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嫌です。別れません
19話 リオ編
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城の中をグルグル歩いて回ってなんとか王様がいる部屋に辿り着いた。外にはたくさんの騎士たちが厳重に守っていた。なのに誰にも気づかれずに簡単に入れた。
中に入ると騎士がまた数人立っていた。
僕はどうしようか悩んだけど、指輪をそっと撫でた。
「こんにちは」
大きな声で王様に声をかけた。
騎士たちがすぐに反応して僕に剣を向けた。
うわぁ、首のところスレスレだ。ちょっと動くだけで刺されちゃう。
「僕に触れないで。僕に触れると魔女さんの呪いで触れたところから腐っていくらしいんだ」
ニコッと笑うと、指輪を王様に向けた。
「この指輪は、僕の母親?の形見らしいんだ。魔女さんに王様にこれを見せれば僕のことわかると言われました」
王様はなぜか僕のことを見つめて固まったままだった。
「生きていたのか……」
小さな声で呟いた。
「剣をおろせ、この子はわたしの息子だ」
「しかしっ」「突然現れたのですよ?」
「魔法で惑わせているのでは?」
騎士たちが王様の言葉に戸惑いをみせている。
「リスティナ………によく似ているじゃないか……」
「リスティナ?それが僕を産んだ人ですか?」
「ああ、わたしの最愛で今もずっと愛し続けている人だ」
「ふうん、そんなに愛していたのに僕はずっと命を狙われていたんだ」
「………すまない……王妃を排除するためお前の叔父に命令して今けりをつけようとしていたんだ」
「叔父さん……とうちゃんのことですよね?」
「とうちゃん?ダンのことか?」
「はい、とうちゃんはかあちゃんと結婚して僕をかあちゃんに預けてほとんど帰ってきていません。僕はかあちゃんと魔女さんに育てられました。あなたの奥さんが僕の命を狙っていたから僕はずっと隠れるように暮らしていました」
王様は驚いた顔をしていた。何も知らされず今まで過ごしていたの?
「わたしは……何も知らずにいたのか……」
大きく息を吐き僕を見た。
「ダンにお前は死んだと聞かされていたんだ。だが王妃はお前が死ぬまで命を狙っていたと聞いていた。だからこのままにして置けないと思い、王妃の罪を、証拠を見つけ、廃妃するつもりだった」
「王様の話は……どうでもいいんです」
「な、不敬な!」「陛下!この子は!」
「黙れ!お前たちがわたしの息子にこれ以上剣を向けたり声を荒げればお前たちを罪に問うぞ」
「しかしっ!」
「黙れ!!」
「「「「………………」」」」
騎士たちは仕方なく口を閉じた。だけど僕を見る目はとても鋭くて王様の息子だなんて認めていないのがわかった。
だけどそんなことどうでもいい。
そんなことより僕には重要な仕事があるんだ。
「僕は、『時を止める』魔道具をお借りしたくてここにきました」
「はっ?何を言い出すんだ?」
さっきまで僕に優しく語りかけていたはずの王様が冷たい言葉をはいた。
「魔女さんが王様に借りてくるようにと言いました」
「あの魔女、わかっててお前をここに来らせたんだな」
「どう言うことですか?」
「あの魔道具は魔女が作ったものだ。そして国の宝として未だに宝物庫に眠っている。誰も使うことができない、唯一使えるのは魔女だけだ」
「誰も使えない魔道具……だったら宝物庫に入れていても勿体無いじゃないですか」
「もう何百年も前の物だ。魔女が………王妃だった頃の……」
魔女さんが王妃だった?キョトンとしたまま王様へ視線を向けた。
「その指輪には魔女の守りの魔法が付与されている。もしわたしが断れば……ふむ……わたしも呪われるか?」
王様は僕の指輪を見ながら苦笑した。
「……あ、あの、魔道具は?」
「魔女からの頼みだ。断れば禍しかない。持っていけばいい」
「陛下、なりません!」
「おやめください!」
「リオはこの国の王子だ、そして魔女はわたしの……ははっ、何代前の祖母になるのかな?迷いの森から消えた……今この国は少しずつ衰退を始めている。魔女に捨てられればこの国はいつか……なあ、リオ。魔女はもう帰ってはこないのか?」
「魔女さんはかあちゃんについてこの国から出て行った。とうちゃんが浮気ばかりするから!」
「ダンか……それは…そうか……すまない……王妃から今離れられないでいる……それもそろそろ終わりだ。王妃は廃妃して処分するからな…ダン、とうちゃんは、お前たちを愛しているよ、そしてリオわたしも君を愛している」
「僕は大人になったら魔女さんとかあちゃんを守る立派な大人になる。王様やとうちゃんみたいに浮気する大人は嫌いだ!」
「………お前も大人になれば、愛にも色々あるとわかるはずだ」
王様は悲しそうに言ったけど、同情なんてしてやらない。
かあちゃんを苦しめたのはとうちゃんだけかと思ったけど、この人のせいでもあるみたい。
絶対許さない!だけど魔道具をすんなり貸してくれたから僕はそれを袋に入れて背中に背負って隠してあった箒に乗った。
王様はそんな僕を見送った。
「とうちゃんを早めに返すから」
「とうちゃんは要らない。返さなくていいよ、だから帰ってこないで!と言っておいて!」
中に入ると騎士がまた数人立っていた。
僕はどうしようか悩んだけど、指輪をそっと撫でた。
「こんにちは」
大きな声で王様に声をかけた。
騎士たちがすぐに反応して僕に剣を向けた。
うわぁ、首のところスレスレだ。ちょっと動くだけで刺されちゃう。
「僕に触れないで。僕に触れると魔女さんの呪いで触れたところから腐っていくらしいんだ」
ニコッと笑うと、指輪を王様に向けた。
「この指輪は、僕の母親?の形見らしいんだ。魔女さんに王様にこれを見せれば僕のことわかると言われました」
王様はなぜか僕のことを見つめて固まったままだった。
「生きていたのか……」
小さな声で呟いた。
「剣をおろせ、この子はわたしの息子だ」
「しかしっ」「突然現れたのですよ?」
「魔法で惑わせているのでは?」
騎士たちが王様の言葉に戸惑いをみせている。
「リスティナ………によく似ているじゃないか……」
「リスティナ?それが僕を産んだ人ですか?」
「ああ、わたしの最愛で今もずっと愛し続けている人だ」
「ふうん、そんなに愛していたのに僕はずっと命を狙われていたんだ」
「………すまない……王妃を排除するためお前の叔父に命令して今けりをつけようとしていたんだ」
「叔父さん……とうちゃんのことですよね?」
「とうちゃん?ダンのことか?」
「はい、とうちゃんはかあちゃんと結婚して僕をかあちゃんに預けてほとんど帰ってきていません。僕はかあちゃんと魔女さんに育てられました。あなたの奥さんが僕の命を狙っていたから僕はずっと隠れるように暮らしていました」
王様は驚いた顔をしていた。何も知らされず今まで過ごしていたの?
「わたしは……何も知らずにいたのか……」
大きく息を吐き僕を見た。
「ダンにお前は死んだと聞かされていたんだ。だが王妃はお前が死ぬまで命を狙っていたと聞いていた。だからこのままにして置けないと思い、王妃の罪を、証拠を見つけ、廃妃するつもりだった」
「王様の話は……どうでもいいんです」
「な、不敬な!」「陛下!この子は!」
「黙れ!お前たちがわたしの息子にこれ以上剣を向けたり声を荒げればお前たちを罪に問うぞ」
「しかしっ!」
「黙れ!!」
「「「「………………」」」」
騎士たちは仕方なく口を閉じた。だけど僕を見る目はとても鋭くて王様の息子だなんて認めていないのがわかった。
だけどそんなことどうでもいい。
そんなことより僕には重要な仕事があるんだ。
「僕は、『時を止める』魔道具をお借りしたくてここにきました」
「はっ?何を言い出すんだ?」
さっきまで僕に優しく語りかけていたはずの王様が冷たい言葉をはいた。
「魔女さんが王様に借りてくるようにと言いました」
「あの魔女、わかっててお前をここに来らせたんだな」
「どう言うことですか?」
「あの魔道具は魔女が作ったものだ。そして国の宝として未だに宝物庫に眠っている。誰も使うことができない、唯一使えるのは魔女だけだ」
「誰も使えない魔道具……だったら宝物庫に入れていても勿体無いじゃないですか」
「もう何百年も前の物だ。魔女が………王妃だった頃の……」
魔女さんが王妃だった?キョトンとしたまま王様へ視線を向けた。
「その指輪には魔女の守りの魔法が付与されている。もしわたしが断れば……ふむ……わたしも呪われるか?」
王様は僕の指輪を見ながら苦笑した。
「……あ、あの、魔道具は?」
「魔女からの頼みだ。断れば禍しかない。持っていけばいい」
「陛下、なりません!」
「おやめください!」
「リオはこの国の王子だ、そして魔女はわたしの……ははっ、何代前の祖母になるのかな?迷いの森から消えた……今この国は少しずつ衰退を始めている。魔女に捨てられればこの国はいつか……なあ、リオ。魔女はもう帰ってはこないのか?」
「魔女さんはかあちゃんについてこの国から出て行った。とうちゃんが浮気ばかりするから!」
「ダンか……それは…そうか……すまない……王妃から今離れられないでいる……それもそろそろ終わりだ。王妃は廃妃して処分するからな…ダン、とうちゃんは、お前たちを愛しているよ、そしてリオわたしも君を愛している」
「僕は大人になったら魔女さんとかあちゃんを守る立派な大人になる。王様やとうちゃんみたいに浮気する大人は嫌いだ!」
「………お前も大人になれば、愛にも色々あるとわかるはずだ」
王様は悲しそうに言ったけど、同情なんてしてやらない。
かあちゃんを苦しめたのはとうちゃんだけかと思ったけど、この人のせいでもあるみたい。
絶対許さない!だけど魔道具をすんなり貸してくれたから僕はそれを袋に入れて背中に背負って隠してあった箒に乗った。
王様はそんな僕を見送った。
「とうちゃんを早めに返すから」
「とうちゃんは要らない。返さなくていいよ、だから帰ってこないで!と言っておいて!」
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