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皇帝陛下の愛娘は女友達とデートする
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「リリアージュ様!」
「私達ともデートしましょう!」
突然の誘いに目をぱちくりと瞬かせるリリアージュ。エミリアとレオノールは至って真剣である。
エミリアとレオノールは男子三人に嫉妬していた。リリアージュ様とデートとか羨まし過ぎると。そこで、ならばいっそ私達も自分からリリアージュ様をデートに誘おう、三人で楽しくお出かけしようということになったのだ。三人で楽しくお出かけというのが、デートになるのかはこの際置いておく。
「えっと、じゃあパパに出かけて良いか確認を取ってくるね」
「それなら無用です!」
「もうリリアージュ様とのデートの許可は取ったよ。皇帝陛下も快く受け入れてくださったよ」
嘘である。ナタナエルは極力リリアージュを宮廷の外に出したくなかったが、あの三人とのデートは許して私達とのデートは許してくれないのかとエミリアとレオノールに詰め寄られ、あまりの勢いに仕方なく許可を出したのである。冷血の皇帝もさすがに娘の友人には甘い方だった。
「パパの許可があるの?なら早速行こうか」
「待ってください、リリアージュ様。エミリア、レオノール。護衛はどうする?」
「俺達とのデートは俺達がいるから大丈夫だったけど、さすがに女三人だけで出掛けるのはなあ」
「俺は護衛なしなら反対です、リリアージュ様」
男子三人が待ったを掛けるのをエミリアとレオノールは分かっていたらしい。ぴしゃりとこう言った。
「何言ってるの。護衛はあんた達よ」
「皇帝陛下からも、三人を護衛として連れていくよう言われていますわ」
「じゃあ大丈夫だね!」
リリアージュは素直に三人でデートなんて楽しそうだと笑う。その横でニコラが言った。
「みんなでお出かけならいつもと大して変わらないと思うけど?」
「馬鹿ね。あくまでも三人でデートなの。あんた達男子は側で護衛だけして、話しかけて来ないで」
ぴしゃりと言い放つレオノールにシモンが抗議の声を上げる。
「は?なにそれずるくね?」
「ずるいのはどっちかしら。リリアージュ様とデートした癖に」
うっと言葉を詰まらせるシモンに勝ったエミリア。ラウルは諦めて早々に白旗を揚げた。
「わかりました。皇帝陛下も認めていらっしゃるなら言うことはありません。俺は護衛役に徹します」
そんなラウルの様子に、ニコラとシモンも白旗を揚げた。
「わかった。リリアージュ様の護衛に徹する。だから睨むな、そこの二人」
「まあ、俺はリリアージュ様の専属護衛騎士だし護衛役に異論はないけど」
ということでデート開始である。
「じゃあ、今日のデートは商店街に行ってみましょう!」
「美味しいものがたくさんあるよ!」
「楽しみ!」
「商店街に行くなら庶民の格好をしましょう!ルイスさんが用意してくださったものがあるんです!」
エミリアとレオノールはナタナエルからデートの許可をもぎ取った際に、ルイスから庶民派のデートがしたいなら使うと良いと裕福な庶民風の服をいくつかもらっていた。もちろん護衛役の男子用のものもある。
「ということで着替えるから、あんた達も別室で着替えて来なさいな」
「それでは皆様、また後で」
「三人とも、楽しみに待ってるね」
ということで全員裕福な庶民風の服に着替えた。
「わあ…!エミリアちゃんもレオノールちゃんもとっても可愛い!」
「リリアージュ様には負けます。でも、嬉しいです!ありがとうございます」
「リリアージュ様ありがとう!リリアージュ様も可愛いよ!」
「そうかなぁ。えへへ」
「着替えて来ましたよ、リリアージュ様。リリアージュ様はどんな格好でもお美しいですね」
「ふふ、ニコラも素敵だよ」
「リリアージュ様、俺は?」
「もちろんかっこいいよ」
「その、リリアージュ様も可愛いぜ」
「ありがとう、シモン」
「り、リリアージュ様。よかったらこれを。リボンです」
「この服に合いそうだね!ありがとう、ラウル!」
「はい」
ということで、早速出発である。エミリアが右側、レオノールが左側でリリアージュと手を繋いで歩き、宮廷の外で待たせてある馬車に乗った。
「商店街のちょっと遠くで止めますね」
「そこから歩いて商店街に行こうね、リリアージュ様」
「うん、楽しみだね!」
そして、馬車が目的地に到着。時間になれば迎えの馬車が来るので、この馬車は一旦帰る。
先程のようにリリアージュ達は手を繋いで商店街に向かって歩く。男子三人は少しだけ離れて声はかけずに護衛に徹する。
そして商店街に着いた。リリアージュ達は早速商店街を見て回る。
「じゃあまずはあの雑貨屋から行こうよ!」
「わあ、可愛いガラスペン!」
「素敵ですね!こちらの食器も可愛らしくていいと思います!」
「ねえねえこの日傘良くない?」
「可愛い!」
「欲しいですね!」
「買っちゃう?」
「買っちゃいましょう!では、私はリリアージュ様の気に入ったガラスペンを購入しますね」
「じゃあ私はエミリアちゃんの気に入った食器を買ってあげよう!」
「じゃあ私はレオノールちゃんに日傘を買うね!」
お互いの欲しいものを購入して交換する三人。仲睦まじい様子を見て、男子三人はむしろ護衛役に徹してよかったと心から思った。下手に邪魔したら雷が落ちそうである。
「じゃあ次はどこ行くー?」
「あの喫茶店にしましょう」
「いいね!行こう行こう!」
喫茶店でコーヒーや紅茶を頼み甘ーいケーキをたくさん頼んで少しずつ食べながら話しに花を咲かせる三人。一方で男子三人はコーヒーとナポリタンやオムライス、サンドイッチを頼んで黙々と食べながら護衛に徹した。自然と、男子三人はすごい量のメニューを食べる形になったが若さ故か残すこともなく無事食べきった。
喫茶店を出ると、今度はぬいぐるみと人形の専門店に入った。
「わあ!この猫のぬいぐるみ可愛い!」
「リリアージュ様、こちらのリスのぬいぐるみもなかなかですわ!」
「みてみて!このコアラ可愛くない!?」
お店自慢の商品を前にはしゃぐ可愛らしいお客様達に、店主も満足げである。後ろにただ突っ立っているだけの男子三人を追い出さない程度には。
「じゃあ今度は私がレオノール様にコアラを買いますわ!」
「なら今度は私がリリアージュ様に猫を買うよ!」
「そしたら今度は私がエミリアちゃんにリスを買うね!」
お互いに買って交換する。ご店主も楽しげに三人を見送った。男子三人には何も突っ込まなかった。
商店街の他のお店にも同じ調子で入っていき、気付いたら帰る時間になっていた。迎えの馬車に乗り込み帰るが、三人とも帰るのがもったいない、まだ遊びたいとさえ思っていた。男子三人にとってはようやくの解放だったが。
ということで、今日のデートはとても楽しかった。リリアージュは幸せな気分で眠った。ナタナエルも、女子二人とのデートは安心して見守る事ができてほっと胸をなでおろした。そんなナタナエルにルイスはまだまだ子離れは先だなとそっとため息を吐いた。
「私達ともデートしましょう!」
突然の誘いに目をぱちくりと瞬かせるリリアージュ。エミリアとレオノールは至って真剣である。
エミリアとレオノールは男子三人に嫉妬していた。リリアージュ様とデートとか羨まし過ぎると。そこで、ならばいっそ私達も自分からリリアージュ様をデートに誘おう、三人で楽しくお出かけしようということになったのだ。三人で楽しくお出かけというのが、デートになるのかはこの際置いておく。
「えっと、じゃあパパに出かけて良いか確認を取ってくるね」
「それなら無用です!」
「もうリリアージュ様とのデートの許可は取ったよ。皇帝陛下も快く受け入れてくださったよ」
嘘である。ナタナエルは極力リリアージュを宮廷の外に出したくなかったが、あの三人とのデートは許して私達とのデートは許してくれないのかとエミリアとレオノールに詰め寄られ、あまりの勢いに仕方なく許可を出したのである。冷血の皇帝もさすがに娘の友人には甘い方だった。
「パパの許可があるの?なら早速行こうか」
「待ってください、リリアージュ様。エミリア、レオノール。護衛はどうする?」
「俺達とのデートは俺達がいるから大丈夫だったけど、さすがに女三人だけで出掛けるのはなあ」
「俺は護衛なしなら反対です、リリアージュ様」
男子三人が待ったを掛けるのをエミリアとレオノールは分かっていたらしい。ぴしゃりとこう言った。
「何言ってるの。護衛はあんた達よ」
「皇帝陛下からも、三人を護衛として連れていくよう言われていますわ」
「じゃあ大丈夫だね!」
リリアージュは素直に三人でデートなんて楽しそうだと笑う。その横でニコラが言った。
「みんなでお出かけならいつもと大して変わらないと思うけど?」
「馬鹿ね。あくまでも三人でデートなの。あんた達男子は側で護衛だけして、話しかけて来ないで」
ぴしゃりと言い放つレオノールにシモンが抗議の声を上げる。
「は?なにそれずるくね?」
「ずるいのはどっちかしら。リリアージュ様とデートした癖に」
うっと言葉を詰まらせるシモンに勝ったエミリア。ラウルは諦めて早々に白旗を揚げた。
「わかりました。皇帝陛下も認めていらっしゃるなら言うことはありません。俺は護衛役に徹します」
そんなラウルの様子に、ニコラとシモンも白旗を揚げた。
「わかった。リリアージュ様の護衛に徹する。だから睨むな、そこの二人」
「まあ、俺はリリアージュ様の専属護衛騎士だし護衛役に異論はないけど」
ということでデート開始である。
「じゃあ、今日のデートは商店街に行ってみましょう!」
「美味しいものがたくさんあるよ!」
「楽しみ!」
「商店街に行くなら庶民の格好をしましょう!ルイスさんが用意してくださったものがあるんです!」
エミリアとレオノールはナタナエルからデートの許可をもぎ取った際に、ルイスから庶民派のデートがしたいなら使うと良いと裕福な庶民風の服をいくつかもらっていた。もちろん護衛役の男子用のものもある。
「ということで着替えるから、あんた達も別室で着替えて来なさいな」
「それでは皆様、また後で」
「三人とも、楽しみに待ってるね」
ということで全員裕福な庶民風の服に着替えた。
「わあ…!エミリアちゃんもレオノールちゃんもとっても可愛い!」
「リリアージュ様には負けます。でも、嬉しいです!ありがとうございます」
「リリアージュ様ありがとう!リリアージュ様も可愛いよ!」
「そうかなぁ。えへへ」
「着替えて来ましたよ、リリアージュ様。リリアージュ様はどんな格好でもお美しいですね」
「ふふ、ニコラも素敵だよ」
「リリアージュ様、俺は?」
「もちろんかっこいいよ」
「その、リリアージュ様も可愛いぜ」
「ありがとう、シモン」
「り、リリアージュ様。よかったらこれを。リボンです」
「この服に合いそうだね!ありがとう、ラウル!」
「はい」
ということで、早速出発である。エミリアが右側、レオノールが左側でリリアージュと手を繋いで歩き、宮廷の外で待たせてある馬車に乗った。
「商店街のちょっと遠くで止めますね」
「そこから歩いて商店街に行こうね、リリアージュ様」
「うん、楽しみだね!」
そして、馬車が目的地に到着。時間になれば迎えの馬車が来るので、この馬車は一旦帰る。
先程のようにリリアージュ達は手を繋いで商店街に向かって歩く。男子三人は少しだけ離れて声はかけずに護衛に徹する。
そして商店街に着いた。リリアージュ達は早速商店街を見て回る。
「じゃあまずはあの雑貨屋から行こうよ!」
「わあ、可愛いガラスペン!」
「素敵ですね!こちらの食器も可愛らしくていいと思います!」
「ねえねえこの日傘良くない?」
「可愛い!」
「欲しいですね!」
「買っちゃう?」
「買っちゃいましょう!では、私はリリアージュ様の気に入ったガラスペンを購入しますね」
「じゃあ私はエミリアちゃんの気に入った食器を買ってあげよう!」
「じゃあ私はレオノールちゃんに日傘を買うね!」
お互いの欲しいものを購入して交換する三人。仲睦まじい様子を見て、男子三人はむしろ護衛役に徹してよかったと心から思った。下手に邪魔したら雷が落ちそうである。
「じゃあ次はどこ行くー?」
「あの喫茶店にしましょう」
「いいね!行こう行こう!」
喫茶店でコーヒーや紅茶を頼み甘ーいケーキをたくさん頼んで少しずつ食べながら話しに花を咲かせる三人。一方で男子三人はコーヒーとナポリタンやオムライス、サンドイッチを頼んで黙々と食べながら護衛に徹した。自然と、男子三人はすごい量のメニューを食べる形になったが若さ故か残すこともなく無事食べきった。
喫茶店を出ると、今度はぬいぐるみと人形の専門店に入った。
「わあ!この猫のぬいぐるみ可愛い!」
「リリアージュ様、こちらのリスのぬいぐるみもなかなかですわ!」
「みてみて!このコアラ可愛くない!?」
お店自慢の商品を前にはしゃぐ可愛らしいお客様達に、店主も満足げである。後ろにただ突っ立っているだけの男子三人を追い出さない程度には。
「じゃあ今度は私がレオノール様にコアラを買いますわ!」
「なら今度は私がリリアージュ様に猫を買うよ!」
「そしたら今度は私がエミリアちゃんにリスを買うね!」
お互いに買って交換する。ご店主も楽しげに三人を見送った。男子三人には何も突っ込まなかった。
商店街の他のお店にも同じ調子で入っていき、気付いたら帰る時間になっていた。迎えの馬車に乗り込み帰るが、三人とも帰るのがもったいない、まだ遊びたいとさえ思っていた。男子三人にとってはようやくの解放だったが。
ということで、今日のデートはとても楽しかった。リリアージュは幸せな気分で眠った。ナタナエルも、女子二人とのデートは安心して見守る事ができてほっと胸をなでおろした。そんなナタナエルにルイスはまだまだ子離れは先だなとそっとため息を吐いた。
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