目が赤く光っているわよ」
「えっ? ああ、わかった」
神社の石段を下りたところで、皆と解散する。
井守先生を、美月と送っていくことにした。
「〈〈「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」〉〉」
と言いながら、なぜか全員から、こちらに手が出てきた。
絶対、示し合わして来てやがる。
まあ、元々そのつもりだし……
「いいか…… では名前を呼びますので、順番に行きます」
亜空間収納庫から、ポチ袋やほかの袋を取り出す。
「まずは、中学生から。少林真魚(わかばやしまお)」
「はーい」
「無駄遣いはしないように。次は少林壮二(わかばやしそうじ)」
「はい」
壮二にポチ袋を渡す。中学生組は一律5千円。遊びに行くときの小遣いとか文房具費用は別にやっているしな。
「次は高校生。少林芳雄(わかばやしよしお)」
「はい」
「貯金もしとけよ」
「はい」
高校生は、一律1万としてある。
「つぎ、冬月一翔(ふゆつきかずと)」
「へっ、はい」
「ほれ、無駄遣いすんなよ」
「すいません。貰えると思っていませんでした。あざす」
「次は大学生か」
といった瞬間、神地さんが目の前に飛んできた。
「おおう、早いな。神地玲己(かみちたまき)お年玉だ」
中身は悩んだが、3万ほど入れた。
「次は、大学卒業組」
ええ、要らないわよと言いながら、手を出してくる美月。
「あーじゃあ、松沼美月(まつぬまみづき)」
しようがないから、美月の袋を渡す。5万だけどな。
「変なおもちゃを、買わないように」
「え~」
「次、井守つぐみ(いもりつぐみ)さん」
「えっ私もくれるの?」
「お世話になっていますので、お年玉です」
先生には、世話になっているので10万包んだ。
悩んだのは、この二人だ。末広がりの8万とか考えたが10万にした。
「松沼和男(まつぬまかずお)さんと松沼かおり(まつぬまかおり)さん。
どうぞ、僅かばかりですが」
「まあまあ。この年でもらえるなんて、いいの?」
「神崎さん稼いでいますから、もう少しで確定申告の時、泣きますけどね」
「やめてくださいよ、先生」
さらっと、個人情報を暴露する先生。
「じゃあ遠慮なく。頂きますね」
「いやこれをもらうと、贈収賄が」
「じゃあこれは、私が頂いておきますね」
「あっかおり。そんな~、君だってまずいだろう」
「身内からもらって何が悪いの? 私はこんなの貰わなくても、えこひいきするから関係ないわ」
「じゃあ私も一緒だ。返してくれ」
なんだか、もめだしたがまあいい。
「寝るか? それとも初詣にでも行くか?」
「あっ、そうだな。私たちも長居をしたが、初詣に行って帰るとしよう」
「じゃあ、みんなで行くとしようか」
「あっでも11時過ぎているから、未成年はまずいんじゃ」
「保護者同伴でほかによらず、初詣のみなら問題ない。まあ自治体で規制しているところもあるようだがな」
「じゃあ行こうか」
夜中だが、やはり少し人通りは多い。近所の神社に向けての流れができている。
「ダンジョンやモンスターが出たけど、混乱は最初だけでしたね」
一翔がそんなことを言うが。
「まだ、モンスターも弱いからな。これからも地球上の魔素濃度が上がると、強い奴もダンジョンから出てき始めるからな。これからだ」
つい、そう言ってしまった。あっと思い振り返ると。
「一司君その情報はどこから? それと、もっと詳しく聞こうか」
「お父さん、そんなに突然詰めちゃだめですよ。そうね、大みそかはごちそうにもなったし。初詣に行ってから、帰って一休みしたら。そうね午後からでも、お年賀にいらっしゃい」
松沼お母さんの意見に、父も賛同し
「ああ、それがいいな。本当は、三が日に四足物はだめというが、肉でも焼こう」
と調子に乗る。本当に肉が好きな人だな。
「じゃあ、遠慮なく伺います。しかし、義父さんホントに肉が好きなんですね」
「ああっ、肉は良い」
そう言っただけで、よだれが出てる。
亜空間庫の肉をカンパしよう。
神社の鳥居をくぐり、石段を登っていく。
変な干渉は受けなかったな。例によって、暗視の補正が効いていて暗くない。
目からビームでも出ていないかと不安になり美月を見たが、出ていなようだ。
しかし目が合い、何か勘違いをしたのか腕を組んできた。
げっ、後ろに親が居るのにと思ったら、目ざとく見つけた神地さんが右手側に回り腕を組んできた。
歩きにくいし、後ろからの「ほーう、やはりそうか」の声が怖いよ。
本殿へ行き、結局並んでお参りをする。
真横で一司さんが、玲己と呼んでくれますように。
そんな事を、声を出してお願いしている奴がいた。
反対側は、一心不乱に呪詛に聞こえるような願いを唱えていた。
……神様が逃げるぞ。
あれ? そう言えば、俺たちも神だったっけ? フレイヤ先生がそんなことを言っていた気がする。
そんなことを、ほかの人たちが、お参りしているときにふと思いだす。
その時ふいに、意識が宇宙とリンクした気がした。
あれは、この宇宙のアカシックレコードか? でも、俺には、記録というより規則に思えた。この宇宙の構成と運用それに関する決まり事。
今リンクしたのは、アカシックレコードじゃなく。
この宇宙の構成プログラム? そんな可能性を考える。
ただ、理解した。
悪さをしているのは月に来ているトカゲだ。
ただ、本体はこちらに来ていないな。来ていても分体か。
「……し、かずし。帰るよ。何をしているの? 目が赤く光っているわよ」
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