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伝説の神子。
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皇帝と王太子様との謁見の日、
オレはヴァルター先輩に魔法騎士学院の寮まで迎えにきてもらった。
服装は魔法騎士学院の制服でいいと言う。
オレ達はノイエンドルフ家の馬車で王宮に向かった。
道中、先輩がかなり浮かない顔をしていた。
「先輩、大丈夫ですか?体調でも悪いのでは?」
「いや、大丈夫だ。クラウスの一大事だというのに、
俺がこんな風に動揺していてどうする」
え、オレ、そんなに一大事なんですか。
「そうですよね、
オレみたいなやつが王族の方々と直々に会うなんてとんでもないことですよね。
粗相とかしたら不敬罪とかになっちゃうんですかね!?
あーオレ、失言が多いからなぁ・・・気を付けないと・・・」
そんなオレの様子をみて、先輩がくすっと笑った。
よかった、ちょっと元気が出たみたいだ。
「今日の謁見は格式あるものではない非公式なものだから、
それほど気を張らなくても大丈夫。
それより、謁見の場で何を聞いても驚かないでほしい」
「あ、そんなにすごい話なんですか」
「そうだね・・・なんでこんなことに・・・」
また先輩は落ちこんでしまった。
そして、オレ達の馬車は王宮へ到着した。
今回の謁見は非公式ということもあって、
謁見の間みたいなところは使わず、ちょっとした応接室のようなところで行われた。
「失礼します。
ヴァルター=ノイエンドルフ、及び、クラウス=アイゼンシュタット、入室します」
ヴァルター先輩が扉の前で声を上げた。
ヴァルター先輩に続き、緊張を隠しつつ、そっと部屋に入ると、
低いテーブルを囲うようにソファが置いてあり、
奥の一人掛けのソファーに皇帝陛下らしき人物が座っていて、
長いソファーにおじさまという風貌の人物と、
オレたちと同じくらいの年齢であろう若者が座っていた。
すぐ皇帝陛下だろうとわかったのは、
その特徴的な紅い髪と紅い瞳のせいだ。
このシャルフェンブルク帝国の王族の象徴的な色である、紅。
もう一人の同年代っぽい人物も同じ髪の色をしているので
彼が王太子殿下なのだろう。
というより、『ステータス画面』が出ているので、
彼が髪色が違えどエリアス先輩なのはわかっていた。
前にヴァルター先輩から聞いていた通りだった。
エリアス先輩が、
「クラウスのその表情を見ると、
私の魔法騎士学院での姿もわかっているようだね」
と言った。
「あ、はい、エリアス先輩・・・じゃなかった、王太子殿下」
「ははは、エリアスでいいよ、とりあえず2人とも座って」
とエリアス先輩はオレたちに空いているソファーに座るよう促した。
俺の左隣にはヴァルター先輩、
向かい合わせでエリアス先輩とおじさま、
斜め右に皇帝殿下、
という位置だ。
そしてこのおじさまの正体もなんとなくわかった。
ヴァルター先輩のお父様だろう。
彼もまた、美しい水色の髪色をしていた。
皇帝殿下が口を開いた。
「クラウス=アイゼンシュタット、こんなところまで呼び出してすまない」
「いえ、そんな、大丈夫です!」
なにが大丈夫なんだ!?テンパって思わず変なことを口走ってしまう。
でも案外話しやすそうな人だな。表情が柔らかい。
皇帝殿下は続けた。
「君が魔獣の大量発生を予知していたという報告を
私の忠臣であるノイエンドルフ家から受けてな。
予知だけではなく、王太子や他の何人かの素性もわかってしまうという。
この不思議な力について、王族にだけ伝わる、とある伝承と一致していることがあるんだ」
他の面々は、皇帝殿下の話を黙って聞いていた。
「クラウス、君は魔法騎士学院の生徒だから、
我が帝国の騎士団のモチーフは知っているな?」
「はい、もちろん。
金獅子と、銀鷲と、黒竜です」
「そうだ。
そのモチーフとなった聖獣の由来となっている話は知っているか?」
「あの、おとぎばなしのやつですか?
伝説の神子が聖獣を従えて、国の危機を救ったっていう・・・」
「そう。そのおとぎばなしは実際にあった話なのだ。
王族だけは事実として語り継がれ、次の危機に備えている」
「次の危機とはなんですか?」
「300年に一度、
この帝国に魔獣の長が現れ、帝国は未曾有の危機に陥る。
それにあわせるように伝説の神子が誕生し、
聖獣を従えて、この帝国を救う、という。
魔獣の長が現れる兆候となるのが、
魔獣の大量発生なのだ。
その長から漏れ出る魔力が、魔獣を活性化させる。
神子は候補となるものたちから1人をパートナーに選び、
二人で試練を乗り越えて聖獣を従える。
そして二人で魔獣の長から帝国の危機を救う。
300年前の神子は
次に起こる危機や、候補となるものの行動や性格や能力がわかったそうだ。
その能力を活かして、危機を救ったという。
・・・なんだか誰かに似ていないか?」
皇帝殿下はオレを見てにやりと笑った。
圧がすごい。
「えっと、
この国にとんでもない危機が迫っていて、
オレがその危機を救う神子というやつかもしれない、
ということであってますか?」
「理解が早くて助かる」
急にそんなこと言われても理解が追いつかないが、
オレも魔法騎士学院の生徒だ。
将来はこの帝国のために魔法騎士になろうと思っている身だ。
帝国の危機に立ち向かえと言われたら答えは決まっている。
「わかりました。どこまでできるかわかりませんが、神子というやつになりましょう」
オレは皇帝殿下を見据えて即答した。
するとずっと無言で隣に座っていたヴァルター先輩が立ちあがり、
「クラウス!本気なのか!?」
と声を荒らげた。
ヴァルター先輩の前に座っていた先輩のお父上が先輩を見据えながら、
「ヴァルター、座りなさい。お前、自分が何を言ってるのか理解しているのか」
と言った。
「陛下、父上、申し訳ありません」
と先輩は落ち着きを取りもどし、再びソファーに座った。
皇帝陛下は続けた。
「実は、神子の試練を受けるにあたり、
候補となるものからパートナーを選んでもらいたいのだが、
おそらく候補となるものというのが、
君が『ステータス画面』というのが見える人物たちなのだろう」
確かに、『攻略対象』って書いてあるもんな。
神獣を従えるのが攻略、なのかもしれない。
攻略を一緒にするパートナーの対象、ってことかな。
「そこでだな、ちょっと言いにくいんだが、
どうやらパートナーとは恋愛感情の有無が大事らしいのだ。
恋愛感情が大きければ大きいほど、神獣を従えやすいと伝えられている」
マジか。
なんなんだ、その聖獣たちは。
「こちらから一方的に帝国の未曾有の危機から救ってくれ、
とお願いしているのに、
恋愛も頑張ってほしい、と伝えるのは心苦しいのだが、
候補のものたちから愛をはぐくみ、共に戦える者を選んでほしい。
幸い、魔獣の長が現れるにはまだ時間がある。
その間に魔法騎士学院で自身の鍛錬を積むとともに、
パートナーを選び、危機に備えてほしい。
そして私の息子である王太子も候補の一人だ。
君さえよければ、王族の一員として危機を救う力にならせてほしい」
これは暗に、エリアス先輩をオレのパートナーにするのはどうか?と言っているのか?
なんだこの流れ。
神子ってなんなんだ。
ツッコミどころが満載の神子の役割を
うっかりツッコまずに黙って最後まで陛下の話を聞けたオレ、エライ。
「皇帝陛下のお言葉はわかりました。
では来るべき危機に備え、学院で鍛練を重ねることにします。
ただ、オレのパートナーはもう決めています。
ヴァルター先輩しかありえません。」
その言葉を聞き、皇帝陛下は
「そうか。よろしく頼む」
とだけ言った。
エリアス先輩はなんだかホッとしたような顔をしていた気もするけど、
気のせいかもしれない。
ヴァルター先輩は相変わらず俯いたままだった。
オレはヴァルター先輩に魔法騎士学院の寮まで迎えにきてもらった。
服装は魔法騎士学院の制服でいいと言う。
オレ達はノイエンドルフ家の馬車で王宮に向かった。
道中、先輩がかなり浮かない顔をしていた。
「先輩、大丈夫ですか?体調でも悪いのでは?」
「いや、大丈夫だ。クラウスの一大事だというのに、
俺がこんな風に動揺していてどうする」
え、オレ、そんなに一大事なんですか。
「そうですよね、
オレみたいなやつが王族の方々と直々に会うなんてとんでもないことですよね。
粗相とかしたら不敬罪とかになっちゃうんですかね!?
あーオレ、失言が多いからなぁ・・・気を付けないと・・・」
そんなオレの様子をみて、先輩がくすっと笑った。
よかった、ちょっと元気が出たみたいだ。
「今日の謁見は格式あるものではない非公式なものだから、
それほど気を張らなくても大丈夫。
それより、謁見の場で何を聞いても驚かないでほしい」
「あ、そんなにすごい話なんですか」
「そうだね・・・なんでこんなことに・・・」
また先輩は落ちこんでしまった。
そして、オレ達の馬車は王宮へ到着した。
今回の謁見は非公式ということもあって、
謁見の間みたいなところは使わず、ちょっとした応接室のようなところで行われた。
「失礼します。
ヴァルター=ノイエンドルフ、及び、クラウス=アイゼンシュタット、入室します」
ヴァルター先輩が扉の前で声を上げた。
ヴァルター先輩に続き、緊張を隠しつつ、そっと部屋に入ると、
低いテーブルを囲うようにソファが置いてあり、
奥の一人掛けのソファーに皇帝陛下らしき人物が座っていて、
長いソファーにおじさまという風貌の人物と、
オレたちと同じくらいの年齢であろう若者が座っていた。
すぐ皇帝陛下だろうとわかったのは、
その特徴的な紅い髪と紅い瞳のせいだ。
このシャルフェンブルク帝国の王族の象徴的な色である、紅。
もう一人の同年代っぽい人物も同じ髪の色をしているので
彼が王太子殿下なのだろう。
というより、『ステータス画面』が出ているので、
彼が髪色が違えどエリアス先輩なのはわかっていた。
前にヴァルター先輩から聞いていた通りだった。
エリアス先輩が、
「クラウスのその表情を見ると、
私の魔法騎士学院での姿もわかっているようだね」
と言った。
「あ、はい、エリアス先輩・・・じゃなかった、王太子殿下」
「ははは、エリアスでいいよ、とりあえず2人とも座って」
とエリアス先輩はオレたちに空いているソファーに座るよう促した。
俺の左隣にはヴァルター先輩、
向かい合わせでエリアス先輩とおじさま、
斜め右に皇帝殿下、
という位置だ。
そしてこのおじさまの正体もなんとなくわかった。
ヴァルター先輩のお父様だろう。
彼もまた、美しい水色の髪色をしていた。
皇帝殿下が口を開いた。
「クラウス=アイゼンシュタット、こんなところまで呼び出してすまない」
「いえ、そんな、大丈夫です!」
なにが大丈夫なんだ!?テンパって思わず変なことを口走ってしまう。
でも案外話しやすそうな人だな。表情が柔らかい。
皇帝殿下は続けた。
「君が魔獣の大量発生を予知していたという報告を
私の忠臣であるノイエンドルフ家から受けてな。
予知だけではなく、王太子や他の何人かの素性もわかってしまうという。
この不思議な力について、王族にだけ伝わる、とある伝承と一致していることがあるんだ」
他の面々は、皇帝殿下の話を黙って聞いていた。
「クラウス、君は魔法騎士学院の生徒だから、
我が帝国の騎士団のモチーフは知っているな?」
「はい、もちろん。
金獅子と、銀鷲と、黒竜です」
「そうだ。
そのモチーフとなった聖獣の由来となっている話は知っているか?」
「あの、おとぎばなしのやつですか?
伝説の神子が聖獣を従えて、国の危機を救ったっていう・・・」
「そう。そのおとぎばなしは実際にあった話なのだ。
王族だけは事実として語り継がれ、次の危機に備えている」
「次の危機とはなんですか?」
「300年に一度、
この帝国に魔獣の長が現れ、帝国は未曾有の危機に陥る。
それにあわせるように伝説の神子が誕生し、
聖獣を従えて、この帝国を救う、という。
魔獣の長が現れる兆候となるのが、
魔獣の大量発生なのだ。
その長から漏れ出る魔力が、魔獣を活性化させる。
神子は候補となるものたちから1人をパートナーに選び、
二人で試練を乗り越えて聖獣を従える。
そして二人で魔獣の長から帝国の危機を救う。
300年前の神子は
次に起こる危機や、候補となるものの行動や性格や能力がわかったそうだ。
その能力を活かして、危機を救ったという。
・・・なんだか誰かに似ていないか?」
皇帝殿下はオレを見てにやりと笑った。
圧がすごい。
「えっと、
この国にとんでもない危機が迫っていて、
オレがその危機を救う神子というやつかもしれない、
ということであってますか?」
「理解が早くて助かる」
急にそんなこと言われても理解が追いつかないが、
オレも魔法騎士学院の生徒だ。
将来はこの帝国のために魔法騎士になろうと思っている身だ。
帝国の危機に立ち向かえと言われたら答えは決まっている。
「わかりました。どこまでできるかわかりませんが、神子というやつになりましょう」
オレは皇帝殿下を見据えて即答した。
するとずっと無言で隣に座っていたヴァルター先輩が立ちあがり、
「クラウス!本気なのか!?」
と声を荒らげた。
ヴァルター先輩の前に座っていた先輩のお父上が先輩を見据えながら、
「ヴァルター、座りなさい。お前、自分が何を言ってるのか理解しているのか」
と言った。
「陛下、父上、申し訳ありません」
と先輩は落ち着きを取りもどし、再びソファーに座った。
皇帝陛下は続けた。
「実は、神子の試練を受けるにあたり、
候補となるものからパートナーを選んでもらいたいのだが、
おそらく候補となるものというのが、
君が『ステータス画面』というのが見える人物たちなのだろう」
確かに、『攻略対象』って書いてあるもんな。
神獣を従えるのが攻略、なのかもしれない。
攻略を一緒にするパートナーの対象、ってことかな。
「そこでだな、ちょっと言いにくいんだが、
どうやらパートナーとは恋愛感情の有無が大事らしいのだ。
恋愛感情が大きければ大きいほど、神獣を従えやすいと伝えられている」
マジか。
なんなんだ、その聖獣たちは。
「こちらから一方的に帝国の未曾有の危機から救ってくれ、
とお願いしているのに、
恋愛も頑張ってほしい、と伝えるのは心苦しいのだが、
候補のものたちから愛をはぐくみ、共に戦える者を選んでほしい。
幸い、魔獣の長が現れるにはまだ時間がある。
その間に魔法騎士学院で自身の鍛錬を積むとともに、
パートナーを選び、危機に備えてほしい。
そして私の息子である王太子も候補の一人だ。
君さえよければ、王族の一員として危機を救う力にならせてほしい」
これは暗に、エリアス先輩をオレのパートナーにするのはどうか?と言っているのか?
なんだこの流れ。
神子ってなんなんだ。
ツッコミどころが満載の神子の役割を
うっかりツッコまずに黙って最後まで陛下の話を聞けたオレ、エライ。
「皇帝陛下のお言葉はわかりました。
では来るべき危機に備え、学院で鍛練を重ねることにします。
ただ、オレのパートナーはもう決めています。
ヴァルター先輩しかありえません。」
その言葉を聞き、皇帝陛下は
「そうか。よろしく頼む」
とだけ言った。
エリアス先輩はなんだかホッとしたような顔をしていた気もするけど、
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