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75・21世紀の超怖いホラーハウスへ行こう2
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75・21世紀の超怖いホラーハウスへ行こう2
中に入ると真っ暗でひんやりしている。ま、それはこの手の空間ではお約束。21世紀の中学生は入ってすぐ怖がったりなんかしません!
なんて思っていたら突然前方に上から分厚い壁が上から下りて来た。ドーン! って音がしてわたしたちの行く手を阻む。
「え、なに、まっくらな一本道しかないのに……」
「もしかしてクルっとひっくり返ったら人の血だらけ死体が張り付けにされていたりして」
「ちょっと!」
「あ、マリーが怖がってる! マリーかわいい!」
「う、うるさい!」
こんなやり取りをしていたとき、突然に話し声というのが聞こえてきた。それは後ろじゃなく前でもなく横でもない。
「上?」
わたしと光は異口同音というのして天井を見上げた。何かが降ってくるのかな? と思いつつ、聞こえる不気味な会話が気になってたまらない。その会話はこうだ。
―だから、なんで殺したんだよ。殺人っていうのはやるよりもバレないようにって事後処理の方が大変なんだぞー
(え、なに……誰かがいるの?)
わたしは天井を見ながら光にすり寄りたいと思ったけれど、いきなり怖がるのは悔しいからガマンして動かない。
―あ、バカ、落としたら殺人がバレるだろうー
そんな大きめの焦り声が聞こえた次の瞬間、ガン! って音がした。そして天井から突然に人がまっすぐ落ちてきた。それはわたしたちの真ん前で止まったのだけれど、そのときの勢いでロープに絞められている首の骨が折れたような動きを見せてからぐにゃっとなる。そしてうっすらと浮かぶ、その死体は両目が開いていた。
「ひぃ!」
「ひぅ!」
わたしと光はたまらず手を合わせてしまったけれど、上から早く引き上げろ! とか、テープとは思えない、誰かそこにいるでしょう? としか思えない声がしたら、死体を乱暴に引き上げるって動きになって、ブランブラン揺れ動く死体が真っ暗な天井に消えていく。
「マリー」
「な、な、なに?」
「い、今のって……ほんとうの死体じゃなかった?」
「こ、怖いこと言うな、光のバカ!」
「あ、地面にさっきの死体から流れ出ていた血が……」
光はそう言うとかがもうとする。わたしが何をやっているの! って怒ったら、ほんとうに死体から搾った血かどうか確認したいとかいう。
「バカ、止めて、悪趣味!」
道をふさいでいた分厚い壁が上に上がっていくと、わたしは光の腕をつかむ。突っ込んだりしたら言ったら怒るぞ! とか思っていたけど、光は何も言わずまっすぐ歩く。
すると前方にうすぐらいというか色白な光が左右から出ているのが見えた。左右の壁に窓があって内側のライトが漏れているんだと思ったら、わたしは光の腕を引っ張って立ち止まってしまう。
「お、音……」
「あぁ、人が人の肉をかじって口の中でぐちゃぐちゃって赤い生ステーキをかみしめるって食事サウンドじゃない?」
「バカ! もうちょっとマシな言い方をしてよね」
「いや、でもホラーハウスだったらめずらしくはないじゃん」
「どっちから聞こえる? その食事サウンド」
「左かな……」
「じゃぁ、わたし左は見ない、右だけ見る」
「だいじょうぶ? 右も見ない方がいいんじゃないの?」
「何にも見ないで通り過ぎたらマリーが廃る!」
「マリーって意地っ張りっていうか負けず嫌いだなぁ」
ほんとうは右も見たくはなかった。でも怖がり! って思われるのが悔しいから右だけは見る事にした。そしていま、わたしより光の方に余裕があるって感じがけっこうくやしい!
中に入ると真っ暗でひんやりしている。ま、それはこの手の空間ではお約束。21世紀の中学生は入ってすぐ怖がったりなんかしません!
なんて思っていたら突然前方に上から分厚い壁が上から下りて来た。ドーン! って音がしてわたしたちの行く手を阻む。
「え、なに、まっくらな一本道しかないのに……」
「もしかしてクルっとひっくり返ったら人の血だらけ死体が張り付けにされていたりして」
「ちょっと!」
「あ、マリーが怖がってる! マリーかわいい!」
「う、うるさい!」
こんなやり取りをしていたとき、突然に話し声というのが聞こえてきた。それは後ろじゃなく前でもなく横でもない。
「上?」
わたしと光は異口同音というのして天井を見上げた。何かが降ってくるのかな? と思いつつ、聞こえる不気味な会話が気になってたまらない。その会話はこうだ。
―だから、なんで殺したんだよ。殺人っていうのはやるよりもバレないようにって事後処理の方が大変なんだぞー
(え、なに……誰かがいるの?)
わたしは天井を見ながら光にすり寄りたいと思ったけれど、いきなり怖がるのは悔しいからガマンして動かない。
―あ、バカ、落としたら殺人がバレるだろうー
そんな大きめの焦り声が聞こえた次の瞬間、ガン! って音がした。そして天井から突然に人がまっすぐ落ちてきた。それはわたしたちの真ん前で止まったのだけれど、そのときの勢いでロープに絞められている首の骨が折れたような動きを見せてからぐにゃっとなる。そしてうっすらと浮かぶ、その死体は両目が開いていた。
「ひぃ!」
「ひぅ!」
わたしと光はたまらず手を合わせてしまったけれど、上から早く引き上げろ! とか、テープとは思えない、誰かそこにいるでしょう? としか思えない声がしたら、死体を乱暴に引き上げるって動きになって、ブランブラン揺れ動く死体が真っ暗な天井に消えていく。
「マリー」
「な、な、なに?」
「い、今のって……ほんとうの死体じゃなかった?」
「こ、怖いこと言うな、光のバカ!」
「あ、地面にさっきの死体から流れ出ていた血が……」
光はそう言うとかがもうとする。わたしが何をやっているの! って怒ったら、ほんとうに死体から搾った血かどうか確認したいとかいう。
「バカ、止めて、悪趣味!」
道をふさいでいた分厚い壁が上に上がっていくと、わたしは光の腕をつかむ。突っ込んだりしたら言ったら怒るぞ! とか思っていたけど、光は何も言わずまっすぐ歩く。
すると前方にうすぐらいというか色白な光が左右から出ているのが見えた。左右の壁に窓があって内側のライトが漏れているんだと思ったら、わたしは光の腕を引っ張って立ち止まってしまう。
「お、音……」
「あぁ、人が人の肉をかじって口の中でぐちゃぐちゃって赤い生ステーキをかみしめるって食事サウンドじゃない?」
「バカ! もうちょっとマシな言い方をしてよね」
「いや、でもホラーハウスだったらめずらしくはないじゃん」
「どっちから聞こえる? その食事サウンド」
「左かな……」
「じゃぁ、わたし左は見ない、右だけ見る」
「だいじょうぶ? 右も見ない方がいいんじゃないの?」
「何にも見ないで通り過ぎたらマリーが廃る!」
「マリーって意地っ張りっていうか負けず嫌いだなぁ」
ほんとうは右も見たくはなかった。でも怖がり! って思われるのが悔しいから右だけは見る事にした。そしていま、わたしより光の方に余裕があるって感じがけっこうくやしい!
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