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第一章〜ユニオンレグヌス〜
16話✡︎エヴァス✡︎
しおりを挟む「アヤさん、貴方に合わせたい人が居ます!私にとってもアヤさんにとっても、大切な人です!」
エレナは走りながらアヤに説明する、間違って無いが誤解を簡単に深くした。
リヴァイアサンはもう空の遠いどこかを見ている。
「ちょっとそんなイキナリ初対面で、そんなそんなぁ~!」
そんなこんなで、二人は村の外カイナとカナが戦っている場所につく。
「巫女様、巫女様!私、巫女様をなんて呼べばいいんですか?」
アヤが聞くとエレナは言う。
「エレナでいいですよ」
「そんなそんなぁ、いきなり呼び捨てでいいんですか?」
カイナはそんな二人を見て、あえて居ない様に、何も見てない様に振る舞うが戦場はそれを許さない数本の流れ矢がエレナとアヤめがけて飛んでくる。
それをエレナはクリスタルの小太刀で、無駄なく全てを美しく切り落として止めた。
カナに剣を教え、カナを遥かに上回る剣技は正に美しく一人の心を鷲掴みにした。
エレナはそれを理解せずに、強い意志のこもった瞳で言う。
「アヤさん!聖者の劔を私のために引いて下さい」
終わった……アヤは完全にエレナに恋する眼差しを送っていた。
「はい、激しい曲もお好きなんですね」
そう言うと、ヴァイオリンに魔力を貯め始める。
「巫女様の為に、心を込めて弾きます」
エレナはそんなアヤに笑顔を送りカイナに聞く。
「カイナさん、ガーラさんは?」
「見てないよ、ガーラはこんな戦いを好まない、森の野獣を全て操る様なことはしない……って」
カイナは森に意識を集中させる、がエレナは既に森の中で闇を探しているガーラを把握していた。
「カイナさん騎士を引かせて下さい」
そう言うとユリナは補給の為に居た弓兵から弓と矢筒を受け取り。
魔力を込めて空に矢を放ち撤退の合図を送ると、カナはエレナの指示と判断し不思議に思いながら撤退する。
騎士達が集結し始め守りを固める。
「エレナ様、何故撤退を?」
カナが聞く。
「このままでは、いたずらに森の命を削ります。
獣達を殺さず私が戦います。
カナさんはアヤさんに合わせて舞をお願いします。」
「って一騎掛けなさるんですか?無茶な、それなら祝福の力で……」
そうカナが言おうとする。
「ここで、巫女様が祝福の力で聖裁されますと、サイスの村が無くなっちゃうと思います。
ですから巫女様自らお一人で、って無理ですよ!」
アヤもそれに気づくが遅かった。
「大丈夫、私は必ず戻るから、カナ、貴方のお母さんを信じなさい、それとエヴァスの戦い方しっかり見とくのも忘れないでね。
じゃ二人とも、私が無事に帰って来て欲しかったら、ちゃんとやってね」
そう言うとユリナは矢筒を肩にかけて、騎士達の防壁を軽々飛び越え、ゴブリンと獣の群れの中に一人飛び込んで行く。
「カナさん、ムーシカのアヤです宜しくおねがいします。」
アヤはきちんとカナに挨拶をして、ヴァイオリンを弾き始める、カナは目をつぶりアヤの弾く音色を良く聞き意識を集中し始める。
「聖者の劔……」
カナはアヤが何を弾いているのかを悟り、舞い始める。
激しく始まり、一太刀一太刀に、命の重さを理解して、慈悲、慈愛を込めて弱き命を守る為に、命を削り、命を奪わなければならない、その矛盾に苦悩し苦しみ抜いた聖騎士パラディンを表した舞いである。
アヤの音色が空に魔法陣を描き始める。
二人の演奏と舞は少しづつ噛み合い、次第に一つの意識として重なっていく。
そしてカナの舞がアヤの演奏で、冴え渡り空の魔法陣の中央にパラディンの紋章があらわれた。
美しく余りにも儚い人の命、何故争うのか苦悩し続け、正義とは何か、神聖な行いとは何かを探し続ける、パラディンを見事に二人は表現していき、二人の髪が同時に白銀へと変わっていく。
その二人が出会い始めてミューズの真の効果が発揮させられる。
その力をエレナは一身に受け祝福を解放し、凄まじい速さでゴブリンを切り倒し、狼には小太刀に水の魔力を込めて峰打ちし、気絶させていく……淡くそれでいてハッキリとした空色の輝きが正に彗星の様に戦場を駆け抜けていく。
勇敢と言うべきだろうか、ゴブリンと獣達はエレナを囲み捉えようとする。
エレナは小太刀を鞘に素早く納め、立ち上がるグリズリーの頭に飛び乗りそこから更に空に飛び上がり、瞬きほどの間に弓を構え、マジックアローを放ち、その矢は無数に拡散して恐ろしいほど正確に、ゴブリンは頭を射抜かれ獣は足を射抜かれる。
エレナは着地すると鋼の矢を持っていて、まだ飛びかかってくる狼に優しい瞳を向ける。
(ごめんね)
そう心で囁き首の骨を折らない程度に手加減して、はたいてあしらいまた移動しながら、小太刀を抜き戦っていく。
その戦いは正に聖者の劔のパラディンの様であるが、更に優しさを感じさせる。
そしてサイサスは二人の演奏と舞いの美しさよりも、エレナの戦いぶりを見て思わず声に出して言う。
「我々は何をしていたんだ、守ることしか考えず、闇に操られていただけの利用されていただけの罪無き命を数多く奪った、いや奪い過ぎた……
森の自然の怒りを買いこれだけの獣を森中から呼び寄せ、終わりなき戦いに我々は導いていたと言うのか。
それでは魔物の思うつぼではないか……
エレナ殿はそれを見抜いて我々を引かせたのか……
我々はこの森を憎しみで満たそうとしていたのか……パラディンとして何たる恥‼︎」
そう言うとサイサスは膝をついて泣きながら大地を渾身の力で叩いた。
それを聞いてカイナは指示をだす。
「クレリック、我々が傷つけた獣達を、息のある者だけでも癒せますか?」
僧侶の死者達が静かに頷く。
「闇は私が浄化するから、サイサス急ぎなさい!まだ救える命があるなら救いなさい‼︎
あんたは偉大なパラディンでしょ!」
カイナがサイサスにはっぱをかけると、サイサスはなんとか立ち上がり騎士達に号令をかける。
「前列!息ある獣達をクレリックまで運べ、魔物以外は何をされようとも斬ってはならん!」
サイサスは百名程の騎士と共に前に出て、まだ息のある狼達を救い出そうと運びだしはじめる。
クレリック達が光の治癒魔法を施し、カイナが闇の浄化を施すが、痛みと仲間の狼達の死が原因だろうか激しく抵抗する。
戦争も戦場も知らないカイナは思った心の底から……
(動物達でもこれだけ憎しみや怒りを深く心に根付かせる……
これが種族同士の戦争だったら……
ダメだそんな憎しみ、簡単には癒せない、ガーラが言ってた巨人族の魔法……
魂無き心無き科学と言う魔法そんな物存在しない方がいい!)
アヤはその様子を見て、運ばれて来た獣達にもミューズの効果を分け始めた。
聖者の劔その意味を獣達にも理解してほしいと思ったのである。
ユリナは神殿を何名かの弓兵に任せて、やっとその場につき、エレナが戦っているのを目の当たりにした。
「すごい……」
ただそう言うことしか出来なかった。
エレナは傷を受けること無く小太刀と弓を使い分け、全てのゴブリンと獣達を引きつける為に全力を注ぐ、次第に獣達に勢いがなくなって来た、そこに普通のゴブリンの五倍はありそうな巨大なゴブリンが現れ、エレナに丸太の様な棍棒で襲いかかる。
エレナは簡単に避け、少し距離を取り、
「貴方が族長さん?」
そうエレナが聞くと巨大なゴブリンは、鎧を自慢するかのように鎧の胴を叩く、エレナは鼻で笑い静かに言う。
「悪いけど闇に帰りなさい。」
そうエレナが言った直後、既にエレナは完全に間合いを詰め、ゴブリンの胴を守る鎧に斬りかかる。
「無理だ剣が折れるぞ!」
サイサスが叫ぶ!
エレナはあえて挑発に乗り分厚い鉄板の鎧の胴に斬り込んだ。
クリスタルの小太刀の刃が鎧に触れた時、超高圧の水の刃が鮮やかに、巨大ゴブリンの胴を鎧ごと、まるで厚紙を切るかの様に切り裂いていく。
紫の血しぶきをあげ断末魔の叫びを上げ巨大なゴブリンは倒れた。
その場の空気が止まったかの様に、静かになる、そしてその場に居た一部の者たちに一つの感情が生まれた。
ゴブリン達は心から恐怖を覚えた、今まで多くの仲間がこの場で命を落としたが、仲間意識の低い彼らの心には強く響かなかったが、今の巨大なゴブリンが一撃で倒れたことは話が違ったらしい。
まだ息があり苦しんでいる巨大ゴブリンに、悲しげな瞳をしてエレナは魔力を込めて言う。
「闇に生まれし悲しみの子らよ、生まれ変わりしは光の子にならんことを……」
そう巨大ゴブリンの来世を祈る、その祈りの声は静まりかえった戦場に遠くまで響いた、そしてその祈りを三度繰り返してから首を斬りとどめを刺した。
その場に居た誰もが獣達でさえ、エレナを見ていた。
エレナは動物達の命を奪わず、更に闇の子らゴブリン達にも、哀れみと慈悲を忘れずに戦っていた。
そして祝福の力を最大限に解放し、空色の輝きだけでなく。凛々しい姿の子竜リヴァイアサンが守る様に水の翼を広げエレナの肩に乗る。
「大いなる自然より生まれし
ガイアの子らよ
私は貴方達をこれ以上
傷つけたくはありません……
これ以上悲しみの種を
この地に撒きたくはありません……
傷つきたく無い者は
森に帰りなさい……
憎しみ苦しみ悲しみ
それらを招きし者は
貴方達を思いし大地の御使が
無に帰して下さいます
さぁ森に帰りなさい
そして穏やかに過ごしなさい」
その声は、その地に根付こうとした、怨みや憎しみを羽の様に軽くし運び去っていく。
そして動物達にも届き、怒りに満ち溢れた瞳は次第に穏やかになり森に帰っていく。
ゴブリン達は既に戦意は無く、全てを操っていた闇の意思をエレナが浄化している、そしてエレナは言う。
「貴方達も貴方達の居場所に帰りなさい……
これ以上私と剣を交えること、それは勇気では無く無謀というものです。
貴方達には貴方達の暮らしがあるでしょう?人々に災いをもたらさなければ、私は何も言いません……
さぁ帰りなさい」
エレナは戦意を失ったゴブリン達にも寛容であった。
怒りが憎しみを生み、憎しみが憎悪になる、それを騒乱の時代に学びその身に降りかかって来たことがあり、二度と繰り返さないと誓っていたからである。
だがそれを知らない多くの者は、エレナの行いを神聖な行いとしてしか見れなかった。
ゴブリン達もエレナの言葉に殉じ、森へ洞窟へ帰って行く。
「ガーラさん、こっちは終わりましたよ」
そうエレナは森を見つめながら言い、仲間の元へ歩き出す。
サイサスは目の前の出来事に言葉を失い、エレナを見ている事しか出来ずにいる。
「これがエヴァスの戦い」
カイナが言いカナがエレナを見つめている。
「エレナ様、相変わらずお優しいですね。」
ユリナはその戦場の全てを見つめていた。
無残にも命を失った者達の亡骸、鼻をつく血の匂い、命を拾った者、救おうとする者達、その場で唯一異彩を放ち輝く英雄。
そして許すことで全てを収めた現実……
正しさとは何か神聖な行いとは何か、ユリナはこちらに向かって歩いてくる母を本当に憧れた瞬間であった……が……
「巫女様~」
アヤだ、その場の空気を一瞬で破壊する勢いで、エレナに抱きついた。
「巫女様!私決めました。巫女様に一生ついて行きます!」
そう言われてエレナはエッ?と言う顔をして、なぜそうなるのか理解出来ずにユリナを見ると、ユリナは頭を抱えていた……
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