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剣術との出会い。
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魔法騎士学院での授業が始まった。
まずは個々の学生の能力や適性のチェックのような授業だった。
魔法は
治癒魔法などの光魔法、
精神操作魔法などの闇魔法、
あとは
風、水、火、土、雷
を操るような魔法がある。
他にもいくつかこの属性に入らない魔法もあるが、
使える人間は限られている。
それこそレグルス兄さんのような。
光魔法は使える人間が限られていて、
光魔法が得意な場合は負傷者を治癒魔法で救うために救護部隊に所属することが多い。
闇魔法もあまり使える人間が多くない。
基本的には風、水、火、土、雷を操る。
魔獣を相手にする黒竜騎士団では、
この魔法の力を戦闘力に変えるような技術が必要不可欠だ。
もちろん金獅子騎士団や銀鷲騎士団でも、
高い戦闘技術は必要とされているが。
1人ずつ、順番に試していく。
もちろん、全属性が使えるようなヤツはいない。
だいたい2属性ぐらいが平均、といったところだろうか。
俺はこの中では雷魔法が得意なほうだ。
同期の中では一番大きな雷を発生させられたと思う。
あとは風魔法と水水魔法が少し、といったところか。
エルの様子をこっそり見ていたら、
どうやら火魔法が得意のようだった。
しかも結構強い。
あとは土魔法と風魔法。
自分のことはエルにかなり話してしまったが、
エルのことはまだほとんど何も知らない。
家が遠くて、寮生活をしているってことぐらいだ。
(もっとエルのことが知りたいかもしれない。)
でも根掘り葉掘り聞いても
「なんだこいつ。」
と思われてしまうかもしれない。
ここはちょっとずつ小出しで質問するほうがいいのか!?
せっかくできた友達だ、
大事にしたい。
そうこうしているうちに剣術の授業の時間になった。
二人組で演習をするらしい。
「ラルフ、一緒にやろうぜ。」
エルが声をかけてくれた。
なんだか楽しい時間が始まりそうな予感がした。
とはいえ、
実は俺は剣術の訓練はほとんどしたことがなかった。
今までは魔法の訓練しかしてこなかったから。
教師の剣術の見本をみて、真似してみる。
「こんな感じか・・・!?」
するとエルが驚いたように言った。
「あれ?ラルフって剣術は初めてって言ってなかったっけ?
初めてにしてはめちゃくちゃ上手くないか!?」
「え、そうなのか!?」
「うん、上手いよ!他の技もやってみろよ。」
また教師の剣技を見て、別の技を真似してみる。
「やっぱりラルフ、剣めっちゃ上手いな!」
エルが笑いながら言ってくる。
「体格のよさか、
体のしなやかさか・・・
筋肉量もあるのか・・・
あとはやはりセンスだな。
見たものをそのまま再現できるっていうのは
生まれもったセンスだ。
ラルフはすべてを兼ね備えているのかもしれない・・・」
エルがぶつぶつとつぶやき始めた。
「なあ、ラルフ、
魔法ももちろん訓練は続けるんだけど、
剣術のほうも特訓をしないか!?
オレは、ラルフは剣術の才能があると思う。
むしろ天才かもしれない。
もしよかったらオレがつきあうぜ!
家で剣術は少しかじってきたからな!」
俺が剣術の天才?
にわかには信じられない。
だってまともに剣を握ってまだ一日目だ。
するとエルの声が聞こえたのか、
剣術の教師が近づいてきた。
「ラルフは今までは剣の鍛錬はしてなかったんだな。
まあゲーゲンバウアー家の方針を考えると
それもありえる話ではある。
ちょっとさっきの、やってみてくれ。」
教師に促されるままに、
俺はエルフと軽く打ち合いをする。
すると教師が目を見張った。
「確かにこれはすごい。
普通は初日でこれはありえない。
エルの言う通り、もしかしたらラルフは剣の天才かもしれないな。
鍛練を積めば大化けするかもしれない。
そのためにはどんどん鍛練を積めよ。
エル、お前も今までに随分と鍛錬を積んできているようだな。
今後はぜひラルフとともに剣技の鍛錬を積んでくれ。
ああ、今年の新入生は将来が楽しみだ。」
教師はにやっと笑って言った。
「はい、先生。」
俺とエルは声をそろえて答えた。
剣か・・・
今まで魔法ばかりで、
しかも自分の限界を早くも感じていて、
正直なところ、このまま王族の方々の専属護衛騎士になるという夢を
追い続けてもいいものか、
自分に自信がなくなっていたところだった。
剣に自分を賭けてみるのもいいかもしれない。
「エル、
俺は剣術を極めてみたい。
でも俺は今日初めて剣をまともに握ったような初心者だ。
極めるには相当な努力と困難が必要だろう。
そんな俺に協力してくれないだろうか。」
会ったばかりのエルにこんなことを頼んでしまっていいのだろうか。
しかしそんな俺の不安を吹き飛ばすように、
「おう、もちろんだ!
一緒に頑張ろうぜ!」
とエルは答えたのだった。
まずは個々の学生の能力や適性のチェックのような授業だった。
魔法は
治癒魔法などの光魔法、
精神操作魔法などの闇魔法、
あとは
風、水、火、土、雷
を操るような魔法がある。
他にもいくつかこの属性に入らない魔法もあるが、
使える人間は限られている。
それこそレグルス兄さんのような。
光魔法は使える人間が限られていて、
光魔法が得意な場合は負傷者を治癒魔法で救うために救護部隊に所属することが多い。
闇魔法もあまり使える人間が多くない。
基本的には風、水、火、土、雷を操る。
魔獣を相手にする黒竜騎士団では、
この魔法の力を戦闘力に変えるような技術が必要不可欠だ。
もちろん金獅子騎士団や銀鷲騎士団でも、
高い戦闘技術は必要とされているが。
1人ずつ、順番に試していく。
もちろん、全属性が使えるようなヤツはいない。
だいたい2属性ぐらいが平均、といったところだろうか。
俺はこの中では雷魔法が得意なほうだ。
同期の中では一番大きな雷を発生させられたと思う。
あとは風魔法と水水魔法が少し、といったところか。
エルの様子をこっそり見ていたら、
どうやら火魔法が得意のようだった。
しかも結構強い。
あとは土魔法と風魔法。
自分のことはエルにかなり話してしまったが、
エルのことはまだほとんど何も知らない。
家が遠くて、寮生活をしているってことぐらいだ。
(もっとエルのことが知りたいかもしれない。)
でも根掘り葉掘り聞いても
「なんだこいつ。」
と思われてしまうかもしれない。
ここはちょっとずつ小出しで質問するほうがいいのか!?
せっかくできた友達だ、
大事にしたい。
そうこうしているうちに剣術の授業の時間になった。
二人組で演習をするらしい。
「ラルフ、一緒にやろうぜ。」
エルが声をかけてくれた。
なんだか楽しい時間が始まりそうな予感がした。
とはいえ、
実は俺は剣術の訓練はほとんどしたことがなかった。
今までは魔法の訓練しかしてこなかったから。
教師の剣術の見本をみて、真似してみる。
「こんな感じか・・・!?」
するとエルが驚いたように言った。
「あれ?ラルフって剣術は初めてって言ってなかったっけ?
初めてにしてはめちゃくちゃ上手くないか!?」
「え、そうなのか!?」
「うん、上手いよ!他の技もやってみろよ。」
また教師の剣技を見て、別の技を真似してみる。
「やっぱりラルフ、剣めっちゃ上手いな!」
エルが笑いながら言ってくる。
「体格のよさか、
体のしなやかさか・・・
筋肉量もあるのか・・・
あとはやはりセンスだな。
見たものをそのまま再現できるっていうのは
生まれもったセンスだ。
ラルフはすべてを兼ね備えているのかもしれない・・・」
エルがぶつぶつとつぶやき始めた。
「なあ、ラルフ、
魔法ももちろん訓練は続けるんだけど、
剣術のほうも特訓をしないか!?
オレは、ラルフは剣術の才能があると思う。
むしろ天才かもしれない。
もしよかったらオレがつきあうぜ!
家で剣術は少しかじってきたからな!」
俺が剣術の天才?
にわかには信じられない。
だってまともに剣を握ってまだ一日目だ。
するとエルの声が聞こえたのか、
剣術の教師が近づいてきた。
「ラルフは今までは剣の鍛錬はしてなかったんだな。
まあゲーゲンバウアー家の方針を考えると
それもありえる話ではある。
ちょっとさっきの、やってみてくれ。」
教師に促されるままに、
俺はエルフと軽く打ち合いをする。
すると教師が目を見張った。
「確かにこれはすごい。
普通は初日でこれはありえない。
エルの言う通り、もしかしたらラルフは剣の天才かもしれないな。
鍛練を積めば大化けするかもしれない。
そのためにはどんどん鍛練を積めよ。
エル、お前も今までに随分と鍛錬を積んできているようだな。
今後はぜひラルフとともに剣技の鍛錬を積んでくれ。
ああ、今年の新入生は将来が楽しみだ。」
教師はにやっと笑って言った。
「はい、先生。」
俺とエルは声をそろえて答えた。
剣か・・・
今まで魔法ばかりで、
しかも自分の限界を早くも感じていて、
正直なところ、このまま王族の方々の専属護衛騎士になるという夢を
追い続けてもいいものか、
自分に自信がなくなっていたところだった。
剣に自分を賭けてみるのもいいかもしれない。
「エル、
俺は剣術を極めてみたい。
でも俺は今日初めて剣をまともに握ったような初心者だ。
極めるには相当な努力と困難が必要だろう。
そんな俺に協力してくれないだろうか。」
会ったばかりのエルにこんなことを頼んでしまっていいのだろうか。
しかしそんな俺の不安を吹き飛ばすように、
「おう、もちろんだ!
一緒に頑張ろうぜ!」
とエルは答えたのだった。
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