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43話
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「お兄様~エリス~。見てみて!いっぱい花びら掴めたぁ!」
ウィリアムは、みんなのいるところに駆け寄り、手いっぱいの花びらを見せた。
「本当だ。ウィリアムは、すごいね。」
ルーカスは、傍に寄りウィリアムの頭を撫でた。ウィリアムは、ルーカスに上目遣いをし満面な笑みを見せた。
「日が沈む前に、薬草散策に行った方がいいね。そろそろ出発した方がいいんじゃないかな。」
「確かに!今すぐ行きたいです!」
「そうですね。森では、暗くなると危険ですので明るいうちに取り組んだ方がいいですね。」
「私達も一緒に行こうか。」
「そうね。」
侯爵と侯爵夫人も一緒に行こうと立ち上がろうとした。「お二方は、ここにいてください。せっかく思い出の場所に来れたのですから。」と、気を遣ってここにいるように促した。
「でも……。」
2人の息子を心配して、侯爵夫人は迷っていた。
「私達もついて行きます。」
前に出てきたのはウィリアムの護衛騎士、サイラス、ベリル、アルノであった。その次に、ルーカスの護衛ガフェインも前へ出た。
みんな着いてきてくれるなんて、嬉しいなぁ。みんなにも薬草集めるの手伝って貰おうっと。
「みなの厚意を有難く受け取ろう。」
侯爵は、そっと手を触れた。
「えぇ、そうね。この方達が守ってくれるというのなら安心だわ。二人とも怪我をしないようにするのよ。」
「はーい。」
「はい。」
二人は、軽く返事をした。
「暗くなってきたら怖い魔獣さんや、こわーい動物がうろついているから食べられちゃうから、日が沈む前に戻ってくるのよ。」
「えぇー!怖いですぅ。」
「大丈夫だよ、お兄様がビシッパシッってウィルを守ってあげるから。」
「頼もしいです、お兄様ぁ。」
ウィリアムは、ルーカスの頼もしさに惚れ惚れしていた。
「じゃあ、いってきまーす!」
「行ってらっしゃい。」
ウィリアム一行は、薬草が生えている地点まで地図を持ち徒歩で向かって行った。
石とか木の根っこが多くて、歩きづらいなぁ。うっかり転んじゃいそう。サイラスと、手を繋いで歩こうかな。
ウィリアムは、転んでも助けてくれそうな体格のがっちりとしたサイラスと手を繋いだ。
(うわぁ、感動。ウィリアム様から手を繋いで下さった。こんなに小さいお手で、私の手を……。上から見ると頬がぷくっと膨らんでいて本当に可愛い。愛くるしい!)
サイラスは、後ろから背筋の凍るような圧を感じた。
おそるおそる背後を確認すると、にこやかな笑顔でこちらを凝視しているルーカスがいた。
(ち、違うんです。可愛いウィリアム様から手を差し出してくれたんです。自分からじゃないんです。)
"僕のウィリアムなのに"と言わんばかりの顔をしている。そのまま、ウィリアムは二人の心のなかでのやり取りに気づかず、目的地まで歩いて行った。
「着いたぁ!」
目の前に広がる光景には、生い茂る木の中、薬草が生えいる部分だけを縁取るように木々が囲んでいた。周りの木々も、赤い実が実っており高いところはサイラスに肩車をしてもらい自分でも、採取し、ベリルとアルノにも頼んで取ってもらった。
ウィリアムは、みんなのいるところに駆け寄り、手いっぱいの花びらを見せた。
「本当だ。ウィリアムは、すごいね。」
ルーカスは、傍に寄りウィリアムの頭を撫でた。ウィリアムは、ルーカスに上目遣いをし満面な笑みを見せた。
「日が沈む前に、薬草散策に行った方がいいね。そろそろ出発した方がいいんじゃないかな。」
「確かに!今すぐ行きたいです!」
「そうですね。森では、暗くなると危険ですので明るいうちに取り組んだ方がいいですね。」
「私達も一緒に行こうか。」
「そうね。」
侯爵と侯爵夫人も一緒に行こうと立ち上がろうとした。「お二方は、ここにいてください。せっかく思い出の場所に来れたのですから。」と、気を遣ってここにいるように促した。
「でも……。」
2人の息子を心配して、侯爵夫人は迷っていた。
「私達もついて行きます。」
前に出てきたのはウィリアムの護衛騎士、サイラス、ベリル、アルノであった。その次に、ルーカスの護衛ガフェインも前へ出た。
みんな着いてきてくれるなんて、嬉しいなぁ。みんなにも薬草集めるの手伝って貰おうっと。
「みなの厚意を有難く受け取ろう。」
侯爵は、そっと手を触れた。
「えぇ、そうね。この方達が守ってくれるというのなら安心だわ。二人とも怪我をしないようにするのよ。」
「はーい。」
「はい。」
二人は、軽く返事をした。
「暗くなってきたら怖い魔獣さんや、こわーい動物がうろついているから食べられちゃうから、日が沈む前に戻ってくるのよ。」
「えぇー!怖いですぅ。」
「大丈夫だよ、お兄様がビシッパシッってウィルを守ってあげるから。」
「頼もしいです、お兄様ぁ。」
ウィリアムは、ルーカスの頼もしさに惚れ惚れしていた。
「じゃあ、いってきまーす!」
「行ってらっしゃい。」
ウィリアム一行は、薬草が生えている地点まで地図を持ち徒歩で向かって行った。
石とか木の根っこが多くて、歩きづらいなぁ。うっかり転んじゃいそう。サイラスと、手を繋いで歩こうかな。
ウィリアムは、転んでも助けてくれそうな体格のがっちりとしたサイラスと手を繋いだ。
(うわぁ、感動。ウィリアム様から手を繋いで下さった。こんなに小さいお手で、私の手を……。上から見ると頬がぷくっと膨らんでいて本当に可愛い。愛くるしい!)
サイラスは、後ろから背筋の凍るような圧を感じた。
おそるおそる背後を確認すると、にこやかな笑顔でこちらを凝視しているルーカスがいた。
(ち、違うんです。可愛いウィリアム様から手を差し出してくれたんです。自分からじゃないんです。)
"僕のウィリアムなのに"と言わんばかりの顔をしている。そのまま、ウィリアムは二人の心のなかでのやり取りに気づかず、目的地まで歩いて行った。
「着いたぁ!」
目の前に広がる光景には、生い茂る木の中、薬草が生えいる部分だけを縁取るように木々が囲んでいた。周りの木々も、赤い実が実っており高いところはサイラスに肩車をしてもらい自分でも、採取し、ベリルとアルノにも頼んで取ってもらった。
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