勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第4章 少しずつ変わって行く世界

第7話 うだうだ言うな、とりあえず殺(や)れ。

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 その頃。遠く離れた、ホワイトハウスの一室。

 補佐官と軍の偉い手さんが、一緒にある映像を見ていた。
 コロラドからネブラスカ、カンザスの州にまたがる作戦エリアを撮影している映像だ。
 
 この一月変わることなく、いつもと同じように兵たちがモンスターを追いかけまわしている姿が見えていたが、大統領がどこかへかけていた電話を切り、そろそろだなあと言った瞬間。
 画面が、真っ白に塗りつぶされた。

 その光が収まった後。
 大量に居たモンスターは消失して、ただ呆然とした兵たちが映っていた。

〔なっなんですか? 今の光景は……〕
〔そこの、デンバー空港の端っこを見てみろ〕
 大統領が指をさす。
〔ポイントD-32のカメラ。アップにします〕

 映し出されたのは、まだ子供のような7人。
 ぞろぞろと仮設基地の方からやってくるのが映っていた。
 マップをのぞき込み、何かを考えているようだ。

 すこし後ろにいた連中と会話をした。
 その後、画面が真っ白になる。
 それが収まりかかったとき、彼らの前に魔石が一瞬山になって積り、それがまた消えていく……。

〔あの大量の魔石からすると、ホワイトアウトを起こしたのは彼らと言うことですかね〕
〔ああ、雪ではなくて、雷というのが恐ろしい所だが〕

〔大統領、彼らはいったい何者です〕
〔日本の害獣駆除会社だそうだ〕
〔ほう、エクスターミネーションですか。さしずめ、殲滅者ですかな〕
〔で、あの中央の彼は、神崎と言うんだが、最近ルシファーとも呼ばれているよ〕
〔彼が? 犬と猫が居ませんな?〕

〔日本でリサーチすると、ダンジョンアタックには連れて行くそうだ〕
〔大統領、それは本当に犬と猫ですか?〕
〔さあな? 死ぬ気になって聞いてみるか? 私は彼に会って死にかかったよ。はははっ〕

 笑いながらとんでもないことを言う大統領。
 唖然とする一同。そんな折、黒い渦が出現して、画面から彼らが消えた。
〔消えましたな〕
〔あれは、空間をつなげるゲートだそうだ。あの辺りで強力そうなダンジョンはどこかな?〕
〔α-1。通称エアプレーンハンガーがあります〕
〔繋いでくれ〕
〔出します〕

〔おお、居たな〕
 うれしそうな大統領。
〔まさか、本当に移動できるのか〕
 一司達は、大きさにきょろきょろしながら、周りを見ている。

〔中に入っていくな、ここのモンスターは何だ?〕
〔今確認できているのは、翼竜タイプです。一階がかなり広くて、次へ行けていません〕
〔空を飛んでいるものを、どうやって倒すんだろうなあ〕

〔おおっ。いきなり空間から、犬と猫が出てきた〕
〔彼は手をついて何をしているんだろう? 何かしゃべっているようだが?〕
 その時一司は立ち上がり、みんなに向かって「ワイバーンが居る。戦ってみたいやついるか?」と言っていた。
 一翔がうだうだ言うので、落とすことにした。

 一司を中心に、雷(いかずち)が放射線状に撃ちだされる。
〔今度は間違いなく、彼が撃ちだしたぞ。見ろ、すごく強力な一撃で、バタバタと翼竜が落ちていく〕
 
〔すいません。先ほどの彼の会話で、モンスターはワイバーンと言っていました〕
 テクニシャン(技術系職員)の兵が進言をした。
〔彼は、モンスターの正体を知っているのか〕

 それから1時間ほど、みんなが遊んでいるようだが、その内容は強力な炎を撃ちだし、ウオーターカッターの様な水流と雷が飛び交う。あるものは、呼び寄せそっと命を奪う。
 映し出され繰り広げられるその異様な光景に、モニターを見ている全員が言葉を失う。

 そして、動きが収まったと思うと、猫が2足で立ち上がり手を上げる。
 その瞬間。上空でうごめいていたワイバーンが、黒い煙となって霧散する。
 その後30cmはありそうな、魔石が降って来るが、途中で消える。

〔あっ彼らが消えるぞ、奥の映像は?〕
〔ダンジョンの中に入ってしまうと、電波が切れますので無理です〕
〔ああそうか、そうだな〕

 そしてカメラは、ダンジョンの外側からの監視に切り替わる。



 その後、レッドドラゴンを倒して。
 4階のブルードラゴンと美月の対決や、玲己とブルードラゴンの対決をして遊び、一通り満足したら、みゆきによる、今はお休み攻撃。
 究極の癒しにより、どんどんブルードラゴンが消えて行った。

 それを見たフレイヤが対抗して、神言を言ってしまい。あっという間に全滅。

「次は、5階。もう最後だぞ。意外とでかいけれど、つまらんな」
「社長、手が届かないから駄目ですよ」
 と一翔が、泣き言をいう。
「馬鹿野郎。おまえ自身をエサにして、目の前に来たら殴れ。芳雄は上手にできているから、お前にもできる。文句言う前にとりあえず殺(や)れ。ミスって食われた場合はあきらめろ」

「ブラックだ~」
「人聞きの悪い。うちはホワイトで、アットホームな会社だ」
 霞ちゃんが一翔の背中をポンポンじゃなく、バシバシしているが、レベルが上がっているから、普通の人間相手にすると相手が死ぬぞ。


 まあ5階は、赤青取り混ぜ似たような奴が炎や水、氷の塊を撃って来るから見極めができないと、普通の奴らには難しい階だと思う。
 みゆきによる癒しを、ドラゴン達に与えて、安らかな眠りへといざなう。

 徐々に、距離も伸びてきて、いい感じだ。

 と思ったら、またフレイヤがやりやがった。

 仕方が無い。奥の壁を崩して、制御クリスタルをもらう。

 そうして、玲己にゲートが使える事を伝えて、試しに使わせてみる。
 ダンジョンマスターが居なくなったので、システムに潜入して外までのイメージを拾わせてゲートを開く。
 外へ出てみて、大丈夫なことを確認する。なぜか美月がニコニコしているのが、怖いな。

 外に出て閉じると、あんなに大きかった穴が消えて、でかい魔石がごろごろ出てきた。まだ結構残っていたようだ。

 全部収納して、次の強力そうなダンジョンを探して、ゲートを潜る。
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