俺はモブなので。

バニラアイス

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第二皇子がイケメンすぎる

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「えっと.....殿下?」


(もしかして、あーん待ちですか?)


「.....??くれないのか?」

そう口を開けたまま言う第二皇子は、かっこいいけどすごく可愛い表情で俺を見ていた。


「ど、どうぞ ......」

戸惑いながらも、俺は第二皇子の口の中へとケーキを運ぶ。


「ん....甘いな.....」


ペロリと唇を舐めながら呟く第二皇子に、胸がドキリと高鳴った。


(......っ、第二皇子がイケメンすぎる!!

本当にかっこいい.....
一つ一つの仕草にも品があって憧れるし、それになんか....


すごくエロい....)

自分の頬に熱が帯びるのを感じながら、俺は第二皇子を見つめた。


「どうした?顔が赤いぞ?」

そんな俺を見て楽しそうに笑顔を見せながら、第二皇子の顔が近付いてきた。


「っ.....////!べ....別になんでもありません!!」

テンパって噛んでしまい、動揺してるのがバレバレだ。


「そうか。ほら、もっと食べろ。」

今度は第二皇子が俺の前にイチゴが刺さったフォークを差し出してきた。


「お返しだ。」


(....これ、食べないとダメ...だよな.....

うぅ....恥ずかしい.....)

俺は恥ずかしながらも、差し出されたイチゴをパクリと口の中に運んだ。

そしてやっぱり美味しいと目を輝かせればそれを見た第二皇子が微笑み、俺は恥ずかしさを隠すように他のケーキや焼き菓子を口に放り込んでいった。

隣の第二皇子はというと、お菓子類は食べずに紅茶を飲みながら俺の髪で遊んでいる。


「殿下はもう食べないんですか?」

「甘い物は苦手だ。」

「??そう...ですか.....」
  

(....じゃあ、なんでさっきはケーキ食べたんだろ....)

そう思いながらも、俺はフルーツタルトを食べ続けた。


「......お前の髪と瞳は綺麗だな。」

と、俺の髪を撫でながら第二皇子が不意に呟く。


「え?そうですか?どこにでもいるような茶髪ですけど......」


俺の髪は少し薄めの茶色で瞳も同一色。
どこにでもいるような平凡な色と容姿で、綺麗だなんて言われたのは生まれて初めてだ。

それに....

「それを言うなら、殿下の白銀の髪とエメラルド色の瞳の方が綺麗です。」


下の方で束ねている長く煌めく白銀は風が吹く度に揺れ、瞳もエメラルド色に輝き、その姿はまるで一枚の美しい絵のようだ。


「他の者にこの容姿を褒められると不快だと感じるが、クレノに言われると嬉しい。ありがとう。」


(えっと...この方は本当に、あの冷酷皇子ですか....?)

噂とは別人ではないかと思うほどに今日の第二皇子はよく笑うし優しいし、やっぱり噂というものはあてにはならないなと改めて思った。


それから俺と第二皇子は紅茶を飲んだり楽しくおしゃべりをした後、自分達の寮へと帰った。


そして次の日になるまで、自分を睨んでいた悪役令息の事など俺はすっかり忘れていたのだった。


    
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