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セドとカテリーナの出会い
しおりを挟む感想から「セドとカテリーナの過去」が分からないのでと言われたので…(*・ω・)つ
セド視点で始まります。
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セドリックとカテリーナが出会ったのはカテリーナが十二歳、セドリックが十一歳の頃だった。
セドリックは一人庭園を歩いていた。勉強から逃げ出してきた……と言ったほうが正しいだろう。
ハッキリ言って勉強は嫌いだ。よく分からないし、親に怒られる。なぜ、姉のように出来ないのかと。
姉は天才だった。
勉強が出来てわずか十二歳で大人顔負けの知識を持ち、社交界の花。
茶色のふんわりした髪に水色の色素が薄い透けるような瞳。鼻は高く、唇は綺麗なピンク色。
弟の僕から見てもとてつもない美人。
そんな姉は褒められてもにこりと笑うだけで心の底から笑っていない。
僕は姉の感情が表に出ている所を見たことがない。
そんな兄弟が仲が良くないのは当たり前だと言えるだろう。
比べられるのは全部お姉様でうんざりすることも当たり前だと言える。
僕が逃げ出すと真っ先に行くのは庭園だった。この時季は真っ赤な薔薇が咲いていていい匂いがするのでお気に入りだ。
向かって進む度薔薇の匂いは濃くなっていく。ここに居ると心が軽くなるような気がする。
歩いて、歩いて、ぐるぐると広い庭園を巡る。
薔薇の香りに誘われるように歩いて行く。
「君は…」
間抜けな声が出てしまう。
サラサラとした金色の髪が丁寧に結われていてつり上がっている赤色の瞳はキラキラと光っているように見えた。
胸の高鳴りが収まらない。
「…貴方は?」
一瞬、意識がなかったように感じたがその子の声でハッと目が覚めたような気がする。
「僕は…「セドリック。先生方が貴方を探していたわ。早く戻りなさい。カテリーナ様、お相手をして下さってありがとうございました」
姉の言葉を素直に聞いて戻ってもそれはどこか夢心地で胸の高鳴りはいつまでも収まらなかった。
「(彼女はカテリーナと言うのか)」
これが恋だと気づいたのは早かった。
「セドリック。最近、勉学に集中出来てないらしいけれどどうかしたの?」
僕の無言にはぁ、とお姉様は息を吐いた。
「カテリーナ様に恋をしたの?」
直球。
普段の姉なら考えられない言い方に戸惑いもあったけれどそれは本当のことだった。
「うん。僕はカテリーナ様のことが好き」
だけど真実を告げた。自分の気持ちに正直になったらすんなりと言葉が出た。
「カテリーナ様は王太子殿下の婚約者よ」
無情にも返されたのは悲しい現実だった。社交界に出れば誰でも分かるような事実を信じたくなかった。
すぐに分かった。彼女が皇太子殿下の婚約者だってことぐらい。
「奪えばいい」
姉が告げたのは王家や貴族が聞いたら即刻、罪が罰せられるような内容だった。
姉は僕の戸惑いを気にせず話続ける。
「セドリック。貴方はカテリーナ様のことが好きだと告げた。貴族としては間違った行動だけれど私はその行動に好感を持った。」
「私はカテリーナ様に幸せになって欲しい。だからセドでも王太子でもどっちでもいいの」
姉の王太子発言から姉には考えられない言葉遣い。そんなことは気にならない。
「どうする?」なんて聞いてくる姉に答える。答えは一つに決まってるから。
「殿下からカテリーナ様を奪ってやる。彼女を幸せにするのは僕がいい」
あり得ない話が現実になるか分からない。だけど僕が彼女を幸せにしたい。
だからよろしくね姉さん。
そのあと、姉さんのスパルタ修行で完璧な王子様になったセドリックとカテリーナがくっついたのは……また、別の機会にでも。
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カテリーナは初めからセドが好きだった訳じゃありません。押しに押された感じ。
メリー&セドを魅了するフェロモンでも出してるのかな?
あと、「悪役令嬢に転生したら溺愛された(なぜだろうか)」の後日談みたいなやつかきはじめました。よろしくお願いします(*´∇`*)
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