義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました

さこの

文字の大きさ
5 / 31

ドレスを仕立てます

しおりを挟む

エドヴァルド(義兄)視点

ドレスを仕立てないとはどう言うことだ?
夜会のエスコートを断ってきたと言う
婚約者を差し置いて義妹を優先するなんて…

しかも話を聞けば義妹とうちの邸に来てドレスを仕立てたのが婚約者の義妹だとは…
どう言うことだ…?
理解が追いつかない…頭をついおさえてしまった

「出かける準備を」
侍女に伝えシルヴィアを連れて街へ向かった


 知り合いがやっている仕立て屋だった。
まだ知名度はないが、確かなセンスを持ち合わせている。
 貴族は誰々が着ている、人気のデザイナーと言うネームバリューに拘るので、知り合いの店は繁盛しているとは言えないが、シルヴィアを連れて行くと、思いの外反応が良かった


「わぁ!このようなデザインも見たことありません。斬新なのに、何故か懐かしいような…不思議な感覚です。この生地も滑らかで光沢があって素晴らしいですね」

 デザイナーはシルヴィアの感想を聞いて、気を良くしたらしく、シルヴィアとドレスのデザインを始めた

伝統的なラインはそのままに、生地や色に拘ったドレスを作ることになった


「お義兄さま、素敵なお店に連れてきてくださってありがとうございます」

シルヴィアが喜んでいるようで何よりだ。

「シルヴィア、来月の夜会は僕にエスコートさせてくれないか?パートナーがいないんだ、僕を助けると思って承諾してくれないか?」
言い訳としては厳しいが、パートナーがいないのは事実だ

「はい。こちらこそよろしくお願いします」
ようやくシルヴィアの笑顔が見れた


新緑を思わせる緑の瞳が細められ、ピンクにも紫にも見える温かみのある髪が光を浴びて煌めいていた


このまま帰るのもなんだかもったいないような気がして、街を散策しながら帰る事にした

 日差しが心地よくて、川沿いの道を歩いていると、新しくカフェが出来ていたので休憩をする事にした。

フルーツティーがオススメという事で、季節のフルーツティーを頼むと、芳醇な香りとほんのりした甘さが癖になりそうだった。
向かいに座るシルヴィアも気に入ったようなので土産に何種類か購入した


 のんびりと休憩をして、馬車を待たせている路地へ向かう間に、小さな女の子が花を売っていた。

シルヴィアが女の子が持っている花に興味を示していたので、スズランの花束を買い、シルヴィアに渡したらとても喜んでいた


「お義兄さま、お気遣いいただきありがとうございました、とても楽しく過ごせました」

 こんなに素直で可愛いシルヴィアを放っておくなんてバカな男だ…



 時計を見て少し焦る…仕事を放ってきてしまった…。しかしこんな心地の良い日だ。息抜きにはピッタリの日だ。
 シルヴィアと出かけるのも悪くない。急ぎの仕事は終わらせてきたから、夜までには終わるだろう…多分
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。

文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。 父王に一番愛される姫。 ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。 優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。 しかし、彼は居なくなった。 聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。 そして、二年後。 レティシアナは、大国の王の妻となっていた。 ※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。 小説家になろうにも投稿しています。 エールありがとうございます!

後悔は手遅れになってから

豆狸
恋愛
もう父にもレオナール様にも伝えたいことはありません。なのに胸に広がる後悔と伝えたいという想いはなんなのでしょうか。

私があなたを好きだったころ

豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」 ※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。

諦めていた自由を手に入れた令嬢

しゃーりん
恋愛
公爵令嬢シャーロットは婚約者であるニコルソン王太子殿下に好きな令嬢がいることを知っている。 これまで二度、婚約解消を申し入れても国王夫妻に許してもらえなかったが、王子と隣国の皇女の婚約話を知り、三度目に婚約解消が許された。 実家からも逃げたいシャーロットは平民になりたいと願い、学園を卒業と同時に一人暮らしをするはずが、実家に知られて連れ戻されないよう、結婚することになってしまう。 自由を手に入れて、幸せな結婚まで手にするシャーロットのお話です。

愛される日は来ないので

豆狸
恋愛
だけど体調を崩して寝込んだ途端、女主人の部屋から物置部屋へ移され、満足に食事ももらえずに死んでいったとき、私は悟ったのです。 ──なにをどんなに頑張ろうと、私がラミレス様に愛される日は来ないのだと。

冷遇する婚約者に、冷たさをそのままお返しします。

ねむたん
恋愛
貴族の娘、ミーシャは婚約者ヴィクターの冷酷な仕打ちによって自信と感情を失い、無感情な仮面を被ることで自分を守るようになった。エステラ家の屋敷と庭園の中で静かに過ごす彼女の心には、怒りも悲しみも埋もれたまま、何も感じない日々が続いていた。 事なかれ主義の両親の影響で、エステラ家の警備はガバガバですw

彼女は彼の運命の人

豆狸
恋愛
「デホタに謝ってくれ、エマ」 「なにをでしょう?」 「この数ヶ月、デホタに嫌がらせをしていたことだ」 「謝ってくだされば、アタシは恨んだりしません」 「デホタは優しいな」 「私がデホタ様に嫌がらせをしてたんですって。あなた、知っていた?」 「存じませんでしたが、それは不可能でしょう」

[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで

みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める 婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様 私を愛してくれる人の為にももう自由になります

処理中です...