7 / 30
始まり
ステータス
しおりを挟む
11歳になったとき、リリアの体調は急激に悪くなった。ベットから出ることができず、寝込む日が多くなった。家族は交代で側に付き、祈る様に毎日を過ごした。そして、今日リリアは12歳を迎える。
「リリア今日という日を迎えられて嬉しく思うよ」
「リリアおめでとう」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
「リリアおめでとう」
「ありがとう、お兄様」
「それじゃあ行こうか」
「はい」
これで心配も迷惑もかけないで済む…リリアは抑えきれない喜びを噛み締めていた。
そう、今日は長い間待っていたステータス開示の日だった。ステータスを見ることのできる協会は城の敷地内にあり、ガレンが出迎えてくれることになっていた。
「ガレン!会いたかったわ」
「俺もだよ、リリア…おめでとう」
「ありがとう!」
ガレンとリリアは久々の再会に歓喜し、
「お手をどうぞ」
「ふふ、ありがとう」
ガレンはリリアが馬車に乗りやすいように手を差し伸べた。リリアは初めての馬車で、初めての家の敷地外への外出だったのでドキドキしていた。
「リリア大丈夫そう?」
「うん、ありがとうガレン」
「親の前でいちゃつくのはよしてくれ」
一緒の馬車に乗っていたアルバートは苦笑いだった。
「もうすぐ到着です」
「ああ。どう?リリアあれがお城だよ」
そこには大きくて綺麗なお城があった。
「凄いです」
リリアのテンションは今までにないくらい高まっていった。
リリアたちが案内人に導かれ、協会についたとき、既に同い年の人たちが大勢集まっていた。
確か、身分の下の人からよね。
「平民の人たちからです。並んでください」
平民の子どもたちは一番多く、ゆうに100人は越えている。
「リリアは公爵家だから一番最後だね。まだまだかかりそうだし城の庭でお茶なんてどうだい?」
「素敵!お父様行ってきてもいいですか?」
「ああ、またあまり無茶をしないようにな」
「分かってます」
「じゃあ、行こうか」
「はい」
リリアとガレンは城の庭で順番が来るのを会話を楽しみながら待っていると、メイドが呼びに来た。とうとうリリアの順番がきたのだ。ガレンと暫くの別れを告げ、リリアはメイドと教会に戻ってきた。
ステータスの受け取り方はとても簡単で、協会にある水晶に手をかざし光が収まるまで手を離さないでいると受け取れる。早い人なら数秒もあれば終わる。
「お手を」
「はい」
リリアは神様の愛し子がどのような結果をもたらすのか全く見当もつかなかったので、とてもドキドキしながら、水晶に手をかざした。すると、その光は収まることを知らず、およそ数分間に渡って輝き続けたのだ。歴をみないその長さに周囲はざわついていたが、リリアはその光に意識がいっていた為自分が他とは違うということには気付けなかった。
「……あの」
「あっ、これで終わりです。お疲れさまでした」
リリアの光に圧倒されて、放心状態になっていた神官たちはリリアの声と神官長の声にはっ、となり沸々と湧いてくる興奮を押さえきれなかった。
「リリア!」
「お父様、ガレン!とても綺麗でした」
「そう……だな」興奮の中満面の笑みのリリアはとても愛らしかった。思考を停止した頭はガレンの王のもとへ行くという提案で急速に働きだす。急いだ方がいい…。
「おい」
「お呼びでしょうか?」
「父上に連絡を、今から向かうと」
「分かりました。失礼いたします」
「あの……」
「行こうか、リリア」不安気なリリアを落ち着かせるように優しい笑顔で誘導する。
「えっと、はい」
まだ私自身ステータスを見れていないのだけれど……まぁ、大丈夫でしょ。
そしてリリアはガレンに連れられて王の執務室に向かう。
「リリア、ステータスはもう見たのか?」
「いいえ」
「……そうか。良ければ私たちに見せて欲しい。急がせてしまったが先に見なくて大丈夫か?」
「あの、私はどうなるのですか?何か問題でもあったのでしょうか?」執務室に近付くにつれてリリアの不安は大きくなっていった。事が事だったのでガレンたちはどう説明するか悩んだが、ありのままを伝えることにした。
「それはね、あんなに水晶が数分間も輝いていたことかなかったからなんだ」
「そう…なの」
「不安にさせちゃってごめんね。僕がいるから大丈夫だよ」
「うん、ありがとう」
……あとで神官たちを口止めしとかないと
そうこうしている間に執務室に到着した。
「リリア今日という日を迎えられて嬉しく思うよ」
「リリアおめでとう」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
「リリアおめでとう」
「ありがとう、お兄様」
「それじゃあ行こうか」
「はい」
これで心配も迷惑もかけないで済む…リリアは抑えきれない喜びを噛み締めていた。
そう、今日は長い間待っていたステータス開示の日だった。ステータスを見ることのできる協会は城の敷地内にあり、ガレンが出迎えてくれることになっていた。
「ガレン!会いたかったわ」
「俺もだよ、リリア…おめでとう」
「ありがとう!」
ガレンとリリアは久々の再会に歓喜し、
「お手をどうぞ」
「ふふ、ありがとう」
ガレンはリリアが馬車に乗りやすいように手を差し伸べた。リリアは初めての馬車で、初めての家の敷地外への外出だったのでドキドキしていた。
「リリア大丈夫そう?」
「うん、ありがとうガレン」
「親の前でいちゃつくのはよしてくれ」
一緒の馬車に乗っていたアルバートは苦笑いだった。
「もうすぐ到着です」
「ああ。どう?リリアあれがお城だよ」
そこには大きくて綺麗なお城があった。
「凄いです」
リリアのテンションは今までにないくらい高まっていった。
リリアたちが案内人に導かれ、協会についたとき、既に同い年の人たちが大勢集まっていた。
確か、身分の下の人からよね。
「平民の人たちからです。並んでください」
平民の子どもたちは一番多く、ゆうに100人は越えている。
「リリアは公爵家だから一番最後だね。まだまだかかりそうだし城の庭でお茶なんてどうだい?」
「素敵!お父様行ってきてもいいですか?」
「ああ、またあまり無茶をしないようにな」
「分かってます」
「じゃあ、行こうか」
「はい」
リリアとガレンは城の庭で順番が来るのを会話を楽しみながら待っていると、メイドが呼びに来た。とうとうリリアの順番がきたのだ。ガレンと暫くの別れを告げ、リリアはメイドと教会に戻ってきた。
ステータスの受け取り方はとても簡単で、協会にある水晶に手をかざし光が収まるまで手を離さないでいると受け取れる。早い人なら数秒もあれば終わる。
「お手を」
「はい」
リリアは神様の愛し子がどのような結果をもたらすのか全く見当もつかなかったので、とてもドキドキしながら、水晶に手をかざした。すると、その光は収まることを知らず、およそ数分間に渡って輝き続けたのだ。歴をみないその長さに周囲はざわついていたが、リリアはその光に意識がいっていた為自分が他とは違うということには気付けなかった。
「……あの」
「あっ、これで終わりです。お疲れさまでした」
リリアの光に圧倒されて、放心状態になっていた神官たちはリリアの声と神官長の声にはっ、となり沸々と湧いてくる興奮を押さえきれなかった。
「リリア!」
「お父様、ガレン!とても綺麗でした」
「そう……だな」興奮の中満面の笑みのリリアはとても愛らしかった。思考を停止した頭はガレンの王のもとへ行くという提案で急速に働きだす。急いだ方がいい…。
「おい」
「お呼びでしょうか?」
「父上に連絡を、今から向かうと」
「分かりました。失礼いたします」
「あの……」
「行こうか、リリア」不安気なリリアを落ち着かせるように優しい笑顔で誘導する。
「えっと、はい」
まだ私自身ステータスを見れていないのだけれど……まぁ、大丈夫でしょ。
そしてリリアはガレンに連れられて王の執務室に向かう。
「リリア、ステータスはもう見たのか?」
「いいえ」
「……そうか。良ければ私たちに見せて欲しい。急がせてしまったが先に見なくて大丈夫か?」
「あの、私はどうなるのですか?何か問題でもあったのでしょうか?」執務室に近付くにつれてリリアの不安は大きくなっていった。事が事だったのでガレンたちはどう説明するか悩んだが、ありのままを伝えることにした。
「それはね、あんなに水晶が数分間も輝いていたことかなかったからなんだ」
「そう…なの」
「不安にさせちゃってごめんね。僕がいるから大丈夫だよ」
「うん、ありがとう」
……あとで神官たちを口止めしとかないと
そうこうしている間に執務室に到着した。
43
あなたにおすすめの小説
醜悪令息レオンの婚約
オータム
ファンタジー
醜悪な外見ゆえに誰からも恐れられ、避けられてきたレオン。
ある日、彼は自分が前世で遊んでいたシミュレーションRPGの世界に転生しており、
しかも“破滅が確定している悪役令嬢の弟”として生きていることに気付く。
このままでは、姉が理不尽な運命に呑まれてしまう。
怪しまれ、言葉を信じてもらえなくとも、レオンはただ一人、未来を変えるために立ち上がる――。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも投稿しています。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
落ちこぼれの【無属性】魔術師、実は属性そのものを定義する「概念魔法」の創始者だった
風船色
ファンタジー
「魔法とは才能(血筋)ではなく、記述されるべき論理(ロジック)である」
王立魔導学院で「万年最下位」の烙印を押された少年、アリスティア・レイロード。属性至上主義のこの世界で、火すら出せない彼は「無属性のゴミ」と蔑まれ、ついに卒業試験で不合格となり国外追放を言い渡される。
しかし、彼を嘲笑う者たちは知らなかった。アリスティアが、既存の属性魔法など比較にならないほど高次の真理――世界の現象を数式として捉え、前提条件から書き換える『概念魔法(コンセプト・マジック)』の使い手であることを。
追放の道中、彼は石ころに「硬度:無限」の概念を付与し、デコピン一つで武装集団を粉砕。呪われた最果ての森を「快適な居住空間」へと再定義し、封印されていた銀嶺竜の少女・ルナを助手にして、悠々自適な研究生活をスタートさせる。
一方、彼を捨てた王国は、属性魔法が通用しない未知の兵器を操る帝国の侵攻に直面していた。「助けてくれ」と膝をつくかつての同級生や国王たちに対し、アリスティアは冷淡に告げる。
「君たちの誇りは、僕の昼寝より価値があるのか?」
これは、感情に流されない徹底した合理主義者が、己の知的好奇心のために世界の理を再構築していく、痛快な魔導ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる