14 / 15
幸せな風景
しおりを挟む
あれから季節は何度も巡り、レスリー家の庭園は賑やかな事になっていた。
子犬が走り、その後ろを幼い子供がキャッキャッとはしゃぎながら、ヨチヨチとした足取りでそれを追い掛ける。二人の息子のブランディである、もう時期3歳になるところだ。
「きゃ~はははっ」
「ワンワン!わんわん!」
芝生に転がる一人と一頭は面白可笑しくはしゃいでいる。擦りむこうが埃が付こうがお構い無で歓声をあげていた。
「これ、ブラン!ほどほどにして頂戴ね」
「あい、おかたま」
「ワン!」
ニッコリとしてブランディは屈託ない笑顔で応える、子犬も彼にジャレて楽しそうに跳ねている。「仕方ないわねぇ」と汚れてしまった衣服を申し訳程度手で掃うディアナは今ではすかっり母親の顔をしていた。
「おーい、追いかけっこは御終いかい?私も混ぜておくれよ。デスクワークは身体が鈍る」
そこにやって来たブラッドは思い切り伸びをしてオイチニと運動を始める。
「とーたま!こっちきて!ワンワンとはしるの!」
「おお?よーし、手加減しないからなブラン」
「キャハハハッ」
いつまでもそこには愛が溢れ笑顔が何度も咲くのだ。
完
子犬が走り、その後ろを幼い子供がキャッキャッとはしゃぎながら、ヨチヨチとした足取りでそれを追い掛ける。二人の息子のブランディである、もう時期3歳になるところだ。
「きゃ~はははっ」
「ワンワン!わんわん!」
芝生に転がる一人と一頭は面白可笑しくはしゃいでいる。擦りむこうが埃が付こうがお構い無で歓声をあげていた。
「これ、ブラン!ほどほどにして頂戴ね」
「あい、おかたま」
「ワン!」
ニッコリとしてブランディは屈託ない笑顔で応える、子犬も彼にジャレて楽しそうに跳ねている。「仕方ないわねぇ」と汚れてしまった衣服を申し訳程度手で掃うディアナは今ではすかっり母親の顔をしていた。
「おーい、追いかけっこは御終いかい?私も混ぜておくれよ。デスクワークは身体が鈍る」
そこにやって来たブラッドは思い切り伸びをしてオイチニと運動を始める。
「とーたま!こっちきて!ワンワンとはしるの!」
「おお?よーし、手加減しないからなブラン」
「キャハハハッ」
いつまでもそこには愛が溢れ笑顔が何度も咲くのだ。
完
372
あなたにおすすめの小説
不愛想な婚約者のメガネをこっそりかけたら
柳葉うら
恋愛
男爵令嬢のアダリーシアは、婚約者で伯爵家の令息のエディングと上手くいっていない。ある日、エディングに会いに行ったアダリーシアは、エディングが置いていったメガネを出来心でかけてみることに。そんなアダリーシアの姿を見たエディングは――。
「か・わ・い・い~っ!!」
これまでの態度から一変して、アダリーシアのギャップにメロメロになるのだった。
出来心でメガネをかけたヒロインのギャップに、本当は溺愛しているのに不器用であるがゆえにぶっきらぼうに接してしまったヒーローがノックアウトされるお話。
クレアは婚約者が恋に落ちる瞬間を見た
ましろ
恋愛
──あ。
本当に恋とは一瞬で落ちるものなのですね。
その日、私は見てしまいました。
婚約者が私以外の女性に恋をする瞬間を見てしまったのです。
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
【完結】この地獄のような楽園に祝福を
おもち。
恋愛
いらないわたしは、決して物語に出てくるようなお姫様にはなれない。
だって知っているから。わたしは生まれるべき存在ではなかったのだと……
「必ず迎えに来るよ」
そんなわたしに、唯一親切にしてくれた彼が紡いだ……たった一つの幸せな嘘。
でもその幸せな夢さえあれば、どんな辛い事にも耐えられると思ってた。
ねぇ、フィル……わたし貴方に会いたい。
フィル、貴方と共に生きたいの。
※子どもに手を上げる大人が出てきます。読まれる際はご注意下さい、無理な方はブラウザバックでお願いします。
※この作品は作者独自の設定が出てきますので何卒ご了承ください。
※本編+おまけ数話。
愛しい人へ~愛しているから私を捨てて下さい~
ともどーも
恋愛
伯爵令嬢シャティアナは幼馴染みで五歳年上の侯爵子息ノーランドと兄妹のように育ち、必然的に恋仲になり、婚約目前と言われていた。
しかし、シャティアナの母親は二人の婚約を認めず、頑なに反対していた。
シャティアナの父は侯爵家との縁続きになるのを望んでいたため、母親の反対を押切り、シャティアナの誕生日パーティーでノーランドとの婚約を発表した。
みんなに祝福され、とても幸せだったその日の夜、ベッドで寝ていると母親が馬乗りになり、自分にナイフを突き刺そうとしていた。
母親がなぜノーランドとの婚約をあんなに反対したのか…。
母親の告白にシャティアナは絶望し、ノーランドとの婚約破棄の為に動き出す。
貴方を愛してる。
どうか私を捨てて下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全14話です。
楽しんで頂ければ幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の落ち度で投稿途中にデータが消えてしまい、ご心配をお掛けして申し訳ありません。
運営の許可をへて再投稿致しました。
今後このような事が無いように投稿していく所存です。
ご不快な思いをされた方には、この場にて謝罪させていただければと思います。
申し訳ありませんでした。
姉の歪んだ愛情に縛らていた妹は生傷絶えない日々を送っていましたが、それを断ち切ってくれる人に巡り会えて見える景色が様変わりしました
珠宮さくら
恋愛
シータ・ヴァルマは、ドジな令嬢として有名だった。そして、そんな妹を心配しているかのようにずっと傍らに寄り添う姉がいた。
でも、それが見た目通りではないことを知っているのといないとでは、見方がだいぶ変わってしまう光景だったことを知る者が、あまりにも少なかった。
幸運を織る令嬢は、もうあなたを愛さない
法華
恋愛
婚約者の侯爵子息に「灰色の人形」と蔑まれ、趣味の刺繍まで笑いものにされる伯爵令嬢エリアーナ。しかし、彼女が織りなす古代の紋様には、やがて社交界、ひいては王家さえも魅了するほどの価値が秘められていた。
ある日、自らの才能を見出してくれた支援者たちと共に、エリアーナは虐げられた過去に決別を告げる。
これは、一人の気弱な令嬢が自らの手で運命を切り開き、真実の愛と幸せを掴むまでの逆転の物語。彼女が「幸運を織る令嬢」として輝く時、彼女を見下した者たちは、自らの愚かさに打ちひしがれることになる。
私の婚約者様には恋人がいるようです?
鳴哉
恋愛
自称潔い性格の子爵令嬢 と
勧められて彼女と婚約した伯爵 の話
短いのでサクッと読んでいただけると思います。
読みやすいように、5話に分けました。
毎日一話、予約投稿します。
【完結】愛くるしい彼女。
たまこ
恋愛
侯爵令嬢のキャロラインは、所謂悪役令嬢のような容姿と性格で、人から敬遠されてばかり。唯一心を許していた幼馴染のロビンとの婚約話が持ち上がり、大喜びしたのも束の間「この話は無かったことに。」とバッサリ断られてしまう。失意の中、第二王子にアプローチを受けるが、何故かいつもロビンが現れて•••。
2023.3.15
HOTランキング35位/24hランキング63位
ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる