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第一章〜ユニオンレグヌス〜
第一章最終話✡︎ユニオンレグヌス✡︎
しおりを挟む一方ガーラは、ユリナが戦場についた頃に闇を見つけた。
「まさかな、そこまで私の力を真似るとは……だが自らの力を具現化しないのは、弱者だからかな?」
そこには禍々しい姿をしたストーンゴーレムが居た。ゴーレムは大地を叩きガーラがエレナを襲った時と同じ鋭い岩をガーラに向けて放つが、ガーラは避けようともせず、岩の壁を召喚し受け止める。
「私に私の技が通じると思うのか?哀れな闇よ」
ガーラがそう言う。
「同じ言葉を返そう、俺は六百年お前の中で、お前を見てきたお前の力は全て知っている。」
闇のゴーレムは重い言葉で言うが、ガーラは高い声で笑い力強く言う。
「ならば見せようお前の知らない力を‼︎」
ガーラは大地に手をつけ魔力を放つと、地響きがし地割れが起きる、局地的な大地震を起こした。
アースクェイク、ドルイドの中でもおそらく、ガーラしか出来ない荒技だ。
ゴーレムは地震の振動を受けやすい、それは肉体なら、体の関節が振動をある程度は吸収し、耐えられない分で体勢を崩して補う。
だが岩の塊であるゴーレムにはそれが出来ず、振動により関節部分からひび割れて行く……
「グォー」
痛みを感じるのか大きな悲鳴をあげるゴーレムにガーラは容赦しない、何かを囁き森に問いかけると辺りの木々の根が伸び、ゴーレムのひび割れた隙間に根を伸ばし、岩の体を破壊していく。
「まだ足りないな……貴様が獣達を操り死地へ送った罪は重い!」
ガーラは自然を純真に愛していた。平和が訪れ、繁栄を謳歌するヒューマンの国サラン、だが見た目は美しくも、その中身は美徳を忘れつつある国……自然はその人の世とは違い、全てに平等であり自由に美しいままである。
「まて、お前は生き延びなけれならないのだろう?なら俺のチカラが必要なのでは?
俺を消してどうする?
どうやって生き延びる?」
ガーラは笑い出す。
「私の古い友人がな自分の女を紹介しなくてな……
その女を紹介してくれれば、貴様を利用する必要は無かったんだ……
おかしな話だよな今度あったらぶん殴ってやらねばな」
ガーラは本心でそう言うとまた笑いだす。
闇のゴーレムは怒りに震え、自らの隙間に入り込む木の根を、力で引きちぎりガーラに襲いかかるが……
ガーラは足で地面を踏みつけると、大量の草が伸びゴーレムを取り押さえ、さっき出来た地面のひび割れから溶岩が流れ出し、闇のゴーレムを襲い溶かして行く。
「一つだけ言おう無知なる者よ……
そなたを宿らせる間に、私が本当に力を使うと思ったのか?
そう思っていたなら、それは愚かの極み覚えておくが良い……」
既にゴーレムは溶かされ僅かな溶岩の塊が残りそこに闇の意思だけ残っている、ガーラは本当に強いドルイドであった、闇のゴーレムをあっさりと跡形もなく倒した。
「アンサラ!」
ガーラが呼ぶとアンサラが現れ、闇の意思を完全に浄化する。
溶岩は地割れから大地に帰り、地割れも溶岩で埋まり、そこに残ったのは僅かに焦げた地面だけであった。
「ガーラ?これからどうするの?」
アンサラが聞くとガーラは微笑んで、
「久しぶりに信頼出来る者達と出会えた。
彼らを見守りながら、私は私の使命を果たすまで、それだけだ」
そう言いうとサイスに向かった。
ガーラがサイスに着く頃には陽が傾き、薄暗くなっていた。
村の手前には戦場の後に残された、無数の獣とゴブリンの亡骸をエルフの弓兵達が火葬していて、そこにエレナとユリナ、カイナが命を落とした者達へ祈りを捧げていた。
