嘘はいっていない

コーヤダーイ

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1出会い

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 夢魔という魔族がいる。
 人間の精気を糧にして生きるため、相手に合わせて性別を変える魔族である。女の姿をとればサキュバス、男の姿をとればインキュバスと呼ばれている。

 精気というと、精力や性欲といった言葉の同義語として扱われてしまうため、夜の強さを求められるのかと誤解され、夢魔は別名淫魔などと呼ばれている。
 男ならば一度はサキュバスを抱いてみたいと豪語する剛の者もいるようだが、案外その生態は知られていない。

 そもそも魔族である夢魔の欲する精気とは、その人間の魔力の高さに比例するものである。魔力が高ければ高いほど、その精気は極上となる。
 生きて生活をする以上、夢魔とて精気だけで生きているわけではない。人間と同じように口から食物を摂取して栄養を消化する機能もあるから、普段は人に紛れて暮らすものも多い。

 人間はたまに贅沢をして高級料理を食したり、美味しい酒を嗜むことがある、夢魔にとっての精気の感覚としてはそれが一番近いだろう。
 夢魔にとっての精気とは、なくても生存はできるが、それがなくては生きていられない嗜好品とでもいおうか。たまに摂取し身も心もリフレッシュする、酒と同じで上質な精気を吸いすぎて酔ってしまう夢魔もいるほどだ。
 魔族というものは元来飽きやすい種族なので、このリフレッシュが案外大切なのである。
 つまり夢魔という魔族は、世の男たちが寝物語に夢見る、夜な夜な男の精を求める存在というわけでは決してないということだ。





 森のなか、とある高位魔法師の男が勅命を受け、たったひとり任務にあたっていた。
 久しぶりに城の外へと赴き、膨大な魔力を武器に、辺りに気を遣うことなく盛大に、しかし驚くほどの繊細さで魔法を放って魔物のみを狩り尽くし、日頃の鬱を存分に発散した。
 魔物の消えた後に残る広範囲に散らばった魔石を、木々の間から見つけ出し一つずつ拾うのは大変な手間だ。しかしある程度大きさと数のそろった魔石を採って戻るまでがあの方の命令であるから、捨て置くわけにもいかぬ。

(やはり一人で来るのではなかったか)

 面倒くさいと男は息を吐きつつ腰をかがめ、魔石を拾う。額の真ん中で分けられた長い黒髪が、かがむたび地面につくのを鬱陶しく思いながら、その髪を手で払う。
 人を連れてくるのも面倒くさいが、魔石を拾うためだけに何人か連れてくればよかったかと後悔をする。拾ったそばから空間魔法で『空間』へと仕舞っていくから重くはないが、ただただ拾うという作業が面倒くさい。

 はた、と思いつき男は魔力を練ると広範囲に魚網のように魔法を放った。
 放った魔法網とでもいおうか、魔力ばかりを消費する即席の魔法の網をクンッと引けば、狙った通り魔石だけが浮かび上がる。男はそれを確認すると片頬だけで笑い、それらを全て引き寄せると『空間』へと納めた。
 男の魔力が膨大だから可能な魔法である、その上彼は魔法というものを構築する天才であった。
 これで仕事は終了、あとは自由時間だと男は近場の街へと転移した。昼間だろうが関係ない、もちろん酒を飲むためである。



 そんな男の様子を、離れた場所からじっと見ていたものがいた。大きな魔力の流れを感じて様子を見に来た、魔族である年若い夢魔である。男の高い魔力に目を付けた夢魔は転移で突然消えた男に慌て、その魔力を辿って街へと追いかけた。
 夢魔が再び男を見つけたとき、男は酒場で強い酒を飲んでいた。
 酒場にやってきた夢魔は中性的な美しい人間にしか見えない、昼間から飲んでいた男たちは、店に入って来た美人に目を奪われた。
 夢魔はまっすぐ目的の男のところまで歩いてやってくると、艶やかに微笑んだ。なんだ連れか、と男たちの興味は一気に削がれたが、男に向ける視線にはこんな美人とうまくやりやがって、と棘がある。

 一方の男は店に来た者をチラとも確認せず、強い酒の入った小さな器をぐいと煽り、次の酒を手酌でごうとするところだった。夢魔が男の手を止め、そっと酒の壺を受け取って小さな器に注いでやると、ようやく男が器から夢魔へと視線を移した。
 視線の絡んだ男は艶やかな美人から目を逸らさず、無言でその器を煽り、ふたたび空にした。
 夢魔は男と目を合わせ微笑んだまま『魅了』チャームをかけた。これでしばらく男は自分の言うなりである、満足気な夢魔は一層艶やかに微笑んだ。

 夢魔が男の腕にそっと手をかければ、男はすぐに酒の器を置くと立ち上がり、テーブルに銀貨を置いた。そのまま連れ立って店を出るとき、男の手は美人の細い腰の下辺りに回されていた。
 立ち上がった黒髪の男はずいぶん長身で、ゆるりと巻いた薄茶色の髪を男の肩に擦り寄せた美人と並んだ後姿は、妙に絵になった。
 二人が消えた酒場では、なぜか酔いから冷めてしまった男たちが、ちっと舌打ちをして悪態をついた。

 店を出た瞬間、二人の姿は通りにはなかった。今は男が先ほどまで魔物を討伐していた森のなかにいる。魔物一匹出てはこない、今この国で最も安全な場所の一つといっても差し支えはないだろう。
 男がなぜここに転移したのかは謎だが、夢魔に異論はない。
 そんなことよりもさっきから目の前にずっと、綺麗な白い精気が美味しそうに光っている。嬉しそうに笑って、夢魔は目の前の男から精気を吸おうとした。



 夢魔の目には精気が映る、それは身体を覆う炎のように視えるのである。様々な色をした炎のようなそれを、夢魔は文字通り吸い取る。精気を吸い取るにはよくある物語のように、必ずしも性交する必要はない。ただ相手の意識が夢魔に向いていなければ吸い取れないから、目をつけた相手に『魅了』をかけるのだ。
 もちろん経口摂取はより多くの精気が吸えるし、性交すれば魔力を直接注がれるようなものだから、最も効率よく摂取はできる。
 ただし接吻や性交をすれば相手の記憶に残ってしまうし、魔族とバレれば討伐されるリスクも高い。人に紛れ商売宿などで対価を貰って働く夢魔などは、そのあたり実に上手くやっているようである。

 基本的に魔族は気づかいなどしない、人付き合いなどで上手く立ち回ることはできないから、ほとんどの夢魔は『魅了』してから身体の表面を覆う精気を吸い取り、済めば解放して終わりという軽いものだ。後腐れもなく、ちょっとつまみ食い程度である。

 精気を形にした炎は、基本的に魔力が高ければ大きく視える。本物の炎と同じように、魔力が少ないと赤い色で小さな炎、魔力が高いと青白く大きな炎。
 たまに炎ではなく、白く発光するような極上の精気を持つ人間がいる、もちろん味わいも極上である。夢魔が今日見つけたのは、そんな極上の男であった。

 この夢魔は知らなかった、己より魔力の高い者に『魅了』は効かないことを。
 年若い夢魔は知らなかった、白く発光して視えるのは、その人間が己の魔力を完璧に制御し、十分に練った魔力を纏っているからなのだと。
 久しぶりのご馳走によだれを垂らした無知な魔物など、簡単に制御下に置かれてしまうことを、知らなかったのだ。



 嬉しそうに笑って、精気を吸おうとしても吸い取れず、夢魔は焦っていた。男は自分をじっと見て動かないから、『魅了』は成功しているはずである。
 なぜに吸い取れないのか?ならばと男の胸に左手を置き、頬に右手をかけて手繰り寄せる。近づいた男の唇に己の唇をつけ、そこから直に精気を吸い取ろうと試みた。
 男の高い鼻が邪魔をして自分の鼻に当たるので、鼻をぐいとずらして唇を合わせる。触れて直に吸った方が吸引力は増すはずなのだが、力一杯吸っても精気は入ってこない。
 夢魔はキスをするときに目を閉じることなど知らないが、男もそんな夢魔をじっと見つめたままである。なぜ吸えぬ?夢魔は唇を離すと、はてと首を傾げた。

(こいつは接吻を知らぬのか)

 それまでじっと動かなかった男が、夢魔の左手首を掴みその腰に左腕を回して自らに引き寄せる。薄っすらと口を開け夢魔の上唇をはむと、歯を舌でなぞった。男の舌先からほんのわずかに流れてきた精気を味わい、夢魔はその味にうっとりと目を閉じ口を開けた。男からほんの少しずつ与えられる極上の精気に、夢魔は酔ったように身をよじらせる。

「……はぁ……美味しい………」

 と漏らせば男は絡んでいた舌をあっさり外し、下唇を軽く吸ってからキスを止める。ふあぁ、と鼻から唇から空気が漏れ、極上の精気にてられた脳が痺れている。

「もっとこれが欲しいか」

 長身で細身の男からは思いもせぬような腹に響く低い声で、夢魔は尋ねられた。低い声が耳元で囁くから、まるで脳に直接響くようだ。

「欲しければ請え、お前を俺に差し出せば欲しいものを与えよう」

 痺れた脳に響く声に命令されて、夢魔は操られるように頷いていた。

「ぜんぶあげるから、ぜんぶちょうだい」
「よかろう、全て与えてやろう」

 くっと片頬で笑った男が、夢魔を貪り喰らい尽くした。
 宣言した通りに全てを与えてくれた男に、夢魔は我を忘れた。男の精気は年若い夢魔には濃く多く、強すぎた。男は誰にも邪魔されないよう結界を張っていたので、零れ溢れた青白い精気は辺りを漂い、そのなかに浸り溺れるようにして夢魔は抱かれ続けた。

 男は初めから全て理解していた。魔物がいなくなってから現れた、自分の魔力に釣られてやってきたのであろう一人の魔族の存在。後をつけやすいよう転移するにも魔力を残してやった、釣り上げ貪るために。

 普段は身体の外へ漏れないよう練って溜めておかねばならぬ魔力を、今日は思う存分誰に気兼ねすることもなく発散し、鬱は晴らした。
 鬱が晴れれば気持ちの高ぶりだけが残り、心が身体を引きずって高ぶらせる。ようは興奮してヤりまくりたくなる、ということである。

 待ちかね確認した魔族は夢魔だった、望むところだと受けて立ったのだが。魔物というにはあまりに拙い『魅了』に、こんなものかとがっかりする。己を失うほど魅了され、魔力が枯れるまで精気を吸いつくされるのかと思い、高位魔法師である男は研究者としての探求心で期待もしていた。

 ところが蓋を開けてみればどうだ、どちらかというと自分が一方的に快楽を与え、受け止めきれないほどの精気を、浴びるほど与えてやっている。夢魔はなるほど相手の好みに合わせた性別をとり、確かに姿かたちは美しいが、娼館の男娼と何が違うというのか。
 精気が吸いつくされるどころか、魔力はすでに回復し有り余っているが、結界のなかで風呂のように精気に浸かり、ずっと夢魔の内部に留まるのはとても気持ちのよいものであった。動かずとも内部が蠢き締め付け、夢魔などもう無理もう無理とうわごとのように唱えるだけだ。

 もちろん魔族である夢魔と契約を交わすのは忘れなかった。このように扱いやすい魔物であれば傍に置いて飼ってみても構わないかと、男はうっそり微笑んだ。

 規格外の精気を多分に注がれて、夢魔は結界の精気のなかで卵をひとつ産み落とした。魔族と人の間に子供を授かる話は男の知る限りないが、現に目の前には卵がある。おそらく通常は魔力量の差が原因で受精しないのだろうと検討をつけた。魔族と人間との子供など例がない、何にせよ研究対象として面白い、男の研究者としての血が疼く。

 産まれた卵が孵って人型の赤子になるまでは、何があるかわからぬと森の中に結界を張った居を構えていたが、孵った赤子はまるで人間の赤子そのままだった。男も年若い夢魔も赤子など扱ったことがなかったので、泣き出した赤子に辟易した男が、契約した夢魔ごと屋敷へ転移した。

 この赤子が夢魔と人との間に生まれた、サキという名前の少年である。

 名前を決めるのが面倒だった父親が、昔から家に仕える執事に赤子の名を尋ねられた際、サキュバスかインキュバスどちらからとってもいいがと真顔で答えたため、眉間の皺を深めた執事がサキと名付けてくれた。
 執事とその妻に夢魔を契約した魔物だと説明をしたのだが、赤子を産んだのだから伴侶として娶るべきと強引に押し切られ、独身であった男と夢魔は教会の証明を受け伴侶となった。

 もともと高位魔法師である父親は、普段城の魔法研究室に籠りきって仕事をしている。魔法の天才が魔法の研究をするのだから当然仕事にのめり込み、こればかりは面倒くさがることをしない。

 母親である夢魔は年若いからか魔族だからか、いつもフラフラ好きなように生きている。一応魔族であることがバレないように、天才高位魔法師の手によっていくつも魔法を重ね掛けされ、手のひらの上で自由を謳歌しているだけなのだが、それで文句はないらしい。
 いつのまにやらどこかへ勝手に出掛けてしまうのだが、たまに家に戻ってくる父親に無理やり転移魔法で呼び寄せられ、激しく貪られては悪酔いし、泣いて怒って結局甘やかされ、つまるところ結界に守られた屋敷内であれば、どこそこ関係なし見境なくイチャついているということである。

 この両親であるから、サキを育てたのは執事とその妻である。早くに両親を亡くし領地ではなく王都に出てきてから与えられた屋敷には、責任感の強い真面目な執事とその妻しか使用人はおらず、よって執事の妻がサキの乳母となった。
 夢魔には子育ての概念などないから、サキの育児は一切乳母任せであった。家畜の乳を温めて与えオムツを替え、寝付くまであやす生活は、子供に恵まれなかった執事とその妻にとっての光となった。

 サキは半分の血が魔族であるからか、人間の赤子と違いほとんど泣かず手のかからない子であった。毎日世話をし話しかけるうちに言葉がわかるのか、こちらの話をじっと聞いているように見えることがある。
 サキを可愛く思う自分たち身内の欲目であろう、と執事とその妻は軽く流していたが実は違った。赤子はこの夫婦の会話を本当に聞いて、そして正確に理解していたのである。





(あー、どうしよっかなー)

 サキと名付けられた赤子は生後5か月、自我に目覚めていた。ついでに前世の記憶も思い出していた。
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