21 / 83
2章
氷の貴婦人
しおりを挟む
ジェリド達から、別れて、5年も経つと、ランスロットは、賢王と呼ばれる様になっていた。
王都の中心には、大きな時計台が立ち、人々の生活に無くては成らない存在になっていた。
大きな、時計台はランスロットの偉業でであると、街の人々は、彼を賢王とたたえた。
ランスロットが、政をするようになってからは、経済が著しく良くなり。発展していった。
そして、必ずと言っていいほど、ランスロットの側には、氷の貴婦人が隣で立っていた。
その氷の貴婦人は、ミズキの事だった。王宮内でのミズキは、ランスロット以外、誰とも話さないし、話しかけられても、返事すらしない。しかも顔をベールで隠しているので、表情も分からない。
ランスロットの側で立つ、凛とした艶姿の良い意味も!賢王を、誑かす性悪女としての、悪い意味でも!『氷の貴婦人』これが今の、ミズキの称号だった
そして、ミズキの側にはいつも、護衛として、グレンと言う男が、常に側に居た。
護衛の名は、グレン、5歳の弟は、リヨンと言った。
お家騒動で負けた、第二皇子には、腕の立つ護衛の乳兄弟がいた。ギルドに調べてもらったところ、両親は4年前に亡くなっていた。その護衛には、まだ、小さな5歳の男の子が弟がいて、とても可愛がっていた。グレンにとって弟は、たった一人の家族だ。ミズキは、その子の命と引き替えに、自分の護衛を強制的に頼んだ。
彼との出合いは、牢屋の中にいたグレンを、ミズキが護衛としてミズキを守るなら、ここから出してやると、持ちかけたが、「自分は、主をコロコロ変える気はない」と言って、すぐに断られた。
「私、そう言う人間を探していたの、悪い様にはしないから、私の護衛をしなさい」
「いや、断る」
ミズキを全然、見向きもしないで、言い切った。
「わたしが、女だから、護衛する気もないの?」
「そんなことは関係ない、さっきも言ったが、主をコロコロ変える気はない」
「そんなこと言ってると、本当に明日、絞首刑よ?いいの?」
「・・・・・・」
「いいのかなぁ~、たしか弟さん、5歳になったばかりでしょう?」
「・・・・・弟は、関係ない・・」
『引っかかった』ミズキはにんまりと、笑った。
「関係なくはないでしょう?あの子、きっと周りに虐められるわよ~あなたのせいで!」
「ぐっ!・・・・・・」グレンは、やっとミズキを見た。
『あと、もうひと押しね』ミズキは、さらに、目を細めた。
「だってそうでしょう?謀反を起こした第二王子の側に居た、ただ、それだけで、あなたは、処刑される。そして、あなたが死んだら、だれが、あの子を、守るの?まさか命を狙われた、陛下が守るとでも?それは無い事くらい知っているでしょう?」
「・・・・・」
「答えは1つしか無いわね」
--------チェックメイトである。
ミズキの笑顔を、グレンは悪鬼のような顔で睨んだ。
「睨まれても、私の勝ちよ・・・弟が可愛ければ、わたしを護衛しなさい・・・・まぁ、私も好きで、王宮に居る訳でもないから、気持ちはわかるわ」
すっと、立ち上がり、ミズキは牢屋番にグレンを出すように命令した。
ミズキが、第一王子と第二王子の謀反を、ギルドからの情報で、いち早く知り、その情報を許に、情報を操作し、ギリギリまで第一王子と第二王子を泳がせ、一網打尽にしていた。
グレンはその話を後で知ることになる。
王都の中心には、大きな時計台が立ち、人々の生活に無くては成らない存在になっていた。
大きな、時計台はランスロットの偉業でであると、街の人々は、彼を賢王とたたえた。
ランスロットが、政をするようになってからは、経済が著しく良くなり。発展していった。
そして、必ずと言っていいほど、ランスロットの側には、氷の貴婦人が隣で立っていた。
その氷の貴婦人は、ミズキの事だった。王宮内でのミズキは、ランスロット以外、誰とも話さないし、話しかけられても、返事すらしない。しかも顔をベールで隠しているので、表情も分からない。
ランスロットの側で立つ、凛とした艶姿の良い意味も!賢王を、誑かす性悪女としての、悪い意味でも!『氷の貴婦人』これが今の、ミズキの称号だった
そして、ミズキの側にはいつも、護衛として、グレンと言う男が、常に側に居た。
護衛の名は、グレン、5歳の弟は、リヨンと言った。
お家騒動で負けた、第二皇子には、腕の立つ護衛の乳兄弟がいた。ギルドに調べてもらったところ、両親は4年前に亡くなっていた。その護衛には、まだ、小さな5歳の男の子が弟がいて、とても可愛がっていた。グレンにとって弟は、たった一人の家族だ。ミズキは、その子の命と引き替えに、自分の護衛を強制的に頼んだ。
彼との出合いは、牢屋の中にいたグレンを、ミズキが護衛としてミズキを守るなら、ここから出してやると、持ちかけたが、「自分は、主をコロコロ変える気はない」と言って、すぐに断られた。
「私、そう言う人間を探していたの、悪い様にはしないから、私の護衛をしなさい」
「いや、断る」
ミズキを全然、見向きもしないで、言い切った。
「わたしが、女だから、護衛する気もないの?」
「そんなことは関係ない、さっきも言ったが、主をコロコロ変える気はない」
「そんなこと言ってると、本当に明日、絞首刑よ?いいの?」
「・・・・・・」
「いいのかなぁ~、たしか弟さん、5歳になったばかりでしょう?」
「・・・・・弟は、関係ない・・」
『引っかかった』ミズキはにんまりと、笑った。
「関係なくはないでしょう?あの子、きっと周りに虐められるわよ~あなたのせいで!」
「ぐっ!・・・・・・」グレンは、やっとミズキを見た。
『あと、もうひと押しね』ミズキは、さらに、目を細めた。
「だってそうでしょう?謀反を起こした第二王子の側に居た、ただ、それだけで、あなたは、処刑される。そして、あなたが死んだら、だれが、あの子を、守るの?まさか命を狙われた、陛下が守るとでも?それは無い事くらい知っているでしょう?」
「・・・・・」
「答えは1つしか無いわね」
--------チェックメイトである。
ミズキの笑顔を、グレンは悪鬼のような顔で睨んだ。
「睨まれても、私の勝ちよ・・・弟が可愛ければ、わたしを護衛しなさい・・・・まぁ、私も好きで、王宮に居る訳でもないから、気持ちはわかるわ」
すっと、立ち上がり、ミズキは牢屋番にグレンを出すように命令した。
ミズキが、第一王子と第二王子の謀反を、ギルドからの情報で、いち早く知り、その情報を許に、情報を操作し、ギリギリまで第一王子と第二王子を泳がせ、一網打尽にしていた。
グレンはその話を後で知ることになる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
二度目の初恋は、穏やかな伯爵と
柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。
冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる