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第5章 空間崩壊と混ざり合う世界
第9話 夏休みの工作 その3 面倒だ……
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「どうして、こんな組合わせになるのよ」
美月が振り返ると、八部達。
「ぞろぞろと、本当にまあ。一司は何処へ行ったのよ?」
「うーんと…… もっと深くに、反応があります。美月様」
「うん? あんた乾闥婆(けんだつば)」
「藤原 音哉。もとホスト22歳。東方を守護する持国天の眷属(けんぞく)でございます。おねえさま」
「キモイ」
と言って、美月がにらむ。
そして、突然始まる自己紹介。
「毘舎闍(びしゃじゃ)こと、杉本 みき(すぎもと みき)18歳。大学1年生。エッチ大好きです。よろしくね。もともと人や五穀の精気を食すもの。東方を守護する持国天の眷属」
「鳩槃荼(くばんだ)こと、斉藤 朱華(さいとう しゅか)20歳。飲み屋さんのキャストをやっていました。一応大学生。南方を守護する増長天の眷属」
「薜茘多(へいれいた)こと、平野 平太(ひらの へいた)25歳。会社を首になりプータローでした。生活の為にダンジョンで金稼ぎしていました。常に飢餓、涸渇で、切羽詰まっている鬼神。南方を守護する増長天の眷属」
「那伽(ナーガ、龍)こと、辰神 真二(たつがみ しんじ) 18歳。フリーター で連れの家を転々としていました。ダンジョンで稼いで何とか生活していました。実は水属性の王。西方を守護する広目天の眷属」
「富單那(ふたんな)こと、丸居 誠二(まるい せいじ) 16歳。高校生。小遣い稼ぎにダンジョンへ行っていました。病鬼であります。西方を守護する広目天の眷属」
「夜叉(やしゃ)こと、神木 月那(かみき つきな)16歳。高校生。家が道場でダンジョンで修業していました。北方を守護する多聞天の眷属」
「羅刹(らせつ)こと、森下 冴月(もりした さつき) 17歳。剣道女子です。修練の為ダンジョンへ。北方を守護する多聞天の眷属。今の所、これだけですね」
そう言って、みんながびしっとポーズを決めている。
自己紹介途中は、動画配信サイトでよく見るオタ芸だったが。
「ああ。うん。よろしくね。でもこの世界で、誰かに干渉されるとは。何者かしら? 私の作品に勝手に手を加えるとは許さない。行くわよ八部」
見事にみんな動かない。
「何なの?さっき、どこかの戦隊物みたいに、張り切って自己紹介していたじゃない」
「いえ。まだ転移ができませんし、この体能力が低くて」
そういわれて、頭を抱える美月。
「使えないわね。じゃあみんな此処にいるのね?」
「いえ。ついて行きます」
ぞろぞろと、美月の後ろについて行く。
統制なくバラバラで。
そして、一司たち。
「なあ、なんでこんなところに、店が建っているんだ?」
なぜだか、この場所だけ舗装された道路があり、向かい側に、きらびやかなネオンの店が建っていた。
店の前に駐車してある、あの車。シボレー・コレペットC1?
ああそうか。
それに、店の名前もシャンプーみたいな名前だし、間違いないな。
俺の記憶を読んで、再現したのか。
「さあ? 一司、入ってみたらわかるんじゃない」
フレイヤが、興味なさそうにつぶやく。
「それもそうか」
中に入ると、やはりバーだった。
期待した、お姉ちゃんわんさか状態ではなかったが。
いたのは、結構背の高いおっさんだ。ピアノのわきでグラスに入った酒を飲んでいる。それでこの内装。やっぱり、あのドラマだな。刑事さんのお手伝いするやつ。ファンだったからな。
そうすると、こいつは彼だよな。
「いらっしゃい。珍しいね。こんなところまで。それも人?」
「あんたか、さっき俺に干渉をしていたのは?」
「さあて、何の話だい?」
「じゃあまあいい。うすうす気は付いているが、聞いてあげよう。あんた誰だ? こんな所で店をやって儲かるのか?」
「ああ、たまに、兄弟とかが来るからな」
「ふーん。名乗らずか。さてルシファーさん。俺の記憶を読んでドラマの再現か。楽しいのか」
「ああ楽しいよ。ここは退屈なんだよ」
そう言って、酒をあおる。
それを聞いて、俺はにまっと笑い、胡散臭い営業のような表情でこう告げる。
「はい。そんなあなたに朗報です。この世界、潰して作り直すから、立ち退いてくれるかね」
そう言うと驚く。おお素の顔で驚いたな?