ガーラもそこに向かって行く。
「私も祈らせてもらおう」
そう言い自然の言葉で祈り始める。
日は沈み祈りを終えてもエレナはその場を離れようとしない。
村の方では村が救われたことを祝い、騒がしい様でアヤとカナは演奏と舞いを魔力を使わず、二人で合わせる練習も兼ねて披露している。
エレナとガーラは何も話さず火葬の場を離れない、そこにカイナとユリナが食事とお酒を運んで来た。
「とりあえず、お酒でも飲んで少し食べよう、私もガーラに聞きたいことあるしさ」
そうカイナがお酒を振る舞う。
「珍しいな、お前が私に聞きたいことがあるなんて……」
ガーラが一口酒を飲み聞き始める。
「今日戦場で思ったんだ。
これが戦いなんだって、相手はゴブリンと狼達……戦いが進むにつれて戦場の負の感情が漂い始めるのを感じたの……
息ある狼達の闇を浄化しようと力を尽くしたけど浄化出来ない子達もいた……」
ユリナは火葬の火を見つめている、エレナは少し心配になったのか大丈夫?と言う顔でカイナを見ている。
エレナはカイナの言葉に僅かだが、本当に僅かだが影を感じていた。
「これがさ……もし種族間の戦争だったらって考えたら、こんなもんじゃないと思うんだ……」
エレナはそう言うカイナに、いやその場にいる全員に話しだす。
「今から三千年くらい前……騒乱の時代が一旦落ち着いてたのがまた乱れ始めたの、ある戦場に私が弓兵を率いて、援軍に行ったんだけど、
戦場について私が目にしたのは、何の関係ない町が焼かれて、民衆が殺されて行くさまを
私は見ているしかなかった。」
「巫女様が?」カイナが聞いて来る。
「戦争だからね……私の部隊が動けば友軍を危険にさらしてしまう。
戦いに負ければ、国が危うくなる。
そうなったら町一つと国……
選びたくない選択肢だけど……国を選ぶしか無いの」
ユリナがエレナに聞く。
「なんで?お母さん……目の前で無抵抗な人が殺されていて……」
「ユリナ、国を失った種族は他国に居ても、何かあったら例えば疫病や干ばつ、あらゆる厄災が起きれば、すぐに国を持たない種族に濡れ衣を着せられ、差別や迫害の対象にもなるの。
それだけじゃ無い、残酷な場合その種族を根絶やしにしようともする。
国を守る戦争ではそれを考える必要があるの、だから町一つ見捨てる覚悟も必要なのユリナ……覚えておきなさい、大切な事だから」
「じゃあお母さんは、その町を見捨てたの?」
そう言われて、思い出す様な顔をしてエレナは語る。
「見捨てられなかったな、隊の指揮を副長に投げつけて私だけ一人で馬を走らせてたな……まだ敵が沢山居て、泣きじゃくるカナを見つけて、馬で拾って逃げるのが精一杯だった……
戦いが終わってカナと二人でその町に二日かけてお母さんを探しに行ったけど……
二日目に気づいたんだ、亡骸が夜に歩き回ってたみたいで……私とカナさん苦しくて怖くて逃げ出しちゃたんだ。
それからかな、この騒乱を終わらせようって本気で思ったの……千年もかかっちゃたけど平和が訪れた時本当に嬉しかったな……」
「そうか、あの子は戦争孤児だったのか……アイツが可愛がってた訳が良くわかる」
ガーラが干し肉を手に取りながら言い。
カイナはその時に生まれた憎しみや怒りが、どれ程大きい物かを理解し立ち上がり、ガーラに強く言う。
「ガーラ、巨人族の魔法……必要か確かめるなんて言わないで破壊しましょう!
そんなのいくら強くても要らないと思います!。
また世界が覇権を求めて争う時代なんて、巫女様が終わらせてくれたんですから……
もうそんな時代二度来ない様にして行くのが一番じゃないんですか?!
一度の戦争で町が亡者の町になるなんてそんなこと、神々が許すはずありません!」
カイナは遠い昔を思い出していた、そしてエレナが築いたこの時代に産まれていれば……今の自分も変わっていたのでは無いかと幼い時を思い出しながら言っていた。
「カイナ始めてじゃないか?お前と俺が考えてることが一致するのは、だが……
巨人族の魔法に限らず騒乱の時代が訪れてもおかしくはない、それはキッカケに過ぎない、何故なら国が多く分かれている。
その国々が交流を深くし互いの立場を理解し合える世界にしなければ、何かがキッカケになり戦争が始まってしまう」
「ユニオンレグヌスか……」
エレナが火葬の火を見つめながら、呟いた。
「?」
ユリナとカイナが何?と言う顔をしてエレナを見つめる。
昼間の戦いで多くの命が消えた。消えなくても良いはずの命が、ガーラに命の魔法を授け、ユリナの足りない魔力も自ら補い、その反動で動けなくなり救えなかった命、戦場に慣れていたエレナだが、自らの未熟さを感じ誰にも悟られ無い様に悲しんでいた。
その気持ちを抑えて話し出す。
「私が騒乱を終わらせようとして、戦術を学んだの、でも勝ち続けるだけじゃ利用されて終わってしまう。
それだけじゃなく多くの犠牲も出ることに気づいたの、それから戦略を勉強し続けて統治の勉強もして辿り着いたのが、巨人族が全ての種族を統治した方法なの……」
エレナは遠い目をして届かなかった夢を哀しげに語り出す。
「巨人族は全ての種族の国と同盟以上の関係を結んで、連合国家を作り出したの全ての国の軍隊も巨人族の指揮で動いてたの。
その当時は今日戦ったゴブリン達も、国があってあんなに野蛮では無かったのよ……
ゴブリン達は国を失った種族の忌み嫌われた成れの果てなの……
でも、巨人族が築いたユニオンレグヌスを作り出すことが出来れば。
この時代を本当に終わらせることが出来るって信じたんだけど……
憎しみと欲望が渦巻いたあの時代じゃ話し合うことが出来ても、エルフ族の大臣すら利権しか考えなくて……
そんな時にサイサスさんの子孫、サイパリス卿に出会えて、ヒューマン族とエルフ族が同盟関係を結べて。
今の時代の基礎がやっと出来たの」
エレナは遠い昔を思い出し、サイサスは子孫が素晴らしい行いをしたことに感動し、ユリナは祖国の大切さを実感する。
だいぶ夜も更け村も静かになりカナとアヤがお酒を持って来て、アヤはエレナの横に座りたがり、ユリナが隣に誘い諦める。
「もっと違うやり方、やっぱり夢だったのかなぁ……」
おそらく、誰もが思ったことがあると思われる。
あの時自分が若かった、ああすれば良かった、こんな方法があったとエレナはお酒を口にしながら火葬の火を見つめて、もの思いにふける。
その姿は不思議な魅力を漂わせていた。
「ねえ、お母さん……それ今なら出来るかもよ?」
ユリナがエレナの背中を押す様に話しかけて来た。
「え?」
「いまの世界ならその時代みたいに憎しみあってないし、国境を越えて旅してる種族もいるよ。
話し合う場って簡単に作れると思う。
種族の中には過去の騒乱を繰り返したくない、そう考えてる種族が居てもおかしくないんじゃないかな?」
ユリナが続けて説得する。
「もし、ユニオンレグヌスに全ての種族が、参加すれば、その災いの日も闇の軍勢と戦えるんじゃないかなって?思うんだけど……」ユリナはエレナの前で、よく弱気になるが、今度はガーラがユリナの背中を押す。
「それは考えられる、皮肉なものだ……無ければ良い魔法を考えたのも、平穏な世界を作るにも、巨人族を見なければならないとはな」
「まだエレナ様の夢は終わっていないかも知れませんね。
あの時のエレナ様の理想叶うなら本当に素敵だとカナは思います!」
カナがエレナを押すと……
「うーん……」
エレナは悩みながら言う。
「ユリナ、何人かオーク族とドワーフ族の情報集めに向かわせて、ちょっと考えてみるね」
「うん、直ぐに送るね。」
ユリナは直ぐに返事をして右手をグーにした。
エレナが少しでも動いたら、少しづつ加速する様に、動き出す性格なのをユリナもカナも良く知っている。そのためエレナは二人の娘に意外と乗せられてることが多い。
火葬の火は消えかけくすぶっている、焼かれて骨と化した狼の頭蓋骨がエレナを見つめていた……
「戦場の無い世界……」
エレナはそう呟き空を見上げ、気づけば空が白み夜が明けてきていた。
ユニオンレグヌス~第一章 ユニオンレグヌス~完
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