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幼少期
9歳
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王からアルバートに婚約の話がいって進展のないまま2年たった。理由は、ガレンが王太子としての役目を果たすようになったこと、予定を無理やり空けて訪ねて行っても、リリアが熱で寝込んでしまっていること、主にこの2つで会えない日が続いたからだ。
しかし、リリアの9歳の誕生日にやっと機会が巡ってきた。
「よし、やっとだ。今日こそ……」
今日はリリアの誕生日パーティーがアレル公爵家で開かれていた。勿論身内や、親しい人だけが参加するようなもので大規模ではなかったが、リリアが成長したことでパーティーを開いても問題ないと判断され、晴れて行われることになったのだ。
本来、貴族の誕生日パーティーなどに王族は参加しないが、アレル公爵家が王族に準じていたことなどもあってさほどの違和感なくガレンは参加することができた。
「王族の皆様のご到着です」
今日のパーティーに集まった貴族の皆が膝を曲げて最上級の礼をとる。
ガレンは迷うことなく本日の主役、リリアを見つけた。あぁ、2年見ない間に一段と美しくなっている。。早く、その瞳に私を映してほしい。高鳴る想いは抑えられない。
「……これは……」
初めてリリアを見た貴族の皆はその美貌に目を奪われている。駄目だ!ガレンは危機感を覚え、急いでリリアのもとへと向う。
リリアもガレンを一瞬で見つけていた。
「ガレンが来てくれた……見ない間に大人っぽくなって……置いてかれちゃったかな…」
リリアはガレンへの恋心を会えなかった2年で自覚していた。久しぶりに見たガレンに顔が紅くなっていくのが分かった。
「ガレンがこっちに来る。どーしよ」
リリアは父親からガレンとの婚約の話は聞いていたので内心ドキドキしていたが、まだ進展のない関係、貴族、臣下として礼をとった。
「本日は私のための誕生日パーティーにお越しくださりありがとうございます」
「あ、いや、久しぶりだね」
「はい」
「ちょっと話良いかな?」
リリアとガレンはある程度の挨拶を済ませてベランダに出た。久しぶりの会話は2人とも心臓がうるさかった。
「その、リリア、君の事が大好きだ。僕の婚約者になって欲しい」
リリアは驚いた。本気で想ってくれていたことが嬉しかったし、両想い!本来ならリリアの方から今日言おうと思っていた。
「私なんかでいいの?」
「リリアがいい」
「でも、王妃なんて務まるか分からないよ?」
「大丈夫、俺が支えるから」
「私も大好き!私で良かったらお願いします」
「ほ、んとか?」
ガレンはリリアからすぐに返事が貰えると思ってなかったので信じられなかった。でも、すぐに現実だと分かり、舞い躍りたい気持ちになった。
「やった!リリアありがとう」
「いえ、こちらこそ、…嬉しかったです」
「よし、こうしてはいられない。父上と母上に話さなくては。一緒に来てくれるかい?」
「もちろん」
リリアとガレンはすぐに王と王妃のもとに行った。
「父上、母上、私はリリアと婚約することになりました」
何事かと見ていた貴族は目を開いて驚いていた。
「あら、やっとね」
「頑張ったなガレン。許可しよう。良いな?アルよ」
「リリアが決めたことなら……賛成します」
「だって、リリア」
「嬉しいです。ありがとうございます。王様、王妃様」
「よし、ここに貴族が大勢いることだし、婚約発表をすぐに行おう」
そして、貴族たちはガレンとリリアの婚約発表を聞いた。ガレンとリリアの周りにはお祝いを言いたい貴族たちが集まって囲んでいる。
「「おめでとうごさいます」」
「「こんなに美しい婚約者ができて羨ましい限りです」」
「ありがとう」「ありがとうございます」
リリアとガレンは時間の許す限り祝福の言葉を受け取った。
解散後、リリアは少し重く感じる体を無視して会話を楽しんでいた。
「リリア大丈夫か?」いち早く異変を感じ取ったのは隣にいたラレルで、リリアの様子に周りはすぐ動いた。
「ええ、…耐えれて良かった……」
その一言を最後に、家族の会話中、リリアは倒れてしまった。長時間立っていたことと、その日の出来事がリリアに負担をかけていたのだった。
リリアを部屋に運び、寝かした後、診察や、処置をしていると、突然扉が開いた。
「リリアが倒れたって……」
城に帰宅中だったガレンが急いで入ってきたのだった。
「大丈夫です。少し休めばまた元気になるそうなので」
「無理をし過ぎたせいです。どうぞガレン様はお帰りください」
「ラレル……婚約者の心配ぐらいさせてくれ」
ガレンは苦笑いをしつつ、リリアが無事なことを聞いて、少し顔を見て帰っていった。
「リリア……早く元気な姿を見せてくれ」帰り際、ガレンの呟きはラレルの耳に入って消えた。
城に戻ってから、ガレンはリリアとの婚約に気が舞い上がっていて、リリアの心配を忘れてしまった自分を責めてしまったのは仕方ないのかも知れない。…リリアのことは私が一番知っていると思っていたから。
リリアが目覚めたのは倒れた日から5日後だった。リリアは父親に無理をするなと怒られ、しばらく部屋から出られなかったとか。
しかし、リリアの9歳の誕生日にやっと機会が巡ってきた。
「よし、やっとだ。今日こそ……」
今日はリリアの誕生日パーティーがアレル公爵家で開かれていた。勿論身内や、親しい人だけが参加するようなもので大規模ではなかったが、リリアが成長したことでパーティーを開いても問題ないと判断され、晴れて行われることになったのだ。
本来、貴族の誕生日パーティーなどに王族は参加しないが、アレル公爵家が王族に準じていたことなどもあってさほどの違和感なくガレンは参加することができた。
「王族の皆様のご到着です」
今日のパーティーに集まった貴族の皆が膝を曲げて最上級の礼をとる。
ガレンは迷うことなく本日の主役、リリアを見つけた。あぁ、2年見ない間に一段と美しくなっている。。早く、その瞳に私を映してほしい。高鳴る想いは抑えられない。
「……これは……」
初めてリリアを見た貴族の皆はその美貌に目を奪われている。駄目だ!ガレンは危機感を覚え、急いでリリアのもとへと向う。
リリアもガレンを一瞬で見つけていた。
「ガレンが来てくれた……見ない間に大人っぽくなって……置いてかれちゃったかな…」
リリアはガレンへの恋心を会えなかった2年で自覚していた。久しぶりに見たガレンに顔が紅くなっていくのが分かった。
「ガレンがこっちに来る。どーしよ」
リリアは父親からガレンとの婚約の話は聞いていたので内心ドキドキしていたが、まだ進展のない関係、貴族、臣下として礼をとった。
「本日は私のための誕生日パーティーにお越しくださりありがとうございます」
「あ、いや、久しぶりだね」
「はい」
「ちょっと話良いかな?」
リリアとガレンはある程度の挨拶を済ませてベランダに出た。久しぶりの会話は2人とも心臓がうるさかった。
「その、リリア、君の事が大好きだ。僕の婚約者になって欲しい」
リリアは驚いた。本気で想ってくれていたことが嬉しかったし、両想い!本来ならリリアの方から今日言おうと思っていた。
「私なんかでいいの?」
「リリアがいい」
「でも、王妃なんて務まるか分からないよ?」
「大丈夫、俺が支えるから」
「私も大好き!私で良かったらお願いします」
「ほ、んとか?」
ガレンはリリアからすぐに返事が貰えると思ってなかったので信じられなかった。でも、すぐに現実だと分かり、舞い躍りたい気持ちになった。
「やった!リリアありがとう」
「いえ、こちらこそ、…嬉しかったです」
「よし、こうしてはいられない。父上と母上に話さなくては。一緒に来てくれるかい?」
「もちろん」
リリアとガレンはすぐに王と王妃のもとに行った。
「父上、母上、私はリリアと婚約することになりました」
何事かと見ていた貴族は目を開いて驚いていた。
「あら、やっとね」
「頑張ったなガレン。許可しよう。良いな?アルよ」
「リリアが決めたことなら……賛成します」
「だって、リリア」
「嬉しいです。ありがとうございます。王様、王妃様」
「よし、ここに貴族が大勢いることだし、婚約発表をすぐに行おう」
そして、貴族たちはガレンとリリアの婚約発表を聞いた。ガレンとリリアの周りにはお祝いを言いたい貴族たちが集まって囲んでいる。
「「おめでとうごさいます」」
「「こんなに美しい婚約者ができて羨ましい限りです」」
「ありがとう」「ありがとうございます」
リリアとガレンは時間の許す限り祝福の言葉を受け取った。
解散後、リリアは少し重く感じる体を無視して会話を楽しんでいた。
「リリア大丈夫か?」いち早く異変を感じ取ったのは隣にいたラレルで、リリアの様子に周りはすぐ動いた。
「ええ、…耐えれて良かった……」
その一言を最後に、家族の会話中、リリアは倒れてしまった。長時間立っていたことと、その日の出来事がリリアに負担をかけていたのだった。
リリアを部屋に運び、寝かした後、診察や、処置をしていると、突然扉が開いた。
「リリアが倒れたって……」
城に帰宅中だったガレンが急いで入ってきたのだった。
「大丈夫です。少し休めばまた元気になるそうなので」
「無理をし過ぎたせいです。どうぞガレン様はお帰りください」
「ラレル……婚約者の心配ぐらいさせてくれ」
ガレンは苦笑いをしつつ、リリアが無事なことを聞いて、少し顔を見て帰っていった。
「リリア……早く元気な姿を見せてくれ」帰り際、ガレンの呟きはラレルの耳に入って消えた。
城に戻ってから、ガレンはリリアとの婚約に気が舞い上がっていて、リリアの心配を忘れてしまった自分を責めてしまったのは仕方ないのかも知れない。…リリアのことは私が一番知っていると思っていたから。
リリアが目覚めたのは倒れた日から5日後だった。リリアは父親に無理をするなと怒られ、しばらく部屋から出られなかったとか。
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