公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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29話

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すると、リアムが本を片手に私の隣の席についた。
どうして、隣に座るの?
リアムの隣とか少し嫌なんだけどな、今から席を変えるとなると流石にリアムでも傷つくか。

  私は、違う席に移動するか悩んだ。

  大人しく席に着き、私はどうして隣に来たのか分からないが聞くことは出来なかった。リアムって私のこと苦手意識してたよね?

 私が、歴史書を読んでいるとリアムはこちらを気にしているのだろうか、チラチラと視線が向いている。
このままじゃ、さすがに本に集中出来ない。

私が、口を開く前にリアムが先に口を開いた。

   「あ、ぁのさ、この前は俺が悪かったょ…。」

なにか話したいことがあるのか、顔を赤らめて私の方を見ず、ぼそぼそと呟くようなか細い声で何か言っている。

   「え、何。ごめん、聞こえなかった。」

   「…っだから。ガーデンでお前の事、傷つけて悪かったっ!」

リアムは勢いよくこちらを向いて、迫力のある大きな声で謝ってきた。

   「いきなり大きな声出したら、びっくりするじゃん。」

   「…ごめん。」

リアムってプライドが高いけど謝ること出来たんだ。

   「あの後、俺エリーが心配で夕食前に部屋に行ったんだ。そしたら、大事そうに花瓶に入った花を見つめてるエリーがいたんだよ。その花瓶の花は、俺がティアナの手から叩き落としたやつで、一応この花をどうしたのかエリーに聞いた。そしたら、エリーが『私の可愛いティアが、プレゼントとして贈ってくれた花なの。私に似合いそうな色を選んで、摘んできてくれたんだ。』って嬉しそうに言ってた。」

お姉様、リアムそんなこと言ってたんだ。
大事に飾ってくれていて嬉しいな。

   「俺、ティアナがエリーの事をよく思っていないのは知ってたからさ。エリーに何か酷い事すると思って、勝手に勘違いしてお前を傷つけた。ほんとに、ごめん…。それ以外にも....高圧的な態度を取った......。」

ここまでリアムが素直だとちょっとなんか可愛いかも、弟が出来たみたい。
実際に、前世の年齢から考えたらリアムは思春期真っ只中の弟なんだけどな。

でも今まで、リアムは何かと突っかかってくることが多かった。私は他のみんなとは違い頭も悪かったし、体力もない。

それに、一度挑戦して才能のないものはそれ以来何も手をつけなかった。やる気がおきなかったのだ。
勉強ですら、努力もしなかった。何一つ継続的に続いたものがない。

それに比べてリアムは、公爵とギルバートに追いつきたいと思い日々剣術の努力をしていた。
リアムは、私の何も努力をしない怠惰な態度を見て嫌気が指したのだろう。

  いや、それ以前に1番の問題はお姉様に嫌がらせをしていたことか。


何と言うべきか..........。
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