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リカバリー、なるか?!頑張れ、美月
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血の気が失せ、呆然と動かない美月を見て、翠は正気に戻すため美月の目の前で両手をぱんぱんと叩いた。
「ほらほら、美月!反省するのは、後、後!今は迅速に行動あるのみ、よ?まずはここを出て、事情を聞いてくれそうな先生を見つけよう?」
そのまま翠が勢いよく美月の腕を取って歩き出そうとした時、再び、場内にアナウンスが流れた。
「星野美月さん、星野美月さん、もしまだ会場にいましたら、至急、上の広間まで来てください。繰り返します――――」
反射的に目を見交わす二人。
そして、翠はすぐに美月の後押しをした。
「ほら、すぐに行っといで!……大丈夫だよ、大丈夫!こんなことで、入学取り消しになんてならないから。美月、落ち着いて。ほら、深呼吸、深呼吸。そして、急いでこのまま行っといで?荷物は全部わたしが持っていく。あ、でも一応、合格証明書だけ持っていきな、ね?それじゃあわたし、終わるまで迎賓館の外で待ってるから」
美月は言われるままに深呼吸をして、こくこくっと頷き、合格証明書をカバンから取り出し握りしめる。
「翠ちゃん、ありがとう。本当にありがとう。わたし、行ってくる!」
半泣きになりながら美月はぺこり、と頭を下げて、小走りでその場から立ち去った。
それと同時に場内にもう一度アナウンスが流れる。
「Attention please!………………」
突然の流れるような英語のアナウンスに、翠は耳を傾けた後、呟いた。
「なんだ。呼び出しに応じなかったのは、美月だけじゃなかったんだ~。良かった~!…………ま、最も英語で呼び出しがかかったってことは、日本人じゃないかもしれないケドね」
一方、美月は会場を飛び出して小走りのまま広間へ続く階段へとたどり着き、そのまま階段を駆け上がろうとした。ところが、
「そこの君!廊下は走らない!そして、上の階に何の用だ?」
語気鋭く問い詰められ、美月は思わずびくっと飛び上がった。
そして、恐る恐るその人物に向き直る。
振り向いた先には、白衣を身に纏い銀縁眼鏡をかけた怜悧そうな若い男性がいた。
美月はすぐに勢いよく頭を下げて詫びた。
「すみません!アナウンスで上の広間へと呼び出されたので、気が急いてつい……以後、気を付けます」
すると、その男性は大きく目を見開き、やがて何か思い当たったのか破顔一笑した。
「ああ、君が例の……星野さんだね?」
上の階への呼び出し、というキーワードだけで名前を特定されてしまった美月は、あまりの不本意さにしゅん、と項垂れた。
わたし、どれだけやらかしてしまったの……?
こんなことで、目立つなんて――――
それに対して、何故か彼の気分は一気に上向いたようで、にこにこと美月に笑いかけてくる。
美月は首を傾げながら、問いかけた。
「あの、……この学園の先生ですか?」
「ああ、これは失敬。私は大森拓実という研究員だ。今回の歓迎会の献立をはじめ料理全般を担当した。先生ではないが、関係者ではあるな。……おっと、星野さんは二階へ行かねばならなかったな。私が案内しよう」
彼は階段上を指し示し、上機嫌のまま歩き出した。
「ほらほら、美月!反省するのは、後、後!今は迅速に行動あるのみ、よ?まずはここを出て、事情を聞いてくれそうな先生を見つけよう?」
そのまま翠が勢いよく美月の腕を取って歩き出そうとした時、再び、場内にアナウンスが流れた。
「星野美月さん、星野美月さん、もしまだ会場にいましたら、至急、上の広間まで来てください。繰り返します――――」
反射的に目を見交わす二人。
そして、翠はすぐに美月の後押しをした。
「ほら、すぐに行っといで!……大丈夫だよ、大丈夫!こんなことで、入学取り消しになんてならないから。美月、落ち着いて。ほら、深呼吸、深呼吸。そして、急いでこのまま行っといで?荷物は全部わたしが持っていく。あ、でも一応、合格証明書だけ持っていきな、ね?それじゃあわたし、終わるまで迎賓館の外で待ってるから」
美月は言われるままに深呼吸をして、こくこくっと頷き、合格証明書をカバンから取り出し握りしめる。
「翠ちゃん、ありがとう。本当にありがとう。わたし、行ってくる!」
半泣きになりながら美月はぺこり、と頭を下げて、小走りでその場から立ち去った。
それと同時に場内にもう一度アナウンスが流れる。
「Attention please!………………」
突然の流れるような英語のアナウンスに、翠は耳を傾けた後、呟いた。
「なんだ。呼び出しに応じなかったのは、美月だけじゃなかったんだ~。良かった~!…………ま、最も英語で呼び出しがかかったってことは、日本人じゃないかもしれないケドね」
一方、美月は会場を飛び出して小走りのまま広間へ続く階段へとたどり着き、そのまま階段を駆け上がろうとした。ところが、
「そこの君!廊下は走らない!そして、上の階に何の用だ?」
語気鋭く問い詰められ、美月は思わずびくっと飛び上がった。
そして、恐る恐るその人物に向き直る。
振り向いた先には、白衣を身に纏い銀縁眼鏡をかけた怜悧そうな若い男性がいた。
美月はすぐに勢いよく頭を下げて詫びた。
「すみません!アナウンスで上の広間へと呼び出されたので、気が急いてつい……以後、気を付けます」
すると、その男性は大きく目を見開き、やがて何か思い当たったのか破顔一笑した。
「ああ、君が例の……星野さんだね?」
上の階への呼び出し、というキーワードだけで名前を特定されてしまった美月は、あまりの不本意さにしゅん、と項垂れた。
わたし、どれだけやらかしてしまったの……?
こんなことで、目立つなんて――――
それに対して、何故か彼の気分は一気に上向いたようで、にこにこと美月に笑いかけてくる。
美月は首を傾げながら、問いかけた。
「あの、……この学園の先生ですか?」
「ああ、これは失敬。私は大森拓実という研究員だ。今回の歓迎会の献立をはじめ料理全般を担当した。先生ではないが、関係者ではあるな。……おっと、星野さんは二階へ行かねばならなかったな。私が案内しよう」
彼は階段上を指し示し、上機嫌のまま歩き出した。
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