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第一章
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葉月へ伸ばされた鉄堅の指先は、ふるふると震え、緊張を張らんで、葉月へ辿り着く前に、下ろされた。
意気地無しめと、葉月は思った。散々好きだなんだと叫んでおきながら、本気で嫌われる様なことはできないのが鉄堅だった。
葉月は、おもむろに前に進み出て、今しがた力なく下ろされた鉄堅の手を掴んだ。
「!!」
「触るくらい、友達にもできる……キスは解らないけど、やろうと思えばできる気もする、だから、俺は友達がいい、なぁ、もうあきらめて、俺といる未来を選んでくれよ」
「キスをする友達なんて聞いたことないよ、そこまでしてくれるなら恋人になってよ」
「だから……それは」
「どうして葉月ちゃんはそこまで恋人を嫌がるの」
「消える感情だからだよ」
消えるに決まってる、そうじゃなきゃ、結婚まで誓い合った者が離婚するわけない、恋なんか一時の感情だ。でも友情はちがう、一生の感情だ。
鉄堅はふるふると頭を振った。
「消えない、消えるわけがないこんな感情、人生で一度きりの感情だよ、誰も葉月ちゃんみたいに好きになんかなれない、この先絶対なれない、解るんだ、葉月ちゃんだけが特別だって、僕のたった一人のひとだって」
それを何て言うか葉月はもう知っていた。運命のツガイだ。なんて、呪いみたいな言葉なんだろう。
「俺は……まだ信じられないそんな感情が本当に有るのか」
運命のツガイだから好きになるなんて、馬鹿にしてる。オメガだからとか、アルファだから惹かれるとかそんなの嫌だ。
俺をきちんと見て、選んで欲しい。
「どうしたら信じてくれるの、僕が手術でもしてアルファからベータになればいい?」
「は?」
「なれるよ、今はまだ未成年だから無理だけど、成人したらベータになる手術うける、そしたら少しは信じてくれる?」
「そんなことダメだ」
「何故?そんなことくらいで、葉月ちゃんが信じてくれるなら僕にとっては大したことじゃないよ」
何を言ってるんだ、鉄堅の発想は時々、葉月の考えの遥か斜め上を行ってしまって、理解が出来ない。
「俺と付き合うために性転換するなんてイカれてる、お前おかしいよ」
掴んでいた手を思わず離すと、今度は強く掴みかえされた。
「じゃぁ、どうしたら良いの、好きなんだ、誰にも渡したくない、葉月ちゃんが誰かに触れられる未来を友達として見てるだけなんて、僕にはできない、僕にできることならなんだってするから、頼むから……信じて、僕の僕だけの葉月ちゃんでいてよ、葉月ちゃんが居なきゃ生きる意味もないくらい好きなんだよ、葉月ちゃんしかいらない、葉月ちゃんだけ欲しいのに」
葉月は、鉄堅の悲痛な叫びを聞きながら、鉄堅の心を軽んじてたことにようやく気づいた。
(鉄堅は苦しい程求めてる、俺なんかをずっと)
頭を金槌でガンと打たれたような衝撃だった。
恋なんかと何度も口にしながら、恋が何たるかなんて考えなかった。
こんな、執着、執念、固執、怨念じみた感情が恋なのか?
葉月が今までイメージしてきた《爽やかだが軽い未熟な一時の気持ち》とはかけ離れ過ぎていて衝撃で目眩がした。
それは、一生側にいろと願う自分の感情と酷似していないだろうか。
葉月は、自分の感情と恋が似ていることに気づいた。この相手を絡め捕り縛るような感情は……何だった?もしかしてこれが恋なのか?
葉月は、混乱する頭を押さえた。鉄堅の恋と俺の望むものは似てるような気がする。でもなんか違うような。
「待て、ちょっと、まて、今、頭を整理したい」
「冷静になって、僕とまた離れるって言い出す気でしょ、葉月ちゃん、嫌だ」
「待てっつてんだろ」
「葉月ちゃんが居ない人生なんか嫌だ、葉月ちゃんがいなきゃ生きる意味がない」
「アーーーもぅ、うっさい」
全然頭が回らない。てか、こんな道端でする会話じゃない。そうだよ、御近所さんに絶対あいつら何をしてんのと見られてる気がする。キョロキョロ周りを見回して、葉月は、無言で歩きだした。
後をしょぼしょぼと怒られた犬みたいな鉄堅がついてくる。ぼそぼそ、葉月ちゃんが好きなのにと呟いてるが、もはや、今はどうでも良い。
葉月の家に到着すると、恨みがましい目で、門の前で鉄堅は止まった。躾の良い犬のごとく、許可がないと敷地には入ってはいけないと思ってるようだ。
「何してるんだよ、早く入れよ」
「え!良いの?」
急にパァァァと顔を輝かせ、鉄堅は葉月の後について玄関へ上がった。
「お邪魔します」
「ん」
とりあえず、鞄を床に置いて、ダイニングテーブルの椅子を指差す。鉄堅は、おずおずと、椅子を引いて腰かけた。
その前の席に、葉月も座った。さて、さっきの混乱を整理しようか。
「鉄堅、ちょっと、認識を擦り合わせたいんだが」
「認識?」
「お前の……その、俺へ向ける感情というのは、どうやら俺が思ってた恋とは違うような気がするんだ」
何というこっぱずかしい話を面と向かってしているのか。鉄堅の顔が見れなくて、葉月は、両手を組んでその上に額を乗っけた。目を合わしたくない。方や鉄堅は、ダイニングテーブルに馬乗りになりそうな勢いで食いついてきている。落ち着け。
「どう違うの?」
「俺は、恋は消えるものだと思ってる、一時的な感情というか、その、よく解らないけど好きになって、冷めて別れるみたいなやつだ」
「ええっ! 何それひどい」
「だって、周りの奴ら見てきてもそんな感じだろ? 付き合う別れたみたいな話を平気でしてるじゃん」
「僕……そんなに軽くないけど」
低い声、チラリと見ると鉄堅の目が座っている。あぁ、なんか嫌だ。
「お前が軽いとは思ってないけど、とにかく、俺はその好きになっても手に入れたらすぐ離れるイメージだったんだよ、なんつうの? 獲得欲みたいな?」
「それ、葉月ちゃん……そんな感情なにそれ」
ぐっと、唇を噛む。だって、ドラマとかそんなのばっかじゃん!
「でもさ、恋して結婚して別れるとか多いじゃんうちもそうだし」
「葉月ちゃんちは、恋が終わったんじゃないよ、おじさんは葉月ちゃんのお母さんのことずっと好きだよね?」
「えっ?」
「終わってないよ」
確かに。別れたからって、終わる訳じゃないのか? 好きなままでも良いのか。でも一方通行の想いってつらすぎない? もう叶わないって解ってるのに、ずっと想っていられるものなのか? それって、本当に好きってことなのか? それに、母親の方はさっさと気持ちを変えたんだし。やっぱり恋なんか。
「でも母親の方は終わって違う男に恋したんだ」
「そんな簡単な話じゃないと思うよ……お母さんオメガだったよね」
「うん」
「オメガの発情期って昔は薬とかなくて凄く辛かったんだって」
「……」
「耐えられないくらい辛い時に優しくしてくれる人がいたら報いたいと思うよ」
「父さんと母さんの間に恋愛感情が無かったっていうのか?」
「詳しく聞いた訳じゃないけど葉月ちゃんのお母さんはそういう感情じゃなかったみたいな話をおじさんから聞いたことが有る、おじさんはもちろんお母さんを愛してたけど……愛してたから手放したって」
「何それ、なんでお前がそんなこと知ってるんだよ」
「ごめん、僕と葉月ちゃんのバースが確定した頃、少しおじさんと話したんだ」
そんな大昔に? 葉月はグッと奥歯を噛み締めた。
「なんでそんな話を」
「僕がアルファだったから……葉月ちゃんのそばにいるのは良くないのかっておじさんと話したんだ」
「え……」
「葉月ちゃん、アルファが嫌いだったから」
鉄堅はくしゃりと歪んだ泣きそうな顔をしていた。そうだ、昔の俺は、アルファってだけで、嫌ってアルファの悪口ばっかり言ってた。
鉄堅は、そんな俺の言葉をずっとだまって聞いて──。
「あ、鉄堅、ごめん、俺……あの頃お前がアルファだなんて知らなかったんだ」
「良いんだ、言ってなかったから」
「お前、もしかして、ずっと……傷ついてた?」
鉄堅は静かに首を振るけれど。
《アルファなんか居なくなれば良いのに、アルファなんか大嫌い、アルファなんか消えろ、アルファなんか……絶対好きにならない》
過去の自分の暴言が、よみがえって、冷や汗が背中を流れた。
意気地無しめと、葉月は思った。散々好きだなんだと叫んでおきながら、本気で嫌われる様なことはできないのが鉄堅だった。
葉月は、おもむろに前に進み出て、今しがた力なく下ろされた鉄堅の手を掴んだ。
「!!」
「触るくらい、友達にもできる……キスは解らないけど、やろうと思えばできる気もする、だから、俺は友達がいい、なぁ、もうあきらめて、俺といる未来を選んでくれよ」
「キスをする友達なんて聞いたことないよ、そこまでしてくれるなら恋人になってよ」
「だから……それは」
「どうして葉月ちゃんはそこまで恋人を嫌がるの」
「消える感情だからだよ」
消えるに決まってる、そうじゃなきゃ、結婚まで誓い合った者が離婚するわけない、恋なんか一時の感情だ。でも友情はちがう、一生の感情だ。
鉄堅はふるふると頭を振った。
「消えない、消えるわけがないこんな感情、人生で一度きりの感情だよ、誰も葉月ちゃんみたいに好きになんかなれない、この先絶対なれない、解るんだ、葉月ちゃんだけが特別だって、僕のたった一人のひとだって」
それを何て言うか葉月はもう知っていた。運命のツガイだ。なんて、呪いみたいな言葉なんだろう。
「俺は……まだ信じられないそんな感情が本当に有るのか」
運命のツガイだから好きになるなんて、馬鹿にしてる。オメガだからとか、アルファだから惹かれるとかそんなの嫌だ。
俺をきちんと見て、選んで欲しい。
「どうしたら信じてくれるの、僕が手術でもしてアルファからベータになればいい?」
「は?」
「なれるよ、今はまだ未成年だから無理だけど、成人したらベータになる手術うける、そしたら少しは信じてくれる?」
「そんなことダメだ」
「何故?そんなことくらいで、葉月ちゃんが信じてくれるなら僕にとっては大したことじゃないよ」
何を言ってるんだ、鉄堅の発想は時々、葉月の考えの遥か斜め上を行ってしまって、理解が出来ない。
「俺と付き合うために性転換するなんてイカれてる、お前おかしいよ」
掴んでいた手を思わず離すと、今度は強く掴みかえされた。
「じゃぁ、どうしたら良いの、好きなんだ、誰にも渡したくない、葉月ちゃんが誰かに触れられる未来を友達として見てるだけなんて、僕にはできない、僕にできることならなんだってするから、頼むから……信じて、僕の僕だけの葉月ちゃんでいてよ、葉月ちゃんが居なきゃ生きる意味もないくらい好きなんだよ、葉月ちゃんしかいらない、葉月ちゃんだけ欲しいのに」
葉月は、鉄堅の悲痛な叫びを聞きながら、鉄堅の心を軽んじてたことにようやく気づいた。
(鉄堅は苦しい程求めてる、俺なんかをずっと)
頭を金槌でガンと打たれたような衝撃だった。
恋なんかと何度も口にしながら、恋が何たるかなんて考えなかった。
こんな、執着、執念、固執、怨念じみた感情が恋なのか?
葉月が今までイメージしてきた《爽やかだが軽い未熟な一時の気持ち》とはかけ離れ過ぎていて衝撃で目眩がした。
それは、一生側にいろと願う自分の感情と酷似していないだろうか。
葉月は、自分の感情と恋が似ていることに気づいた。この相手を絡め捕り縛るような感情は……何だった?もしかしてこれが恋なのか?
葉月は、混乱する頭を押さえた。鉄堅の恋と俺の望むものは似てるような気がする。でもなんか違うような。
「待て、ちょっと、まて、今、頭を整理したい」
「冷静になって、僕とまた離れるって言い出す気でしょ、葉月ちゃん、嫌だ」
「待てっつてんだろ」
「葉月ちゃんが居ない人生なんか嫌だ、葉月ちゃんがいなきゃ生きる意味がない」
「アーーーもぅ、うっさい」
全然頭が回らない。てか、こんな道端でする会話じゃない。そうだよ、御近所さんに絶対あいつら何をしてんのと見られてる気がする。キョロキョロ周りを見回して、葉月は、無言で歩きだした。
後をしょぼしょぼと怒られた犬みたいな鉄堅がついてくる。ぼそぼそ、葉月ちゃんが好きなのにと呟いてるが、もはや、今はどうでも良い。
葉月の家に到着すると、恨みがましい目で、門の前で鉄堅は止まった。躾の良い犬のごとく、許可がないと敷地には入ってはいけないと思ってるようだ。
「何してるんだよ、早く入れよ」
「え!良いの?」
急にパァァァと顔を輝かせ、鉄堅は葉月の後について玄関へ上がった。
「お邪魔します」
「ん」
とりあえず、鞄を床に置いて、ダイニングテーブルの椅子を指差す。鉄堅は、おずおずと、椅子を引いて腰かけた。
その前の席に、葉月も座った。さて、さっきの混乱を整理しようか。
「鉄堅、ちょっと、認識を擦り合わせたいんだが」
「認識?」
「お前の……その、俺へ向ける感情というのは、どうやら俺が思ってた恋とは違うような気がするんだ」
何というこっぱずかしい話を面と向かってしているのか。鉄堅の顔が見れなくて、葉月は、両手を組んでその上に額を乗っけた。目を合わしたくない。方や鉄堅は、ダイニングテーブルに馬乗りになりそうな勢いで食いついてきている。落ち着け。
「どう違うの?」
「俺は、恋は消えるものだと思ってる、一時的な感情というか、その、よく解らないけど好きになって、冷めて別れるみたいなやつだ」
「ええっ! 何それひどい」
「だって、周りの奴ら見てきてもそんな感じだろ? 付き合う別れたみたいな話を平気でしてるじゃん」
「僕……そんなに軽くないけど」
低い声、チラリと見ると鉄堅の目が座っている。あぁ、なんか嫌だ。
「お前が軽いとは思ってないけど、とにかく、俺はその好きになっても手に入れたらすぐ離れるイメージだったんだよ、なんつうの? 獲得欲みたいな?」
「それ、葉月ちゃん……そんな感情なにそれ」
ぐっと、唇を噛む。だって、ドラマとかそんなのばっかじゃん!
「でもさ、恋して結婚して別れるとか多いじゃんうちもそうだし」
「葉月ちゃんちは、恋が終わったんじゃないよ、おじさんは葉月ちゃんのお母さんのことずっと好きだよね?」
「えっ?」
「終わってないよ」
確かに。別れたからって、終わる訳じゃないのか? 好きなままでも良いのか。でも一方通行の想いってつらすぎない? もう叶わないって解ってるのに、ずっと想っていられるものなのか? それって、本当に好きってことなのか? それに、母親の方はさっさと気持ちを変えたんだし。やっぱり恋なんか。
「でも母親の方は終わって違う男に恋したんだ」
「そんな簡単な話じゃないと思うよ……お母さんオメガだったよね」
「うん」
「オメガの発情期って昔は薬とかなくて凄く辛かったんだって」
「……」
「耐えられないくらい辛い時に優しくしてくれる人がいたら報いたいと思うよ」
「父さんと母さんの間に恋愛感情が無かったっていうのか?」
「詳しく聞いた訳じゃないけど葉月ちゃんのお母さんはそういう感情じゃなかったみたいな話をおじさんから聞いたことが有る、おじさんはもちろんお母さんを愛してたけど……愛してたから手放したって」
「何それ、なんでお前がそんなこと知ってるんだよ」
「ごめん、僕と葉月ちゃんのバースが確定した頃、少しおじさんと話したんだ」
そんな大昔に? 葉月はグッと奥歯を噛み締めた。
「なんでそんな話を」
「僕がアルファだったから……葉月ちゃんのそばにいるのは良くないのかっておじさんと話したんだ」
「え……」
「葉月ちゃん、アルファが嫌いだったから」
鉄堅はくしゃりと歪んだ泣きそうな顔をしていた。そうだ、昔の俺は、アルファってだけで、嫌ってアルファの悪口ばっかり言ってた。
鉄堅は、そんな俺の言葉をずっとだまって聞いて──。
「あ、鉄堅、ごめん、俺……あの頃お前がアルファだなんて知らなかったんだ」
「良いんだ、言ってなかったから」
「お前、もしかして、ずっと……傷ついてた?」
鉄堅は静かに首を振るけれど。
《アルファなんか居なくなれば良いのに、アルファなんか大嫌い、アルファなんか消えろ、アルファなんか……絶対好きにならない》
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