異世界へようこそ

ホタル

文字の大きさ
20 / 83
1章

別れの終わり

しおりを挟む
ミズキを愛してると、気づいてからは、毎日の生活が拷問に近いものを感じる。

俺の変な緊張が、ミズキにも伝わっているのか?
目があうと、「ふふふふ」と笑って、目を背ける。

気が付くと、また、ミズキを目で追っている・・・・最近は、暑いせいか髪を束ね、上げている姿をよく見かける、黒髪と象牙色の細い首の付け根から見える・・・目が離せない。いいや、ずっと眺めていたいし、あの細い首に、自分のしるしを付けたくなる。被りを振って、意識を違うとこに持っていくのも、最近では一苦労だ。

さらに、ミズキの風呂上がりの姿は、俺を誘ってるのかと思うくらいだ、下半身に熱がこもる。
いつも、ミズキは、「お風呂、お先にいただきました、ダリルさん、お次どうぞ」と言って、俺の部屋に入って、柔らかい香りを、振りまいていく、ほんのり、赤みがかった、頬に手を伸ばして、思いっきり抱きしめたい、ミズキを食べたくなる。

酷い時など、「ダリル兄さん、髪が少し伸びました?」なんて言って、ミズキの小指が、かすかに俺の頬に当たる、ミズキの小指から電気が走る様な感覚に、動悸が、呼吸がおかしいくらいに、早くなる。
腰の辺りがゾワゾワし、下半身い血集まっていくのが分かる、もう一度ミズキに触れたら、何を仕出かすか分からない。
何度も、何度も、ミズキは妹!ミズキは妹!と、呪文の様に呟いている。まるで、精神統一だ。

ミズキを、守るために、最近は、2,3日家を出て、護衛の仕事をしている。

会えないは会えないで辛いが、ミズキに酷いことをするよりはましだ。
「はぁぁぁ」ため息が漏れる。



※※




昨日は、向かいの靴屋の親父に、この前は、裏の八百屋に、そして今日は、『どんぐり』の女将がみんな口を揃えて、同じ事を言っていた。

ダリルが、ミズキに騙されているから、何とかしてくれジェリド、と・・・。

最初は、何の冗談だと思った。

だが、ダリルが、仕事で家を開けている時に限って、ミズキは、夜、家を抜け出して、朝方帰って来る様になっていった。
あのバカムスメは、何を考えているんだ。
現場を押さえて、一度説教しないとと思って、ミズキを待ち伏せした。

いや、俺は信じたくなかっただけかもしれない。

だが、案の定、ミズキは、夜になると家を出て、街の方へと歩いて行った。
怒声が響く、治安の悪い場所まで行くと、男と待ち合わせていた様で、碧眼のゴロツキは、ミズキに細い腰に手をまわして、連れ込み宿に入っていくのを目の当たりにしても、信じられなかった、言葉が見つからない、ふらふらと、ジェリドも、ミズキが入っていった連れ込み宿の中にはいっていった。

ミズキが入った部屋のドアが、かすかに開いていた、呆然とドアの前に立った、ミズキと碧眼の男の会話が聞こえてきた、信じられない言葉を耳にした。


「ホント、男ってバカよね、ダリルとジェリドは騙すのが、簡単だったわ~、私が異世界から来たって、本気で信じてるのよぉ~、バカな男よね~、騙しがいも無かったわ!そろそろ潮時ね、今度はどんなカモを見つけようかしら?」

「お前も悪い女だな~今度はどんな男を騙すつもりなんだ?」

「そうね?やっぱりお金持ちのボンボンなんていいかしら?ダリルとジェリドはもう少し、お金を持っているかと思ったのに、使えなかったわぁ~、これなら、今まで通り、体でも売っていた方がまだましよ!!」

「おい、どうゆうことだ・・・・・」ジェリドはドアをひらいた。開いたドアの向こうに、ジェリドは憎しみのこもった目で、ミズキを睨んでいた。
ミズキの表情が、凍った。こんなジェリドは始めた見た。
「あっ、あら、なんだ、バレちゃったの?でも、盗み聞き、いやらしいわね!もう少し、バカな男を見て、楽しみたかったのに、ホント、残念?でもいいわ、潮時だったし、ねえ、ジェリド、私の体!買わない?少しだけ、安くしてあげるわよ、ふふふふふ」挑発的なミズキに、ジェリドは奥歯をかみしめて、握りこぶしに力が入る。肩は、わなわなと怒りで震えている。
「・・・・・・・・」
「ねえ、ジェリド何とか言ったらどうなのよ」
ジェリドは、ミズキの前まで来て、ミズキを平手打ちをした。
ミズキは、その場に崩れ、叩かれた頬をおさえた。
「何するのよ」キッとジェリドを睨んだ。

「二度と・・・二度と、俺とダリルの前に現れるな・・・この売女!」
ジェリドは、ミズキを見下し、踵を返して、部屋から出ていった。

ミズキはやっと終わったと、安堵した。

ジェリドの冷たい目が、ミズキの心を刺す、頬が痛いのか、心が痛いのか分からなくなっていた。

「大丈夫ですか、ミズキ様、口が切れています、これで、口を押えてください」碧眼の男、ミルディンが、ハンカチをミズキの口元に押さえた。
「でも、本当にこれで、宜しいのですか?ほかにもっと、いい方法があったと思うのですが?」
「いえ、これでいいんです、私が消えたら、あの人たちは、優しいから、私を、ずっと探し続けるから・・・これで、これで・・・・・」ミズキの目から、涙が溢れた。
----これでいいんだ・・・・。

キャサリンは、ジェリドが投げ捨てた、小さな小箱を拾って、ミズキに渡した。
本当に後悔はしないね。と念を押した、
ミズキはコクリと頷いた。

「分かったよ、辛かったね」キャサリンはそっとミズキの背中を抱きしめた。



ギルドに戻った、ミズキ達は、すぐに、金印の入った、勅命書を見せて、
「それでは2つの依頼を、迅速にかつ速やかに、遂行してください、お願いします。」
ミズキは、腫れた頬と、涙の乾かない顔で、キャサリンとミルディンに頭を下げた。
キャサリンと、ミルディンは顔をあわせて、苦笑いしながら、頷いた
「ああ任せておきな!」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...