「何だと? そんなことはできないはずだ。父の制限が掛けられている」
「多分そっちとも、話は付いているんだろうが、世界の境界が崩れてね。それの地上げ、じゃない再構築を任されたんだ。素直にどいてくれ」
「ちょっと待て」
そう言って何かの、エネルギーが放出される。
「本当だ。干渉されないし、だいぶ面白いことになっているな、リアルルシファーしようかな?」
「ちょっと待て、現世の人間界でうろうろされるのは困るんだ。すぐに新しい所を作るからじっとしていてくれ」
「なんだぁ。君はあれかい? また暗い所でじっとしておけと? この世界の様子でそんな事できる訳がないじゃないか」
そう言って怪しく笑うルシファー君。
デイティクティブとか言いながら、女刑事の尻を追い回す姿が見えるぞ。
そう言って奴は、こぶしの関節を鳴らしながら、
「押し通らせてもらおう」
と言ってきたが、対象が多すぎてなんの真似か分からん。
「こいやあ」
と言ってしまう。あ、これ殺される方のセリフだ。
気が付けば、一瞬で奴は目の前に…… 来ている最中だった。
意外と遅い。ああ、そういえばクリスタル追加されて、パワーアップしたんだっけ。
ファンとして気が引けるから、最初に顔をつぶしておこう。
腹に軽く左ボディを入れて、下がった顔へそのまま右の打ち下ろし気味のフックパンチ。さらに下がった顔へ左の膝。
とどめに、と思ったら、ぞくっと来た。
バックステップをして、奴に別空間を5つくらい重ねて、球体のシールドで包む。
中で3層くらい空間がはじけた。
「フレイヤ、今のっておんなじ力かな」
「そうね、3つほど空間を貫通したのなら立派ね。でも私の方が強いにゃ」
そういって、ばばーんと効果音が出そうな感じで、腰に手をあて胸を張る。フレイヤどこのお嬢様だよ。
「あっ、また力を使った」
割れる前に追加で、シールドを張る。
こっちをにらんでいるなあ、顔は自前に戻したのか、かなりの美形。あー何か翼が出てきた。6対、12枚の翼だ。
「あれって、パワーアップか?」
「そうじゃないの?」
あの死の攻撃はいやだな。
「もう、面倒。死ねやおらぁ」
そう叫び、力を籠める。
「一司兄ちゃん。言葉が悪いよ」
と真魚に怒られながら、世界は白い光で埋め尽くされていく……。
「白い部屋。ここは何処? ぼくは教室で、そうだ突然、魔方陣が出てきて……異世界に転生するの?……」
白い世界を見て、ついそんなボケを言ってしまう。
両手に真魚とフレイヤを抱えて、シールドを張り重ねる。
だが、攻撃が強すぎたようだ。
「誰だよこんなバカな力」
外側から、シールドがガンガン壊れる。
「自分の攻撃で、自分が死にそう」
やばいな……。
美月が振り返ると、八部達。
「ぞろぞろと、本当にまあ。一司は何処へ行ったのよ?」
「うーんと…… もっと深くに、反応があります。美月様」
「うん? あんた乾闥婆(けんだつば)」
「藤原 音哉。もとホスト22歳。東方を守護する持国天の眷属(けんぞく)でございます。おねえさま」
「キモイ」
と言って、美月がにらむ。
そして、突然始まる自己紹介。
「毘舎闍(びしゃじゃ)こと、杉本 みき(すぎもと みき)18歳。大学1年生。エッチ大好きです。よろしくね。もともと人や五穀の精気を食すもの。東方を守護する持国天の眷属」
「鳩槃荼(くばんだ)こと、斉藤 朱華(さいとう しゅか)20歳。飲み屋さんのキャストをやっていました。一応大学生。南方を守護する増長天の眷属」
「薜茘多(へいれいた)こと、平野 平太(ひらの へいた)25歳。会社を首になりプータローでした。生活の為にダンジョンで金稼ぎしていました。常に飢餓、涸渇で、切羽詰まっている鬼神。南方を守護する増長天の眷属」
「那伽(ナーガ、龍)こと、辰神 真二(たつがみ しんじ) 18歳。フリーター で連れの家を転々としていました。ダンジョンで稼いで何とか生活していました。実は水属性の王。西方を守護する広目天の眷属」
「富單那(ふたんな)こと、丸居 誠二(まるい せいじ) 16歳。高校生。小遣い稼ぎにダンジョンへ行っていました。病鬼であります。西方を守護する広目天の眷属」
「夜叉(やしゃ)こと、神木 月那(かみき つきな)16歳。高校生。家が道場でダンジョンで修業していました。北方を守護する多聞天の眷属」
「羅刹(らせつ)こと、森下 冴月(もりした さつき) 17歳。剣道女子です。修練の為ダンジョンへ。北方を守護する多聞天の眷属。今の所、これだけですね」
そう言って、みんながびしっとポーズを決めている。
自己紹介途中は、動画配信サイトでよく見るオタ芸だったが。
「ああ。うん。よろしくね。でもこの世界で、誰かに干渉されるとは。何者かしら? 私の作品に勝手に手を加えるとは許さない。行くわよ八部」
見事にみんな動かない。
「何なの?さっき、どこかの戦隊物みたいに、張り切って自己紹介していたじゃない」
「いえ。まだ転移ができませんし、この体能力が低くて」
そういわれて、頭を抱える美月。
「使えないわね。じゃあみんな此処にいるのね?」
「いえ。ついて行きます」
ぞろぞろと、美月の後ろについて行く。
統制なくバラバラで。
そして、一司たち。
「なあ、なんでこんなところに、店が建っているんだ?」
なぜだか、この場所だけ舗装された道路があり、向かい側に、きらびやかなネオンの店が建っていた。
店の前に駐車してある、あの車。シボレー・コレペットC1?
