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アナベルの評価
しおりを挟む「ほぅ。アナベルすごいな、よく気付いた! この案が実現したら住民も喜ぶぞ」
お父様にお褒めの言葉をいただきました!……が、これは気づかせてくれた人がいるからなんですけどね。
「ありがとうございます。着手できるのであれば来年には動きたいですわね」
「そうだな、とりあえずは今やっていることを終わらせてからになるな」
忙しくなりそうですわね。ジェラール様ちゃんと執務をしてくれているかしら?
頼りにして……いるんですけど。いいんですよ、ね?
「ジェラール殿は学園での成績も良かったし、執務においても優秀だろうと思うのだが。まず取り掛かりが大変だ一つ一つの仕事を根気よく覚えて行ってもらいたいところだな」
「お父様の時はどうでしたの?」
「はじめは驚いたよ。こんなにする事があるのかと! 寝る暇を惜しんで執務に没頭したら義父上に怒られた。娘を大事にしろ。ってな。もちろん大事に思っていたし、仕事が分かってきたら楽しかったからつい……ね。
彼女は分かってくれたけど、そのときにベルがお腹にいたから、寂しい思いをさせてしまったと分かって反省した」
お父様にもそう言う時期があったのですね。今では余裕で仕事をしているようにも思えますし、家族との時間をしっかり取ってくださるから。
「ベルは彼女にそっくりだ、優秀で美人でクレマン侯爵家の誇りだ」
「ふふ。どうされたの? お父様。急に褒め出すなんて」
「タウンハウスを任せられるようになったと思ったら感無量でな。ベルが王都に戻る時は、私も一緒に行こう。王都でする事も沢山ある」
その後一週間を領地で過ごした。
バケーションなので一切仕事はしなかったし、のんびりと過ごした。
ヴィヴィと久しぶりに姉妹らしく買い物をしたり、カフェに行ったりとまったりとした充実した日々……王都に戻るとまた執務をこなさなくてはいけないから充電期間と思って過ごした。
でも、楽しい時間って過ぎるが早いのよね……。
「それではお母様、ヴィヴィまたね!」
「わたくしもお茶会に誘われているから近々そちらに行きますからね」
「はい。お待ちしていますね」
朝早くお父様と馬車に乗り王都へと向かった。馬車に揺られるとお父様はお仕事モードで、最近王都であったことなどを話し出した。
「最近、王都では物騒な事件が続いているから気をつけないといけないね。ベルの部屋も鍵をしっかりと閉めておくんだぞ。それに警備を増やさないとな」
「はい、執事長も同じことを言っていました。私では勝手に警備を増やすことができないので、お父様が、そう言ってくださると助かりますわ」
警備の人数などは当主であるお母様か、お父様が必要に応じて判断する事なのです。私はまだ学生ですから。
「そうか……執事長に言って必要ならばベルの判断に委ねる時もあると言っておこう。タウンハウスの主人は実質ベルなのだから」
「そう言う場合は執事長と相談いたしますわね」
久しぶりにお父様とゆっくり二人でお話をしたように思います。
お父様は途中で寄るところがあると言い従者と馬車を降りました。
お昼過ぎに屋敷に着くと、執事長に迎えられました。
「お嬢様……お待ちしておりました」
いつもと違う対応で扉を開けられると、メイド長それに使用人達に出迎えられました。
「私のいない間になにかあって?」
「それはこちらでお話を」
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