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30話
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リアムが自分の過ちを認めて、謝罪してくるとは思はなかった。
私が特にギルバートに悪意のある行為をしたということではないけど、私の日頃の行いが悪かったということもある。
何と言えばいいのだろうか。
私は少し悩んだ。
「まぁもういいよ。私も、今までの行動を振り返ってみたら、リアムが私に高圧的な態度を取るのも分かるし。謝罪を受け入れます。」
公爵とギルバートを味方につけるのは正直、難しいと思う。
私が上辺だけの謝罪を受け入れることでリアムが少しは私の事を気にかけてくれるかもしれない。
心の底から許すことは出来ないだろう。
「…ありがとう。」
リアムは照れくさそうに言った。
髪の毛に隠れているが、耳が真っ赤になっている。
少しの沈黙の後、私は歴史書を読もうとした。するとリアムが急に立ち上がり本棚の方へ走って行った。
不思議に思ったが、私は自分の本に集中した。
私が元々知っている本の内容とそう変わらないんだな。そう思っていると、リアムが背後から何やら本を持って走ってきた。
『バンッ』と音を立てて勢いよく本を置いた。
びっくりした。急に大きな音出されると、心臓止まっちゃうよ。
「ティアナ!これ俺が1番好きな本なんだよ。一緒に読もう」
リアムは私に向かって笑顔でそう言った。
「ちょっとリアム、ここ図書室だから静かにしないと…。」
「あ、そうだった。でも、誰もいなし誰にも迷惑はかからないからな。なあこの本一緒に読もうぜ」
まだ、声が大きい。
「あ…や、でもまだ読んで…」
「この本は、ドラゴンが国を炎で包んで楽しんでいた悪逆無道を、一人の騎士がドラゴンを討伐する物語なんだ。」
私の声を遮り、何やら本の内容を説明し始めた。
「生きる気力がなくなり、絶望していた民を慰め、ひとつの希望になった騎士が凄くかっこよくて。俺もこういう騎士になりたいんだ。」
声を弾ませながら、リアムは楽しそうに言った。
「な?面白そうだろ。」
リアムは私に同意を求めてきた。
「た、確かに面白そうだね。」
ここで否定したら、リアムきっと悲しむだろうな。自分も暇だから、少しだったら読んでみてもいいかな。小説を読むのは私も、好きだから。
「だよな!」
リアムは本を二人の間に置き本を開いた。
小説が読み終わった頃、ギルバートと街へ出掛ける時間になった。
「面白かっただろ?」
リアムはこちらの反応を伺っている。
「うん、めっちゃ面白かった!危険を顧みず脅威に立ち向かって行く勇者の姿、迫力あってドキドキした!」
「だよなっ!俺こういう迫力がある話が好きなんだよ。また、俺の好きな本を紹介するからさ、一緒に読まないか。」
リアムはらこちらの表情を伺いながら誘ってきた。
リアムと一緒にまた小説読むの悪くないかもね。私も、割と楽しかったし。
「うん、また一緒に読みたい。」
私がリアムの誘いに乗ると、リアムはとても嬉しそうな顔になった。
また、本を一緒に読む約束をして図書室の扉の前で別れた。
前世では小説を読むことが大好きだったから、久しぶりに小説を読んでとても面白かった。本を読んでいるときは、何も考えず没頭できるから辛いことがあっても心の支えとなってきた。
こうやって息抜きにまたこの場所で物語を読むのもいいな。私は、自分の居場所を見つけて、胸を弾ませながら歩き出した。
私が特にギルバートに悪意のある行為をしたということではないけど、私の日頃の行いが悪かったということもある。
何と言えばいいのだろうか。
私は少し悩んだ。
「まぁもういいよ。私も、今までの行動を振り返ってみたら、リアムが私に高圧的な態度を取るのも分かるし。謝罪を受け入れます。」
公爵とギルバートを味方につけるのは正直、難しいと思う。
私が上辺だけの謝罪を受け入れることでリアムが少しは私の事を気にかけてくれるかもしれない。
心の底から許すことは出来ないだろう。
「…ありがとう。」
リアムは照れくさそうに言った。
髪の毛に隠れているが、耳が真っ赤になっている。
少しの沈黙の後、私は歴史書を読もうとした。するとリアムが急に立ち上がり本棚の方へ走って行った。
不思議に思ったが、私は自分の本に集中した。
私が元々知っている本の内容とそう変わらないんだな。そう思っていると、リアムが背後から何やら本を持って走ってきた。
『バンッ』と音を立てて勢いよく本を置いた。
びっくりした。急に大きな音出されると、心臓止まっちゃうよ。
「ティアナ!これ俺が1番好きな本なんだよ。一緒に読もう」
リアムは私に向かって笑顔でそう言った。
「ちょっとリアム、ここ図書室だから静かにしないと…。」
「あ、そうだった。でも、誰もいなし誰にも迷惑はかからないからな。なあこの本一緒に読もうぜ」
まだ、声が大きい。
「あ…や、でもまだ読んで…」
「この本は、ドラゴンが国を炎で包んで楽しんでいた悪逆無道を、一人の騎士がドラゴンを討伐する物語なんだ。」
私の声を遮り、何やら本の内容を説明し始めた。
「生きる気力がなくなり、絶望していた民を慰め、ひとつの希望になった騎士が凄くかっこよくて。俺もこういう騎士になりたいんだ。」
声を弾ませながら、リアムは楽しそうに言った。
「な?面白そうだろ。」
リアムは私に同意を求めてきた。
「た、確かに面白そうだね。」
ここで否定したら、リアムきっと悲しむだろうな。自分も暇だから、少しだったら読んでみてもいいかな。小説を読むのは私も、好きだから。
「だよな!」
リアムは本を二人の間に置き本を開いた。
小説が読み終わった頃、ギルバートと街へ出掛ける時間になった。
「面白かっただろ?」
リアムはこちらの反応を伺っている。
「うん、めっちゃ面白かった!危険を顧みず脅威に立ち向かって行く勇者の姿、迫力あってドキドキした!」
「だよなっ!俺こういう迫力がある話が好きなんだよ。また、俺の好きな本を紹介するからさ、一緒に読まないか。」
リアムはらこちらの表情を伺いながら誘ってきた。
リアムと一緒にまた小説読むの悪くないかもね。私も、割と楽しかったし。
「うん、また一緒に読みたい。」
私がリアムの誘いに乗ると、リアムはとても嬉しそうな顔になった。
また、本を一緒に読む約束をして図書室の扉の前で別れた。
前世では小説を読むことが大好きだったから、久しぶりに小説を読んでとても面白かった。本を読んでいるときは、何も考えず没頭できるから辛いことがあっても心の支えとなってきた。
こうやって息抜きにまたこの場所で物語を読むのもいいな。私は、自分の居場所を見つけて、胸を弾ませながら歩き出した。
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