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83話
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お兄様に抱っこされながら、お姉様のお部屋に着いた。
「お兄様、降ろしてください。」
ティアナは、先程とは違う冷静の様子でギルバートに言った。自分の足で、エリーの様子を見たかったのだ。
コンコン。ティアナは、優しドアをノックしたが内心では焦っていた。
「はい…まぁ、ギルバート様、ティアナ様!」
迎えに出てくれたのはダリアであった。二人が来たことに、驚いた様子だった。
「大変、申し訳ございません。ただいまエリーお嬢様は、高熱を出しておられましてお話ができる状態では…。」
それほど、お姉様の体調が悪いんだ。ドアからベッドまで離れているのに、上手く呼吸ができていないかのような、苦しそうな呼吸音が聞こえる。
「少しでいいんです。お姉様の様子を見せて。」
自分より下の身分である侍女に懇願した。こうでもしないと、お姉様一筋なダリアは通してくれないだろう。お姉様の身体に負担を与えてしまうと判断をして、たとえお父様だとしても…。
「僕からも、頼む。」
「エリー様は、安静にしていなければならない状態です。極力静かにお願い致します。」
「理解した。」
「ありがとう!」
ダリアの入室許可が降りると、すぐにティナはエリーのいるベッドに駆けつけた。
「お、お姉様…。」
大きな声で、呼びたかったけど体に障らないよう声を抑えた。お姉様、凄い汗…。顔も赤くとても苦しそう。
「エリー…。」
お兄様は、お姉様のベッド近づき手を頭にそっと置いた。お兄様、凄く悲しそう。
「どうして、こうも幼い子が辛い思いをしなければならない…。」
「お兄様。」
ティアナは、ギルバートの服をつまんだ。自分を責めているようで、見るに耐えなかったのだ。
「ごめんね、ティアナ。」
ティアナは、言葉に出さず首を振った。お兄様のせいではないと。自分を追い込まないで欲しいと。胸が締め付けられるような思いだった。
「 ゲホッ ゴホッゴホッ 」
辛そう、咳が続いている。あ、お母さんの時と同じだ。咳が続く場合は、起こした方が良い。大きく呼吸出来るようにするのだ。
「お兄様。お姉様を起こしてください。咳が続く場合は、起こしてあげた方が少しは楽になれます。」
ティアナは、涙ながらにお兄様に訴えた。
「わかった。」
お兄様は、私の指示通りお姉様を起こしてくれた。
「ゴホッゴホッ ふぅ、はぁはぁ、」
「ティアナ、お兄様ありがと。ち、ちょっと楽になった。すぐに…ティアのところに行けなくてごめん…ね…。」
「全然大丈夫だよ!それよりも、お姉様自分のことを心配してっ。」
ハンカチの事や、襲撃のことはお姉様が復帰してから話した方がいいだろう。
「ごめ…ん、凄く苦しくて、身体があ、ついんだ…。」
「すぐに良くなるよ。ダリア、お姉様の熱何度あるの?」
「42度でございます。吐き気、痙攣などは一切ありません。」
「そう。」
これは、本当にただの熱なの?
「そろそろ、お嬢様の体調が悪化してしまうので。よろしいですか。」
「そうだな。辛いだろうけど、もう少ししたら体調が良くなるはずだから、大丈夫だよ。」
「あ、ありがと ゴホッゴホッ はぁはぁ ございます。」
確かに、ここで退出した方が良さそう。
「ダリア、咳が続くようだったら身体を起こしてあげて。肺に空気を送り込まなきゃ行けないから。」
「分かりました。貴重な情報をありがとうございます。」
「じゃあね、お姉様。」
ティアナとギルバートはすぐに退出した。
「お兄様、降ろしてください。」
ティアナは、先程とは違う冷静の様子でギルバートに言った。自分の足で、エリーの様子を見たかったのだ。
コンコン。ティアナは、優しドアをノックしたが内心では焦っていた。
「はい…まぁ、ギルバート様、ティアナ様!」
迎えに出てくれたのはダリアであった。二人が来たことに、驚いた様子だった。
「大変、申し訳ございません。ただいまエリーお嬢様は、高熱を出しておられましてお話ができる状態では…。」
それほど、お姉様の体調が悪いんだ。ドアからベッドまで離れているのに、上手く呼吸ができていないかのような、苦しそうな呼吸音が聞こえる。
「少しでいいんです。お姉様の様子を見せて。」
自分より下の身分である侍女に懇願した。こうでもしないと、お姉様一筋なダリアは通してくれないだろう。お姉様の身体に負担を与えてしまうと判断をして、たとえお父様だとしても…。
「僕からも、頼む。」
「エリー様は、安静にしていなければならない状態です。極力静かにお願い致します。」
「理解した。」
「ありがとう!」
ダリアの入室許可が降りると、すぐにティナはエリーのいるベッドに駆けつけた。
「お、お姉様…。」
大きな声で、呼びたかったけど体に障らないよう声を抑えた。お姉様、凄い汗…。顔も赤くとても苦しそう。
「エリー…。」
お兄様は、お姉様のベッド近づき手を頭にそっと置いた。お兄様、凄く悲しそう。
「どうして、こうも幼い子が辛い思いをしなければならない…。」
「お兄様。」
ティアナは、ギルバートの服をつまんだ。自分を責めているようで、見るに耐えなかったのだ。
「ごめんね、ティアナ。」
ティアナは、言葉に出さず首を振った。お兄様のせいではないと。自分を追い込まないで欲しいと。胸が締め付けられるような思いだった。
「 ゲホッ ゴホッゴホッ 」
辛そう、咳が続いている。あ、お母さんの時と同じだ。咳が続く場合は、起こした方が良い。大きく呼吸出来るようにするのだ。
「お兄様。お姉様を起こしてください。咳が続く場合は、起こしてあげた方が少しは楽になれます。」
ティアナは、涙ながらにお兄様に訴えた。
「わかった。」
お兄様は、私の指示通りお姉様を起こしてくれた。
「ゴホッゴホッ ふぅ、はぁはぁ、」
「ティアナ、お兄様ありがと。ち、ちょっと楽になった。すぐに…ティアのところに行けなくてごめん…ね…。」
「全然大丈夫だよ!それよりも、お姉様自分のことを心配してっ。」
ハンカチの事や、襲撃のことはお姉様が復帰してから話した方がいいだろう。
「ごめ…ん、凄く苦しくて、身体があ、ついんだ…。」
「すぐに良くなるよ。ダリア、お姉様の熱何度あるの?」
「42度でございます。吐き気、痙攣などは一切ありません。」
「そう。」
これは、本当にただの熱なの?
「そろそろ、お嬢様の体調が悪化してしまうので。よろしいですか。」
「そうだな。辛いだろうけど、もう少ししたら体調が良くなるはずだから、大丈夫だよ。」
「あ、ありがと ゴホッゴホッ はぁはぁ ございます。」
確かに、ここで退出した方が良さそう。
「ダリア、咳が続くようだったら身体を起こしてあげて。肺に空気を送り込まなきゃ行けないから。」
「分かりました。貴重な情報をありがとうございます。」
「じゃあね、お姉様。」
ティアナとギルバートはすぐに退出した。
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