63 / 176
第63話新メンバーの準備が完了する
しおりを挟む
「……渾身の出来でござる」
「流石だ桃山氏……」
桃山君は繊細な作業を経て、ついにやり遂げた。
服を一着、ダンジョン攻略でも使えるように実用レベルで作ろうというのだ。
大変だったのは彼の目の下の隈が証明していた。
だがそんな作業にもめげず、むしろ最速最短かつレイナさんの要望に出来る限り応え、衣装はついに完成した。
袖の無いシャツに黄色いネクタイ。
光沢のある黒いパンツはスラリと長いレイナさんの足をよりスマートに長く見せる。
革製のごっついブーツは、靴底に鉄板が入っていたりとちょっとした戦闘用の工夫もちりばめられているらしい。
探索者というよりはミュージシャンの様な出で立ちに感じるのは、細かいアクセサリーによるところが大きいのだろう。
彼女が腕に巻いているのは、鎖とスカルが多用されたメタル仕様だった。
「おー、デスメタル風?」
「そんな感じです! こういうのすごく好き! シルバー沢山はデートにも行けると聞いてます!」
「そうね……アクセサリーを使いこなせたらお洒落の上級者な感じする」
「いいじゃない! 美人レイヤーはやっぱ全体のクオリティが違うわー。あーキャラモノもやりてー」
「まぁまぁ。なんにせよ一個ずつでござるよ……。でもアクセサリーで結構イメージ変わるでござるな。これにギターとステージ付きなら完全にミュージシャン……いや! アイドルでござるな!」
桃山君は疲れも吹き飛ぶ完成形に、腕を組んで深々と頷いていた。
「最高です! こんなにいい衣装を作ってもらえるなんて思ってませんでした!」
ニッコニコのレイナさんは桃山君にハグして、楽しそうに肩を叩いている。
桃山君の細い目じりは、心なしかフニャリと下がった。
ただ、僕には少し気になることがあった。
「でも僕は思うんだ、レイナさんの今のコスにはまだ足りないものがある」
おもむろにそう言いだすと、桃山君はさすがにピクリと反応した。
「……何でござる?」
「顔を隠す装備です」
とりあえず最初は顔を隠すという話だったのだが、それがない理由はなんとなく察しがついている。
僕がそう言うと、レイナさんは首を傾げた。
「別にいらないですよ? 顔バレ上等です」
マスクなんて邪魔だと、その表情が語るレイナさんの意向なのだろうなとは思うのだが、彼女が隠さないとあっという間に芋ずる式になりそうだ。
桃山君も若干困り顔なので、僕はダメもとで秘策を使うことにした。
「後々バラしてもらうのはいいけど、最初は隠して置こうってことになってるから。それに……マスクは中々奥が深いよ?」
「奥が深い?」
「そうだとも、ではここで余興を一つ」
僕は一枚の布を用意して、机の上に広げた。
その上に一定量のアルミを用意、布に描かれた陣の上にセットする。
そして僕は神に祈る様に両手を打ち合わせた時点で、全員の表情が明らかに変わった。
「ま、まさか!」
「それは!」
「出来るんで……ござるか!」
「そのまさかだとも……」
僕はそっと陣の上に両手を押し付ける。
とたんアルミは光り出して陣に仕込まれた魔術文字と僕のイメージに従って形を変えてゆく。
出来上がったのは口を覆うタイプのドラゴンっぽいマスクだった。
「「「おおおお!!!!」」」
感動している面々に僕はやってやった気分である。
ちなみに別に手を合わせる必要は全くないし、手を陣に押し付ける動作もあんまり必要ないが、こういう細かいところにキラキラと輝く星のような浪漫は宿るのだ。
「はい。じゃあこれはプレゼント」
「いいんですか!」
「もちろん。これからダンジョンで本格的に活動するお祝いみたいなもんだよ」
「はい! 私もなんか欲しい!」
「拙者も欲しいでござる!」
次々に浦島先輩と桃山君が手を上げるが、まぁ金属のストックはあるしリクエストに応えましょう。
「オーケーオーケー。じゃあ順番に始めよう」
やはりこの錬金術は実に使い勝手がいいし、見栄えに拘れば人気が出るに違いない。
バリバリと錬金術を駆使して手裏剣詰め合わせセットとか、なぜかメリケンサックとか作って遊んでいたら、レイナさんがボクの肩をトントンと叩いた。
「そう言えばお礼にワタシ、プログラミングしましょうか?」
「「「え!」」」
「やってましたよね? ワタシたぶん出来ると思いますよ?」
突然の提案に驚いたが、レイナさんは自信ありげである。
僕らのやっていたことを、彼女はすでに理解しているようだった。
何という事だろう……天才肌っぽいと思っていたがこういうところでも天才だったか。
では正直手こずっていたので、僕は丸投げさせてもらいたくて仕方がなかった。
「じゃ、じゃあ……お願いしていい?」
「任せてください! ああ、でも工作はあんまり得意じゃないです」
「そっちは僕がやるよ」
「じゃあちょっと貸してください! ……ああ、なんだほとんど出来てるじゃないですか。これならすぐ出来ます……」
カタカタとパソコンを触り始めたと思ったら、彼女はその日の内にきちんとプログラムが走るようにしてしまった。
おかしいな? 何が違うのかわからないけど、何かが決定的に違うのは分かる。
ちょびっとだけ敗北感はあったが、これで浦島先輩がパワーアップするかもしれないのは、僥倖だった。
新メンバーが加入したことでみんなで準備していたわけだが、ついにこの時が来たか。
彼女のレベルアップの間に進めていた作業も完了したことで、僕らには更なる成長の道が開いたと言っていい。
僕は頃合いと見て、切り出す。
「……じゃあ、装備の確認もかねてレベルアップ……やっていきましょうか?」
僕の宣言に歓声は一つだけ。
「待っていました! 楽しみです!」
一方で微妙な表情になるのは、浦島先輩と桃山君である。
「どうしました?」
「いや……ついに来たかと」
「ワタヌキ氏のレベル上げは……なんとも言えないでござるからなぁ」
「過酷という事ですか?」
レイナさんはハッとして身構えるが、そう言うことではないのが説明に困るところである。
「いや、そうじゃないんだよねぇ……。むしろ簡単すぎるくらい簡単」
「そうでござるな。モンスターがかわいそうになることがあるくらいでござる」
「……そうなんですか? よくわからないですね?」
「まぁ、今回もそうだとは限らないけどね?」
「そうでござる。……して、目指す階層はどこでござるか?」
場所を問う桃山君に僕は今回の狩場を発表した。
「47階層。氷と海のフロアだよ」
「流石だ桃山氏……」
桃山君は繊細な作業を経て、ついにやり遂げた。
服を一着、ダンジョン攻略でも使えるように実用レベルで作ろうというのだ。
大変だったのは彼の目の下の隈が証明していた。
だがそんな作業にもめげず、むしろ最速最短かつレイナさんの要望に出来る限り応え、衣装はついに完成した。
袖の無いシャツに黄色いネクタイ。
光沢のある黒いパンツはスラリと長いレイナさんの足をよりスマートに長く見せる。
革製のごっついブーツは、靴底に鉄板が入っていたりとちょっとした戦闘用の工夫もちりばめられているらしい。
探索者というよりはミュージシャンの様な出で立ちに感じるのは、細かいアクセサリーによるところが大きいのだろう。
彼女が腕に巻いているのは、鎖とスカルが多用されたメタル仕様だった。
「おー、デスメタル風?」
「そんな感じです! こういうのすごく好き! シルバー沢山はデートにも行けると聞いてます!」
「そうね……アクセサリーを使いこなせたらお洒落の上級者な感じする」
「いいじゃない! 美人レイヤーはやっぱ全体のクオリティが違うわー。あーキャラモノもやりてー」
「まぁまぁ。なんにせよ一個ずつでござるよ……。でもアクセサリーで結構イメージ変わるでござるな。これにギターとステージ付きなら完全にミュージシャン……いや! アイドルでござるな!」
桃山君は疲れも吹き飛ぶ完成形に、腕を組んで深々と頷いていた。
「最高です! こんなにいい衣装を作ってもらえるなんて思ってませんでした!」
ニッコニコのレイナさんは桃山君にハグして、楽しそうに肩を叩いている。
桃山君の細い目じりは、心なしかフニャリと下がった。
ただ、僕には少し気になることがあった。
「でも僕は思うんだ、レイナさんの今のコスにはまだ足りないものがある」
おもむろにそう言いだすと、桃山君はさすがにピクリと反応した。
「……何でござる?」
「顔を隠す装備です」
とりあえず最初は顔を隠すという話だったのだが、それがない理由はなんとなく察しがついている。
僕がそう言うと、レイナさんは首を傾げた。
「別にいらないですよ? 顔バレ上等です」
マスクなんて邪魔だと、その表情が語るレイナさんの意向なのだろうなとは思うのだが、彼女が隠さないとあっという間に芋ずる式になりそうだ。
桃山君も若干困り顔なので、僕はダメもとで秘策を使うことにした。
「後々バラしてもらうのはいいけど、最初は隠して置こうってことになってるから。それに……マスクは中々奥が深いよ?」
「奥が深い?」
「そうだとも、ではここで余興を一つ」
僕は一枚の布を用意して、机の上に広げた。
その上に一定量のアルミを用意、布に描かれた陣の上にセットする。
そして僕は神に祈る様に両手を打ち合わせた時点で、全員の表情が明らかに変わった。
「ま、まさか!」
「それは!」
「出来るんで……ござるか!」
「そのまさかだとも……」
僕はそっと陣の上に両手を押し付ける。
とたんアルミは光り出して陣に仕込まれた魔術文字と僕のイメージに従って形を変えてゆく。
出来上がったのは口を覆うタイプのドラゴンっぽいマスクだった。
「「「おおおお!!!!」」」
感動している面々に僕はやってやった気分である。
ちなみに別に手を合わせる必要は全くないし、手を陣に押し付ける動作もあんまり必要ないが、こういう細かいところにキラキラと輝く星のような浪漫は宿るのだ。
「はい。じゃあこれはプレゼント」
「いいんですか!」
「もちろん。これからダンジョンで本格的に活動するお祝いみたいなもんだよ」
「はい! 私もなんか欲しい!」
「拙者も欲しいでござる!」
次々に浦島先輩と桃山君が手を上げるが、まぁ金属のストックはあるしリクエストに応えましょう。
「オーケーオーケー。じゃあ順番に始めよう」
やはりこの錬金術は実に使い勝手がいいし、見栄えに拘れば人気が出るに違いない。
バリバリと錬金術を駆使して手裏剣詰め合わせセットとか、なぜかメリケンサックとか作って遊んでいたら、レイナさんがボクの肩をトントンと叩いた。
「そう言えばお礼にワタシ、プログラミングしましょうか?」
「「「え!」」」
「やってましたよね? ワタシたぶん出来ると思いますよ?」
突然の提案に驚いたが、レイナさんは自信ありげである。
僕らのやっていたことを、彼女はすでに理解しているようだった。
何という事だろう……天才肌っぽいと思っていたがこういうところでも天才だったか。
では正直手こずっていたので、僕は丸投げさせてもらいたくて仕方がなかった。
「じゃ、じゃあ……お願いしていい?」
「任せてください! ああ、でも工作はあんまり得意じゃないです」
「そっちは僕がやるよ」
「じゃあちょっと貸してください! ……ああ、なんだほとんど出来てるじゃないですか。これならすぐ出来ます……」
カタカタとパソコンを触り始めたと思ったら、彼女はその日の内にきちんとプログラムが走るようにしてしまった。
おかしいな? 何が違うのかわからないけど、何かが決定的に違うのは分かる。
ちょびっとだけ敗北感はあったが、これで浦島先輩がパワーアップするかもしれないのは、僥倖だった。
新メンバーが加入したことでみんなで準備していたわけだが、ついにこの時が来たか。
彼女のレベルアップの間に進めていた作業も完了したことで、僕らには更なる成長の道が開いたと言っていい。
僕は頃合いと見て、切り出す。
「……じゃあ、装備の確認もかねてレベルアップ……やっていきましょうか?」
僕の宣言に歓声は一つだけ。
「待っていました! 楽しみです!」
一方で微妙な表情になるのは、浦島先輩と桃山君である。
「どうしました?」
「いや……ついに来たかと」
「ワタヌキ氏のレベル上げは……なんとも言えないでござるからなぁ」
「過酷という事ですか?」
レイナさんはハッとして身構えるが、そう言うことではないのが説明に困るところである。
「いや、そうじゃないんだよねぇ……。むしろ簡単すぎるくらい簡単」
「そうでござるな。モンスターがかわいそうになることがあるくらいでござる」
「……そうなんですか? よくわからないですね?」
「まぁ、今回もそうだとは限らないけどね?」
「そうでござる。……して、目指す階層はどこでござるか?」
場所を問う桃山君に僕は今回の狩場を発表した。
「47階層。氷と海のフロアだよ」
31
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
現代ダンジョン奮闘記
だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。
誰が何のために。
未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。
しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。
金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。
そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。
探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。
少年の物語が始まる。
異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。
蛇崩 通
ファンタジー
ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。
三千円で。
二枚入り。
手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。
ガイドブックには、異世界会話集も収録。
出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。
おもしろそうなので、買ってみた。
使ってみた。
帰れなくなった。日本に。
魔力切れのようだ。
しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。
それなのに……
気がついたら、魔王軍と戦うことに。
はたして、日本に無事戻れるのか?
<第1章の主な内容>
王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。
魔王軍が、王都まで迫ったからだ。
同じクラスは、女生徒ばかり。
毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。
ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。
しかたがない。ぼくが戦うか。
<第2章の主な内容>
救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。
さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。
どう救出する?
<第3章の主な内容>
南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。
そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。
交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。
驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……
<第4章の主な内容>
リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。
明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。
なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。
三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる