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優子がついに初ビキニ! 2

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優子がついに初ビキニ! 2

「お姉ちゃんのビキニ姿、巨乳のビキニ姿」

 自室の中でひとり興奮する真治がいた。小6でEカップって巨乳女子たる優子、それがついにビキニ姿になるって話がつい先ほど決まったのだ。おっぱい星人の男子としてはよろこばないわけがない。

「だけどまだ話は完全体じゃない」

 興奮の体操をピタっと止めた真治、急に神妙な面持ちと化す。なぜなら優子がビキニなるという録画したくなるような出来事というのは、細かい部分でカンペキでなければならない。

「やっぱりアドバイスは必要」

 真治曰く、変なビキニなんかである必要はないものの、あまりにもダサいビキニ姿になられるのも納得ができない。そこでこの自分が的確にしてバツグンのアドバイスを姉に施そうと決意。

「お姉ちゃん」

 コンコンととなり部屋のドアをノック。

「なに?」

 ほんのり不機嫌っぽい声が内側から聞こえた。もしかするとビキニなるって話に後悔があるのかもしれない。いやしかし、だからといってこの白紙にされては困ると真治はとても心配になってしまう。

「あ、あのさぁ……」

 真治は優子部屋に入ると、えっと……えっと……と頭をかく。物事は最初が肝心だからして、言い出しもまた重要。

「用がないなら早く出て行ってくれない?」

 姉のそっけない態度や口調が弟の背中を押す。

「あ、アドバイス、アドバイスしてあげたいと思って」

 真治が言うと優子は反応した。やはりアドバイスという言葉が聞き捨てならないようだ。

「アドバイスってなに?」

「だ、だからその……び、ビキニのこと、お姉ちゃんに似合うビキニがどういうのかとか」

「はぁ?」

 優子はスクっと立ち上がった。ドキッとした弟の眼前にすぐさま歩み寄ると、これまたすばやく右手で相手の頬左側をつねり上げる。

「アホか! なんでわたしがび、ビキニのことで真治にアドバイスをもらわなきゃいけないのよ」

「あいたたた……ちょっと話を聞いてよ」

 弟が訴えるので優子は手を頬から離す。そしてムッとした顔で両腕を組んでやわらかい豊かな弾力に当てる。そしてクルっと回って背中を向ける。

「ぼく……わかるんだよ」

「何がわかると?」

「その、お姉ちゃんみたいな巨乳だったら、こういうビキニが似合うはずだって、自信を持って断言できる」

 優子、後方で語る弟の言い分を聞いてクッと凹む。妹ならまだしも弟に的確なアドバイスなんかできるわけがないだろうと言いかける。

「だって……だってぼくは……」

「なに、早く言えよ」

「ぼ、ぼくは……世界でもトップを争うおっぱい星人だから。これだけは誰にも負けないって誇りを持っているから」

 真治があきらかにおまえ照れながら言っているだろう? って声で言う。それを聞いた優子、右手を額に当て、こいつ……と沈むような感じで弟にあきれかける。

 が、そのとき……ピーン! と、優子の脳内で糸が震えた。だからして、ちょっと考えてみたくなったという風に振り返る。

「な、なに?」

 また姉に怒られるのかと思いながらドギマギしつつ、姉のTシャツにあるふっくらやわらかそうって部分にはしっかり見入る。それまさに男子の鑑ともいえる生き様。

「たしかに真治はすごいおっぱい星人だよね、姉の巨乳にドキドキするどうしようもないバカだよねぇ」

 弟が毎度ながら自分の巨乳を焦がれるような目で見つめるから、今度は左手で頬をつねる姉。

「バカってひどくない?」

「バカじゃん、世界でトップを争うバカじゃん。しかも誇りとか持っている救いようのないバカじゃん」

 優子はそう言って頬をつねりながら、もしかするとバカは一周して天才かもしれないとつぶやいた。

「真治」

「な、なに」

「こうやって頬をつねられながらも姉の胸を見続けるバカだから、それを評価してひとつ試験」

「試験?」

「ビキニとか水着の事でなんか言ってみ。それでちょこっとわたしが感心したら考えてもいい」

 優子は手を離すと真剣かつ、期待はしてねぇよ……と、あえて突き放す的な目で弟を見る。

「じゃ、じゃぁ、天才として言わせてもらいます!」

「回りくどい話とか無しでよろしく」

 優子はまったく期待せず耳を傾けてみた。しかしそれは姉がおどろくような語りにつながっていく。

「ほ、ほんとうは……最初は三角よりブラタイプとかの方がいいとは思うんだけど」

「なんで真治がブラタイプがどうとか知っているわけ?」

「ぼくの事はどうでもいいんだよ、いまはお姉ちゃんの話なんだよ。自分がいま巨乳女子として試されているって自覚あるの?」

「じゃ、じゃぁ聞くけれど、なんでブラタイプの方が最初はいいと思ったわけ? ほら、早く言いなさいよ」

「お姉ちゃんみたいなふっくらムッチリって巨乳な人はブラタイプの方が全体のボリュームがいい感じになるって、それ一番言われているから」

「じゃぁ、わたしは一生ブラタイプのビキニだけやれってこと?」

「そうじゃないよ、三角ビキニだってふつうのなら、それにはちゃんと女心とか魅力がギュッと詰め込めるんだ」

「ふつうのって?」

「変なのとか極小とかそういうやつ」

「真治だったらそういうのをやれって言うかと思っていたけれどちがうの?」

「そんなわけない」

「なんで?」

「それは巨乳女子ってお姉ちゃんの魅力、もっといえば巨乳ってモノの魅力を汚すだけ。そんなの哀しい犯罪と同じだよ。ぼくはそういうの人類の過ちとさえ思うんだ」

「おぉ……」

 優子の巨乳ってふくらみがキュッと感じさせられた。何これ、真治って実は物事の本質をよーくわかっていたすごい奴なの? というおどろきが表情にあふれ出る。

 しかしここで真治はさすがの戦法を忘れない。真心を込めて熱く語るのは紛れもない事実だが、そこにほんのちょっとだけ女子力を突くって事を添える。これはパフェで言えばほどよい生クリームみたいなモノであり、これがあるからバニラアイスクリームはうまくなる! って話の完成につながるようなモノ。

「で、でも……」

「でも?」

「お姉ちゃんはふつうの三角ビキニでもすごく似合うとは思うんだけど……」

「思うんだけど……なによ?」

「おっぱいは大きいけど心はちっちゃいし根性もないから、だから……最初は魅力的だよって三角の方をお勧めしたかったけれど止めておく。お姉ちゃんはブラタイプのビキニにすればいいんだと思う……」

 ちょっと残念な人を気遣うような口調で言うと効果テキメン。優子の豊かな胸の内側にある女子力は当然それに反応する。

「だから、誰が根性なしなんだよ、誰の心がちっちゃいんだよ」

 三度弟の頬を力任せにつねる優子がいた。しかしここまでの話で真治のおっぱい星人もただのバカではないかもしれないと感心させられていた。

「じゃぁ、どんなとかどんな色がいいとか教えて、メモるから」

「そんなのダメだよ」

「はい?」

「お姉ちゃんがび、び、ビキニを買うときはついていくから」

「はぁ?」

「だって、お姉ちゃんが隣にいて実物があるっていう方が的確なアドバイスをやるための、言うなればその才能みたいな能力がしっかり働いて、責任をまっとうするって発言ができると思うから」

 真治は顔を赤くしつつも力強くプライドを込めた声で言い切った。それは情熱と真心と正義がひとつになった音色でもあった。

「行く店ってさぁ、周りは女ばっかりなんだけど、それでも平気なの?」

「一時の恥ずかしさより永遠のプライドが大事って言うよ?」

「わかった、それなら真治のアドバイスを受けてみる」

 こうして話はとりあえずまとまった。とにかく巨乳女子のビキニ姿が見たいって内情が出まくりな真治が部屋から出たら、優子はハァっと深いため息を落とさずにいられない。自分の美巨乳ってふくらみをTシャツの上から軽く揉んでからつぶやかずにいられない。

「この魅力的な美巨乳が弟をただのおっぱい星人じゃなく天才みたいなモノにしちゃったのか。巨乳女子の宿命とはいえ……なんだかなぁ……」
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