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ドレスを仕立てます
しおりを挟むエドヴァルド(義兄)視点
ドレスを仕立てないとはどう言うことだ?
夜会のエスコートを断ってきたと言う
婚約者を差し置いて義妹を優先するなんて…
しかも話を聞けば義妹とうちの邸に来てドレスを仕立てたのが婚約者の義妹だとは…
どう言うことだ…?
理解が追いつかない…頭をついおさえてしまった
「出かける準備を」
侍女に伝えシルヴィアを連れて街へ向かった
知り合いがやっている仕立て屋だった。
まだ知名度はないが、確かなセンスを持ち合わせている。
貴族は誰々が着ている、人気のデザイナーと言うネームバリューに拘るので、知り合いの店は繁盛しているとは言えないが、シルヴィアを連れて行くと、思いの外反応が良かった
「わぁ!このようなデザインも見たことありません。斬新なのに、何故か懐かしいような…不思議な感覚です。この生地も滑らかで光沢があって素晴らしいですね」
デザイナーはシルヴィアの感想を聞いて、気を良くしたらしく、シルヴィアとドレスのデザインを始めた
伝統的なラインはそのままに、生地や色に拘ったドレスを作ることになった
「お義兄さま、素敵なお店に連れてきてくださってありがとうございます」
シルヴィアが喜んでいるようで何よりだ。
「シルヴィア、来月の夜会は僕にエスコートさせてくれないか?パートナーがいないんだ、僕を助けると思って承諾してくれないか?」
言い訳としては厳しいが、パートナーがいないのは事実だ
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
ようやくシルヴィアの笑顔が見れた
新緑を思わせる緑の瞳が細められ、ピンクにも紫にも見える温かみのある髪が光を浴びて煌めいていた
このまま帰るのもなんだかもったいないような気がして、街を散策しながら帰る事にした
日差しが心地よくて、川沿いの道を歩いていると、新しくカフェが出来ていたので休憩をする事にした。
フルーツティーがオススメという事で、季節のフルーツティーを頼むと、芳醇な香りとほんのりした甘さが癖になりそうだった。
向かいに座るシルヴィアも気に入ったようなので土産に何種類か購入した
のんびりと休憩をして、馬車を待たせている路地へ向かう間に、小さな女の子が花を売っていた。
シルヴィアが女の子が持っている花に興味を示していたので、スズランの花束を買い、シルヴィアに渡したらとても喜んでいた
「お義兄さま、お気遣いいただきありがとうございました、とても楽しく過ごせました」
こんなに素直で可愛いシルヴィアを放っておくなんてバカな男だ…
時計を見て少し焦る…仕事を放ってきてしまった…。しかしこんな心地の良い日だ。息抜きにはピッタリの日だ。
シルヴィアと出かけるのも悪くない。急ぎの仕事は終わらせてきたから、夜までには終わるだろう…多分
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