ああそうか。
それに、店の名前もシャンプーみたいな名前だし、間違いないな。
俺の記憶を読んで、再現したのか。
「さあ? 一司、入ってみたらわかるんじゃない」
フレイヤが、興味なさそうにつぶやく。
「それもそうか」
中に入ると、やはりバーだった。
期待した、お姉ちゃんわんさか状態ではなかったが。
いたのは、結構背の高いおっさんだ。ピアノのわきでグラスに入った酒を飲んでいる。それでこの内装。やっぱり、あのドラマだな。刑事さんのお手伝いするやつ。ファンだったからな。
そうすると、こいつは彼だよな。
「いらっしゃい。珍しいね。こんなところまで。それも人?」
「あんたか、さっき俺に干渉をしていたのは?」
「さあて、何の話だい?」
「じゃあまあいい。うすうす気は付いているが、聞いてあげよう。あんた誰だ? こんな所で店をやって儲かるのか?」
「ああ、たまに、兄弟とかが来るからな」
「ふーん。名乗らずか。さてルシファーさん。俺の記憶を読んでドラマの再現か。楽しいのか」
「ああ楽しいよ。ここは退屈なんだよ」
そう言って、酒をあおる。
それを聞いて、俺はにまっと笑い、胡散臭い営業のような表情でこう告げる。
「はい。そんなあなたに朗報です。この世界、潰して作り直すから、立ち退いてくれるかね」
そう言うと驚く。おお素の顔で驚いたな?
「何だと? そんなことはできないはずだ。父の制限が掛けられている」
「多分そっちとも、話は付いているんだろうが、世界の境界が崩れてね。それの地上げ、じゃない再構築を任されたんだ。素直にどいてくれ」
「ちょっと待て」
そう言って何かの、エネルギーが放出される。
「本当だ。干渉されないし、だいぶ面白いことになっているな、リアルルシファーしようかな?」
「ちょっと待て、現世の人間界でうろうろされるのは困るんだ。すぐに新しい所を作るからじっとしていてくれ」
「なんだぁ。君はあれかい? また暗い所でじっとしておけと? この世界の様子でそんな事できる訳がないじゃないか」
そう言って怪しく笑うルシファー君。
デイティクティブとか言いながら、女刑事の尻を追い回す姿が見えるぞ。
そう言って奴は、こぶしの関節を鳴らしながら、
「押し通らせてもらおう」
と言ってきたが、対象が多すぎてなんの真似か分からん。
「こいやあ」
と言ってしまう。あ、これ殺される方のセリフだ。
気が付けば、一瞬で奴は目の前に…… 来ている最中だった。
意外と遅い。ああ、そういえばクリスタル追加されて、パワーアップしたんだっけ。
ファンとして気が引けるから、最初に顔をつぶしておこう。
腹に軽く左ボディを入れて、下がった顔へそのまま右の打ち下ろし気味のフックパンチ。さらに下がった顔へ左の膝。
とどめに、と思ったら、ぞくっと来た。
バックステップをして、奴に別空間を5つくらい重ねて、球体のシールドで包む。
中で3層くらい空間がはじけた。
「フレイヤ、今のっておんなじ力かな」
「そうね、3つほど空間を貫通したのなら立派ね。でも私の方が強いにゃ」
そういって、ばばーんと効果音が出そうな感じで、腰に手をあて胸を張る。フレイヤどこのお嬢様だよ。
「あっ、また力を使った」
割れる前に追加で、シールドを張る。
こっちをにらんでいるなあ、顔は自前に戻したのか、かなりの美形。あー何か翼が出てきた。6対、12枚の翼だ。
「あれって、パワーアップか?」
「そうじゃないの?」
あの死の攻撃はいやだな。
「もう、面倒。死ねやおらぁ」
そう叫び、力を籠める。
「一司兄ちゃん。言葉が悪いよ」
と真魚に怒られながら、世界は白い光で埋め尽くされていく……。
「白い部屋。ここは何処? ぼくは教室で、そうだ突然、魔方陣が出てきて……異世界に転生するの?……」
白い世界を見て、ついそんなボケを言ってしまう。
両手に真魚とフレイヤを抱えて、シールドを張り重ねる。
だが、攻撃が強すぎたようだ。
「誰だよこんなバカな力」
外側から、シールドがガンガン壊れる。
「自分の攻撃で、自分が死にそう」
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