巨乳です。おっぱい星人です。あれこれお話BOX

jun( ̄▽ ̄)ノ

文字の大きさ
93 / 220

優子がついに初ビキニ! 3

しおりを挟む
優子がついに初ビキニ! 3

 あっという間に時計はグルグル回り、気がつくと土曜日になっていた。真治にとっては指折り数えて待つ本番の一歩手前だが、序章という段階もまた捨てがたい魅力を持つ。

 学校が終わる。一度帰宅してチャチャっと昼ご飯を済ませる。それが終わったら、優子と2人でお目当ての店に足を運ぶ。それは駅前モールの中にあって、名前を「乙女のため息島」という。

「ほんとうに入る根性あるの?」

 優子は店の前で真治に聞いた。ここはアクセサリーやらグッズやらも置いてあるが、服も下着も水着もありすべて女向け。そんな女の島に男子が入れるか? と問う。

「は、入る……」

 ややドキドキしつつも真治はきっぱり。なら行こうかと優子は歩き出した。幸い今は時間的に人が少なめ。姉弟で入っていてもあまり目立たないで済むと思いながら歩く。

「えっと水着は……」

 言いながらフッと振り返ると、真治が真後ろにいない。かなり離れたところで立ち止まり演技している。誰かを待っているみたいなそぶりをかましつつ、離れた所にある下着コーナーを見つめる。ここは豊満サイズの下着もそろえてあるので、おっぱい星人の真治が見つめてみたくなるのはムリもない事としか言えないのだった。

「ったく……おっぱい星人め!」

 なぜか優子の方が顔を赤くし、真治の手をつかんで引っ張る。バカとか、姉に恥をかかせるなとかブツブツ。

「真治はわたしの横から離れるな」

「わかったよ……」

「あと、あんまりキョロキョロしない」

「わかりました」

 こんな風にして水着コーナーに到着。おぉ! とビキニの並びを赤い顔で見ながら、同時にとなりにいる姉の胸も同時進行のようにチラチラ見る真治。ファンタスティック感が熱くなってくる。

「で、わたしにどういう色が似合うとか言ってみ。ヘボい事しか言えなかったらすぐ用無し。あ、語る時は声のボリュームを下げるように」

 となりの優子に言われた真治、ここはとっても重要なところだと気合を入れる。ひとつグーッと深呼吸してからクッソ真面目に語りだす。

「まず一色でいえば、よろしくないのは赤」

「え、なんで? 赤がダメな理由は?」

「赤は情熱の色とか勝負カラーとか言われるけど、まろやかな愛しさが削られてダメだよ。せっかく魅力的な巨乳さんでも、赤って色のきつさの方ばかりが立ってしまう。それに……」

「それに?」

「赤色って女の人が思うほど男には受けないっていうか」

 語り始め、真治はちょっと緊張していた。だがそれを聞いた優子は大いに驚かされる。2つ下の弟の語りがとても深い事に衝撃を受ける。

「じゃぁ、ピンクは?」

「意外と一色だとダサいかも。下着だったらいいとは思うけど」

「黒とかは?」

「それはほら、いくら巨乳っておっぱいが大きくても、お姉ちゃんにはまだ色気がないから合わない。止めた方がいいよ」

「悪かったな、色気のない巨乳で」

「今はそんなつまらない話をしている場合じゃない」

「ん……く……だったら何が似合うと?」

「お姉ちゃんがふつうの三角ビキニやるんだったら……」

「声がデカい、ボリューム下げろ!」

「お姉ちゃんだったら、グレーとかライトブルーとか意表ついてカーキとか、あるいは……」

「パープルとかは?」

「お姉ちゃんはおっぱい大きいけれど色気がないからイマイチかも。それだったらいっそ色気は低いけど健康体巨乳ってアピールができるイエローとかがいいんじゃないかと」

 優子は真治の、それこそ巨乳の魅力を知り尽くした一流の評論家みたいってオーラにすこぶる感心させられていた。弟が何を言おうと結局は自分で選べばいいと思っていたのに、いまは真治の意見が何より重要という気にさせられてしまっている。

「他には?」

「えっとたとえば二色とかだったら……」

「だったら?」

「片方がパープル、もう片方がグリーンとかいうのはいいかも。色気が足りないお姉ちゃんががんばっている! という姿になれるという気がする」

「イチイチ色気がないとか言うな」

「あるいは、あそこの水玉シリーズとかいいじゃん。白にピンクの水玉とか、黄色に白の水玉とか、そこらはお姉ちゃんに合うと思う」

「ほ、他には?」

「えっとたとえば、ブルーにグラデーションでウォーターメロンが混ざっているようなやつとか、赤っぽいピンクにファジーネーブルってグラデーションとか、そこらはお姉ちゃんにもイケるという気が」

 真治のアドバイスはあまりにもばっちりだった。確かに自分に似合いそうと思うものを突き刺さるように言われるのだから、優子の乙女心はもう真ん中ばかり射抜かれる的みたいなモノ。

「真治……なんでそんなに詳しいの?」

 優子はぐぅーっと声のボリュームを下げてつぶやく。まるで初恋女子みたいにほんのり顔を赤くしている。

「そ、それはその……ぼくがいつだって一生懸命生きているから」

 真治はそう言って少し心構えた。バカじゃないの? って姉が突っ込んでくると思われたからだ。しかし優子は特に何も突っ込まなかった。そして納得したように首を縦に軽く振ってから、後は自分で選ぶと言う。

「真治は店の外で待っていて」

 そっけない口調。あぁ、やっぱり女ってドライな生き物という感じ。

「わかった」

 真治が仕方なく店の外へ向かおうとしたら、優子がちょっとテレたような声で言った。

「真治……その……ありがとう、参考になった」

 おぉ、姉がかわいい! なんて感じが漂うと、なんか言いたくなった。でもなんとなく尊いフンイキを大事にしたいと思ったから、真治は何もわずそのまま店の外へと出て行った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

処理中です...