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第二章
都ジークベインに凱旋
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二度目のシャン・リセ城からの出発時も、淡いピンクの花びらのクリスマスローズと純白のスノードロップと黄色いヒヤシンスは、一度目と同じように澄み渡る冷たい空気の中で鮮やかに咲き誇っていた。景色は全く同じで、私たちの行動だけが変わる。
風にそよぐ黄色いヒヤシンスを私は見つめた。花言葉は「あなたとなら幸せ」「勝負」だ。今日もそれに賭けよう。
騎士たちと侍女には宝石探しの旅が終わったことを告げた。行き先をジークベインリードハルトの都に変えたと告げると、みな一様に興奮した様子だった。大国ジークベインリードハルトの都に立ち寄るのはワクワクすることなのだ。レティシアの騎士と侍女には特に大喜びされた。レティシアの生まれたモンテヌオーヴォ家も都にあるからだ。
昼過ぎには雪がひらひらと落ちてくるとわかっている。私たちは大気が冷えて寒さが身にしみる中で、その昔マクシムス皇帝の居城であったランヒフルージュ城目指した。城門の抜けたところに白いかすみ草が咲き誇って私たちを出迎えてくれた。
ラファエルは城主に祖父の皇帝マントを借りられるかを確認した。城主は『生の王冠』が完成したことを知ると、心から祝福してくれて喜んでくれた。すぐに侍女や従者と用意しに行ってくれた。
「私がもし、あなたのエウラロメス大聖堂での戴冠式に生きていれば、その時に返してくれればいいですから。もしくはお祖父様にお返しください」
城主の言葉は感慨深かった。そうなのだ。ラファエルがいつ皇帝になるかは分からないのだ。現在の皇帝はまだ生きている。いつか遥か遠い先に私たちが皇帝と皇后になる未来があれば良いと思う。
城の中に小さな支流が城内にも流れ込んでいるが、支流に美しい橋がかかり、その上に築造されている。レティシアはその幻想的な回廊の様子を涙を浮かべて眺めていた。今日も水面が太陽の光を反射して煌めき、絵のように魅惑的な光景を堪能できた。
「ここに雪が降るさまも見たことがあるわ」
レティシアは涙ぐんで小さな声でつぶやいた。私は彼女を抱きしめた。私だけが彼女の話の意味を理解できるのだ。マクシムス皇帝と過ごした日々を彼女は覚えている。
城主から立派な皇帝マントを借りた。城主は私には皇后のマントを持ってきて、さらにケネスにも皇帝マントとレティシアにも皇后マントを貸してくれた。ケネスはマントを渡されたことに戸惑っていた。私とレティシアは意味がわかっていたが、何も言わなかった。あまりに先のこと過ぎるのだから、今ははっきりと知らない方が良いこともあるのだ。
こうして、私たちは急ぎジークベインリードハルトの都に向かった。
昼過ぎには雪が舞い降りる。ショーンブルクで色鮮やかなオレンジのカレンデュラを持って私たちを殺しに来た皇太子は、ラファエルが『生の王冠』を完成させたとはまだ知らない。
カレンデュラの花言葉は「別れの悲しみ」「寂しさ」「悲嘆」「失望」だ。皇太子は甥を殺さなければならないことに悲しみを感じているが、実行を厭わないことも明白だった。一度、私もラファエルも皇太子に殺されているのだから。
これで合計4回、私は死神さまに会った。
最後の契約を私は無事に成功させなければならない。選択を変えたので、まだ死の5分前には戻ってはいない。
ただ、今日の昼過ぎにまた死に至る可能性が残っている。油断は出来まい。
9番目の宝石がロレード家のシグネットリングに隠されていた。しかし、数世紀前のマクシムス皇帝の時は違ったはずだ。なぜなら、その頃はまだロレード家は台頭していないはずだから。つまり、マクシムスがオリオン座に導かれる皇帝選抜の旅を乗り越えた時から、9番目の宝石の隠し場所が変わっていることを意味する。
金、銀、銅山の所有者で国際金融業者として圧倒的な力を誇示するロレード家。その長女のエレオノーラは、ハイルヴェルフェ城で6つ目の宝石のありかのヒントをくれただけでなく、別れの最後に9番目の宝石も私に渡してくれたことになる。
私は急ぎ馬を駆けさせながら、チラッと左手のシグネットリングを見た。宝石を取り出した後のシグネットリングの形が変わったように思う。私はハッとした。揺れる馬の上から眺めると、オリオン座と冬の大三角形と何かの文字のモノグラムに見えた。宝石が埋まっている時は確かにロレード家の百合とオリーブの木の紋章だった。
――そうか。ショーンブルクでも皇后はロレード商会の支店で待っていたわ。国際金融業者のロレードは何らかの形でジークベインリードハルトの皇帝選出に手を加えているのね。つまり、彼らも彼らの視点で選んでいるのだわ。
ロレード家の彼らが、最後の宝石の行方を決める権利を持っているというだ。
ということは、多くの人が皇帝選びに協力して、生まれた家だけで、血筋だけで決まらないように、やはり多くの人の見識が反映されるようになっている仕組みなのだ。
フランリヨンドとジークベインリードハルトにまたがる大国の皇帝選出という仕組みだとら誰も想像できないだろう。もしかすると、このことはフランリヨンドのオットー陛下も知らないのではないか。これは関わった人のみが知る秘密なのだ。
レティシアの胸元にも、私の胸元にもかすみ草の小さな花束が入っていた。小さな湿らせた布で茎をしっかり包み込んでいる。マクシムス皇帝の「永遠の愛」は――死神さまの「永遠の愛」は――私たち二人によって、都の凱旋のさまをしっかり見ることができるだろう。
ぶどう畑が広がるのどかな丘陵地帯を経て、大都会が近づいてきた気配が大地に広がる。
人々の身なりがおしゃれになり、私がレティシアを初めて見た時のような、特殊な加工生地で仕立てたドレスを着た女性たちを目にするようになった。
道端には素朴な白い花びらのノースポールが咲いていて、薄紫色のパンジー・ビオラの花咲く野もあった。華やかな街が近づくのに街と街の間は素朴な野の花が咲いていて私の心を和ませてくれた。
まもなく都であるジークベインの城門が見えてきた。雪がちらつく前にコンラート地方のリシェール伯爵領に花嫁を連れてラファエルは凱旋するはずだった。だが、次の皇帝として都ジークベインに凱旋するのだ。約10年前にジークベインを離れて以来、ラファエルにとっては初めての帰郷だという。
「マントを着ましょう。凱旋を強く印象づけて敵にこの争いは終わったことを知らしめましょう」
「そうだな。不要な争いは避けたいというメッセージを強く伝えたいから思い切り派手に華々しく行こう」
私とラファエルのやり取りに、ケネスとレティシアもうなずいた。
「でも、なぜ僕もマントを着るんだ?」
「それは、あなたも皇帝選抜のゲームを勝ち抜いたことになってしまっているから」
レティシアはケネスに優しく答えた。
「なんだって?」
ケネスはハッとした様子で私たちを見返した。
「ルール上はそうなる。僕に何かあってもケネスがいてくれるなら、たとえ諦めきれない敵がいても、もはや下手に手出しできなくなるはずだ。もう無理だから諦めろというサインになるだろう」
ラファエルの言葉にレティシアもうなずいた。
「そうよ。これは不要な争いはもうやめようというサインを送る凱旋なのよ。華々しく行きましょう、あなた」
レティシアの言葉をケネスは噛みしめるように「不要な争いはやめようという凱旋か……」とつぶやいた。
「わかった。僕も着よう。後継者争いでラファエルの命が狙われるなんて、こんな争いはもう終わりにしたいから」
「ありがとう」
「あなた、素敵よ」
「ケネス、ありがとう」
私たちは口々にケネスに感謝の言葉を告げた。ケネスはニヤッと笑ってなんてことないと言った様子で肩をすくめて皇帝マントを身につけた。
私たちは支度を終え、背筋を伸ばして馬にまたがった。
ラファエルは頭に古びた『生の王冠』を載せた。戴冠式はずっと先だと良いが、エウラロメス大聖堂での戴冠式をこの目で私は見たいと思った。まずは生きてコンラート地方リシェール伯爵領にたどり着くことだ。そのためには、今日の凱旋を華々しく知らしめる必要がある。敵にもう終わりだとサインを送るのだ。
城門は一気に開いた。ラファエルの紋章とマントと王冠に動揺と興奮がさざなみのように都に広がるのが分かる。人々がひれ伏した。
ラファエルを先頭に私が続いた。私も皇后マントをきている。その後ろをケネスとレティシアが並んで続き、二人とも皇帝マントと皇后マントを着ているので、人々がさらに驚いているのが分かった。
騎士団と侍女も着飾り、威厳を持って後に続いている。私たちの行進は都の大通りを宮殿に向かって進んだ。道ゆく人々の間から歓声が上がり、次々に人々がひれ伏すのが見えた。
真っ白な雪がはらりはらりと空から落ちてきた。大気は冷たいが、都は熱い興奮に包まれていた。人々の熱気で小さな雪のかけらなどすぐにとけてしまいそうだ。
『オリオン座が救う者を決める』
大陸の民を救う者が次と次の次代まで決まった瞬間だった。
私とレティシアの胸元で揺れるかすみ草は、しっかりと人々の喜びの歓声を受けて、風に優しくそよいでいた。祝福するように雪がはらはらと舞いおりる。
「永遠の愛」
今度は生きて、雪とかすみ草の花言葉が舞い降りるのを私は感じた。
今日は現皇帝に挨拶をしよう。ラファエルの祖父であり、私にとっても祖父となったその人に。
風にそよぐ黄色いヒヤシンスを私は見つめた。花言葉は「あなたとなら幸せ」「勝負」だ。今日もそれに賭けよう。
騎士たちと侍女には宝石探しの旅が終わったことを告げた。行き先をジークベインリードハルトの都に変えたと告げると、みな一様に興奮した様子だった。大国ジークベインリードハルトの都に立ち寄るのはワクワクすることなのだ。レティシアの騎士と侍女には特に大喜びされた。レティシアの生まれたモンテヌオーヴォ家も都にあるからだ。
昼過ぎには雪がひらひらと落ちてくるとわかっている。私たちは大気が冷えて寒さが身にしみる中で、その昔マクシムス皇帝の居城であったランヒフルージュ城目指した。城門の抜けたところに白いかすみ草が咲き誇って私たちを出迎えてくれた。
ラファエルは城主に祖父の皇帝マントを借りられるかを確認した。城主は『生の王冠』が完成したことを知ると、心から祝福してくれて喜んでくれた。すぐに侍女や従者と用意しに行ってくれた。
「私がもし、あなたのエウラロメス大聖堂での戴冠式に生きていれば、その時に返してくれればいいですから。もしくはお祖父様にお返しください」
城主の言葉は感慨深かった。そうなのだ。ラファエルがいつ皇帝になるかは分からないのだ。現在の皇帝はまだ生きている。いつか遥か遠い先に私たちが皇帝と皇后になる未来があれば良いと思う。
城の中に小さな支流が城内にも流れ込んでいるが、支流に美しい橋がかかり、その上に築造されている。レティシアはその幻想的な回廊の様子を涙を浮かべて眺めていた。今日も水面が太陽の光を反射して煌めき、絵のように魅惑的な光景を堪能できた。
「ここに雪が降るさまも見たことがあるわ」
レティシアは涙ぐんで小さな声でつぶやいた。私は彼女を抱きしめた。私だけが彼女の話の意味を理解できるのだ。マクシムス皇帝と過ごした日々を彼女は覚えている。
城主から立派な皇帝マントを借りた。城主は私には皇后のマントを持ってきて、さらにケネスにも皇帝マントとレティシアにも皇后マントを貸してくれた。ケネスはマントを渡されたことに戸惑っていた。私とレティシアは意味がわかっていたが、何も言わなかった。あまりに先のこと過ぎるのだから、今ははっきりと知らない方が良いこともあるのだ。
こうして、私たちは急ぎジークベインリードハルトの都に向かった。
昼過ぎには雪が舞い降りる。ショーンブルクで色鮮やかなオレンジのカレンデュラを持って私たちを殺しに来た皇太子は、ラファエルが『生の王冠』を完成させたとはまだ知らない。
カレンデュラの花言葉は「別れの悲しみ」「寂しさ」「悲嘆」「失望」だ。皇太子は甥を殺さなければならないことに悲しみを感じているが、実行を厭わないことも明白だった。一度、私もラファエルも皇太子に殺されているのだから。
これで合計4回、私は死神さまに会った。
最後の契約を私は無事に成功させなければならない。選択を変えたので、まだ死の5分前には戻ってはいない。
ただ、今日の昼過ぎにまた死に至る可能性が残っている。油断は出来まい。
9番目の宝石がロレード家のシグネットリングに隠されていた。しかし、数世紀前のマクシムス皇帝の時は違ったはずだ。なぜなら、その頃はまだロレード家は台頭していないはずだから。つまり、マクシムスがオリオン座に導かれる皇帝選抜の旅を乗り越えた時から、9番目の宝石の隠し場所が変わっていることを意味する。
金、銀、銅山の所有者で国際金融業者として圧倒的な力を誇示するロレード家。その長女のエレオノーラは、ハイルヴェルフェ城で6つ目の宝石のありかのヒントをくれただけでなく、別れの最後に9番目の宝石も私に渡してくれたことになる。
私は急ぎ馬を駆けさせながら、チラッと左手のシグネットリングを見た。宝石を取り出した後のシグネットリングの形が変わったように思う。私はハッとした。揺れる馬の上から眺めると、オリオン座と冬の大三角形と何かの文字のモノグラムに見えた。宝石が埋まっている時は確かにロレード家の百合とオリーブの木の紋章だった。
――そうか。ショーンブルクでも皇后はロレード商会の支店で待っていたわ。国際金融業者のロレードは何らかの形でジークベインリードハルトの皇帝選出に手を加えているのね。つまり、彼らも彼らの視点で選んでいるのだわ。
ロレード家の彼らが、最後の宝石の行方を決める権利を持っているというだ。
ということは、多くの人が皇帝選びに協力して、生まれた家だけで、血筋だけで決まらないように、やはり多くの人の見識が反映されるようになっている仕組みなのだ。
フランリヨンドとジークベインリードハルトにまたがる大国の皇帝選出という仕組みだとら誰も想像できないだろう。もしかすると、このことはフランリヨンドのオットー陛下も知らないのではないか。これは関わった人のみが知る秘密なのだ。
レティシアの胸元にも、私の胸元にもかすみ草の小さな花束が入っていた。小さな湿らせた布で茎をしっかり包み込んでいる。マクシムス皇帝の「永遠の愛」は――死神さまの「永遠の愛」は――私たち二人によって、都の凱旋のさまをしっかり見ることができるだろう。
ぶどう畑が広がるのどかな丘陵地帯を経て、大都会が近づいてきた気配が大地に広がる。
人々の身なりがおしゃれになり、私がレティシアを初めて見た時のような、特殊な加工生地で仕立てたドレスを着た女性たちを目にするようになった。
道端には素朴な白い花びらのノースポールが咲いていて、薄紫色のパンジー・ビオラの花咲く野もあった。華やかな街が近づくのに街と街の間は素朴な野の花が咲いていて私の心を和ませてくれた。
まもなく都であるジークベインの城門が見えてきた。雪がちらつく前にコンラート地方のリシェール伯爵領に花嫁を連れてラファエルは凱旋するはずだった。だが、次の皇帝として都ジークベインに凱旋するのだ。約10年前にジークベインを離れて以来、ラファエルにとっては初めての帰郷だという。
「マントを着ましょう。凱旋を強く印象づけて敵にこの争いは終わったことを知らしめましょう」
「そうだな。不要な争いは避けたいというメッセージを強く伝えたいから思い切り派手に華々しく行こう」
私とラファエルのやり取りに、ケネスとレティシアもうなずいた。
「でも、なぜ僕もマントを着るんだ?」
「それは、あなたも皇帝選抜のゲームを勝ち抜いたことになってしまっているから」
レティシアはケネスに優しく答えた。
「なんだって?」
ケネスはハッとした様子で私たちを見返した。
「ルール上はそうなる。僕に何かあってもケネスがいてくれるなら、たとえ諦めきれない敵がいても、もはや下手に手出しできなくなるはずだ。もう無理だから諦めろというサインになるだろう」
ラファエルの言葉にレティシアもうなずいた。
「そうよ。これは不要な争いはもうやめようというサインを送る凱旋なのよ。華々しく行きましょう、あなた」
レティシアの言葉をケネスは噛みしめるように「不要な争いはやめようという凱旋か……」とつぶやいた。
「わかった。僕も着よう。後継者争いでラファエルの命が狙われるなんて、こんな争いはもう終わりにしたいから」
「ありがとう」
「あなた、素敵よ」
「ケネス、ありがとう」
私たちは口々にケネスに感謝の言葉を告げた。ケネスはニヤッと笑ってなんてことないと言った様子で肩をすくめて皇帝マントを身につけた。
私たちは支度を終え、背筋を伸ばして馬にまたがった。
ラファエルは頭に古びた『生の王冠』を載せた。戴冠式はずっと先だと良いが、エウラロメス大聖堂での戴冠式をこの目で私は見たいと思った。まずは生きてコンラート地方リシェール伯爵領にたどり着くことだ。そのためには、今日の凱旋を華々しく知らしめる必要がある。敵にもう終わりだとサインを送るのだ。
城門は一気に開いた。ラファエルの紋章とマントと王冠に動揺と興奮がさざなみのように都に広がるのが分かる。人々がひれ伏した。
ラファエルを先頭に私が続いた。私も皇后マントをきている。その後ろをケネスとレティシアが並んで続き、二人とも皇帝マントと皇后マントを着ているので、人々がさらに驚いているのが分かった。
騎士団と侍女も着飾り、威厳を持って後に続いている。私たちの行進は都の大通りを宮殿に向かって進んだ。道ゆく人々の間から歓声が上がり、次々に人々がひれ伏すのが見えた。
真っ白な雪がはらりはらりと空から落ちてきた。大気は冷たいが、都は熱い興奮に包まれていた。人々の熱気で小さな雪のかけらなどすぐにとけてしまいそうだ。
『オリオン座が救う者を決める』
大陸の民を救う者が次と次の次代まで決まった瞬間だった。
私とレティシアの胸元で揺れるかすみ草は、しっかりと人々の喜びの歓声を受けて、風に優しくそよいでいた。祝福するように雪がはらはらと舞いおりる。
「永遠の愛」
今度は生きて、雪とかすみ草の花言葉が舞い降りるのを私は感じた。
今日は現皇帝に挨拶をしよう。ラファエルの祖父であり、私にとっても祖父となったその人に。
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