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第二章
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寝袋にはいって、転がると芋虫になった気分。
鉄堅芋虫、葉月芋虫、もそもそと居心地の良い姿勢を探して、最終的に、ぴっとりと寄り添うようにして眠ることにした。頭と頭がくっつきそうな位置に葉月と寝るなんて、いつぶりだろう。
小学校の修学旅行の時も隣だったけどもっと距離があったし、葉月はころげて隣の高橋君の方へ寄って寝てた。正直、高橋くんへの嫉妬で寝れなかった。嫌な思い出がふっと頭に浮かんで、鉄堅は眉根をよせた。
もっと、頭がくっつく位置に更ににじりよる。夏だけど少し寒いから寝袋を持ってきて良かったと鉄堅は思う。
「葉月ちゃん寒くない?」
「うん、へーき、意外と心地良いな寝袋。なんか幼虫になった気持ちが味わえるし」
「だね、凄く無防備というか、鳥が怖いかも」
「確かに上からこられたら、怖い、拐われそう」
葉月は、アハハって、笑いながら、うとうとし始めてる。朝早かったし、いっぱい歩いたし、いっぱい遊んだもんね。疲れちゃったかな。
「葉月ちゃん……もう寝たの?」
「ん……スゥスゥ」
「葉月ちゃん、大好きだよ……いつか、僕のツガイになって……くれる?」
中学の終わりに、葉月が離れていくのが恐くて告白した。絶対に受け入れてもらえない事が解っていたけれど。もしかして、万が一、1パーセントでも……望みがあるなら、だけれど、万が一も、1パーセントも望みは無かった。
無理だと絞り出すみたいな拒絶を覚えてる。
こんなの、思い出したく無かった。今は、少しは確率が上がっただろうか。
「いつか君のツガイになれるだろうか」
そのもうすぐサナギから蝶に成る様に大人になっていく身体。幾年か先の未来に、触れることを、許してもらえる日は来るだろうか。
鉄堅は、そっと指先で葉月の髪に触れた。
また、あんな風に、無理だと言わせてしまうのだろうか。
そばに居られるだけで充分に幸せなのに。どうしてこんなに君に触れたいんだろう。
自分の気持ちが怖いと思った。こんな欲が無くなってしまえば、普通でいられるのに。
醜い嫉妬も、独占欲も、心から無くなって、常に平静で君の横に居られたら、君を怖がらせる事もなくずっとそばにいられるのに。
「ごめんね葉月ちゃん」
きっといつか自分は葉月に手を伸ばすだろう。嫌がっても無理だと言われても泣いても、もう手放せない。しつこく葉月だけを求め続けてしまう。
少しも傷つけたくないのに。
自分の心の中に何か得体の知れない欲が渦巻いて、それを葉月に知られるのが怖いと思った。
鉄堅芋虫、葉月芋虫、もそもそと居心地の良い姿勢を探して、最終的に、ぴっとりと寄り添うようにして眠ることにした。頭と頭がくっつきそうな位置に葉月と寝るなんて、いつぶりだろう。
小学校の修学旅行の時も隣だったけどもっと距離があったし、葉月はころげて隣の高橋君の方へ寄って寝てた。正直、高橋くんへの嫉妬で寝れなかった。嫌な思い出がふっと頭に浮かんで、鉄堅は眉根をよせた。
もっと、頭がくっつく位置に更ににじりよる。夏だけど少し寒いから寝袋を持ってきて良かったと鉄堅は思う。
「葉月ちゃん寒くない?」
「うん、へーき、意外と心地良いな寝袋。なんか幼虫になった気持ちが味わえるし」
「だね、凄く無防備というか、鳥が怖いかも」
「確かに上からこられたら、怖い、拐われそう」
葉月は、アハハって、笑いながら、うとうとし始めてる。朝早かったし、いっぱい歩いたし、いっぱい遊んだもんね。疲れちゃったかな。
「葉月ちゃん……もう寝たの?」
「ん……スゥスゥ」
「葉月ちゃん、大好きだよ……いつか、僕のツガイになって……くれる?」
中学の終わりに、葉月が離れていくのが恐くて告白した。絶対に受け入れてもらえない事が解っていたけれど。もしかして、万が一、1パーセントでも……望みがあるなら、だけれど、万が一も、1パーセントも望みは無かった。
無理だと絞り出すみたいな拒絶を覚えてる。
こんなの、思い出したく無かった。今は、少しは確率が上がっただろうか。
「いつか君のツガイになれるだろうか」
そのもうすぐサナギから蝶に成る様に大人になっていく身体。幾年か先の未来に、触れることを、許してもらえる日は来るだろうか。
鉄堅は、そっと指先で葉月の髪に触れた。
また、あんな風に、無理だと言わせてしまうのだろうか。
そばに居られるだけで充分に幸せなのに。どうしてこんなに君に触れたいんだろう。
自分の気持ちが怖いと思った。こんな欲が無くなってしまえば、普通でいられるのに。
醜い嫉妬も、独占欲も、心から無くなって、常に平静で君の横に居られたら、君を怖がらせる事もなくずっとそばにいられるのに。
「ごめんね葉月ちゃん」
きっといつか自分は葉月に手を伸ばすだろう。嫌がっても無理だと言われても泣いても、もう手放せない。しつこく葉月だけを求め続けてしまう。
少しも傷つけたくないのに。
自分の心の中に何か得体の知れない欲が渦巻いて、それを葉月に知られるのが怖いと思った。
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