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嫌です。別れません
10話
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ダンの従兄弟は床を這いずり回り、目を見開き、口から泡を吹いていた。
ふふっ、わたしがどれだけの病気を今まで治してきたと思っているの?
彼が気絶するのを確認してわたしは必死で縄を解いた。
手首からは血が滲んでいたけどなんとか外して、外へ出た。
“魔女さん”
わたしはブローチに力を込めた。
“助けて”
何度もブローチに話しかけた。
ここがどこかわからない。でも魔女さんならわたしの居場所がわかるはず。
地面に落ちていた枝を拾い魔法で灯りを灯した。
魔女さんなら空を飛べる。わたしのブローチと魔女さんのブローチは互いの位置がわかるようになっていた。魔女さんからのプレゼントだった。
まさか本当に使う時がくるとは思っていなかったけど。
しばらく待っていると箒に乗って魔女さんが現れた。
「リオは?」
魔女さんの顔を見るとやはりホッとした。。
「リオなら迷いの森の家に連れ帰ったよ。あんたを助けられなくて悪かったね。リオが狙われていたからリオを見つけて確保するのを優先してたらあんたの方が攫われてしまったんだ」
「ありがとうございます。リオが無事ならそれでいいんです。わたしを街におろして下さい。リオをしばらくお願いしてもいいですか?わたし、ダンを探さなきゃ」
「当てがあるのかい?あの男、警ら隊に捕まえてもらうように頼むつもりだが、その前に色々聞き出した方がいいんじゃないか?」
「ダンを殺したと言うの。わたしがダンに渡した魔石を彼が持っていたわ。そのせいでわたしたちの居場所がわかったらしいの」
「ダン、あんたの夫が死んだ?おかしいね、もし死んだとしたらその魔石は壊れてしまうはずだ」
「わたしもそう思います。魔石は持ち主が亡くなれば壊れてしまうはず、いくら盗まれてもダンのために作ったのだからダンにしか反応しないはずなのに。あの男、ダンの従兄弟だって言ってました。ダンにすごく似ていたんです、だから……なのかな」
「うーん、まぁ、魔石を作った頃のマナはまだ魔法をうまく操れなかったから、完全な魔石じゃなかったとか?」
「わたしもそう思います」
「でもまだダンはどこかで生きてると思うの。ずっと帰ってくるって言葉を信じて待ってたけどわたしから探しに行きたい」
「だったらやっぱりあの男を拷問してでも吐かせないと。ダンをどこで殺したのか」
「殺されてはいないと思うけど……」
魔女さん、拷問って……それは……ちょっと……
「ダンのこと、あんたよく知らないんだろう?」
「…………はい、ダンは自分のこと話したがらなかったんです。でもダンは貴族の息子みたいです。リオはダンの義姉の息子だと言ってました。二人の関係が義姉弟なのか兄嫁なのかよくわからないけど、リオはダンの好きな人の子供らしいです」
「あたしは、あんた達夫婦の詮索はするつもりがなかったから調べなかったけど、やっぱりあの男に吐かせた方がいいみたいだね」
魔女さんはそのつもりでいるらしく、「あまり酷いことはしないで」とお願いする。
「マナ、あんたの『返報』よりマシだよ。いろんな病気を一気に体に入れられてどこまで耐えられると思うんだ?気絶した方が楽だと体が反応したんだろうよ」
「だって、ダンを殺したなんて言うんだもの!」
「ダンの足取りが全くわからないんだ。とりあえずあの男の意識が戻ったら聞いてみるよ」
「うん、お願いします。わたしは……ダンがよく遊んでいた女性のところに顔を出してみます。もう何年も経ったけど、今ならダンのこと訊けると思う」
アイリスさん……ダンの元恋人?浮気相手?
彼女に尋ねてみたい。
ダンはあなたを愛していたの?大切にされていたの?
聞いても仕方がないことだけど今なら……話してくれるだろうか。
家に帰ってくるよりアイリスさんの家に通うことを選んだダンがあの頃いたのは確か。
もう何年も前のことだけど、わたしにとっては忘れられない。
女遊びをしているらしいとは思っていたし、噂でも聞いていた。
だけど、実際に浮気相手の女性を見てしまうと心の中は掻き乱されてしまった。
ダン、あなたは今どこにいるの?
今も女の人の家を渡り歩いているの?
ふふっ、わたしがどれだけの病気を今まで治してきたと思っているの?
彼が気絶するのを確認してわたしは必死で縄を解いた。
手首からは血が滲んでいたけどなんとか外して、外へ出た。
“魔女さん”
わたしはブローチに力を込めた。
“助けて”
何度もブローチに話しかけた。
ここがどこかわからない。でも魔女さんならわたしの居場所がわかるはず。
地面に落ちていた枝を拾い魔法で灯りを灯した。
魔女さんなら空を飛べる。わたしのブローチと魔女さんのブローチは互いの位置がわかるようになっていた。魔女さんからのプレゼントだった。
まさか本当に使う時がくるとは思っていなかったけど。
しばらく待っていると箒に乗って魔女さんが現れた。
「リオは?」
魔女さんの顔を見るとやはりホッとした。。
「リオなら迷いの森の家に連れ帰ったよ。あんたを助けられなくて悪かったね。リオが狙われていたからリオを見つけて確保するのを優先してたらあんたの方が攫われてしまったんだ」
「ありがとうございます。リオが無事ならそれでいいんです。わたしを街におろして下さい。リオをしばらくお願いしてもいいですか?わたし、ダンを探さなきゃ」
「当てがあるのかい?あの男、警ら隊に捕まえてもらうように頼むつもりだが、その前に色々聞き出した方がいいんじゃないか?」
「ダンを殺したと言うの。わたしがダンに渡した魔石を彼が持っていたわ。そのせいでわたしたちの居場所がわかったらしいの」
「ダン、あんたの夫が死んだ?おかしいね、もし死んだとしたらその魔石は壊れてしまうはずだ」
「わたしもそう思います。魔石は持ち主が亡くなれば壊れてしまうはず、いくら盗まれてもダンのために作ったのだからダンにしか反応しないはずなのに。あの男、ダンの従兄弟だって言ってました。ダンにすごく似ていたんです、だから……なのかな」
「うーん、まぁ、魔石を作った頃のマナはまだ魔法をうまく操れなかったから、完全な魔石じゃなかったとか?」
「わたしもそう思います」
「でもまだダンはどこかで生きてると思うの。ずっと帰ってくるって言葉を信じて待ってたけどわたしから探しに行きたい」
「だったらやっぱりあの男を拷問してでも吐かせないと。ダンをどこで殺したのか」
「殺されてはいないと思うけど……」
魔女さん、拷問って……それは……ちょっと……
「ダンのこと、あんたよく知らないんだろう?」
「…………はい、ダンは自分のこと話したがらなかったんです。でもダンは貴族の息子みたいです。リオはダンの義姉の息子だと言ってました。二人の関係が義姉弟なのか兄嫁なのかよくわからないけど、リオはダンの好きな人の子供らしいです」
「あたしは、あんた達夫婦の詮索はするつもりがなかったから調べなかったけど、やっぱりあの男に吐かせた方がいいみたいだね」
魔女さんはそのつもりでいるらしく、「あまり酷いことはしないで」とお願いする。
「マナ、あんたの『返報』よりマシだよ。いろんな病気を一気に体に入れられてどこまで耐えられると思うんだ?気絶した方が楽だと体が反応したんだろうよ」
「だって、ダンを殺したなんて言うんだもの!」
「ダンの足取りが全くわからないんだ。とりあえずあの男の意識が戻ったら聞いてみるよ」
「うん、お願いします。わたしは……ダンがよく遊んでいた女性のところに顔を出してみます。もう何年も経ったけど、今ならダンのこと訊けると思う」
アイリスさん……ダンの元恋人?浮気相手?
彼女に尋ねてみたい。
ダンはあなたを愛していたの?大切にされていたの?
聞いても仕方がないことだけど今なら……話してくれるだろうか。
家に帰ってくるよりアイリスさんの家に通うことを選んだダンがあの頃いたのは確か。
もう何年も前のことだけど、わたしにとっては忘れられない。
女遊びをしているらしいとは思っていたし、噂でも聞いていた。
だけど、実際に浮気相手の女性を見てしまうと心の中は掻き乱されてしまった。
ダン、あなたは今どこにいるの?
今も女の人の家を渡り歩いているの?
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