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第二章
94話:霧島への報告②
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「はい久遠。ロゼ好きでしょ?」
霧島は、まずはじめに久遠にグラスを差し出してくれた。久遠もはにかみ、「ありがとうございます」と受け取ろうとする。
このワインは、一度目に来店した時に霧島が出してくれたロゼスパークリングと同じものようだった。
気に入っていたのを覚えてくれたんだ、と感心していると、隣の席からひやりとした冷気が放たれる。
神永は手を伸ばすと、霧島が久遠に渡そうとしているグラスを引き取り一度自分を経由させ、久遠の手のそばに置いた。
「……霧島、そういうの全部わざとでしょ?煽ってんだよね?俺のこと」
神永の声は、笑ってはいるけれど目が笑っていない。
「あ、バレてた?」
霧島は笑いながら神永の分と自分の分のグラスにも注いだ。面白くなさそうにしている神永にもワインを渡し、ニヤニヤと神永の顔色を窺う。
「だっておもしれーんだもん、久遠絡みの神永の反応。……さ、ピリピリしてないで乾杯しようぜ。2人の8年越し?の復縁に」
「「「乾杯」」」
霧島が差し出した自分のグラスに、それぞれのグラスを合わせた。 カラン、という澄んだ音が、店内の活気に混ざり合っていく。
口に含んだワインの香りが鼻に抜けてから、こくりと飲み込む。
「おめでとう。……久遠よかったな。ちゃんと話せたんだ」
霧島に最後に会ったのは――5日前の月曜日だ。來の手紙を受けてはやる気持ちで会社に着くと、朝出店していた霧島と遭遇し、久遠は、必ず神永と話すと宣言したのだった。
"ちゃんと話せた"……と、言っていいか微妙なところだ。神永と久遠がちゃんと話せたのは、今日の午前のこと。実際に2人の想いが通じ合った経緯というのは、資料室で喧嘩して、そのまま、キスをして――。
思い出して顔が赤くなりそうになる。それを前髪を撫でつけて隠しつつ、「はい、なんとか」と笑って答えた。
「じゃーこれで、俺の相談役もおしまいかな?面白かったけどね、久遠が悩んでるの聞くの」
相変わらず調理の手を止めずに、器用に会話を続ける。
茶化されているが、久遠の性格を理解した霧島の気遣いだと分かる。迷惑じゃなく、面白いと思われていたならよかったと安堵する。
「本当にお世話になりました。たくさんお騒がせしてすみません」
久遠が膝に手を置いて小さく頭を下げた。霧島は、それに手の首を振って応じる。
「や、付き合ってからがまた始まりだろ。神永に不満が出てきたらまた――ここに愚痴りに来ていいぞ」
最後は、こしょこしょ話をするみたいに片手で口を覆って囁く。ただ、ざわめく店内でカウンター席の久遠に届くようにするための音量だ。無声音とはいえ、隣の神永にも当然聞こえている。
"神永に不満"だなんて烏滸がましいワードには緊張しつつ、霧島の冗談というのは分かっているので、久遠は笑って誤魔化した。
そこへ、神永の穏やかな声が落ちる。
「……惜しいな。霧島がまだ俺んとこの部員だったら、強制的に練習メニュー増やしてこらしめるのに」
「ふっ、お前が言うと冗談にならないんだよ。部活時代思い出すからやめてくれ」
高校時代、霧島はだいぶ部長に痛めつけられていたのかもしれない。苦い記憶が思い当たったのか、目を細めて顔を歪めるようにして笑った。そして、神永を指差しながら久遠へ声をかける。
「こいつパワハラ気質あるけど、一緒に仕事してて久遠大丈夫?誰もいじめられてない?」
「うわ名誉毀損。やめてよ、君がずっとサボってただけでしょ」
2人の掛け合いが面白くて、久遠はくすくすと笑ってしまう。学生時代の霧島は、授業だけでなく部活の練習もさぼっていたのだろう。それで部長の神永に罰されている霧島を想像すると面白かった。当時の2人も見ていられたらよかったのに。
「これが復縁後初デート?」
大皿に料理を盛っている霧島が、目線は料理に落としたまま聞く。久遠は頷きながら「はい」と返事をした。
「それで服やら何やら買ってもらったんだ」
"何やら"と言いながら、霧島は神永の方を見た。入店時に神永の両手が紙袋で埋まっていたのを見ていたのだろう。神永の席の下には、3つの紙袋が置かれている。
ジュエリーを買ったあとも、2人は色々な店に行って買い物をした。目的は、今夜神永宅に泊まる分の必需品を買うためだ。
神永が、今夜も久遠に泊まってほしいと言ってくれた。久遠は遠慮して断りかけたが、また神永自身の気持ちを無下にしようとしてしまいかけていることに気がついた。ただ、泊まるためのパジャマやスキンケア用品、コスメがないから難しいと伝えると、買い揃えればいいと言われたのだ。
神永がまた費用を出そうしたが、ここまで出されたらたまったものではない。無理に払おうとするなら今夜は泊まらないと脅してみるることで、なんとか折半に落ち着いた。家に帰ったら新しいパジャマを着ることができるのかと思うと、久遠は少しワクワクしている。
「……で、その指輪も今日買ったの?」
霧島がニヤニヤしながら尋ねてくる。なんと、2人の指にはまっている新しい指輪に気づいてくれていたのか。
「うん、そう。いいでしょ」
照れている久遠とは違い、神永は堂々としている。自分の薬指にハマったシルバーを親指でいじりながら、霧島に見せた。
「もうすっかりじゃん。早いなー展開が」
その感想については、当事者である久遠も全く同じものを抱いている。
「で、そんな記念すべきファーストデートに俺の店選んでくれたんだ?嬉しいな」
霧島はそう言うと、神永と久遠の前に、ずっしりと重みのありそうな大きな黒い平皿を差し出した。
「ん?なんですかこれ。私たちまだ注文も……」
「俺からのサービス。前菜盛り合わせどうぞ」
目の前に置かれたその一皿は、まるでお花畑をそのまま切り取ってきたかのように鮮やかだった。
中央には、とろりとした黄身が透けて見えるゆで卵に、白いソースがたっぷりとかかったウフマヨ。その隣には、黄金色に焼き上げられた厚切りのキッシュと、繊細な紫色のキャロットラペが山のように盛られている。目を引くのはそれだけじゃない。香ばしい色に揚げられた、何かのフリットのようなもの。しっとりと艶やかなピンク色の分厚いお肉。その周りには、色とりどりの野菜のマリネや、ナッツが散らされたパテのようなもの。色鮮やかな数種類の料理が、所狭しと並んでいる。
「すごい……綺麗。霧島さん、これ全部手作りなんですか?」
「当たり前だろ。全部旨いから食べてみ」
「でもこれ、サービスでいただくには豪華すぎるんですけど……」
「俺が2人に食わせたいから食わせるの。だめ?」
霧島のサービス精神には慣れているけれど、この豪華な食事はさすがに……。
ここへは感謝をしに来たはずが、逆にこちらがもちなされてしまっている。
久遠が戸惑っている横で、神永が先に返事をした。
「霧島ありがと。……久遠、霧島はこういうのしたいタイプなんだよ。人に食べさせたいタイプなわけ。だから、ここで遠慮するより、久遠が美味しい美味しいって食べた方が、こいつも喜ぶよ」
神永にそう言われてちらりと霧島の方を見ると、既にほかの調理作業に取り掛かっていた霧島が、「ご名答」と神永を支持した。
改めて皿を見る。立ち上るハーブの香りと、バルサミコ酢の芳醇な香り鼻腔をくすぐる。どれから箸を――いや、フォークをつければいいのか迷ってしまうほど魅惑的だ。
「霧島さん、ありがとうございます本当に。そしたら、お言葉に甘えて……」
もらってばかりでやはり心苦しいが、神永の言葉を信じて一口頂く。冷めてしまうものから食べようと、フリットに口をつけた。
「……!美味しい!霧島さん、とっても美味しいです!」
たった一口食べただけでもすぐに美味しいと分かった。カラッと絶妙に揚がった衣と、まぶされた青海苔の風味、中の白身魚はほっくりと柔らかくて、全体的に塩加減が絶妙だ。
久遠はすぐに二口目を食べてしまった。それを見た霧島は「おーよかったよかった」と腰に手を当てて満足気に笑い、隣で頬杖をついて久遠の顔を見ている神永は、「……俺も料理勉強しようかな」と独り言を言う。
霧島は、まずはじめに久遠にグラスを差し出してくれた。久遠もはにかみ、「ありがとうございます」と受け取ろうとする。
このワインは、一度目に来店した時に霧島が出してくれたロゼスパークリングと同じものようだった。
気に入っていたのを覚えてくれたんだ、と感心していると、隣の席からひやりとした冷気が放たれる。
神永は手を伸ばすと、霧島が久遠に渡そうとしているグラスを引き取り一度自分を経由させ、久遠の手のそばに置いた。
「……霧島、そういうの全部わざとでしょ?煽ってんだよね?俺のこと」
神永の声は、笑ってはいるけれど目が笑っていない。
「あ、バレてた?」
霧島は笑いながら神永の分と自分の分のグラスにも注いだ。面白くなさそうにしている神永にもワインを渡し、ニヤニヤと神永の顔色を窺う。
「だっておもしれーんだもん、久遠絡みの神永の反応。……さ、ピリピリしてないで乾杯しようぜ。2人の8年越し?の復縁に」
「「「乾杯」」」
霧島が差し出した自分のグラスに、それぞれのグラスを合わせた。 カラン、という澄んだ音が、店内の活気に混ざり合っていく。
口に含んだワインの香りが鼻に抜けてから、こくりと飲み込む。
「おめでとう。……久遠よかったな。ちゃんと話せたんだ」
霧島に最後に会ったのは――5日前の月曜日だ。來の手紙を受けてはやる気持ちで会社に着くと、朝出店していた霧島と遭遇し、久遠は、必ず神永と話すと宣言したのだった。
"ちゃんと話せた"……と、言っていいか微妙なところだ。神永と久遠がちゃんと話せたのは、今日の午前のこと。実際に2人の想いが通じ合った経緯というのは、資料室で喧嘩して、そのまま、キスをして――。
思い出して顔が赤くなりそうになる。それを前髪を撫でつけて隠しつつ、「はい、なんとか」と笑って答えた。
「じゃーこれで、俺の相談役もおしまいかな?面白かったけどね、久遠が悩んでるの聞くの」
相変わらず調理の手を止めずに、器用に会話を続ける。
茶化されているが、久遠の性格を理解した霧島の気遣いだと分かる。迷惑じゃなく、面白いと思われていたならよかったと安堵する。
「本当にお世話になりました。たくさんお騒がせしてすみません」
久遠が膝に手を置いて小さく頭を下げた。霧島は、それに手の首を振って応じる。
「や、付き合ってからがまた始まりだろ。神永に不満が出てきたらまた――ここに愚痴りに来ていいぞ」
最後は、こしょこしょ話をするみたいに片手で口を覆って囁く。ただ、ざわめく店内でカウンター席の久遠に届くようにするための音量だ。無声音とはいえ、隣の神永にも当然聞こえている。
"神永に不満"だなんて烏滸がましいワードには緊張しつつ、霧島の冗談というのは分かっているので、久遠は笑って誤魔化した。
そこへ、神永の穏やかな声が落ちる。
「……惜しいな。霧島がまだ俺んとこの部員だったら、強制的に練習メニュー増やしてこらしめるのに」
「ふっ、お前が言うと冗談にならないんだよ。部活時代思い出すからやめてくれ」
高校時代、霧島はだいぶ部長に痛めつけられていたのかもしれない。苦い記憶が思い当たったのか、目を細めて顔を歪めるようにして笑った。そして、神永を指差しながら久遠へ声をかける。
「こいつパワハラ気質あるけど、一緒に仕事してて久遠大丈夫?誰もいじめられてない?」
「うわ名誉毀損。やめてよ、君がずっとサボってただけでしょ」
2人の掛け合いが面白くて、久遠はくすくすと笑ってしまう。学生時代の霧島は、授業だけでなく部活の練習もさぼっていたのだろう。それで部長の神永に罰されている霧島を想像すると面白かった。当時の2人も見ていられたらよかったのに。
「これが復縁後初デート?」
大皿に料理を盛っている霧島が、目線は料理に落としたまま聞く。久遠は頷きながら「はい」と返事をした。
「それで服やら何やら買ってもらったんだ」
"何やら"と言いながら、霧島は神永の方を見た。入店時に神永の両手が紙袋で埋まっていたのを見ていたのだろう。神永の席の下には、3つの紙袋が置かれている。
ジュエリーを買ったあとも、2人は色々な店に行って買い物をした。目的は、今夜神永宅に泊まる分の必需品を買うためだ。
神永が、今夜も久遠に泊まってほしいと言ってくれた。久遠は遠慮して断りかけたが、また神永自身の気持ちを無下にしようとしてしまいかけていることに気がついた。ただ、泊まるためのパジャマやスキンケア用品、コスメがないから難しいと伝えると、買い揃えればいいと言われたのだ。
神永がまた費用を出そうしたが、ここまで出されたらたまったものではない。無理に払おうとするなら今夜は泊まらないと脅してみるることで、なんとか折半に落ち着いた。家に帰ったら新しいパジャマを着ることができるのかと思うと、久遠は少しワクワクしている。
「……で、その指輪も今日買ったの?」
霧島がニヤニヤしながら尋ねてくる。なんと、2人の指にはまっている新しい指輪に気づいてくれていたのか。
「うん、そう。いいでしょ」
照れている久遠とは違い、神永は堂々としている。自分の薬指にハマったシルバーを親指でいじりながら、霧島に見せた。
「もうすっかりじゃん。早いなー展開が」
その感想については、当事者である久遠も全く同じものを抱いている。
「で、そんな記念すべきファーストデートに俺の店選んでくれたんだ?嬉しいな」
霧島はそう言うと、神永と久遠の前に、ずっしりと重みのありそうな大きな黒い平皿を差し出した。
「ん?なんですかこれ。私たちまだ注文も……」
「俺からのサービス。前菜盛り合わせどうぞ」
目の前に置かれたその一皿は、まるでお花畑をそのまま切り取ってきたかのように鮮やかだった。
中央には、とろりとした黄身が透けて見えるゆで卵に、白いソースがたっぷりとかかったウフマヨ。その隣には、黄金色に焼き上げられた厚切りのキッシュと、繊細な紫色のキャロットラペが山のように盛られている。目を引くのはそれだけじゃない。香ばしい色に揚げられた、何かのフリットのようなもの。しっとりと艶やかなピンク色の分厚いお肉。その周りには、色とりどりの野菜のマリネや、ナッツが散らされたパテのようなもの。色鮮やかな数種類の料理が、所狭しと並んでいる。
「すごい……綺麗。霧島さん、これ全部手作りなんですか?」
「当たり前だろ。全部旨いから食べてみ」
「でもこれ、サービスでいただくには豪華すぎるんですけど……」
「俺が2人に食わせたいから食わせるの。だめ?」
霧島のサービス精神には慣れているけれど、この豪華な食事はさすがに……。
ここへは感謝をしに来たはずが、逆にこちらがもちなされてしまっている。
久遠が戸惑っている横で、神永が先に返事をした。
「霧島ありがと。……久遠、霧島はこういうのしたいタイプなんだよ。人に食べさせたいタイプなわけ。だから、ここで遠慮するより、久遠が美味しい美味しいって食べた方が、こいつも喜ぶよ」
神永にそう言われてちらりと霧島の方を見ると、既にほかの調理作業に取り掛かっていた霧島が、「ご名答」と神永を支持した。
改めて皿を見る。立ち上るハーブの香りと、バルサミコ酢の芳醇な香り鼻腔をくすぐる。どれから箸を――いや、フォークをつければいいのか迷ってしまうほど魅惑的だ。
「霧島さん、ありがとうございます本当に。そしたら、お言葉に甘えて……」
もらってばかりでやはり心苦しいが、神永の言葉を信じて一口頂く。冷めてしまうものから食べようと、フリットに口をつけた。
「……!美味しい!霧島さん、とっても美味しいです!」
たった一口食べただけでもすぐに美味しいと分かった。カラッと絶妙に揚がった衣と、まぶされた青海苔の風味、中の白身魚はほっくりと柔らかくて、全体的に塩加減が絶妙だ。
久遠はすぐに二口目を食べてしまった。それを見た霧島は「おーよかったよかった」と腰に手を当てて満足気に笑い、隣で頬杖をついて久遠の顔を見ている神永は、「……俺も料理勉強しようかな」と独り言を言う。
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