19 / 83
1章
別れの始まり
しおりを挟む
ジェリドは、自分の大きな手の中にある、小さな可愛いリボンの付いた小箱をジッと見つめいた。
見つめていると言うより、悩んでいた。
プレゼントは、やはりリボンを付けるべきか?それとも、剥き出しの箱のまま、渡した方がいいか、どうするべきか、悩んでいた。
ミズキへの快気祝いにと、ギルドに預けていた、『封魔の黒真珠』を、ジェリドは、自分の血と魔力を封じ込めた、それによって、漆黒の黒から、藍色に変化し、ミズキに似合う藍色のピアスにした。
これをジェリドは箱の中にしまっている。
やっぱり、女の子なのだから、可愛いリボン付きがいいよな?他の女には、幾らでも、歯の浮く様なセリフで、可愛いリボン付きのプレゼントを渡せたが、ミズキには、それが出来ない、意外と不器用な自分を発見していた。
「はぁぁぁぁ~」
ジェリドは、箱を見つめて、今日、何度目かの、ため息を付いた。
※※
ーーーーーーー最近・・・
ダリル兄さんが、おかしい。
洗い物をしてる時、掃除をしてる時、食事をしている時も、ジッとこちらを見ている、視線に気がついて、ダリル兄さんを見ると、すぐに目を逸らす。
あと、今まで、部屋に鍵は付けていなかったのに、突然、私の部屋に鍵を付け出した。
寝る時は、必ず鍵を掛けて寝る様に、念を押して!
「ダリル兄さんが、いる時は、鍵を掛けなくて良いでしょう?」
「俺が居る時は、尚更、鍵をかけろ、無防備にも程がある、もう子供じゃ無いんだから」
ーーー訳が分からない。
こないだまでは、子供だから、知らない人に付いていかない様にと、耳にタコが出来るほど言っていたのに・・・・
ーーー解せぬ。
いったい、何があった?
まさか、密かに連絡を取ってる、ランスロットとの事がバレたか、いや、バレてはいないだろう、バレていたらこんな事では済まない、やっぱり、私は、隠し事があるから、全てが疑心暗鬼になってしまう。
「ははは」
「ふふふふ」
最近のダリルとミズキは、目があうと、2人とも、ぎこちない笑顔で笑う!そして、同時に視線をそらす。誰が見ても不気味でしかない。
ダリルは、今回一人で、ギルド依頼も護衛の仕事をする事になった。3日程家を空けると言って、ダリルが居ないときに、知らない人を入れてはいけないとか、何か困ったことがあれば、ジェリドに相談するようにと、暗くなる前に家に帰ってくること。やっぱり、子ども扱いしていた。
やはり、解せぬ!!
もっと、解せないのは、ジェリドが家に入っても、部屋には入れるなと、ダリルは言ったが、ジェリドさんが、私の部屋に一度も入ったことがないはずだが・・・・。
夕方近くになり、ダリルも居ないので、計画を実行するには丁度良い。まずは、ギルドに仕事を依頼しに行くことにした。
誰にもバレないように、深くフードを被って、ギルドに入っていった。
初めて入った、ギルドは人がごった返していた。何処に行けばと、周りをキョロキョロしていると、カウンターに座っている、ふんわり、綿菓子のような髪の可愛い女の子の受付嬢と目が合った。
可愛いいと、思ったが、この機会を逃すものかと、受付嬢まで、競歩で歩み寄り
「ここは、ギルド本部で間違いないですよね!」と、声を掛けた。
「はぁ~い、間違いございませんよ、ミズキさま」
「ん??なぜ???、私の名前を・・・・」
「はい!わたくし、キャサリンと申します、ミズキ様」
あっ、ダリル兄さんの彼女だ。いや、元、彼女だったかな?
「その節は、どうも・・・申し訳なく・・・・あの・・・」
「知っていらっしゃったんですね、いいんですよ、ミズキ様、もう気にしていませんわ、ほほほほ」
メッチャ、気にしてるじゃん!目が、半端なく、輝いてるよ!暗黒世界に片足、突っ込んでるよ。キャサリンさん!!
「も、申しわけ・・・」しどろもどろと言うミズキの言葉を遮り。
「それで、どの様な御用件でしょうか?ミズキ様」
「はっ、はい、こちらのギルドマスターへ、取り次いで、いただきたいのですが?」
「うちの、ギルマスへですか?それはちょっと、申し訳ないのですが、紹介状がない方はお取次ぎできないのですよ・・・」
「紹介状は無いのですが、これを出せば、取り次いでもらえると聞いてきました」
ミズキは、国王直筆の書状、金印の入った、勅命書をキャサリンに見せた。
「・・・・これは、本物・・ですね」
「はい、これで、こちらのギルドマスターに、お会いして、仕事の依頼をしたいです」
「そうですか、それでは、こちらへ」
あれ?キャサリンさん?さっきまでのふんわり感が消えた?
ミズキが、立ち尽くしていると、「何をしてるのですか、こちらですよ」と、ちょっと雰囲気が怖くなったキャサリンさんについていった。
2階のさらに奥に、3階へと昇る階段があり、その階段を上って「こちらで、お待ちくださいと」キャサリンさんと一緒に部屋に入った。
何時まで経っても、ギルドマスターが入ってくる気配がありません、心なしか、メチャクチャ寛いで、長椅子にクッションを肩肘ついてる、キャサリンさんが気になります。まぁ、似合っているから良いんですけど、煙草にまで手を出しますか?ここの会社の就業規則とは一体どうなっているのでしょうか?
「キャサリンさん、ギルドマスターさんはまだですかね?」
「ギルマスなら、ここに居るでしょう?」
「へっ?ここって?私とキャサリンさんしか・・」
「どんくさい子ね、ダリルったら、どこが良かったのかしら、こんな子、フン!!」
『どんくさいって、どんくさいって、キャラが変わっていませんか?キャサリンさん、キャラが!180度変わっています』
やっと状況を理解してきた私は、「あぁ~なるほど、コッチが地なんですね!違和感が消えました、納得です」
「なんだって、生意気なガキだねぇ!!」
「すっすいません」怒らせてしまった。
「お嬢、からかうのも、いい加減にしてくださいよ」ドアから碧眼の男は、入ってきた。
「それで、金印の入った、勅命書は本物かい?ミルディン!」
「はい、本物です、私も初めて見ました」
ミルディンとよばれた、碧眼の男は、ミズキに一礼をして、キャサリンの手に、勅命書を渡した。
「ミズキ様、これは一体どう言う事ですか?これを盗んだのなら、あなたを、役人に突き出さなければいけない」
「どうしたと言われても、直接、ランスロットに書いてもらったんだけど、まずかった?」
ミズキは頭をかいて、少し困った顔をした。
「・・・・・」
「お嬢の、負けですね!!」クスクスとミルディンは、勝敗を勝手に決めてくれた。
訳わからん!
「うるさいわよ、ミルディン!」面白くなさそうに、キャサリンの脚が綺麗に、碧眼の男の脚にヒットする。
結構痛いだろうに、ミルディンさんは、顔色一つ変えずに、ミズキに向き合った。
「あぁ、ミズキ様、申し訳ございまっせん、うちのギルマスは、あなたを試したんですよ」
「躾のなっていない、ギルマスで申し訳ございません」
ニッコリと笑う、ミルディンに、むっとしたギルマスの、キャサリンさん、
ミズキは、なんかいいコンビだなと思った。
「はぁ、試されたんだ、それで、私は合格ですか?」
「はい、合格でございます」
ニッコリと碧眼の男が笑った。
「良かった、それでは、仕事を依頼したいのですが、良いですか?」
「はいどうぞ、何でもやってやるわよ、もし断ったら、コッチの首が飛ぶわよ、フン」
キャサリンは、乱暴な言い方ではあったが、とても楽しそうだった。
アイテム紹介
封魔の黒真珠:基本的に、かなり貴重な鉱石のため、市場に出回らない、魔力をその石に蓄え、色が濃ければ濃いほど、そのグレードが高い、最上級品は漆黒の黒、さらに、その石に魔法をかける事によって、いろいろな作用が、追加できる優れもの!
黒真珠:一般的に市場に出回っている鉱石、こちらは、色が薄いほど、グレードが高い、魔力を封じる事しか出来ない。
見つめていると言うより、悩んでいた。
プレゼントは、やはりリボンを付けるべきか?それとも、剥き出しの箱のまま、渡した方がいいか、どうするべきか、悩んでいた。
ミズキへの快気祝いにと、ギルドに預けていた、『封魔の黒真珠』を、ジェリドは、自分の血と魔力を封じ込めた、それによって、漆黒の黒から、藍色に変化し、ミズキに似合う藍色のピアスにした。
これをジェリドは箱の中にしまっている。
やっぱり、女の子なのだから、可愛いリボン付きがいいよな?他の女には、幾らでも、歯の浮く様なセリフで、可愛いリボン付きのプレゼントを渡せたが、ミズキには、それが出来ない、意外と不器用な自分を発見していた。
「はぁぁぁぁ~」
ジェリドは、箱を見つめて、今日、何度目かの、ため息を付いた。
※※
ーーーーーーー最近・・・
ダリル兄さんが、おかしい。
洗い物をしてる時、掃除をしてる時、食事をしている時も、ジッとこちらを見ている、視線に気がついて、ダリル兄さんを見ると、すぐに目を逸らす。
あと、今まで、部屋に鍵は付けていなかったのに、突然、私の部屋に鍵を付け出した。
寝る時は、必ず鍵を掛けて寝る様に、念を押して!
「ダリル兄さんが、いる時は、鍵を掛けなくて良いでしょう?」
「俺が居る時は、尚更、鍵をかけろ、無防備にも程がある、もう子供じゃ無いんだから」
ーーー訳が分からない。
こないだまでは、子供だから、知らない人に付いていかない様にと、耳にタコが出来るほど言っていたのに・・・・
ーーー解せぬ。
いったい、何があった?
まさか、密かに連絡を取ってる、ランスロットとの事がバレたか、いや、バレてはいないだろう、バレていたらこんな事では済まない、やっぱり、私は、隠し事があるから、全てが疑心暗鬼になってしまう。
「ははは」
「ふふふふ」
最近のダリルとミズキは、目があうと、2人とも、ぎこちない笑顔で笑う!そして、同時に視線をそらす。誰が見ても不気味でしかない。
ダリルは、今回一人で、ギルド依頼も護衛の仕事をする事になった。3日程家を空けると言って、ダリルが居ないときに、知らない人を入れてはいけないとか、何か困ったことがあれば、ジェリドに相談するようにと、暗くなる前に家に帰ってくること。やっぱり、子ども扱いしていた。
やはり、解せぬ!!
もっと、解せないのは、ジェリドが家に入っても、部屋には入れるなと、ダリルは言ったが、ジェリドさんが、私の部屋に一度も入ったことがないはずだが・・・・。
夕方近くになり、ダリルも居ないので、計画を実行するには丁度良い。まずは、ギルドに仕事を依頼しに行くことにした。
誰にもバレないように、深くフードを被って、ギルドに入っていった。
初めて入った、ギルドは人がごった返していた。何処に行けばと、周りをキョロキョロしていると、カウンターに座っている、ふんわり、綿菓子のような髪の可愛い女の子の受付嬢と目が合った。
可愛いいと、思ったが、この機会を逃すものかと、受付嬢まで、競歩で歩み寄り
「ここは、ギルド本部で間違いないですよね!」と、声を掛けた。
「はぁ~い、間違いございませんよ、ミズキさま」
「ん??なぜ???、私の名前を・・・・」
「はい!わたくし、キャサリンと申します、ミズキ様」
あっ、ダリル兄さんの彼女だ。いや、元、彼女だったかな?
「その節は、どうも・・・申し訳なく・・・・あの・・・」
「知っていらっしゃったんですね、いいんですよ、ミズキ様、もう気にしていませんわ、ほほほほ」
メッチャ、気にしてるじゃん!目が、半端なく、輝いてるよ!暗黒世界に片足、突っ込んでるよ。キャサリンさん!!
「も、申しわけ・・・」しどろもどろと言うミズキの言葉を遮り。
「それで、どの様な御用件でしょうか?ミズキ様」
「はっ、はい、こちらのギルドマスターへ、取り次いで、いただきたいのですが?」
「うちの、ギルマスへですか?それはちょっと、申し訳ないのですが、紹介状がない方はお取次ぎできないのですよ・・・」
「紹介状は無いのですが、これを出せば、取り次いでもらえると聞いてきました」
ミズキは、国王直筆の書状、金印の入った、勅命書をキャサリンに見せた。
「・・・・これは、本物・・ですね」
「はい、これで、こちらのギルドマスターに、お会いして、仕事の依頼をしたいです」
「そうですか、それでは、こちらへ」
あれ?キャサリンさん?さっきまでのふんわり感が消えた?
ミズキが、立ち尽くしていると、「何をしてるのですか、こちらですよ」と、ちょっと雰囲気が怖くなったキャサリンさんについていった。
2階のさらに奥に、3階へと昇る階段があり、その階段を上って「こちらで、お待ちくださいと」キャサリンさんと一緒に部屋に入った。
何時まで経っても、ギルドマスターが入ってくる気配がありません、心なしか、メチャクチャ寛いで、長椅子にクッションを肩肘ついてる、キャサリンさんが気になります。まぁ、似合っているから良いんですけど、煙草にまで手を出しますか?ここの会社の就業規則とは一体どうなっているのでしょうか?
「キャサリンさん、ギルドマスターさんはまだですかね?」
「ギルマスなら、ここに居るでしょう?」
「へっ?ここって?私とキャサリンさんしか・・」
「どんくさい子ね、ダリルったら、どこが良かったのかしら、こんな子、フン!!」
『どんくさいって、どんくさいって、キャラが変わっていませんか?キャサリンさん、キャラが!180度変わっています』
やっと状況を理解してきた私は、「あぁ~なるほど、コッチが地なんですね!違和感が消えました、納得です」
「なんだって、生意気なガキだねぇ!!」
「すっすいません」怒らせてしまった。
「お嬢、からかうのも、いい加減にしてくださいよ」ドアから碧眼の男は、入ってきた。
「それで、金印の入った、勅命書は本物かい?ミルディン!」
「はい、本物です、私も初めて見ました」
ミルディンとよばれた、碧眼の男は、ミズキに一礼をして、キャサリンの手に、勅命書を渡した。
「ミズキ様、これは一体どう言う事ですか?これを盗んだのなら、あなたを、役人に突き出さなければいけない」
「どうしたと言われても、直接、ランスロットに書いてもらったんだけど、まずかった?」
ミズキは頭をかいて、少し困った顔をした。
「・・・・・」
「お嬢の、負けですね!!」クスクスとミルディンは、勝敗を勝手に決めてくれた。
訳わからん!
「うるさいわよ、ミルディン!」面白くなさそうに、キャサリンの脚が綺麗に、碧眼の男の脚にヒットする。
結構痛いだろうに、ミルディンさんは、顔色一つ変えずに、ミズキに向き合った。
「あぁ、ミズキ様、申し訳ございまっせん、うちのギルマスは、あなたを試したんですよ」
「躾のなっていない、ギルマスで申し訳ございません」
ニッコリと笑う、ミルディンに、むっとしたギルマスの、キャサリンさん、
ミズキは、なんかいいコンビだなと思った。
「はぁ、試されたんだ、それで、私は合格ですか?」
「はい、合格でございます」
ニッコリと碧眼の男が笑った。
「良かった、それでは、仕事を依頼したいのですが、良いですか?」
「はいどうぞ、何でもやってやるわよ、もし断ったら、コッチの首が飛ぶわよ、フン」
キャサリンは、乱暴な言い方ではあったが、とても楽しそうだった。
アイテム紹介
封魔の黒真珠:基本的に、かなり貴重な鉱石のため、市場に出回らない、魔力をその石に蓄え、色が濃ければ濃いほど、そのグレードが高い、最上級品は漆黒の黒、さらに、その石に魔法をかける事によって、いろいろな作用が、追加できる優れもの!
黒真珠:一般的に市場に出回っている鉱石、こちらは、色が薄いほど、グレードが高い、魔力を封じる事しか出来ない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
二度目の初恋は、穏やかな伯爵と
柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。
冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる