45 / 122
43話
しおりを挟む
後ろでは、アイビーの怒りが収まらず何やらずっと怒鳴っている。
「お姉様。お友達と謝らなくていいんですか?」
「あの人達私の友達じゃないもの。ただの知り合い。ううん、ティアナを侮辱する人なんて知らないわ。」
ちょっと、強めに言ってくれるの嬉しかったな。
「さっきのお姉様かっこよかった。紅茶かけたところなんて、なにが起きたか分からなかったよ。」
「めっちゃイライラしたー!私、カッとなってつい紅茶かけたけど後悔してない。ティアはさっきの事は何も気にする必要ないからね。誰も汚点なんて思ってないよ。」
「そうですよ!私達も誰も思っていません。」
マリアナもディーノも否定してくれ、ニコラスもマリアナ賛同するように頷いた。
優しい人達に囲まれたな。
「みんな、ありがとう。」
いつも、優しいお姉様が怒っている様子見るの初めてだったし、ちょっと良い思い出かもしれない。
ミシェルも私達と同時に退席したが、あの場にいなくてよかったのだろうか。
「あの、アイビー達と一緒に居なくてもよかったの?」
思わず、聞いてみた。
「私は、アステール家の令嬢が参加するって聞いたから、来てみただけだから。」
やっぱり、そういう事だったんだ。
侯爵家でもない、伯爵家の令嬢が主催するお茶会に公爵の爵位を持っているアグリオン家の令嬢が普通は来ないよね。
まあ、私達もだけど。
「来てみて良かった。話の合う人と仲良くなりたいと思ってたから。ティアナ嬢、博識そうだもん。改めて、これからよろしくね。」
お姉様の方が私より多才だと思うけど。
「よろしくね。」
同年代の友達ができたようで嬉しいな。
「今度、私も招待するよ。」
ミシェルが別れ際に、言った。
「ありがとう。またね!」
「ティア、色々言われたけど、友達出来て良かったね。」
「うん。一緒に遊んでみたいな。」
「うちに招待しようよ。」
「わ、私から?」
「そうだよ。何事も自分から踏み出さないと。」
「か…考えてみる。」
自分から招待するのとか恥ずかしいな。前世でも、友達いなかったから招待とかしたことないし。遊ぶとしても何して遊ぶのかな。うーん。難しい事はまだ、考えなくていっか!
━━━━━━━━━━━━━━━
「ミシェル様、本日のお茶会どうでしたか。」
「ん?」
「うーん、そうだね。アイビーに侮辱された時、ティアナ嬢は黙り込むかなって思ったんだけど、知識量で言い負かしてていたしティアナ嬢とは仲良くなれそう。」
「良かったですね。」
「今度、話す機会来るかな。」
(ミシェル様、良いお友達ができたようですね。自分と同等の知識を持つ人か、それ以上じゃないと話したくないと仰っていたものですから、とても心配致しましたが心配ご無用でしたね。)
それぞれの気持ちが混ざり合う中、私達は自分たちの居場所に帰って行った。
「お姉様。お友達と謝らなくていいんですか?」
「あの人達私の友達じゃないもの。ただの知り合い。ううん、ティアナを侮辱する人なんて知らないわ。」
ちょっと、強めに言ってくれるの嬉しかったな。
「さっきのお姉様かっこよかった。紅茶かけたところなんて、なにが起きたか分からなかったよ。」
「めっちゃイライラしたー!私、カッとなってつい紅茶かけたけど後悔してない。ティアはさっきの事は何も気にする必要ないからね。誰も汚点なんて思ってないよ。」
「そうですよ!私達も誰も思っていません。」
マリアナもディーノも否定してくれ、ニコラスもマリアナ賛同するように頷いた。
優しい人達に囲まれたな。
「みんな、ありがとう。」
いつも、優しいお姉様が怒っている様子見るの初めてだったし、ちょっと良い思い出かもしれない。
ミシェルも私達と同時に退席したが、あの場にいなくてよかったのだろうか。
「あの、アイビー達と一緒に居なくてもよかったの?」
思わず、聞いてみた。
「私は、アステール家の令嬢が参加するって聞いたから、来てみただけだから。」
やっぱり、そういう事だったんだ。
侯爵家でもない、伯爵家の令嬢が主催するお茶会に公爵の爵位を持っているアグリオン家の令嬢が普通は来ないよね。
まあ、私達もだけど。
「来てみて良かった。話の合う人と仲良くなりたいと思ってたから。ティアナ嬢、博識そうだもん。改めて、これからよろしくね。」
お姉様の方が私より多才だと思うけど。
「よろしくね。」
同年代の友達ができたようで嬉しいな。
「今度、私も招待するよ。」
ミシェルが別れ際に、言った。
「ありがとう。またね!」
「ティア、色々言われたけど、友達出来て良かったね。」
「うん。一緒に遊んでみたいな。」
「うちに招待しようよ。」
「わ、私から?」
「そうだよ。何事も自分から踏み出さないと。」
「か…考えてみる。」
自分から招待するのとか恥ずかしいな。前世でも、友達いなかったから招待とかしたことないし。遊ぶとしても何して遊ぶのかな。うーん。難しい事はまだ、考えなくていっか!
━━━━━━━━━━━━━━━
「ミシェル様、本日のお茶会どうでしたか。」
「ん?」
「うーん、そうだね。アイビーに侮辱された時、ティアナ嬢は黙り込むかなって思ったんだけど、知識量で言い負かしてていたしティアナ嬢とは仲良くなれそう。」
「良かったですね。」
「今度、話す機会来るかな。」
(ミシェル様、良いお友達ができたようですね。自分と同等の知識を持つ人か、それ以上じゃないと話したくないと仰っていたものですから、とても心配致しましたが心配ご無用でしたね。)
それぞれの気持ちが混ざり合う中、私達は自分たちの居場所に帰って行った。
3,222
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。
秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」
私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。
「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」
愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。
「――あなたは、この家に要らないのよ」
扇子で私の頬を叩くお母様。
……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。
消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです
珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。
その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。
それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる