92 / 186
92. イリスの想い①
しおりを挟む
「「「!!!」」」
大きい音とともに開かれた扉。
入室してきた人物を見てアリスの顔から冷や汗が流れる。
「お…………王妃様」
御自ら力強く扉を開いて登場したのは王妃だった。その顔には微笑みと共にこめかみに青筋が浮かぶ。
「アリス」
静かに、そして少々いつもより低い声でアリスの名を呼ぶ王妃。
「いや……あの…………はい」
「ルカの侍従から話しは聞いたわ」
「ああ、やはりその件でございますよね。悪気があったわけでは……。これでも一応人妻ですので夫以外の方と噂になるのは避けるべきかと思った次第でして……」
「ええ。あなたのその気持ちは最もだわ。愚かなあなたの夫ブランクと違って。
でも、わかるわね?」
「はい、壁を殴ったのは軽率でございました。申し訳ございません」
サッと頭をさげるアリス。カサバイン家にいた頃は兄妹喧嘩で壁を壊すことなんてよくあった。思わずその頃の癖が出てしまった。
でも……王妃様だって壁を凹ましたことを怒っているようだが、先程かなり扉を乱暴に扱っていたような。まあ自分みたいに壊してはいないが。
「修理は実費でお願いね」
「いやいや、ルカ様が原因じゃないですか」
自分は醜聞を避けただけ。
ちょっとやり過ぎたけれど。
「王室の予算を使いたくないのよ。ちょっとこの前陛下が若い女にお高いアクセサリーを貢いじゃってね……余裕がないのよ。助けて頂戴アリス」
若い女って……。それは自分の年齢が少々いっていると言っているようなものでは。
「えー……」
「壊したのはあなたでしょう」
「仰る通りです。ですがルカ様の予算を一切使わないのは納得がいきません。というわけでこのマリーナ様から回ってきた仕事をやってくださいませんか?」
うん?ルカとアリスのやらかし……なぜ自分の仕事が増えるのか?まあ…………仕事を手伝って王室の予算を使わずに壁が直せるなら良しとしよう。
「ではどんな内容の書類か説明して頂戴。書類を持って執務室に参りましょう」
「畏まりました。
じゃあ、ちょっと出てくるわね。特に用もないし、部屋もきれいだし。休憩していて良いわよ」
「「「行ってらっしゃいませ」」」
アリスの侍女たちが頭をさげる。
今度は静かに閉じられる扉と上げられる顔。
「イリス様」
「あの…………カルラ。同じ侍女なのだから呼び捨てか、せめてさん付けにしてもらえないかしら?」
没落した男爵家出身の自分に庶子とはいえ、公爵家の血を引く令嬢に様付けされるのはちょっと変な感じがする。しかも公爵に似ている顔で様付けとか……ゾワッとする。
「嫌です。私はイリス様を尊敬しているんです。憧れなんです」
「私のどこに憧れ要素が?」
見た目も、血筋も、情けないが侍女としての仕事も彼女の方が上。公爵邸で使用人に仕えられる立場だったのに不思議である。
「アリス様と共に戦えるところです。私もアリス様を慕っておりますがそれは無理です。盾になることはできますが、隣に立つことはできません」
盾になる気はあるのか。少々驚くイリス。アリスを盾にする人は多いが、アリスの盾になろうという者はほぼいないから。
「イリスさんってもともと強かったんですか?護衛のフランク様は騎士だし一緒に戦えるのもわかるんですけど。あっ!もしかしてイリスさんは護衛兼侍女として雇われたとか?」
アイラが会話に混じる。
「いえ、普通より魔力は少し多かった程度よ。でも使い方もよくわからなかったし、ほとんど魔法は使えなかったわ。護衛なんてとんでもない!侍女になれたのだって下級使用人だったときにアリス様の目にたまたま留まっただけ」
「えっ!じゃあどうやって強くなったんですか?はっ!もしかしてアリス様の侍女はスパルタ教育でもされるんですか?えっ!じゃあ私達もいつかやらされるんですか?うん?でも魔力って増えないですよね。私魔力少ないんで、鍛えられても魔物と対峙できるとは思えないんですけど!?」
一人騒がしいアイラ。こんなときいつもはカルラが注意をするが今回はしないよう。彼女の視線はイリスに向かっている。何か期待するような眼差し。彼女もイリスから詳しい話しを聞きたいようだ。
「アリス様は何かを強制したりしないから大丈夫よ。私が強くなったのは……いえ、強くなりたいと願ったのは、自分自身の意思…………」
過去を思い出す。
アリスの侍女になった頃、自分は10代半ば。アリスはまだ1桁の年。アリスの実力を目にした後、人外の力を誇る彼女が戦いに出ることを疑問に思うことはなかった。力のある者が弱いものを守る。
それを当然のことだと思っていた………………はずだった。
大きい音とともに開かれた扉。
入室してきた人物を見てアリスの顔から冷や汗が流れる。
「お…………王妃様」
御自ら力強く扉を開いて登場したのは王妃だった。その顔には微笑みと共にこめかみに青筋が浮かぶ。
「アリス」
静かに、そして少々いつもより低い声でアリスの名を呼ぶ王妃。
「いや……あの…………はい」
「ルカの侍従から話しは聞いたわ」
「ああ、やはりその件でございますよね。悪気があったわけでは……。これでも一応人妻ですので夫以外の方と噂になるのは避けるべきかと思った次第でして……」
「ええ。あなたのその気持ちは最もだわ。愚かなあなたの夫ブランクと違って。
でも、わかるわね?」
「はい、壁を殴ったのは軽率でございました。申し訳ございません」
サッと頭をさげるアリス。カサバイン家にいた頃は兄妹喧嘩で壁を壊すことなんてよくあった。思わずその頃の癖が出てしまった。
でも……王妃様だって壁を凹ましたことを怒っているようだが、先程かなり扉を乱暴に扱っていたような。まあ自分みたいに壊してはいないが。
「修理は実費でお願いね」
「いやいや、ルカ様が原因じゃないですか」
自分は醜聞を避けただけ。
ちょっとやり過ぎたけれど。
「王室の予算を使いたくないのよ。ちょっとこの前陛下が若い女にお高いアクセサリーを貢いじゃってね……余裕がないのよ。助けて頂戴アリス」
若い女って……。それは自分の年齢が少々いっていると言っているようなものでは。
「えー……」
「壊したのはあなたでしょう」
「仰る通りです。ですがルカ様の予算を一切使わないのは納得がいきません。というわけでこのマリーナ様から回ってきた仕事をやってくださいませんか?」
うん?ルカとアリスのやらかし……なぜ自分の仕事が増えるのか?まあ…………仕事を手伝って王室の予算を使わずに壁が直せるなら良しとしよう。
「ではどんな内容の書類か説明して頂戴。書類を持って執務室に参りましょう」
「畏まりました。
じゃあ、ちょっと出てくるわね。特に用もないし、部屋もきれいだし。休憩していて良いわよ」
「「「行ってらっしゃいませ」」」
アリスの侍女たちが頭をさげる。
今度は静かに閉じられる扉と上げられる顔。
「イリス様」
「あの…………カルラ。同じ侍女なのだから呼び捨てか、せめてさん付けにしてもらえないかしら?」
没落した男爵家出身の自分に庶子とはいえ、公爵家の血を引く令嬢に様付けされるのはちょっと変な感じがする。しかも公爵に似ている顔で様付けとか……ゾワッとする。
「嫌です。私はイリス様を尊敬しているんです。憧れなんです」
「私のどこに憧れ要素が?」
見た目も、血筋も、情けないが侍女としての仕事も彼女の方が上。公爵邸で使用人に仕えられる立場だったのに不思議である。
「アリス様と共に戦えるところです。私もアリス様を慕っておりますがそれは無理です。盾になることはできますが、隣に立つことはできません」
盾になる気はあるのか。少々驚くイリス。アリスを盾にする人は多いが、アリスの盾になろうという者はほぼいないから。
「イリスさんってもともと強かったんですか?護衛のフランク様は騎士だし一緒に戦えるのもわかるんですけど。あっ!もしかしてイリスさんは護衛兼侍女として雇われたとか?」
アイラが会話に混じる。
「いえ、普通より魔力は少し多かった程度よ。でも使い方もよくわからなかったし、ほとんど魔法は使えなかったわ。護衛なんてとんでもない!侍女になれたのだって下級使用人だったときにアリス様の目にたまたま留まっただけ」
「えっ!じゃあどうやって強くなったんですか?はっ!もしかしてアリス様の侍女はスパルタ教育でもされるんですか?えっ!じゃあ私達もいつかやらされるんですか?うん?でも魔力って増えないですよね。私魔力少ないんで、鍛えられても魔物と対峙できるとは思えないんですけど!?」
一人騒がしいアイラ。こんなときいつもはカルラが注意をするが今回はしないよう。彼女の視線はイリスに向かっている。何か期待するような眼差し。彼女もイリスから詳しい話しを聞きたいようだ。
「アリス様は何かを強制したりしないから大丈夫よ。私が強くなったのは……いえ、強くなりたいと願ったのは、自分自身の意思…………」
過去を思い出す。
アリスの侍女になった頃、自分は10代半ば。アリスはまだ1桁の年。アリスの実力を目にした後、人外の力を誇る彼女が戦いに出ることを疑問に思うことはなかった。力のある者が弱いものを守る。
それを当然のことだと思っていた………………はずだった。
572
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
婚約破棄されたので、隠していた力を解放します
ミィタソ
恋愛
「――よって、私は君との婚約を破棄する」
豪華なシャンデリアが輝く舞踏会の会場。その中心で、王太子アレクシスが高らかに宣言した。
周囲の貴族たちは一斉にどよめき、私の顔を覗き込んでくる。興味津々な顔、驚きを隠せない顔、そして――あからさまに嘲笑する顔。
私は、この状況をただ静かに見つめていた。
「……そうですか」
あまりにも予想通りすぎて、拍子抜けするくらいだ。
婚約破棄、大いに結構。
慰謝料でも請求してやりますか。
私には隠された力がある。
これからは自由に生きるとしよう。
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
【完結】以上をもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる